人には優しくするのよ
困った人が居たら助けてあげなさい
日本人と言うのは、心底お人好しな
人が多い……
ず〜っと、本当にず〜っと昔
今から、2300年前に終わった縄文時代は
10000年も続いたそうで、そこには争いの
後が残っていなかったとか…
その時代にはきっと、「やさしさ」なんて
そんな言葉もいらない位、当たり前に
お互いに思いやる気持ちが出来ていたんだろう…
今の時代は、もうぐちゃぐちゃ…
自分さえ良ければ楽しくやってける
ホント、嘆かわしいばかり…
人は便利さと引き換えに絶対に大切な
物を失っている
それは、多分…心
大昔の何もなかった時間を生きた先人たちは、きっと今の私たちよりもよっぽど
心豊かに幸せな生活を過ごしていたんだろうなぁ…
これ以上奪われないように、これ以上
失わないように、今こそ立ち止まり周りを
見渡す余裕を持ちたい
…………夢で良かった
誰しもが必ず経験する悪夢
けれど、生きていると絶対に
避けては通れない現実と言うのがある
まさに……夢じゃない
私は今現在、そんな渦中を生きている
詳しい事は語らないが…
「こんなはずじゃなかった」
まあ、こんな感じだ……
長い事生きて来て思う事は
五つ願いがあったとして2つ叶えば
万々歳…
たとえ一つしか叶わなかったとしても
その一つに感謝と喜びを持てるように
なった…
そんな風に思えるのも本当に大変な思いを
したからだろう
そして、現在進行系で大変な事は続いて
いる訳だが…
「夢じゃなかった」から学び…
色々変わった事の一つは、良くも悪くも
動じなくなった事
「今日も1日ありがとうございました」
今夜も素直に優しい気持ちで眠りに
つく事にしよう
その内必ず、大変な事は大した事じゃない
…にかわっていくはずだから…
間違わないように…
転ばないように…
なるべくなら、泣いたり嘆いたり
辛い目には合わないように…
しっかり行く先を示してくれて
明るく穏やかで平和な日々を過ごせる
ように、心の羅針盤があれば良いなぁ
「こっちだよ〜」
無意識に動いているようで
誘導されてちゃんと生きていける羅針盤
けれど……現実は違う
考えて考えて、絶対に間違いないと
判断して進む道を決めても転ぶし…
「大丈夫だ!」………と
自信を持って選んでも、また間違える
心の羅針盤も、ましてや人生の羅針盤
なんてもんはどこにもない
だから、失敗を繰り返しながらも
また、立ち上がって少し成長して
人としても、ちょっとずつ魅力的に
変化していくんだろうね
私も、アジのある大人になりつつ
あるだろうか…
美容師を選び、厳しく辛い修行を
経て、もう少しで半世紀が近い
小さな店を持ち、独立してからも
早、30年近くが過ぎた
接客業というものは、毎日が
出会いと別れの繰り返しだ…
髪を切り綺麗に仕上げ、ニコニコ笑顔で
見送ったとて、次に会える保証など
どこにも無い
実際、来店後にいきなり他界した人も
半世紀もやっていれば必ずいる
それから、お客様の都合…
心変わりなどは日常茶飯事だ
一昔前は、まだまだ人の心が読めず
再会出来なくなった人の面影を追い
「私の何がダメだったんだろう」
そう、悶々と自問自答し眠れない夜を
過ごした日々もあった
けれど、いつしかそんな感情は捨てた
私は、使い捨ての存在なのだ…
結局、すぐに取って代わられる立ち位置
なんだから、余りに深い情を持つ立場
ではないのだ
人とは、出会う時期だから出会って
学びが終わると、自然と離れる
捨てられているように見えて
捨てているのかもしれない
だから、髪を切って技術を提供している
一瞬、一瞬に全力で向き合い楽しい
時間を分かち合う…
そして、執着とか未練とかそんな感情を
持たないように、別れる時がいつ来ても
「またね、今までありがとう」と
サラッと次に進めるように日々強く生きる
もがき苦しみ……
今の私が手に入れた鋼の精神である
泡になりたい
……って事は消えてなくなりたい
ってことか
……あんまり良い表現じゃないなぁ
どうせなら……
大好きな人が飲むビールの
一番最初に口をつける泡位にはなりたい
もんだ
どうせ消えて無くなるんなら、大好きな
人の体に吸い込まれて消えてなくなりたい
しかし……
一昔前ならつゆ知らず、今は異性と言えば
ヨレヨレになって長年連れ添った旦那くらいしかいない訳で……
今更、間違っても最初に口をつける飲み口の泡になどなりたくない
唇が近づいてくると同時に「いゃ〜!」
ってなリアクションになる事間違いなしw
恋愛なんてもんの魔法はせいぜい2〜3年
だとすると、魔法が解けた後からすでに
どんだけ過ぎたんだよ…
消えて無くなれば楽だろうにと、繰り返し
繰り返し、自問自答しながら月日だけは
流れていく
消えなくて良かったと、最後に笑って人生を振り返る日はいつになるのかはわからないけれど…
何だか、「案外楽しかった」って
漠然とそんな言葉が浮かぶ私は
やはり「泡になりたい」
そんな、繊細で儚い一生を生きるタイプ
ではないと自己分析をし納得してしまう