とある恋人たちの日常。

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 今日の夕飯は俺が作った。
 恋人は季節柄か、体調を崩してソファにぐったりしている。ベッドで休むほどではないとは言え、頭痛が酷く身体が重いと言うのだ。
 
 職業柄、彼女を診た。診断結果を分かりやすく言うなら気象病と言うやつだ。
 
「頭痛い〜」
「うんうん。この気圧じゃ仕方がないね。今日は俺がやるから休みな」
「うう……ありがとうございます……」
 
 へこたれている彼女の頭をゆっくり撫でた。
 
「雨が少ないところなのに、それでもよく雨が降るね」
「明日も、みたい……」
 
 スマホで明日の予報を見ている。その画面を覗くと紺色の傘マークがあった。こりゃ、相当降るな。
 今度は俺自身のスマホて気圧で頭痛が来るかアプリをら確認する。見事に〝超警戒の爆弾マーク〟があった。
 
 俺はシフトを思い出しながら、彼女が落ち着くようにぽんぽんと肩を音頭をとって叩いた。
 
「これからの季節的に仕方がないよ。天気が相手なんだから気にしないで。本当に無理しちゃダメだからね」
「はい、ありがとうございます……」
 
 彼女はしょんぼり項垂れる。動物の耳があったらしょぼんと耳が落ちている状況だな。
 
「だから、元気になったら俺を助けてね」
 
 いつもは俺が助けて貰っているんだから。
 
 
おわり
 
 
お題:梅雨

6/1/2024, 11:24:47 AM