『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨 あまり好きでわないが
季節的には必要だよね
自然が求める人もね
梅雨なんて嫌いだ。ジメジメとして憂鬱にさせてくるから。でも不思議と雨の音は嫌いじゃない。どこか寄り添ってくれているような気がするからだろうか。
田んぼに溜まった水が海に見えた。
朝になって雨が止めば私の住んでいる三階スレスレまで雨水が溜まっていて、腕を突っ込んでかき混ぜれば、機能停止した信号機が揺れる。水溜まりを踏めば、お前の顔が歪むように。
お天気雨という意味での、狐の嫁入り。昔の人にはそれくらい不思議な現象だったのだろう。冷たい雨が日差しで気持ち悪い温度にぬるくなる。あったかいね、って笹沼は笑う。その心は私のものだったんだろう。
かぽっと外して交換したんだ。マウスピースみたいにさ。使う年齢じゃないけれど、そういう感じだ。僕と私と笹沼の心。同じ軽さなのに重みが違う。何故だろう。
水溜まりにうつる笹沼の顔をふみつぶす。「うわあ」と大きな声が不快に脳内に響く。反対にうつる笹沼の顔が歪む。
<梅雨>6.2
No.8
─梅雨─
梅雨が好き。
私の心を表しているように思えるから。
梅雨が好き。
涙や鳴き声を搔き消してくれるから。
梅雨が好き。
君が好きと言ったから。
すみません、眠いので手抜きです。
作者より
梅雨の時期は憂鬱
雨もたまには好き
雨音は癒されるから
でも、ずっとは嫌
不便だし、気分が少し落ちるから
梅雨のもっと嫌なところは
夏を連れてくること
私は夏が少し苦手
体調を崩しやすくなってしまうのと
夏は人を集めるから
楽しいイベントが多いから
出かけるとあちこちに人混み
私は人が多いところが苦手だから
合わないみたい
梅雨の時期は
紫陽花が綺麗だから眺めて
気分を紛らわす
『梅雨』
雨の降る日が多くなる時期が今年もやってきた。
雨音が好きだとしても雨の降る日が多すぎると如何しても洗濯が思うようにはいかないので困る。
「師匠~、風邪を引きますよ~」
「あぁ…ごめんね」
「も~…これでも心配しているんですよ!!
雨の日なんて特に!!!」
「どうして?」
「…雨が降っている日の師匠は、
何処か遠い目で空を見上げていらっしゃるので、
目を離した瞬間に居なくなってしまいそうな気がして」
…驚いた。
まさか我が師と同じ状態だったとは。
「とにかくお気をつけ下さい…お願いですから」
「ありがとう」
「相変わらずわかった、とは言って下さらないんですね」
「断言できないことに頷いてしまうのは無責任な気がしてね」
「…そうですか」
…師匠、貴方様がこの空を見上げていらっしゃった理由が今はよく分かります。
なぜなら今の私の眼には、雨雲と雨そのものを挟んでいても分かるほどに主張してくる太陽の光はとても魅力的に映っていますから。
しんどい、メモ帳と書いてまちがえました。
見なかったことにシテクダサイ。
『梅雨』
またいつか
笑ってくれたら
それでいいから
今はただ
泣いて泣いて
眠りにつこう
土地を潤し
作物を育て
我々に栄養を与えてくれる
恵みだ
ありがとう
#梅雨
梅雨は鬱蒼とした雨が降ります。
あなたたちの体を清め、
高い次元へと導くでしょう。
今までの鬱憤や蓄積された感情を
その雨に預け、洗い流してください。
そして地球のエネルギーを吸い込みましょう。
梅雨の期間、新たな芽が控えています。
その芽吹きを待ちながら、
夏の訪れと共に生命力が開花します。
梅雨
梅の実が熟す頃だから梅雨と呼ばれる、と聞いたことがある。
夏に飲む梅ジュースは甘酸っぱくて格別旨かったから、
ばあちゃんの梅仕事をよく手伝っていた。
黙々と梅のヘソを取る僕を、あいつはニコニコ見てたっけ。
「会いたいな」
ふっと、言葉がこぼれる。
「会いに行けばいいのよ。おばあちゃん喜ぶわ。
最近、あんた顔色悪いし、気分転換してくれば。」
母さんの勘違いだ。
でも、最近、酷く疲れている。
確かに、いつも明るいばあちゃんの顔を見れば、少しは
元気になれるかもしれない。
思い出が詰まった場所だけに複雑ではあったが、久しぶりに
ばあちゃんちへ行くことにした。
「やっとこさ着いた」
「よく来たね。雨のなか大変だったろ。
おや、だいぶお疲れだね。痩せたんじゃないかい。」
「ちょっと前から色々あってね。」
「あの子は一緒じゃないのかい。
まさか愛想尽かされたんじゃ…」
血が逆流したって、こうはならないってぐらい
驚いた。
「ばあちゃん、あいつのこと覚えてるの?」
「当然でしょ。なんで、そんなに驚くかね」
あの日から初めて、あいつを覚えている人に出会えた。
幻じゃなかった。あいつは、どこかにいる。
溢れそうな涙をぐっと我慢する。
もう一度、あいつを探そう。
今日も雨。昨日も雨。明日も雨の予報だ。
梅雨の季節。ああ、今日も体育館は湿気が凄そうだ。床の感触も変な感じだろう。
部活ますます面倒だな、なんて思いながら体育館へと繋がる渡り廊下を歩く。
近い未来、梅雨の香りを感じるたびにこの日々を思い出すことも知らずに。
「梅雨」
とんがるこころがとんがって
からだのなかをあばれまわっている
よけいなぼくのくちごと
そのはりでぬいあわせてくれよ
ポタポタと滴る雫に見とれながら、
雨降る小路を歩いてく。
やがて激しくなる雨模様を思いながら、
あの子のことを思い出す。
風の先に待つ暑い日を思いながら、
あの子の瞳を思い出す。
可憐に流れるあの子の髪に、
触れてみたいと思ってしまう。
けれど、今は見つめるだけ。
触ると君は、怒るからね。
「......可愛い髪型だね」
「ケンカ売ってる?」
テーマ“梅雨”
学校の教室。
登校時は晴れていたから、傘を忘れた。
外は雨。今は放課後。
帰宅部だからさっさと帰って
ぐうたらしようと思っていたのに
傘が無いから帰れない。
迎えに来てもらうにしても、両親ともまだ仕事中。
祖父母はどちらもかなり遠距離(笑)
兄弟姉妹居ないから
途方に暮れている。
学校に自由にお使いくださいの置き傘は
あったけれど
残っていたのは、明らかに
穴が空いていたり、錆びていたり
ホコリを被っていたり、蜘蛛が巣を張っていたり
正直触りたくない。
潔癖症では無いけど、流石に無理。
教師には、親の仕事が終わるか、雨が止むまで
教室に居させてほしいと頼んである。
渋々ながらも、承諾してくれた。
田舎の学校。コンビニまで片道20分。
その間にずぶ濡れになる。
夏服に変わったばかりだから
雨に濡れたくない。
ブラウスが透けて下着が!とかそう言うのでは無く(ベストがある)
ブラウスが体に張り付くと、簡単に脱げなくなる(着替えの時)のが嫌。
ぐうたらタイムが、減る。
いや、既に減っては居るんだけど。
「あれ、えっと…」
教室の出入り口に、同じクラスでサッカー部のカナメくん(名字)がいた。
「あ、教室に用事だった?着替えとかするなら外出ていようか?」
椅子から立ち上がると
「いや、えっと、君…帰宅部だよね?帰らないの?」
陰キャでカースト最下層の私を知っているだと?
名前は知らないようだが。
「それがですね、傘を忘れて。学校の置き傘もまともに使えそうなのは無くて」
「凄い雨だよね。台風並みって言ってた」
「台風!?」
「ああ、いや、今ここにあるのがじゃなくて…」
つまりは、物凄く豪雨が降ってる地域があるらしい。
「迎えは?」
「うちの両親、まだ仕事中で。」
「そうなんだ?…あの、良かったら、途中までかもしれないけど、一緒に帰らない?」
「え゛!?」
今まで出したことがないような声が出た。
「嫌ならいいけど、困ってる人は放っておけないし」
「駅まで行きます?」
「地下鉄?」
「そうです。」
「…地下鉄通学だったりする?」
「そうですね。」
「……俺もなんだけど」
「わぁ、何という偶然。」(棒読み)
私は知っていた。何度が同じ車両になったこともあったし、隣に立ったこともあった。(偶然)
「じゃあ、地下鉄の駅まで一緒に帰ろうか」
…本当に良いんだろうか。
私。
だが、迷わない。好意は受け取る!
「ありがとう、よろしくね。」
そう言って、カナメくんがユニフォームから
制服に着替えるのを待ち(見てはいない)
一緒に帰った(駅まで)。
陰キャが一瞬だけ
陽キャに慣れた瞬間だった。
6月といえば梅雨を連想する人が多いだろうが、
私にとって6月は最も恐ろしい月である。
理由はもちろん梅雨ではない。
雨で不機嫌になることはないし、
雨続きでも気が滅入ることはないからだ。
傘をしたところで濡れてしまうズボンの裾や、
靴に水が染み込んでぐちょぐちょになった靴下も、
ある一つの過酷な現実と比べれば些細なことだ。
どうしてだ?
どうして6月には祝日がないんだ?
~梅雨~
『梅雨』
どうしてもこの時期は苦手だ。
新生活に慣れ、疲れも溜まり始めた頃にくる
このじめじめ感。
体も心もそのなんとも言えない憂鬱に
飲み込まれてしまう。
でもふと周りを見渡すと、
雨が滴る紫陽花、カラフルな傘で溢れる街、
子どもが水溜りで跳ねるピチャピチャって音
あぁ、心の余裕って大事だなって毎回気付かされる。
憂鬱な時こそ心の余裕。
今日も一日お疲れ様。
『梅雨』
目を瞑って雨の音を聞く。
しとしと ポタポタ ざぁざぁ
多分ほとんどの人が同じ音で表現しないだろう。
あなたの梅雨はどんな音ですか。
「梅雨」
梅雨の時期は、
なにかとうるさい。
蛙の鳴き声
どしゃ降りの雨の音。
そのせいで、
全然声が聞こえないじゃない。
けど、姿が見えるなら
それだけで十分だよ。
貴方は梅雨が好きって言っていたね
僕は貴方の好きなことを知れて、
嬉しいよ。
僕も、梅雨が好き。
『梅雨が好き』
雨だ。
じめじめとした季節は、心も沈みやすい。
それでも、私は梅雨が好きだ。
この頃の雨音は私をこの世界から隔離してくれるように思えるからだった。
それから、アジサイが好きだ。
わざわざ梅雨の時期に咲くなんてひねくれものだなと思うからだ。
雨だから今日は外出しないでおこうなんていう思考回路はアジサイには存在するわけがなく、
むしろ喜んで花を咲かせている。
私は梅雨が好きだ。
雨上がりの空は虹が掛かっていて、とても幸せな気分になるからだ。
ほら、今日も。
雨上がりの空にはとっても綺麗で大きな虹が掛かるんだ。
お題:《梅雨》
「梅雨」
繋いでいた手を離し
路面電車に乗る私
貴方はホームで
透明傘をさしたまま
時折、照れたように下を向き
出発するまで
いつもその場にいてくれた
雨の日は特に
見送らなくていいよって
何度も言っているのに
買い物する気もないくせに
買い物するついでだからと言う
相合い傘をしてくれた貴方の肩はいつも
片側だけ濡れていた
しとしと降る雨
アスファルトに小さな雨粒が
引き寄せられ
足元が濡れても
世の中がすさんでも
引力で出逢ったと言った貴方の
そばにいて笑っていた頃は
世界中の悲しみも苦しみも消えたかに思え
世界はきらきら輝いて見えて
全てが真新しくて
全てが優しくて、あたたかくて
寂しい涙を流した記憶は
一度もなかった
二人お腹を抱えて笑い転げ
夢を真剣に語っては眠り
大きな優しい腕と
ムーミンの置物と古いテレビの部屋で
全てを許してくれる
宇宙のような
大きな愛に包まれていた
あまりにも自然で
あまりにも自由で
空気のように当たり前に甘えて
全ては永遠に続くものだと思っていた
時は過ぎ
楽しかった思い出は色褪せることなく
一人泣く夜も
日々の生活の糧になっている
いつか何処かで
それはきっと次元を超えて
白髪だらけの私になって
もし、私が三途の川を渡って船を降り
迷子になったら
もし、次元を超える列車から降り
戸惑って動けなくなったら
そこに引力がなかったとしても
その時はきっと助けてね
そして「ありがとう」と言わせてね
了