ポタポタと滴る雫に見とれながら、雨降る小路を歩いてく。やがて激しくなる雨模様を思いながら、あの子のことを思い出す。風の先に待つ暑い日を思いながら、あの子の瞳を思い出す。可憐に流れるあの子の髪に、触れてみたいと思ってしまう。けれど、今は見つめるだけ。触ると君は、怒るからね。「......可愛い髪型だね」「ケンカ売ってる?」
6/1/2023, 3:48:22 PM