『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨が開けて空を見上げても、雨を被った花を見ても何かが足りない。君が隣に居て君が笑っていた居間に行っても何も変わらない。はずだったのに、君がそこに居るような気がして何だか哀しくもイラつきもしてついには泣いてしまった。今年も一緒に見ると決めていた花火は悲しげに散った。
雨は、正直嫌いじゃない。
雨がないと、生きていけないせいもあるし、何より、雨のお陰で美味しくなるものもある。
後は、そうだねぇ。
”梅雨”ごとに強くなる、なんて言葉もあったような?
……あれ? 梅雨だっけ??
まぁ、ド忘れする時もあるよね?
梅雨
梅雨って今年あるのかな。もう梅雨明けくらいの暑さの日もあるしよくわからないね。気温差激し過ぎて地球も情緒不安定だったりするのかな〜
雨の音聴きながら読書するの大好き。
ここにいる人たちってどんな本読むんだろ。おすすめ聞きたいな〜。
「ずっと降ってるね」
「明日も雨だって」
「梅雨入りしたからね」
静かな室内。かすかに届く雨の音。
時折、ページをめくる音、キーボードを叩く音、衣擦れの音、床を擦れる足音、二人の息づかいが響く。
「何か買いに行こうか」
「いいよ。雨だし」
「そう。……コーヒーでも飲む」
「うん」
ケトルに水を注ぎ火にかける。豆を砕いてフィルターに落ちる。お湯を注ぐと芳醇な香りが湧き立つ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
雨音が鳴り続けている。
心地よい静けさが部屋を満たしている。
雨の休日が穏やかに過ぎていく。
【梅雨】
梅雨と言えば六月である。
そこから連想したのはジューンブライド。
梅雨に結婚式を挙げるのかなと、
ちょっとどうでもいい事を考えた。
けれど、由来は海外らしく
日本は梅雨どきだが、海外は違うらしい。
「一回り大きいよね」
「え?」
「コンビニの傘」
確かに、大きすぎるとまではいかないが、
コンビニの傘は大きい。私たちで丁度良いくらいだ。
どちらかが傘を忘れた雨の日は、
同じ傘の下、お互いが濡れないようにと、
こうやって肩を寄せ合って帰っている。
今日は私が傘を忘れた。
ことになっている。
というのも、今は梅雨の時期真っ只中で、
家を出る時に雨が降っていなかったとしても、
折り畳み傘を持っていくのがマストだ。
もちろん私も例外ではない。
今もカバンの奥に折り畳み傘を忍ばせている。
いや、忍んでもらっている。
授業中、雨が降る窓を横目に、閃いてしまったのだ。
この子と相合傘ができる、せっかくのチャンスを
逃すわけにはいかなかった。
今は踏切、私とこの子の家の中間地点だ。
だから、もう少し一緒にいられる。
踏切前での軽い沈黙。声を張るのが苦手な私たちは、
無理に話そうとするよりも、この短時間、
休憩を挟むことにしている。
「…さっきさ、」
珍しく、彼女が口を開いた。小さく相槌を打つ。
「あなたが帰り支度してる時にね?
鞄の中、見えちゃったんだけど」
あ。
「傘、持ってたよね」
やってしまった。やってしまった。やってしまった。
ばれていないと思ったのに。
爪が甘かった。
私の体が震えたと同時に、冷たい風が吹いた。
前髪が薄い仕切りを作る。
乱れた前髪の隙間から、お互いの視線が交わった。
怖い。
「怒ってるわけじゃないの」
「…この傘だって、」
「この傘だって、大きさで選んだような物だし。」
「あなたが傘忘れたって聞いて、私、
チャンスかもしれないって」
電車が近づいて来たようだ。
彼女の声も大きくなる。
「もしかしたら!」
「同じ気持ちなのかもって!!」
こんなに都合の良いことがあるのだろうか。
考えている暇も、
私はその返答をすべく、この雨音と電車の音に
負けないよう、大きく息を吸った。
梅雨....か
どちらかといえば嫌いかなぁ
雨降るし(濡れる)
電車がいつもより臭いし(満員だから)
髪はおかしなるし(とかしにくい)
服は濡れるし(拭くのめんどい)
靴も濡れるし(靴下濡れる)
片手使えないし(スマホ不便)
閉じる時手濡れるし(タオル出すのめんどい)
他の傘とぶつかるし(衝撃で水飛んでくる)
偏頭痛ある人は可哀想だし(嫌いな人以外)
兎に角良い事無しだから嫌い
でも、雨が降った後の匂いは...
僕はなんか好きなんだよね
# 20
「わぁ!あなたはだれ?」
しとしとと降る雨の中、アオイは立ち止まる。
青や紫の色鮮やかな紫陽花の花が、しゃがんだアオイを見下ろしていた。
「こっちに、おいで!」
「アオイ?誰と話しているの?」
「ママ!この子だよ、小さいの」
アオイが小さな指で指した先には、茶色く汚れた子犬が一匹。捨て犬だろうか?それとも、迷子だろうか?
「わんちゃーん」
アオイの呼びかけに、子犬は小さく返事をした。
「この子、ひとりぼっちなのかな??」
キョロキョロと周囲を見渡して見るが、他に子犬の家族らしき子や、捨てられた形跡も見当たらない。
「そうみたいだね…今日は夜から雷雨になるって言ってたよ。」
「らいう?」
「雨と雷がたくさん降るんだよ」
「この子、おうちはないの?カミナリ、こわいよ」
「そうだね…でも、家でも飼えないしなぁ…でも、見つけちゃったら放おってもおけないね…」
「ママ、一緒におうちへ帰ろうよ」
「…ひと晩だけなら、泊めてあげられるけど…その後はどうしよう」
頭の中で、近所の動物病院を必死で探した。そうこうしている内に、雨足は早くなる。
パタタ、パタタタ
薄紫の傘に当たる雨の音が大きくなった。
「猫が居るから家では飼えないけれど、連れて帰るからには、なんとか幸せにしてあげようね」
「うん!!」
雨に濡れ、土がこびりついて、柔らかいはずのその毛は硬くなっていた。手を取ったからには付いてくる、重い責任がずしりと腕で震えていた。
「アオイもだっこする」
「帰って洗ってあげてからね!…雨強くなってきたから、走るよ!もうすぐ家に着くからー!」
ピンクの恐竜かっぱを着たアオイは、雨の中を跳ねるように走る。小さな長靴で、水たまりの地面を蹴って。
梅雨はまだ、始まったばかり。
「なんで」
今日、クラスメイトから無視をされた
大親友からもだ
私は、気が弱かったのですぐに心が壊れた。
けど、いつかはきっと報われるだろうと思い毎日学校に通った
ある日の事。
その日は、梅雨に入った日だった
雨の雑音が外から聞こえてくる。
大親友が、ある言葉を言った。
「ごめんね」
私は、そんな言葉が不思議に心に響いたのか
私は、勇気を振り絞って言った。
「助けて」と
けど、翌日もそのまた翌日もいつもと変わらぬ日だった。
そんな日が続き、私の心はまた壊れた。
一週間。
私は、もう諦めた。
先生だって気付いているのに
何もしてくれない、助けてくれなかった
そんな事を考えながら私は、沢山の涙が溢れながらベランダへ出た。
外は、暗く雨の音が深く響いてくる。
そして、雨と一緒に墜ちていった。
(フィクション) 梅雨
虐められていた娘の話です
最後は、一体?
梅雨
雨が続く日に会いたい人は本当に好きな人だと思う。
昭和の梅雨は、小さい子の黄色い長靴にレインコート、カタツムリやカエルが似合う雨だった。
今は土砂降り・豪雨で、小さい子が水たまりがどうしたとか、そんな感じではない。
しとしとと降る雨に、楽しいところに出かけられないから会わないのか、出かけなくても会いたいのか、好きを判定する。
肌寒さにホットコーヒーが美味しくて
洗濯物が乾かないからコインランドリー行って
好きな人に会いたい。
お題《梅雨》
窓の外を彩る深い青の紫陽花。
しとしと降る雨音。
気怠い身体。
起き上がる気力もなく、ベッドに身を沈める。
傍らに緑茶の湯気揺らぐ。
あと――時間したらごはんを作って、洗濯機を回して。
恋人がプレゼントしてくれた、レモンキャンデーをご褒美に食べよう。
あぁまた梅雨の時期がきた。
雨が降り注ぐ。蒸し暑い。空気が重い。
けど君が隣にいるなら、僕の心は今日も快晴だ。
私の梅雨の思い出は他愛ないもの。
電車のうかない採光の車窓。山間を通った時の雨に濡れた深緑の美しさは、十数年たった今でも目に焼き付いて離れない。
いつかの大雨の日。余りの冷え込みに押入れから冬服を引っ張り出してきたことは、失敗談として胸を離れない。
梅雨。
体感として初夏と夏の間。
寒くて、濡れる深い緑の季節。
傘(かさ:umbrella)
カサ科 カサ属
・雨が降ると見ることができる
人工的に咲く花。
土がなくても咲くことができる。
・特に梅雨の時期に咲く日数が増え
夏にかけて太陽が眩しい時期にも咲くことが多い。
・色とりどりに咲き乱れ、
デザインも様々である。
もう時期たくさんこの花が咲く季節。
私も花を咲かせる一人。
–梅雨–
「今日も雨だ。」
梅雨はなにかと嫌だ。
じめじめ湿気で髪の毛はやられるし
どんよりするし
気持ちもブルー。
でも、、、
プシュー
ピッ
発車しますのでおつかまりください
普段は自転車で通学してるが
雨が降るとバスを使う。
(あ、、)
君だ。
雨の日だけに出会える君に恋してる私は
梅雨、、そんなに嫌いじゃない、
そう思えるんだ。
君に、会えるから。
会社から出てから
尾けられている気配がする。
どこにいるのか
隠れているのか
それともビルの上の階なのか
わからないけれど
確かに ずっと私を見ている
何も言わずに ただ不気味に
じっとわたしをみている。
いつもはコンビニでスナックを買って
電車に乗るが
もしもやつが私に追いついてきたら
店の中では逃げ場がない。
そう思って
今日はそのまま電車に飛び乗った。
いつもならこんな駆け込みはしない。
なぜなら少しでも やつから離れたくて。
車内では規則的な電車の音と
機械的なアナウンス。
辺りに気を配るが、
この車両には どうやらいないらしい。
束の間の安心を他所に
駅につくと再びやつの気配。
私は小走りで改札を通り抜け
ひたすら走った。
人通りの多い道を選び
人混みの中を縫うようにして。
やすやすと捕まってなるものか。
マンションのエントランスを入り
エレベーターへ駆け込む。
急いで「3」のボタンを連打する。
今日に限ってゆっくり閉まる扉に
イライラしながら。
震える手で玄関の鍵を開け、
急いでロックする。チェーンもかけて。
ようやくホッとしてパンプスを脱いで
ビショビショになったストッキングも
脱衣場のランジェリーネットに入れる。
リビングのカーテンを閉めようと
窓のカーテンに手をかけた途端
やつがいた。
そいつは窓に両手を張り付かせ
生唾を飲み込むかのように
白い喉を震わせながら
私に向い ケケケと嘲笑う
きゃあああああ!!!!
大っきらいな
ア マ ガ エ ル!!!
恐怖の季節がやってきた。
「梅雨」
私は雨が嫌い
髪の毛のセットも時間かけてもすぐとれる…
誰が
''梅雨"
なんて喜ぶんだろう
田んぼや畑にはいい影響?
カエルたちも喜んでるかもしれない?
確かに雨が降らなかったら、色々なところに影響が出る…
でも梅雨の時期ほど降る必要なんて何処にもない…
なんなら、梅雨のせいで川の氾濫とかも起きるんだから…
梅雨なんてなければいいのに…
いつものようにそう思いながら歩いていく。
「はぁ、」
今日は体育もあったり、何も無いところでつまづくし、悪いことが続いていてもう全部嫌になってくる
ブロロ-
「えっ、」
バシャッという音が聞こえた時には遅かった…
「はぁ、ホントにありえない」
ずぶ濡れになってしまった。もうここまで濡れたら傘も必要ないだろなんて思いながら、傘を閉じようとすると、
「大丈夫?あれ酷いね、全然スピード緩めなかったし、」
「えっ、あぁ、大丈夫です。」
「良かったらハンカチ使って」
「ありがとうございます。」
どうしてこんなに優しくしてくれるんだろ
なんだろ、めっちゃ顔熱い…
「急なんだけど、君の髪、かわいいね」
「えっ?」
高宮早苗は梅雨が苦手だ。梅雨の時は髪の毛のセットに時間がかかる。
特別すごい癖があるとか、天然パーマとかはない。だが、普段しっかり決まる髪型が、梅雨の時期になるとどことなく決まらなくなるのでやっぱり梅雨は苦手だ。
しかも外へ遊びに行くこともままならず、やることは家の中でおとなしく読書をするか、通信機器を弄って動画配信サイトを見るか、寝るかくらいなものである。大変つまらない。
そんな早苗が、今日に限ってはどういうわけかご機嫌だった。もっというと、学校にいる間はほとんど一緒にいる宮川翔吾と傘をさしてお出かけをしているほどである。
おそらく、傘のおかげなんだろうな。翔吾はスキップしそうな勢いで水たまりに足を踏み入れている早苗の方を見ながら思った。
今日、早苗が指している傘はいわゆる蛇の目というやつで、傘の中央部と縁に赤い紙とその中間に白い紙が張ってある和傘だった。どうも同級生の倉の中から出てきたものを貰い受けたらしい。古典が好きなように古めかしいものが割と好きな早苗はその蛇の目傘をえらく気に入り、日曜日の今日、翔吾にわざわざ学校近くの家にある紫陽花を見に行くという予定を取り付けてまで使おうと思っていたのだ。何というか、こいつらしいなと翔吾は思うが、紫陽花を見るくらいならもっと近場があっただろうと言いたくてしょうがないところがある。
まあ、だが、雨自体は思っていたよりも小ぶりだ。これなら早苗が水たまりに顔ごと突っ込んで全身びしょ濡れにでもならない限り風邪になることはないだろう。そう思いたい。
「雨 雨 降れ降れ 母さんが 蛇の目でお迎え嬉しいな」
早苗は嬉しそうに北原白秋作詞の有名な童謡を口ずさみながら前を行く。パシャ、とまた水たまりに足が突っ込んでいった。長靴ではなく普通のスニーカーでそれをするのは、やめた方がいいのではないか。そう言いたいが早苗はやめてくれそうな気配はない。
むしろゆっくりと歩く翔吾に「遅いぞショーゴくん。早くきたまえ」と宣うくらいである。思わずため息が漏れた。
「雨なのにご機嫌だな」
「ご機嫌に見えるかい? それはいい。なんせ今日は紫陽花を見に行くんだからな。憂いた心で花を見てもつまらないだろう」
「そうかよ。まあ、帰ったらしっかりタオルで体拭けよ」
そんな会話をしながら進む。通りの角を曲がると、学校までまっすぐ続く道に来た。目的地の紫陽花が咲いている家がそろそろ近い。
「そういえば知っているかい? 紫陽花の花は土壌の成分によって色が変わるそうだ。なんでもアントシアニンだか何だかが土壌のアルミニウムと反応するらしい」
「アントシアニン、ねえ。確か紅葉もそれが理由じゃなかったか? 一年のとき数学の先生が熱弁してたな」
「そうなのか。僕はその先生の授業を受けたことはないが、どんな話だったんだい?」
「どんな、つってもな。紅葉が始まる頃は山が少しだけくすむっつー話だったよ。原因はアントシアニンのせいだみたいなこと言ってた」
「ふーん。そうか。それはショーゴくん、きちんと聞いておくべきだったな。しっかり聞いてくれれば今ここで面白おかしく話ができただろうに」
「別にお前に話したくて聞いてたわけじゃねえからな。聞きたかったら自分で聞きに行け。……っと、んな話している間についたな」
紫陽花の花が咲く家の前にくる。この家は生垣がキャラボクやカイツカイブキの代わりに紫陽花が植えてある。五月の終わりから六月にかけて、薄い群青色の装飾花が見事に咲いている姿が見られるのだ。
「うん。やっぱり綺麗だな」
早苗はその紫陽花の花を眺めながら、何度も何度も頷いた。雨粒に濡れた紫陽花は、やや暗めの空の下でも可憐に咲き乱れている。鬱陶しい雨が、そこだけ美しいと感じる程度には、色鮮やかで綺麗だった。
翔吾はその光景を、早苗の少し離れた位置から見る。
古風な蛇の目傘と紫陽花。それから雨。どことなく絵画のような光景。
翔吾は綺麗だとか趣だとかそういうものには割と疎い方ではある。が、これはまさしく侘び寂びがあると言えるものだ。
そのせいか、ぽつり、と言葉が出た。
「雨の下 紫陽花を見る 蛇の目には いかな思いを 下に潜めば」
出た言葉を耳にしただろう早苗が、ばっと驚いたように勢いよくこちらを見る。猫のように大きく目を見開いたかと思えば、すぐにその瞳をふにゃりと柔らかくして ――
「君が歌を詠むなんて珍しいじゃないか」
でも、下手くそだな。そう言って笑った。
お題 梅雨
自己中で自意識の化身だと嫌われそうだから
口には出さないんだけど、
激しい怒りに震えているときは
雷が鳴って、強風で、大荒れだし
どこまでも行こうぜ、ベイベーっていうときは
晴天で気持ちのいい青空だったり、
だから雨がしとしと降っているときは
あぁ、空まで泣いてくれてるんだなぁとか思って、慰められたりしている。
いや、分かってる。分かってるよ。正気です。
梅雨は推しの子OP聴いて乗り越えよ。
梅雨
傘をわざと忘れた。
彼と一緒に帰る口実が欲しくて。
少し君の肩が濡れるから、ちょっと寂しい。
君の腕を引いて肩を並べた。
嫌いだった梅雨が、君といる間だけは好きでいられた。