『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
山桜の花びらが君を埋めて
春の精にしてしまったんだ
#桜散る
『桜散る』
空のピンクも気が付けば無くなって、
落ち着いた緑に染まっていた。
ピンクのカーペットも最近の春嵐に吹き飛ばされ
表面の荒いコンクリートが顔を出していた。
4月も中旬。桜のシーズンは気が付けば過ぎて
世間はまた次のイベントまで
ひとふんばりするように何食わぬ顔で街を歩く。
実際そう見えるだけで
あの春一杯な空気を惜しむのは僕だけじゃないはず。
なんて思いながら地面にある踏み潰され
春の形を忘れてしまった桜の花びらを見て思う。
また来年だ。来年も桜に心躍る感性が残ってますように。
青信号になりさっき見た花びらを
人混みに揉まれるまで見つつ歩き出した。
語り部シルヴァ
《桜散る》
桜が散る景色が好き。
そう、何とも普遍的なことを桜の木を見上げながら言えば、隣の君は「フーン」と何ともつまらなそうに相槌した。僕はいつもつまらないことしか言えないなあ、とがっくり肩を落とせば、君はそんな僕を置きざりにして不意に走り出した。
そして、まるで踊ってるみたいに飛んだり跳ねたりする足取りで、空を泳ぐ花びらを片っ端から掴み取っていく。
やがて君は、息を弾ませて僕の前へと戻ってきた。固く握り締められる拳の中には、桜の残骸がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。
君は如何にもびっくり箱を差し出すような悪戯な笑みを浮かべて、僕の頭上へとその手を突きだしてくる。あ、くす玉の方か。
次の瞬間。ほどかれた手の中から、押し潰されたピンク色が零れ落ちていく。ひらひらと優雅に、というよりはしとしと雨粒みたいに呆気のない、速い速度で足元に広がっていった。
君は愉快げに笑いながら、僕の髪に引っ掛かる花びらの欠片をぽんぽんと払った。自分で仕掛けたくせに、全く世話が焼けるなあとでも言いたげに。
「これが、好きなんだねぇ」
うん、そうだよ。好きなんだ。
君がいる景色なら、僕はなんだっていいんだと思う。
もし僕が「海辺の景色が好き」とでも言えば、きっと君は砂浜の砂を掴んで、僕の頭に降らせるんだろうな。
桜が散り始めたばかりなのに、僕はそんな愛しい夏の予感を、もう感じ始めていた。
石造りの鳥居の向こうに、
細い参道が、小さな社へと続いている。
脇から伸びる大きな桜。
枝のあいだから、
溢れる光がやわらかく満ち、
花びらがひらひらと舞い降りる。
道には、触れられていない静けさ。
ただ、花びらだけが揺れ巡り、
光を掬いながら絶え間なく降りている。
散った時間が、淡い桃色に広がり、
静かに層を成していた。
題 桜散る
【桜散る】
舞い散る桜を眺めると
ふと、思い出す
あの時
あなたの手を離さなければよかった、と…
春が来ると…
桜の時期がやってくると…
切ない気持ちを連れてくる
ふんわりとした春の空気が
私たちをつつみこむ
花見も終わって
ほろ酔いのなか
桜道を帰った
ふと強い風が吹いて
前を歩く貴方を花吹雪がおおった
はにかみながら振り返った貴方は
どこか浮世離れして
桜に連れ去られるような気がして
酔いなんて忘れて
夢中で貴方を掴んだ
貴方はとたんにかたちを崩し
手の中には花びらが
貴方は舞い散り
酔いは覚めた
貴方は貴方は
誰そ彼
桜散る
桜散る…
そりゃ花だもん散るよ
桜に限らず散るよ
けどさ花が咲いた時だけなんだよ
桜ってチヤホヤされるの
知ってた?
夏は猛暑に耐え
冬は寒さに耐えてるの
だから綺麗に豪快に咲くんだよ
外しか見れない人ってそんなもん
『桜散る』 #20
桜が舞い散る中、卒業式を迎えようとしていた。
教室の窓を開けると、桜の雨が
僕たちを包み込む。
そして今日は、入学式。
だんだんと桜の花がちっていく。
僕たちは、少しでも大人になれたのかな。
(一部「桜ノ雨」の歌詞を使用しています!)
桜散る
「桜は散り際が一番美しい。」
桜よりも綺麗な笑顔で君は僕にそう言った。
あの時見た散り際の桜は確かに今まで見たどんな桜よりも美しかった。
「来年も桜が咲いたら、散り際を一緒に観よう。約束だよ?」
来年も、なんて。君を僕の元に留めておくためにそんな約束を交わす。
「うん!約束。」
君は頬を桜色に染めてそんな僕の口約束に嬉しそうに返事した。
約束事があれば少しでも君の生きる気力になると思っていた、けどやはり病には敵わなかった。
今、僕は独りで散り際の桜を眺めている。
約束は、守れなかった。
桜の花弁が落ちると僕の目からも涙が落ちた。
桜散る
風の冷たい日だった。玄関を出たところに、桜の花びらが数枚落ちていた。地面に張りついたそれらは風が吹くとパタパタ動いた。エサを待つ金魚のように見えて、愛らしかった。
私の家は小高い丘に建っているため、どこか下の方から吹き上げられてきたに違いなかった。
かわいい金魚を一匹つまみ上げ、シャツの胸ポケットに入れた。辺りはすこし暖かくなっていた。
『桜散る』
今年の春はこれまでと違う
もう君を見つけることができなくなるね
さようなら、せめて想いを告げればよかったかな…
踏みつけた桜の花弁に、どこか胸が痛む。
新生活ももう退屈の味がしてきた。どこか遠い街にでも旅に出たい気分だ。
勿論、億劫の支配下にあるうちは無理だろうが。
昨日の出来事も思い出せないような生活をしている。
明日への恐怖さえも今日の徒労が飲み込んだ。
この噛み合ってしまっている歯車を何処かぶち壊してやりたいなどと考えてみる。そんな力があったらどうしようか。力がないからこんな考えが浮かぶのだろうか。力無き私には妄想の根が到底届きそうにない。
味のしない夜食を貪り、ウイスキーの瓶に口をつけ、流し込む。
「あ…。」
最後の黄金の雫が舌に落ちる。
一瞬俯き考えたが、酔いの熱に任せて家を飛び出した。
今日の晩酌はまだ終わらせたくなかった。
「さびぃー…。」
深夜に部屋着はまだ冷える。加えて風も吹いている。
ポッケに手を突っ込んで肩をすくめる。
「あざしたー」
バイトのやる気のない返事を聞きながら退店しようとした。
だが、痛覚が私を遮った。
店員の悲鳴が聞こえる。
落としたウイスキーが割れたのと同時くらいだろうか。それとも私が地面に伏したくらいか?
「ひ、クキ、くぅっ!」
背後で男がおかしな声をあげ、どこかへ逃げて行った。
なんだその情けない声は。
叫びたいのはこっちだ。
だが、どう足掻いても呻き声しか喉から放出されない。
背中の熱が消えない。
チッ、こんなとこで終わりかぁ。
「ははっ」
脇越しに背中を触った手は、真紅で何処か美しい。
自動ドアからはみ出した私を祝福するように、暴風が桜を巻き上げる。
ははっ。ははははははは!
笑いが止まらなかった。声が出ているのかはわからなかった。
真紅と薄紅と暗闇に抱かれて、何もかもを笑ってやった。
涙が流れていたのは、ただ痛かったんだ。
痛くて、痛くて、痛くて。
お題「桜散る」
踏みつけられて、
アスファルトの透けた薄汚れた花片を
あたしは見下ろしている
花綻んで、咲いて、儚く散って。
散った後は塵になって、どこかへ飛んでいくから
あたしはそっぽを向く
綺麗なものだけ映していたいの
若葉と花がまざるのは、嫌いよ
なんだか哀れに思えて
#桜散る
「桜散る」
桜並木の道路を
走って行く。
見惚れるほどの
桜吹雪。
勿体ないと思うくらい
散っていく。
束の間の幻想。
何故桜は散るのか
それは咲いている時の価値を高めるため
ずっと咲き続けていたらいつか飽きられてしまう
何故人は死ぬのか
それは桜と同じなのか?
飽きることなんてないのに
桜は本当は散らない
見た人々の記憶の中にはずっと咲いている
人間だってきっと
【桜散る】
いずれは散りゆくのだから
結果の良し悪しに関わらず
風に舞い消える最後の瞬間まで
華麗であろうと思う
お題「桜散る」(雑記・途中投稿)
……実際の桜より、入試に落ちたイメージの方が強いな、桜散るって。
滋賀県も桜終わりました……。と思ったけどソメイヨシノじゃない桜は知らないな。明日見に行きたい。(微妙に遠くてめっちゃ坂がきつくて一度も行けてない緑地公園に他の桜があるとAI情報)
追記:土日何も出来ずに終わった……。桜どころじゃなく。
疲れ過ぎて泣きそう
助けては今すぐ誰かに助けてほしいっていう自分を他人に委ねた気持ち
助かりたいは助けてくれる人はいないけど、いつか助け合える人と出会えたらいいなっていう気持ち
助かりたい
お題:桜散る
後日あげるのでお題とスペース保存しておきます。
「桜散る」
散らせる花がある内は幸せだ
近頃の並木は
切られてばかりだから
流せる涙がある内は幸せだ
生きている感覚を味わえる
ミイラじゃ包帯があっても
拭ける涙も無いじゃない