『桜散る』
空のピンクも気が付けば無くなって、
落ち着いた緑に染まっていた。
ピンクのカーペットも最近の春嵐に吹き飛ばされ
表面の荒いコンクリートが顔を出していた。
4月も中旬。桜のシーズンは気が付けば過ぎて
世間はまた次のイベントまで
ひとふんばりするように何食わぬ顔で街を歩く。
実際そう見えるだけで
あの春一杯な空気を惜しむのは僕だけじゃないはず。
なんて思いながら地面にある踏み潰され
春の形を忘れてしまった桜の花びらを見て思う。
また来年だ。来年も桜に心躍る感性が残ってますように。
青信号になりさっき見た花びらを
人混みに揉まれるまで見つつ歩き出した。
語り部シルヴァ
4/17/2026, 11:19:07 AM