語り部シルヴァ

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4/17/2026, 11:19:07 AM

『桜散る』


空のピンクも気が付けば無くなって、
落ち着いた緑に染まっていた。
ピンクのカーペットも最近の春嵐に吹き飛ばされ
表面の荒いコンクリートが顔を出していた。

4月も中旬。桜のシーズンは気が付けば過ぎて
世間はまた次のイベントまで
ひとふんばりするように何食わぬ顔で街を歩く。

実際そう見えるだけで
あの春一杯な空気を惜しむのは僕だけじゃないはず。
なんて思いながら地面にある踏み潰され
春の形を忘れてしまった桜の花びらを見て思う。

また来年だ。来年も桜に心躍る感性が残ってますように。
青信号になりさっき見た花びらを
人混みに揉まれるまで見つつ歩き出した。

語り部シルヴァ

4/16/2026, 10:09:55 AM

『夢見る心』

この窓の向こうにはどんな景色があっただろうか。
見えるのは空の景色だけ。
ビルとかいう鉄の塊の群れとか
家っていう家族ひとつ分専用の建物とか
コンビニっていう24時間いつでも開いてるお店とか...

この窓からは見えないけど...
いつか見れたらいいな。
...見れるのかな。

僕は生まれてから名前を貰ったことがない。
生まれた時から悪い人が入る場所で育った。
僕を見る人が言うには親が大罪人だった。らしい。

いつか...この窓の向こうの景色を歩けたらいいな。
そう思いながら今は星空を眺めている。

語り部シルヴァ

4/15/2026, 10:57:07 AM

『届かぬ想い』

努力した。
嫌なことだって挑戦したし、
ありのままがいいって
言われても自分磨きを怠らなかった。
それなのに現実は残酷だ。
僕が一歩進めてたと思っても目標は
さらにその先へと延びてしまう。

そうやって目標をひたすら追いかけ続けていくのが
人生なんだろうか。
だとしたらこの人生に意味はあるんだろうか....

そうネガティブになりつつも手を伸ばす。
残念ながら伸ばした手には届かなかった。

台座も使ったのに。身体測定では身長も伸びてたのに。
あぁ...残酷だ。

語り部シルヴァ

4/14/2026, 10:11:28 AM

『神様へ』


この世に生まれたことを知らせるために産声が聞こえる。
街中で聞くには雑音に聞こえるだろうその声は
我が子となると耳が幸せになってしまう。
人から聞いた話だと全く信じられなかったけど、納得がいく。

助産師さんに抱えられた重みが私の手に移る。
ずっしりと感じる重みに思わず涙があふれる。
さっきまでの苦しみも忘れてしまった。

ずっと、ずっと苦しかった。
それが今報われたって言うんだろうか。
私の元に来てくれてありがとう。
そして神様へ。

巡り合わせてくれてありがとう。

語り部シルヴァ

4/13/2026, 10:09:56 AM

『快晴』

雲ひとつない空なのに太陽がどこにも見つからない。
お昼休憩にでも行っているのかなんて思いながら
空を公園のベンチから見上げていた。

夏のギラギラした快晴とは違って、
心地よい春風が吹いて
程よい温かさ。
目を瞑って春を感じれば瞬く間に夢の世界へ行けそうだ。

静かな空間に春風で葉の擦れる音と
ウグイス、すずめのさえずり。

最近切羽詰まってたけど、
一旦置いといて休むのも悪くないな。
...時々ね。毎日だときっとダメ人間になっちゃうから。

語り部シルヴァ

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