語り部シルヴァ

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3/28/2026, 10:05:53 AM

『見つめられると』

私は基本的に人と目を合わせない。
合わせれないって言う方が正しいかもしれないけど...
だから興味本位で私に集まってくる人は少なくない。
心を鬼にして振り払っている。

ある日、気になる人ができた。
優しくて、グイグイ詮索してこなくて、話すと心が落ち着く。
それに...私自身が目を合わせたいと思ってしまった。

あなたもメデューサの末裔なのかな...
クラスの集合写真の君に問いかけた。

君に見つめられると、固まって動けなくなってしまったから。

語り部シルヴァ

3/27/2026, 11:50:42 AM

『My heart』

物心ついた時には両親はどこかへ行ってしまった。
大きな家で家の主人に仕えろと言われた時には
自分の人生を悟った。

ボロ雑巾のように扱われ、使え無くなったら捨てられる。
僕は死ぬまでこの人の道具なんだなと...

...思っていたが、想像よりも主人は優しかった。
必要な教養や知識を設けてくれたし、
こんな僕にでもありがとうと言ってくれた。

親にも言われた記憶のない言葉が胸を震わせる。
そしてそんな主人だから僕はあなたに仕えることを決意した。
あなたが死ぬ時は僕も死ぬ時。

あなたの心臓となって永遠に仕えます。
肩膝をつき手の甲にキスをした。
いつもより頬をが赤い主人は照れくさそうに笑った。

語り部シルヴァ

3/26/2026, 11:23:25 AM

『ないものねだり』

あの人はいつも社内で囲まれている。
仕事もできてコミュニケーション能力がずば抜けていて、
誰も嫌う理由を持ち合わせていないから。
同じくらいの仕事量をこなせているはずなのに
あの人のように褒められたことがない。

君はいつも黙々と仕事をこなす。
一匹狼だけど、それを上手く使ってみんなが
気づいていない程のフォローを全員分やっている。
自分のことで精一杯な僕と
同じくらいの仕事量にさらに仕事ができる。
本当に君はすごい。

((あぁ...あんな風になれたらなあ...))

語り部シルヴァ

3/25/2026, 10:45:07 AM

『好きじゃないのに』

どうやってもわからない。
何度も何度も調べて自分で考えて教えて貰ってみたけど...
結局答えはわからずじまいだった。

答えは結局周りが知っている。
知らないのは僕だけなんだろうか...

そう言って答えが書いていないノートを睨みつける。
それでも答えは浮かんでこない。

勉強は...嫌いだな。
それなのにテストのために勉強なんて苦痛すぎる。

語り部シルヴァ

3/24/2026, 10:06:16 AM

『ところにより雨』


学級閉鎖もあって、僕らの卒業式は遅くなった。
随分と長くあっという間な学生生活が終わったんだ。
次の春からは仕事に就いたりさらに勉学に勤しんだり...
これからの道はバラバラになる。

泣いている人もいるが、
クラスメイトは晴れやかな顔をしている人が多い。
...友人はどうも心に陰りが見える。
今にも泣きそうにも見える。

そう思っているとこっそり教室を抜け出した。
後を追うと屋上前の階段の踊り場。
一人静かに泣いていた。
傘が無いから...一緒に濡れに行こうか。

屋上のドアを開けた。

語り部シルヴァ

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