『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
桜散る
桜散る頃
本当に好きだった人と桜を見に行った帰りに別れました。
もう昔むかしの事です。
その人に出会うために生まれてきたんだと本気で思っていました。
隣りにいるだけで幸せだった。
こんな私がいたんだって思わせてくれた彼。
別れは悲しい事だったけど、心から好きになった人に出会わせてもらえた事に今一度ありがとうと言いたいです。
桜散る悲しくも温かい思い出です。
#桜散る
マンションから一歩出て僅かに上へ視線を移す。それは毎日の習慣となっていた。視界には艶やかな新緑が広がっている。
「あー、もう葉桜になっちゃった」
一度周囲を見渡して人通りがないことを確認してから足を止め、再び視線を持ち上げた。少し強まった日差しに目を細めながら、青々と茂った葉をじっくりと眺める。光が葉に当たってきらきらと輝いて見えた。ちょっと前まで儚げな花びらがはらはらと舞っていたのが嘘のような光景だった。
人がいないのを良いことに視線を上げたまま、葉桜を眺めて歩き出す。
「さて、今日もお仕事頑張ろうかな」
自分自身に言い聞かせるように口にすると、途端に言葉通りに気合が入ったような気がした。今日の現場は一緒だから、そのときにでも今見ている綺麗な葉桜の話をしよう。そう考えると更に足取りも軽くなった。
言葉に力があるというのは本当のことだよね、と自らの様子に納得して駅へと向かって歩く。ふわりと風が吹き抜け、まだ残っていた淡い紅色が宙を舞いながらその背を見送っていた。
誰もが魅了された
ピンク色のアイドル
夏の風がふけば
誰もが踏みにじって醜くなるのね
桜散る
桜散る
花びらは踏まれ変色し
いつしか雨に流されてゆく
晴れ空を見上げれば新緑の季節へ
桜散る
「彼氏くんの事が、ずっとずっと、好きでした。付き合って下さい」
私はあの時、心拍数が一気に上がった。手汗も凄くて、ずっとドキドキしていた。なのに、彼氏の第一声で全てが変わった。
「ごめん。気持ちは嬉しいけど、好きな人がいるんだ」
私は一瞬嗜好思考が停止した。エベレストの頂上に行ったら、誰かに押されて落ちた気分だ。
「なんで…」
私はそう言うと、全力で走った。逃げたように帰ってから、数週間後、彼氏と誰かが手を繋ぎながら登校していた。今は4月上旬だが、桜が散ったような気がした。
あいもやでー
桜が中に浮き
風とともに
地へ落ちた。
まるで
私の恋みたいに
桜散るその瞬間、私はあの人に恋をした。
慣れない制服に身を包んだ私たちは桜に歓迎されながら帰路に着く。
各々が帰る中、私と彼だけが取り残されていた。私は純粋に、桜を堪能してから帰ろうと思ったのだけれど、もう1人お客さんがいたみたい。
名前も知らない男の子は桜並木に咲く1本の八重桜を見上げている。桜越しに見える彼はとても綺麗だった。寂しそうにしていた顔は、桜を前にすると綻んでしまうらしい。
不意に、彼と目が合った。見つめ過ぎたかな。
「今日はとても天気が良くて、桜が綺麗だよね」なんて、言えたら良かっただろうに。私の頬はほんのり赤く染っているだろう。
花びらが風と踊る間、私はずっと迷っている。
_桜色の初恋を
桜散る
散る
散る
その潔さと儚さ
枯れるのでなく
散る
それに惹かれる危うさを知っているのに
引き込まれてならない
妻が,オノマトペ症候群という奇妙な病気にかかった。「オノマトペ」というのは,擬音後のことで,妻は,何をしていても,自分の行動に合った擬音を声に出してしまうようになったのだ。歩く時は「テクテク」,見回す時は「キョロキョロ」,寝ている時さえ「スヤスヤ」と寝言で言う。しかも,擬音以外の言葉を話すことができない。とても珍しい病気で,治せる薬も医者も存在しない。手を尽くしても一向によくならない病状にイラ立ち,私はだんだんと妻に冷たくなり,暴力も振るうようになってしまった。妻は,「シクシク」と言いながら,毎日泣いた。それでも私の暴力は続いた。ある日,妻は「スクッ」と言って立ち上がった。 「テクテク…ガチャ。スッ…テクテク……」「おい, そんなもの持って来て,何をする気だ?」 「ダッダッダブルンブルン」 「やめろ,危ないだろ!そんなもの振り回すな! 」 「グサッ!」「痛いっ!」「グサッ!グサッ!」「うっ!」「ズバッ!グチャッ!グリグリ……」「や,やめてくれ……」「グサッ!グサッ!グサッ!…ケラケラケラケラ」
桜模様
花模様
涙模様
散模様
舞模様
踊模様
風模様
春模様
菜模様
優模様
初めての通り道を通り、校門を潜った時だった。
どこからかちらほらため息が聞こえた。
「はぁ…なんでよりによって散っちゃったんだろ…」
「せっかくの入学式なのにね…」
周りを見渡すと、桜はとっくに散ってしまっていた
「………」
その時俺の目はある人を捉えた。いや、知らなかったのだが確かにあの人は儚げな顔をしている。
「どうしたんですか?」
試しに声をかけて見ると、彼はビクッと体を動かし、振り向いた。
美形な顔で、漆黒の様な瞳が俺を見る。
「え、あ…なんですか?」
「特に用事はないんですけど…ちょっと悲しそうな顔をしていたので。」
「悲しそうな顔してました?!」
「はい。めっちゃ。」
「…気にしてないつもりだったんですけどね」
「?なにかあったんですか?」
「………最近、好きだった人が死んでしまって。…本当は…桜の木の下で…告白するつもりだったんですけど……笑顔でいようって思ったんですけどどうしても桜の木を見ると…思い出しちゃって。」
そう言って、桜を見る。
「…そう、だったんですか…その、実は俺、振られたんですよね…」
「えっ…」
「つい最近だったんですけど…あっでも死んではないんですけど…」
「…ありがとうございます。お互い、頑張りましょうね!」
「っ!はい!…それなら敬語もなしにしない?」
「そうだね。これからよろしく」
「よろしく!」
俺達は、散った桜の木の下で握手をした。
でも彼は、桜が満開になった様な顔をしていた。
#桜散る
「ここではない、どこかで」に出てきた子と、
「春爛漫」に出てきた子を登場させて見ました!
いつか名前付けたい…
「…桜が散る姿が良いんだと。」
「…なにそれ、誰の話?」
「俺らの話だよ。
うちの担任が国語の授業でそう言ってた。
欧米の人は満開な桜みたく華やかで豪華な様を好み、日本人は移り変わりゆく情緒を好む。日本特有の『詫び寂びの文化』だってよ。」
芝生に寝転びながら空を見上げる。つい先週まで咲きほこっていた校舎の桜は、いつの間にそのボリュームを落として風に乗せられ散っている。
僕たちはただその景色を見ながら、途切れそうな意識を浅く繋ぎ止めて会話を続ける。
「へぇ。でも外人も『桜の散る風景は美しい』とか言うじゃん。
ついこの前までいた留学生だってそんなこと言ってた気がするよ、『日本の桜が散る姿を見ていたかった。』って。」
「――ふぅん、最近聞くシナリオタイプってやつだな。外人だって皆が皆…豪華なものを好むとは限らない。」
「なあに、ちょっと健人が大人っぽくなってるじゃん。――僕を置いてかないでよね。」
雲がふよふよと視界の端から端まで流れていく。
この風は、桜も雲も乗せて一体どこまで連れて行こうとしているのだろうか。
「…―――そんなことねぇよ。お前だって似たようなこと言ってたろ。
おれは…‥まだ…―」
彼の呼吸の音がかすかに聞こえる。見た目に反していつもその寝息は小さい。
「あれ寝ちゃった?…まあ良いか。昼休みが終わったら起こそう。
…僕も、しばらくは、おやすみ―――」
桜が散る。春の暖かな風に乗せられて。
風はそれまでの記憶と緊張を、すっとどこかへ連れて隠していくように、僕たちに柔らかい眠気をもたらした。
この思い出もいつか記憶の底に沈むのだろう。
桜が散るように。
暖かな風に乗せられるように、穏やかに。
書く習慣/13日目。
「桜散る」…
そうだね、もう雨風で桜散ってしまったね…
親父は言う、
そだよ〜、毛[モウ] 散っちゃたね…
私は言う、
「ハハハ…」2人は笑う、
親父「財布の中身、この桜の様にするぞ」
私「ごめんなさい」
最後の春風が吹く、
暖かい風は髪をたなびかせる…
あぁ…とても眩しい、
親父のズラがズレる、もんげー笑える。
そう思いながら、僅かに残った桜散る…
春の終わりだ。私はそう思った、
桜の花弁を身につける。
禿ゲの終わりだ。親父はそう思った、
カツラを身につける。
屋台はもうやっていない。
親父「〇〇、帰りに スターバックスコーヒージャパン行くか?」
うん。…そう答えた。
スタバって訳して言う人は居るけど、
長々と言う人でも、スターバックスしか言わないと思う…もうスタバで良くねって思った。
桜散る…髪散る…お金散る…。
春の終わりは散る者が多い、
特に学生の恋愛とか…
まぁ…頑張れ、人の事言えないけど。
では、明日…
❀ (^꒳^)
桜散る
受験に失敗したのが、桜散る。
合格は桜咲く。
今は使わないのでしょうか。
わたしも桜散る、第一志望で経験しました。貼り出された番号を探した記憶あります。ネットでポチッとしてみるとのは、趣が違います。
何でもかんでも、早くて便利になったと思います。良いか悪いのか。
桜は賢い
私達が飽きる前に散るから。
でも、だからこそ、美しく儚い
桜は散る瞬間も美しい
私も、みんなから愛されるような存在になりたい
舞い散る桜の花弁がまるで
雪みたいだと思った。
ひらひらと風に揺れて落ちていく桜が
儚くて、どこか幻想的で
そして、とても綺麗だった。
この想いもあと少しで散ってしまうなら
あと少しだけ、君とこの景色を見ていたい。
淡く溶けてゆく、この恋の終わりを表すように
花弁は、また一つ散ってゆく。
#__桜散る
『桜散る』
春の嵐に舞う花びらは
私の乱れた心のようで
桜散る季節が嫌いになった
あなたは気づいていないでしょう
僕の持ってる美がいよいよ散り 夏の衣装に変わり
皆に見られる機会が少なくなるけど
悲しい事 嬉しいこと 季節問わず僕は見守ってるよ
「春嵐は、もう持って行きましたか?じんわりと汗をかくようになってきました。この間、道でピンク色のものを見ましたよ。あれ、まだあったんですねぇ。散らずに残っていたんですね。」
お題 桜散る
桜も金木犀も、
一年中ずっと咲いてくれたらいいのに。
とは思うけれど、実際にそうなら
この有り難みも情緒もないのだろうな。