『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
青々とした葉でいたのはいつの事だったか。
花開く君を羨ましく、妬ましく思っていたのはいつの事だったか。
地面を覆い隠す仲間たちの姿に季節が移ろう事が怖くなったのは
いつの事だったか。
ゆうらり、舞い散る朽ちた葉が私自身だと気付くのは___
枯葉
そんなこと言わないで…
あなたがいるから
わたしがいるの…
目に見えなくなっても
形がなくなっても…
ずっと…ずっと…
忘れない
あの木の葉が全て落ちたら、、どこかで聞いたことある言葉だが
まさか自分が使うことになるとは思いもしなかった。
そんな大変嗅ぐわしい言葉発するに至った訳を話そう。
そう、それは自分がなぜ入院するに至ったかを話す訳だが、
とてもみっともない理由だ。
友人と学校の階段で1番遠くまで飛べるやつが
最下位のやつに命令出来るというゲームをしていた。
まさか自分が上手く着地出来ず階段を転がり落ちてしまうなんて、しかも最初に足をついた地点でのカウント、最下位の3段である。
その後は結局そのまま病院へ連れていかれ、足を捻挫、1日だけ様子見で入院するに至った。
夕方お見舞いに来てくれた友人が思ったより元気そうで良かったと安心していた。
そして1番遠くまで飛んだ優勝者が俺に言った。
今日、先生が来たら冒頭の言葉を言えと、するとちょうどいいところに来た看護師と先生が今後の手続きを話し始めた。
遠巻きに見てる友人が目配せしてきた。
赤く染った空を眺めながら僕は言った。
すると先生はただ優しく微笑んで、
大丈夫ですよ、明日退院出来ますので。
今日にさよなら
気づかなきゃよかった…。
夜はもうすぐ明けてしまうことを。
嘘でいいからせめて、
2度目もまた私を
拐ってあげると囁いてほしい。
良い子でいるから
泣かないと誓うから、、
ラストチャンスとやらをどうか、私に。
今日にさよなら
今日と言う日は消えてゆくものではなくて
夜に吸い込まれながらも
美しい調べとなって私を創り上げていくのだろう
苦い想いも
寂しい日々も
よりよい自分へと織りなすための
なくてはならない糧なのだから
ラ・ラ・ラと唄って
今日にさよなら
『編集後記』
き ょうのテーマ、普通に書くとありきたりになるので
よ くありがちではありますが、縦読みとやらにしてみました。
う まく…はできなかったけど
に 個の詩がつくれました!
さ すがに無理がある言葉選び(笑)でしたが
よ るを楽しむのにはちょうどよかったです。
な んて言い訳しながら~
ら くではなかった今日の日にも感謝という名のさよならを。
《輪廻転生》とはよく聞くが,本当にそうなるかなんて誰も知らない。
実際,経験したこともないから口先だけでベラベラと語れるのだろう。
しかし
あの日,あの場所,あの時間。
彼女に出逢えた奇跡は,輪廻転生とやらを信じてしまった。
ルビーを溶かし流したような紅い目,珊瑚が埋まった金色の鍵,鈴のように転がる笑い声。
…彼女を構成するもの全てが,彼奴にそっくりだったから。
瞼に浮かぶ貴方の微笑みを,噛み締めるようにゆっくりと堪能する。あの日から数百年経った今でも,未だに思い出してしまい辛いものだ。
貴方を思えば,穹が緋色に染まる。
逢魔が時…彼女たち《天照》の隊員にとって,1番の山場。昔から,この時間帯は魔物に遭遇する確率がうんとあがると言われている。
そんな《影》を倒すのが彼女達の仕事。
生きるも死ぬも表裏一体なこの世界で,オレは彼女を死んでも守る,そう誓ったんだ。
カサ,と音を立て枯葉を踏みしめれば,ふわ…と白い息が宙を舞った。
「 もうすっかり冬だな 」
肺に充満した空気が,ちくりと牙を剥く。
白いマフラーに顔を埋めれば,彼女がオレの手を引いた。
『 そーだな!!この先もっと寒くなるぜ!! 』
にか,と太陽のような笑顔を見せれば,仲間が待つ神社へ向かって駆け出す。
カサ,カサ,と枯葉を踏みしめて。
枯葉のように積もり積もったこの思いは,生涯をかけて彼女へ伝えるつもりだ。
だから,オレの前から消えないで。
絶対に,守り抜いてみせるから。
小さなつぼみは、歳をとって、茶色くなった枯葉のおじいちゃんに、「緑の葉っぱの時のお話してよ!」と、元気に話しかけた。「おやおや、またかい。」と、ハニカミながら答えた。
枯葉のおじいちゃんは、冬の澄んだ、糸が張り詰めたみたいな空気を葉っぱ全体で大きく吸った。そしてから、小さな咳払いをして、嬉しそうに話し始めた。
わしの若い頃は、まだ葉っぱも綺麗な緑色で、活き活きしていた。夏になると、仲間と色んな話をしたり、夏の爽やかな風に揺られてふざけ合ったりしたもんだよ。秋には、葉っぱたちがほっぺを真っ赤にして、みんなで働いたんだよ、冬を暖かく越すためにね。
冬は寒いが、特にものすごく冷えた冬があってね、ほんとうに寒かったんだよ。
枝に雪がたくさん積もってね、夜になれば、その雪が金色の月に照らされて、キラキラ眩しかった。
どの季節も、本当に良かったよ。けど、わしが1番好きだった季節は春なんだよ。
あの、なんとも言えん匂いが好きだった。
色んな花の香りが混ざってね、雪が溶けて湿った土の匂いも大好きだった。
本当に季節は美しいよ。綺麗でどの季節も輝いてる。季節は、4つだけではないと思っている。
何万個、何億個、無限に季節はあるんだよ。
どれも、綺麗なんだ。その日によって、風の匂いは変わるんだ。
雨が降った日も、暑い日も、寒い日も、全部素晴らしいんだよ。わしは、全部の季節が好きなんだ。
ふと、つぼみの孫の方を見ると、いつの間にか寝ていた。ほっとしたように、枯葉のおじいさんは、風に乗って、舞い降りていった。そして、まだ葉っぱが緑の頃に憧れた、春雨で湿る土に葉っぱ全体をつけて、またハニカミながら、眠った。
『枯葉』(創作)
「枯葉だなんて、ずいぶん季節はずれね。」
もう二月なのに、と、ふてくされたように言うと、彼女は、ぼくに共感を求める視線を寄越した。
ぼくたちは、あるアプリを使っていたことをキッカケに仲良くなった。アプリ友達だ。アプリは単純で、毎日文字を書く習慣をつけるためのアプリだ。ご親切に毎日お題を出してくれるのだが、今日は、そのお題が「枯葉」だったのだ。
「枯葉のイメージって、枯葉の下の虫の冬眠とか、かな。」
ぼくは思ったままを彼女に伝えた。
「え、、、なんか、きも。虫はやめてよ。虫はむり。」
思いの外ドン引きされて軽く傷付きつつ、彼女が何を書くつもりなのか聞いた。
すると彼女は「枯葉、見に行かない?」と誘ってきた。
「実際に枯葉を見たら、イメージ湧きそうだし、ね、行こうよ!」と、ぼくの手を引いて歩き出した。
ところが、枯葉はなかなか見当たらなかった。
それもそのはずだ。温かい日が続いて桜が咲いているくらいなのだから。
「桜見て、帰ろうか?」と、しょぼくれた彼女を励まそうとぼくは提案した。
「うん、いいね。」と言った笑顔の彼女は可愛くて、ドキッとした。
ぼくの春も近いといいな。
枯葉といったら最近、秋に友達とお散歩していたときの写真が出てきた。
その頃は、朝活にみんなでハマっていて、ワイワイしていた。その時の会のテーマはお散歩だったから、ガチ目のジャージで行ったら、みんなビチビチにおしゃれしてきてていた。私だけガチ勢感た漂う中、テンション上がり街にも繰り出し、プリクラも撮った。かなりの黒歴史だ。
「落ち葉って良いよね〜!!」
「そう?木から落ちた葉って可哀想じゃない?」
「んー、そうかもしれないけど〜!」
「落ちたあとって枯葉になるじゃん!」
「うん、」
「その枯葉って色んなものにも使えるし、
パリパリとかバリバリって鳴ったり、
楽しいじゃん!」
「まぁ、確かにね笑」
「そうそう!だから私も落ち葉になって
枯葉になりたいな〜」
「え?」
「なんでだと思う〜?笑」
#『枯葉』
No.48
車から降りた高原の林。
木々の根元には
冬を越した湿った枯葉。
いつか恵みある土になって
緑の生命の循環をつないでくれる。
重なる枯葉の間から
明るい緑の小さな草葉や
野生の花の赤ちゃん芽が
少し顔をのぞかせている。
題「枯葉」
récit œuvre originals
枯葉
雪の下の枯葉は、お布団です。
やわらかな、お布団です。
その下で、春の命が眠っています。
雪が溶けて、地面に光が当たるまで。
それまで、枯葉のお布団は春の命を守ります。
そんな枯葉もいつかは、土になるでしょう。
また春の命を宿す、土になるでしょう。
ひらひら、ひらひら、舞い落ちる
時にはぴゅうと、飛んでゆく
そんな、何にも縛られず、自分がどこに行くのかもわからないまま、風に運ばれている枯葉に、僕はなりたい
今の地球は、指導者がいて、支配者がいて、自分が進むのは、その人々のもとで働く人生
そうしなきゃ、生きていけない
金がないと、何も買えないし、食っていけない
だから、支配者のもとで働くのだ
そんな、決まった人生なんて、僕は嫌だ
枯葉のように、どこに行くのかもわからずに、
時にはひらひら、舞い落りて、
時にはぴゅうと、飛んでゆく、
また時には、誰かに掃かれているかもしれない、
またまた時には、焚き火として燃やされるかも
そんな人生が、歩んでいきたい
僕は、何にも縛られない
縛られたく、ないんだ
---
その日、そんな手紙を残した子供が、飛び降りた
どこから飛び降りたか、それはご想像にお任せします
しかし、これだけは言っておきましょう
この日、ある子供の命という枯葉が、地球という大木から、ひらり、ひらひら、舞い降りた
夢が叶ったのか、叶うことなく、終わってしまったのか…どっちなのでしょうね
『枯葉』
・陸(りく)
・真央(まお)
かさりかさりと、真央と陸が歩く度に音を立てる枯葉。見上げると、すっかり寂しくなってしまった枝が風に吹かれ揺れている。
握っている陸の手は自分の手と同じくらいの大きさで、ひんやりとしている。彼の顔を盗み見ると、上でも前でも真央でもなく、地面の枯葉に視線を向けていた。
真央に対する愛情がなくなっていることなど、とっくの昔に知っていた。真央も、付き合いたての頃と同じ熱量があるかと聞かれれば、頷けなかった。
どちらから、という風でもなく、真央と陸は歩みを止める。真央を見つめる陸の目は、数ヶ月前から少しずつ冷めていった。
彼は少し迷ったような表情をしたが、やがて決心したように口を開いた。
「……別れよっか」
真央は、自分で思っていたよりもショックは受けなかった。いつかはこの時がくるだろうと、覚悟していたからだろうか。
真央は静かに頷き、陸の手を離した。愛おしさも寂しさも、全てを吐き出すつもりで、真央は陸に微笑みかけ別れの言葉を口にした。
「それじゃあ……さようなら。カップラーメンばっか食べてちゃ、駄目だからね」
「はは。分かってるよ」
彼は笑い、そして後ろを振り返りここを立ち去ろうとした。真央も反対側を向き、歩き始める。
しかし一体どうしたというのか、涙が溢れて溢れて止まらなくて、頬を伝い地面に落ちた。
彼との幸せだった日々が、思い出が、真央の心を強く揺さぶる。
やっぱりまだ大好き。そう思った。
陸が歩いていった方を真央も辿り、枯葉が鳴るのが段々と早くなる。走って走って、ようやく彼に追いつくことが出来た。
いきなり腕を掴まれた陸は驚いたようで、戸惑いながら「どうしたの」と真央に優しい声音で問いかける。
「やっぱり別れたくない。大好きなの、陸のこと」
「…………」
涙でぐしょぐしょになった顔で陸の顔を見上げる。
彼は真央の手を自分の腕から離させ、涙で濡れたその手をぎゅっと握り、静かに首を横に振るだけだった。
枯れたのに「落ちてはだめ」と言われては、誰のためにもならないものを。
/お題「枯葉」より
君と初めてあったこの道
並んで歩いたこの道
今はない右手の温もりを探して今日もこの道を歩く
枯葉が敷かれたこの道
君がいなくなってもう1年
この手の中の温もりはもう無くなってしまった
枯葉
枯葉が足下でクシャリと音をたて
粉々になって土に還っていった。
私も生ききった後は、土に還って
新しい生命の養分になろう。
全ては循環されるのだから。
足下の枯葉にそんなことをおもう。
「枯葉」
枯葉が木々から落ちる頃、
私はどうなってるのだろう。
あなたを忘れることができているのかな。
あなたを忘れるために今の場所から離れた。
枯葉が木々から落ちる頃
新しい場所、新しい人間関係に慣れてきた頃かな。
でも、枯葉が木々から落ちた時
きっと私はあなたを思い出す。
だって、あなたとの思い出の季節だから。
私は、ずっとループしているような気がする。
『”今日”』という一日をずっとずっと.....。
そうつぶやいていると『ねぇ』と声をかけられた。
『はい!』と大きな声で返事をして振り返ると、
私の大好きな彼氏である琅夢(ろうむ)くんがいた。
篠影 琅夢(しのかげ ろうむ)くん (通称 琅夢くん)は、
アイドルをしていてsyRuGeRs(シュルガーズ)という
グループのセンターをしていてファンの人数も1万人
以上という。そして、最初にも言った通り...私の彼氏。
「ねぇ、紫乃.....俺の話ちゃんと聞いてる?」
「ん?ごめん....聞いてなかった。もう一回!」
ちなみに、彼は私と幼馴染であり私の最推しである。
なぜかsyRuGeRsのメンバーは、みんな私のことが大好き。
そして、私も全員が最推しだからある意味.....神なの、かな?
「だから、俺のことばっか考えてないで前に進めっつってんだよ。」
「なんで?かっこよくて大好きな彼氏は置いてったりしないよ。」
最近では、こんな話ばかりで水族館とかも駄目って言う。
最初は、こんな感じじゃなくてもっと私に寄り添ってくれる感じ。
「はぁ.....お前、忘れたのか?俺は3年前に交通事故って言ったじゃん。」
「交通事故....?な...何言ってんの?だって、私のこと置いてかないって。」
そうだ、私は3年前から....琅夢くんから離れられないで時が止まったままだ。
なんで....こんな大切なことにいままで気付かなかったんだろう。私....最低.....。
だから、syRuGeRsが解散して....私は哀しくって前に進められないでいた......。
「ごめん、ありがとう。琅夢くん、私は....一人でも頑張って前に進むよ!」
「やっと気付いてくれたんだ。うん、一人でも頑張って前に進め!」
哀しい現実から目を背け続けてた私でも、前に進めますように。
いままで、私が目を背けるために.....ループさせ続けてた今日にさようならを。
お題:【”今日にさようなら”】
風が吹けば揺れ、耳をすませば聞こえてくる。
一見儚く一瞬だが、桜と違えども
また見えてくるものがある。
涼しげに落ちる終わった役目と、
どれだけ重ねる人が居るだろう。
朽ちようがそれはまだ生きている。
あっさり飛んで、掴めば綻ぶ切なさよ。
それでもまだだ。
生きている。
それを美しいと言えるかは
きっと誰もわからない。
枯葉
枯葉が落ちていると踏みたくなるのは私だけ?
私は落ち葉を踏む音が好き。
沢山葉っぱが散ると冬になる。
冬になると私は水溜まりの上にできた氷を踏んで遊ぶ。
私は氷を踏む音が好き。
日本の四季は沢山の音で溢れているのかも。