『月夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月夜。
この寒い時期に訪れるふとした温かさ。その一瞬から叩き出された瞬間の満月は、刺すように輝いていた。
毎日続く仕事に、学校に、休日に、現実。あと少しの辛抱さえ難しいと思えるほど、切羽詰まっている今日は、後どのくらいで終わるだろう。早く家に帰って、布団をかぶり、一人だけの世界で自分を隠したいと、本当に毎日考えている。
分かっている。明日は、久しぶりに会う友達とのデートだし、前から興味のあった小旅行、普段行かない図書館に行ったり、気持ちよく晴れた空とのピクニックが待っている。そんな明るく楽しげで満ち足りるような明日に、なんの感情も揺さぶられなくなったのは、いつからだろうか。
僕の壁掛けカレンダーは空っぽだ。誰かとの予定なんて、向こうから自ずとやって来る事は、まず無い。それでも良いはずなのだ。
寒々とした思考を巡らせては打ち消して、打ち消しきれずに打ち砕かれる。このふとした時間につい、寒さを求めて窓を開けてしまう。
月は綺麗だ。雲などない、カンペキな満月。
ただ、今はただ、そこにいる事に嫉妬する。
月夜
キラキラと輝く星と雪
そういえば、金曜には雪が降るのか
月を見て、
明日は曇りかと思う
こんな広い世界でちっぽけな僕
いつかはあの星のように
輝くことができるのだろうか
あの日、初めて2人で行った、夜の海。
月明かりに照らされて、水面がキラキラしてた。
真冬の夜空。
あんなに寒いのに、出会ったばかりの私達は、手探り状態でお互いを擦り合わせるかのようにポツポツと会話をしていた。
今夜は満月だね。
海で満月が見れるなんて、今までした事なかったなぁ。
そうね。でも私、満月が近づいて、当日を迎えるまでに、頭痛がする。。。
え?!それ、私もそうなのよ!
え?!同じだったの?
てことは。
こんなに綺麗な月夜なのに、頭痛?
……ゴメン
でも、綺麗に見える場所だからっていうわけじゃないから。どこにいても頭が痛いの。
頭痛でも、あの日の月は、海から彼女に見せたかったから。
そんな神秘的なシチュエーションを満喫したかった。
彼女のために、どんな事が喜んでもらえるかな?と試行錯誤してきた頃。
そんな時もあったな。
今では、ふと思いついても行動にさえ移さなくなった。
寂しさばかりが追いかけてくるから。
「腹減ったな……なあ、コンビニ行こうぜ」
寝静まった町の外れ。誘いに釣られて親友は男と共に闇夜の道を歩いた。
今も眠たげな親友はふと夜空を見上げる。一面の黒にぽつんと月が淡く照らしていた。
「おーいどうした? やっぱ眠いか?」
男の問いかけに対し親友の反応は鈍かった。
「どうだ、そんなに眠いなら俺がおぶってやろうか?」
「……なんでそうなる」
無事夜食を確保した後、男の住まいに帰宅した。
空腹の男は食べるのに夢中になっていたが、親友は夜食に手をつけず何か吸い込まれたかのように窓の外を眺める。
天気を気にして空を見上げることはあるが夜空をじっくり見ることはそうない気がする――
不思議と今晩の月夜はきれいだった
題 月夜
月が見える
綺麗な淡い光
スウッと光が優しく伸びて世界を少しだけぼんやりと照らす
歩いている私は月を見て癒やされる
月には癒やし成分が入っているのかな
疲れている時には月の光を見ると無性に泣きたくなる
ただそこにいてくれるだけで
私を慰めてくれる
ただそこから光を投げかけてくれるだけで
私は立ち止まって永遠にその優しい光を浴びていたくなる
何もかも洗ってくれるようで
心が少しだけ綺麗になったような気がするから
ぼんやりとしたクリーム色の光に包まれて
今夜も私は目尻に涙を浮かべて月をただ見上げている
太陽
違うって、ハッキリと言われたような、春の太陽。
萎えそうになった。
家を出て、リハビリを頑張った。リハビリの先生と他愛もないおしゃべりをしながら頑張った。
窓からの春の風は冷たかった。ちょっと、お腹が痛くなった。
『あんずちゃんのご両親元気(*^^*)??』と先生は訊いた。
リハビリの先生のまがご病気だそうだ。
当たり前、なんてない風景の中にいるんだ。
その後に、神社に梅をヘルパーさんに、連れって行ってもらった。
昨年は、満開だったし、となりに君もいた。
今年は、違うヘルパーヘルパーさんだった。お子さんの話しやアニメの青いねこ型ロボットの話しをした。
展望台で、違うヘルパーさんはとお写真を一緒に、撮ってもらった。ボクは、写真は、NGネ(^_^;)と次からは、と言われた。
自分に強くなりたくて、ギャルピース✌をした。イエイ✌
私の好きな蒼さんも『自分をしっかりネ(*^^*)🎶』と、言われていたなぁ〜🤔
昨年なら、君は、やさしい笑顔で私のとなりで柔らかい春のように微笑ってくれた。.。o○
そんな、君はもういない。しっかりするんだ、あんず(。>﹏<。)
茶菓子をもらい、違うヘルパーさんと食べた。
君は、花粉症で、アニメの話しもたんまが入ったよねぇ〜。胸が痛い。
こんなに、梅がキレイに咲いているのになぁ〜(´;ω;`)風に、さらわれて梅の花弁が舞う。ヘルパーさんが『キレイだネ〜。』と、言って下さった。
そして、また違うヘルパーにバトンタッチ。
『あんずちゃん、ユーチューブばっかりで、川柳や創作活動頑張っていますか〜??』と訊いて下さいました🐱
オフコース👍マイペースに、頑張っていますヨ 🌸🌸🌸🌸🌸
終わり
あなたに心臓を捕まれて、息が出来なくなって逃げ出せなくなった。
どんどん熱くなって気持ちは増える一方です。
あなたにはこの気持ち伝えられないけどね。
今何してるの、誰といるの、会いたい、話したい。
つかんだのなら離さないでよ。
あなたのためなら何だってするよ。可愛くもなるし、面白くもなるし、なんでも欲しいものあげるよ。
だから私を1番にして。
あなたさえいればなにもいらない。全部捨てていい。
友達も、家族も、子供の頃から一緒にいる愛犬も、家も、街も、国も、太陽も、お月様も。
あ、ちょっと言いすぎた。
月夜に語る。
月夜に現れた男が兄を訪ねてきた。
見知らぬ男である。
兄とは小中高と一緒だったので交友関係は互いにうっすらと把握していた。そのはずが男に見覚えがない。大学は流石に別々だったため大学からの付き合いだろう。
一応名前を聞いた。
苗字だけだったが男友達などこんなものかと2階に上がった。
兄は来客に気が付かずに動画を見ている。呑気な事だと羨みながら来客を告げる。約束にない来客にやはり首を傾げていたが名前を告げると血相をかいて階段を駆け降りた。
月夜の晩は神秘的な力に満ちている。
月は明るいのに夜だから隅々まで光が届かない。でも、柔らかく全てをぼんやりと照らしてくれる。
不思議と現実が混ざり合って、境界が曖昧で、そこかしこに秘密が隠れている。
幾千年も昔からこんな夜があって、その間生まれた秘密たちが積み重なって、神秘になっていったんじゃないかな。
月の光は変わらない。
卑弥呼も清少納言も北条政子も和宮も同じ月夜を過ごしたんだろう。
きっと彼女たちの秘密も、この神秘的な力の源になっているはず。
わたしの秘密もどうかその力の一部として溶けてくれますように。
そして何千年後かの誰かの秘密をそっと包み隠してくれますように。
とある日の月夜
僕は窓から指す月光のカーテンに巻かれて
この世から去った。
来世は
赤い列車に乗って
少しばかりのお金をポケットにねじ込んで
ペンとノートをカバンに入れて
どこか遠くへ
行ってみたい。
「月夜」
月夜の晩に出かけよう
おにぎり持って出かけよう
まだ少し寒いから
温かいお茶と敷物も。
ひざ掛けも持って行っちゃう?
ちょっと楽しくなってきた
道行く人を眺めてみる
会社帰りの人へ 「お疲れ様でした!」
酔っぱらいへ 「いい夢見ろよ!」
そして私に 「そろそろ帰ろっか」
「君を肴に呑む酒は」
小学四年生の時、少しの間だけそろばん教室に通っていたことがあった。
辞めた理由のひとつは、帰り道が怖かったから。
夕方四時から六時まで。
当時の小学生にとって、とても遅い時間。子供ひとりで歩いてはいけない時間だと思った。
家と家の間から、人ではない何者かの手がぬっと出てきて、足を掴まれるんじゃないか。
そんな想像に押しつぶされそうで、走って、走って、住宅地を、ひたすら走った。
月がどこまでもついてくるのも、恐怖を煽っていたように思う。
いつからだろう。夜道を怖いと思わなくなったのは。
たぶん、見えないものよりも怖いものを知ったからだろう。
だが、それがいつなのかは覚えていない。
会社帰りに駅前のコンビニで夕飯とビールを買って、住宅街を歩く。
どこまでもついてくる月を連れて帰る。
まぁ、一杯付き合えや。
────月夜
────────────────────────────────
「輪廻」
刺すような三日月を見ると、あの子との永遠の別れを思い出す。
地下鉄のホームのベンチにずっと座ってた。
帰りたくて、帰りたくなくて。
なんで私じゃなかったんだろうって。
いつ死んでもいいって思ってる私じゃダメだったの?
なんであの子だったの?
こんなこと、誰にも言えない。
あの子には、幸せになってほしかったの。誰よりも。
本当に良い子は神様がすぐ連れて行っちゃうって、誰かが言う。
時が経てば癒えると他人は言う。
それは、あなたが自分を慰めるときに使っていた言葉でしょう?
私にも当てはまるとは限らない。
刺すような三日月は、あの日の私に刺さったまま。
生まれ変わっても、友達になれますようにと祈った夜のことは、生まれ変わってもきっと忘れない。
────月夜
真っ黒なパレットに、色を落とすの。
たった一つ、丁寧に、優しく。
真っ黒なパレットに意味を与える為に。
独りじゃないよって言ってあげる為に。
ほら、もう真っ黒じゃぁないよ
もう、独りじゃぁないよ
――って言って、欲しかった。
君は、良かったねぇ。
真っ黒な空には、大きな明るい月と
無数に瞬く小さな星が見えた。
それは何処となく、何だか、嬉しそうに見えて、
「今日は月が綺麗ですね」
「すごいベタだな」
「あーぁ。最初の頃は乗ってくれたのにー」
お題:月夜
山奥にあるおじいちゃんの家から夜空を見上げると、掴むことができそうなくらい近くでキラキラと光る星と月が見えた。
流れ星にお願いごとをしたこともある。今となっては何をお願いしたのかわからないが💦
お月さまは小さい頃、お餅をつく2人のウサギに見えた。だけど小2からお顔に見えるようになった。でも妹には未だにウサギさんたちに見えるそうで…。
1つのあるものを見ても人によって見え方は違う。
そんなところが人間関係に似ているような気がした。
親友のことを全員が同じようにプラスの見方で思うことは少ないだろう。でもそれでいいのだ。
みんなに何としてでも気に入られようとなんてしなくていい。
あなたの良さを知る人が1人・2人だとしても、その人達があなたの良さを沢山沢山知っていて、あなたを大事にしようとしてくれるから。
2024/03/07/(木)
【月夜】
大学1年の頃、僕たちは出会った。彼女とは同じサークルに入り、交流を重ねた。彼女は器用ではないけれど、明るく笑顔が素敵な女性だった。自分でも分からないうちに惹かれていった。彼女には伝わらないだろうけど。友達以上には進めていなかった。
今日はサークル仲間と集まり、飲み会のテンションでいろんな話題で盛り上がった。時計を見ると遅い時間になっていた。集会はお開きになり、皆に挨拶をして別れた。彼女の帰路が自分の住んでいるアパートの方角と同じであり、一緒に帰ることになった。空を見上げると、綺麗な夜空に月が出ていた。今日は晴れており、満月に近い円形の月がくっきり見えた。彼女とは手が届きそうで届かないもどかしい距離で並んで歩いていた。手を伸ばしたいけれど、気恥ずかしさとそんな勇気はなかった。そんな時 不意に彼女は駆け出し、10歩分先で立ち止まった。そして僕の方へ振り返ると、
「今日の月は今までで一番綺麗だね」と手を差し出して笑った。
月の光に照らされて君の笑顔は特別に綺麗に見えた…
・
・
大学1年の頃、私たちは出会った。彼とは最初友達の関係だった。交流するうちに少し頼りないけど、彼の優しく努力家な一面を知った。そして自然に惹かれていったと思う。でも友達の領域から一歩を踏み出すには勇気が持てず、この関係を崩したくなかった…
今は美しい月夜の中、二人並んで歩いている。手が触れそうで触れない距離。でも今なら一歩踏み出せるかもしれない。臆病な私は月に勇気を貰った気がした。彼に少しでも伝わればいいなと淡い期待を抱きながら密かな気持ちを伝える。
「月が綺麗ですね…(=I LOVE YOU)」
すると彼は私を見つめながら呟いた。
「君も綺麗だよ…」
綺麗な月が見守るなか、
月明かりに重なる二人のシルエット
〇〇年地球
「まずい地球に巨大な隕石が迫っている。」
「!?、何だと!これは確かにでかい。このまま行くと大陸は、消え去る。」
ニュース速報です。
地球に巨大隕石が近づいているとNASAが発表しました。
本来近くをとうりすぎる予定だった隕石が何らかの要因により軌道を変え、地球に迫っています。
このまま行くと、33日後、約一ヶ月後に地球と衝突すると発表されています。
被害を抑えられないかと、研究されていますが未だ打つ手はなしと言う状況です。
それから発表された隕石の詳細は、信じられないものだった。
大きさは地球と同じか小さいほど、元の星が何らかの要因で砕け四方に飛び散ったこと、成すすべが無いこと。
残り20日、小さいが隕石が肉眼で見えること、それは天災としか言いようがなく、みんな諦めていた。
月がその隕石とぶつかれば対処でるが、残念なことにあと8日、月とぶつかるには必要だった。
段々と近づく隕石。
人々は最初怯えていたが、段々覚悟が決まり、最後には大切な人と、暮らしていた。
勿論皆仕事はしないため不便ではあったが最後のひと時、幸せに暮らしていた。
「ああ、隕石が近づいてきた。」
隕石が月と同じほどのサイズになった頃、僕は屋上で隕石を眺めていた。
あと五時間。
結局月とは、ぶつからなかった。
空を見上げて最後の月夜を眺めていると、何かがおかしいことに気づいた。月が動いている。
月がゆっくりと、しかしはっきりと分かる。
月が隕石に近づいてるではないか。
少しずつ着実に、月は意思を持っているかのように、隕石へと近ずく。
「ぶつかる。」
その瞬間とても眩い光とともに音が消えた。
僕は今でも覚えている。
月が隕石にぶつかり、隕石は砕けた。
花火のような燃えさかる炎のような、なんとも言い表せないとても幻想的で、地球ではない何処か別の世界のような、とても現実離れした、ことだったた
その晩、この世界から月は消えた。
月がなくなった事により、様々な問題はあったが、当初つきと、ぶつける予定だったため何とかなった。
しかしなぜ月と隕石がぶつかったかは、未だ不明である。
最後の月夜を僕は今でもよく覚えている。
満月はきらいだ。
今までで1番好きだった人に振られた。
涙を流しながら見上げた夜空には無数の星と輝く満月。
私を嘲笑うかのようにまん丸と光るあいつがうざい。
なんとなく好きな人の笑った顔にも見えなくもない。
別に月を見るのは好きだよ。でも、
満月はきらいだ。
【月夜】
夜の入り口に
欠けた月が掛かっている
じわりと空に浸透する夜は
月の光を滲ませて
世界を覆い尽くした
月も星も大好きです!
ロマンがありますよね!←
『月夜』
空にプカリと浮かぶのは、少し太ましい三日月型のお月さま。
まるで夜の闇を渡る一艘の船。
あなたが好きなお月さまの形。
月影は清かに、月が渡り行くのを静かに見守る星たち。
暗い夜道をささやかに照らし、瞬く星々の邪魔をしない穏やかな光。
それは、密やかなる想いを、孤独や心の傷を、優しく包む様だとあなたは云う。
月は満月に限ると思っていた自分も、あなたの影響を受けたのか、三日月も良いと思うようになっている。
夜空に浮かぶ三日月を見上げて、愛しいあなたを想うのだ。