月夜の晩は神秘的な力に満ちている。
月は明るいのに夜だから隅々まで光が届かない。でも、柔らかく全てをぼんやりと照らしてくれる。
不思議と現実が混ざり合って、境界が曖昧で、そこかしこに秘密が隠れている。
幾千年も昔からこんな夜があって、その間生まれた秘密たちが積み重なって、神秘になっていったんじゃないかな。
月の光は変わらない。
卑弥呼も清少納言も北条政子も和宮も同じ月夜を過ごしたんだろう。
きっと彼女たちの秘密も、この神秘的な力の源になっているはず。
わたしの秘密もどうかその力の一部として溶けてくれますように。
そして何千年後かの誰かの秘密をそっと包み隠してくれますように。
3/7/2024, 2:23:09 PM