『月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何を願おう。
月に何を願おう。
明日が当たり前に来ることを願う。
明後日も、
その次の日も、
そのまた次の日も。
自分に未来があると願いたい。
深夜2時
ふと見上げた先にはキミがいた。
何故か安堵すると同時に目が離せない。
"暗闇の中のキミと孤独の僕"
不覚にもキミと自分を重ねてしまっていたのだ。
僕とキミには大きな違いがあるのに…
僕は闇に呑まれぬようにとキミに縋る
『また、キミのヒカリを探しにきてもいいかな?』
月に願いを
わたしの心臓止めてくれ
話変わるけど、やたら日本アゲな海外の反応動画あるじゃん
あれって日本人はそんなに悪い気はしないしそんなに嫌いじゃないと思うんだけど、なんか呪縛ってくるよね
日本人は正しく親切であれみたいな
日本人っていう大きな括りで褒められるのは嬉しいけど
なんなら普段褒められないから、個々じゃなくても遠めでも褒められたくてそういう動画見ちゃうところもある気もするけど
すごい褒めてくれるの嬉しいけど、日本人にも悪い奴はいるってことを忘れちゃいけないよと海外の人に思ったりする
日本に来た海外の人の中にも悪い奴はいるし、悪い奴ってのは害虫だからどこにでも存在してる油断は禁物よ海外の人
あああああ
不安不安不安不安
取るに足らない事なのに何かをやらかすと、ずっと引きずって胃がひっくり返りそう
消えて無くなりたい
不安で血管がザワザワする気持ち悪い
月に願いを、星に祈りを。反転した世界での言葉は、違和感で掻き消えてしまいそうだ。けれども、その謙虚さだけは目に付くような気がした。
反対に、星の数ほど願い、月という身近で偉大な存在に祈る現実世界は、少し我儘だったのかもしれない。
月に願いを込めて
離れている あなたに
会えますように
わたしが健康で過ごせるときは
誰かがわたしの健康を
願ってくれたからかもしれない
わたしが幸せを感じるときは
誰かがわたしの幸せを
願ってくれたからかもしれない
わたしが今を生きているのは
わたしという命を育んでくれた
周りの人たちの
たくさんのお力添えがあったから
夜空を見上げて
ふと思うのです
『月に願いを』
-月に願いを-
そんな事しない した事もない
月は既に自分の仕事を全うしてる
そんな遠くへまで責任転嫁はよして
願うほど欲する事があるなら こっちよ
早くこっちに来て 作戦会議の始まりね
「G★E, moon.
I wanna have a meeting, so I'll take ur light.」
いいわ これこそ正しい使い方よ
満月の夜、獣に変わり果ててしまう
この体を恨むべきかギフトと呼ぶべきか
分からないまま何年も生きてきた
お願いです、今日だけは顔を
見せないでください
気になるあの人とのデートの日
月の兎たちは私の気持ちを知ってか
知らずか雲の隙間から姿を現した
ああなんてことだ、こんな姿じゃ
逃げ出してしまう…!
そう言ったのは、気になるその人で。
ええ、あなたもなのね、わたしもよ
月の兎は、知っていたの?
そして、これはギフトと呼ぶべきか…
代々受け継がれた呪いと言うべきか……
月に願いを
『月に願いを』
光を照らし輝く太陽は、生命力そのもののよう
朝という時間、それ自体に
生きとし生けるものたちを生み出すような
動的なエネルギーが満ちている
対する夜は、静かに、内側をじっと見つめるような
静的なエネルギーを宿している
闇夜に煌めく月は、生きとし生けるものたちに
慈愛を注ぐ 母性そのもののよう
だから今夜は、
子どもが お母さんに抱きつくみたいに
月に願いを 聞いてもらおう
朝と夜の価値は等しい
同じように
生と死の重さも等しい
月に願いを
月に願いを
月に願いを
どんな朝を過ごすかで
どんな夜になるかが決まり
どんな夜を過ごすかで
どんな朝が来るかも
決まるのだ
朝と夜は ひそかに繋がっている
だから、月にお願いしよう
希望の朝が来るように
勇気の夜を過ごせるように
見上げることしか出来ない君と
どうしたら向かい合うことが出来るのだろう
正直、自信がないとか
努力し続ける根気がないとか
批判されるのが怖いとか
出来ないことの理由ならいくらでも連ねることが出来る
そうしているうちにどうしたいかがいつからか分からなくなって
遠い存在になっている
なぜ君なのかなぜ気になるのか
気付けば頭のどこかにいて、
ちょっとした隙間に入っては
これでいいの?と問いかける
いい加減離してくれないかなって思っても
どうやらもう無理らしい
離れがたい程に
多分私が執着してる
いい加減認めなければならないようだ
多分満月なら言えそうにないから
半端に欠けた今日の月に
私に、どうか向き合う覚悟を下さい
月に願いを込めて
地球が祝福に包まれますように
私たちが楽しい夢を見れますように
宇宙の仲間がはじけるような、優しさと安心に包まれますように
お題:月に願いを
繁華街から離れた寂しいこの場所はひんやりとした夜風と静寂に包まれている。
あまりの静けさに少し身震いをする。
「どうしてこんなことに」
空を見上げると吸い込まれるような暗闇にただ月が美しく輝いていた。
すがるように月に祈りを捧げ、無事に明日を迎えられることを願った。
タイトル
終電寝過ごしたヤバい
【月に願いを】
月に願いを込めるのならば何を願うだろう。私はきっと今ならば帰りたくないと願う。空に向かって空虚に向かってどうか、私を連れ戻すなかれと語り掛ける。報われなくてもいい。ただ、この人の死を、永遠を、一瞬を。この目で見届けたい。そう願ってしまったんだ。だから、どうか
「連れ戻さないでくれ。」
「月に向かって語り掛けているんですか。相も変わらず、私がしないようなロマンチストみたいなことをしてくださる。」
後ろからかけられた声に耳が反応する。騒ぐな、心臓。
「うるさいぞ。ロマンチストでも何でもない。ただの、上を向いてしまっただけの独り言だ。」
嘘じゃない。月に、空虚に向けた独り言。大きいだろうか、いや私からしてみれば小さすぎるくらいだ。ふと、気になって、下を見てみれば大勢の人、ひと、ヒト。見るんじゃなかったと後悔してしまうほど。次の台詞は何だっけ。私は何者なんだっただろうか。
「余所見ですか、私がこんなにも熱烈な視線を送っているというのに。」
「何をする、前が見えないぞ。」
突然、後ろから目の前を暗くされる。手で覆われた真っ黒な視界。全く、台本にはない。アドリブなんていきなりで、演技じゃなく全くの本心から出た言葉。どっちがロマンチストだ。さっきのだって聞いていない。私以外だったらどうしていたというのだろう。視界が開けると眼前に見目麗しい誰もが恋するであろう王子様、そんな風に見える奴の顔。
「近い。」
「近づけてるんです、帰らないでくださいよってお願いのために。」
この台本の中のこいつも現実のこいつも策士だろう。じゃなきゃ、下の黄色い悲鳴が嘘になる。嘘にはさせない。だから。
「私は帰るよ。この綺麗な藤の花が見れなくなるのは残念だけどな。」
台本の中だと、この場面はこれで終了だった。だから、安堵していたんだ。知らないわけない、この言葉。
「私としてはもう少し惜しんでくれてもいいんですけどね。それはそうと、ほら月が綺麗ですよ。」
今なら死んでもいい。そう、思った。月に願いを込めるなんて充分
「ロマンチストだ。」
これ以降のアドリブはなく、劇が無事に終わった後。アドリブが多くてすごかったなんて言われたけどそれは王子様に吸い込まれただけでしかなかった。学園祭の出し物でここまでやるか、なんて野暮なことは言わない。みんなが楽しんでくれたらそれでいいんだ。そうして劇中の想いを静かに月に帰ったお姫様の元に投げた。
「藤の花に酔いしれて、か。」
眠れない夜はあっても明けない夜はなかった。
#30 月に願いを
雨に愛を、月に願いを。
ここは地に雨無き世界。
大地は水の流れから潤いを得る。
流れの源には海と呼ばれる広き水あり。
その沖にて天より降り注ぐ唯一こそ、
全てを潤すはじまりの雨である。
人は、雨の優しき姿に愛の形を見て、
お互いを伴侶と誓い合う場にした。
そして、幾度欠けても満ちる月を見て、
人は己の望みも満ちるようにと願った。
「は、月に願ったってなあ」
雨のもとへ向かう船を束ねる港町のひとつ。
酒を飲んだ帰り道、埠頭で酔い覚ましをしている男がいる。
その頭上には、あと少しで満ちる月が雲の隙間から覗き、その月明かりは他に明かりのない中でも男の影を地に落としている。
『雨を共に見に行こう』
そう男が告げたかった相手の女は、自分ではない別の男と行った。
通じ合っていると思っていたのは勘違いだったと思い知らされた日。
その夜に来たときも、こんな月明かりだった。
「叶えるなぁ自分じゃねえか」
自分以外のものに願いの行き先を託すのは性に合わない。
それが良くなかったのだろうが、それでも変えられないのが性分というものだ。
「なあ、オツキサマよ」
男が月を見上げると、再び雲が掛かろうとしていた。
---
世界観は#29より
学生時代は好奇心で動かされる子どもが多い。
自分のそのうちの1人にすぎない。
損得なんて考えないで目の前の事に一直線に食らいついてられるのは若いうちだけ。
---あのとき、
咄嗟に放った言葉一つが脆く崩れ落ち、生涯こんな後悔に苛まれるなんて知る由もなく、故に自惚れが招いた結果にさえ思える。
普段から信仰心なんて皆無な自分でも「(神様がいれば・・・)」とフッと柄にないことを考えるほどに、だ。
神社へ赴くも、心のどこかではこんな時だけ都合がいいと笑ってしまう。普段、平穏な日々を過ごしていれば神様頼りなんてする訳もない。都合がいい。虫がいい。身勝手具合に吐き気さえ覚える。
家にいても仕方が無い。気持ちが落ち込む一方で、一つも前向きにならない。足が重い。とても外出する気分にならない。どうしたものか、と窓を空けた時感じたのが---
「 空気が美味しい 」
外出を全くしない訳では無い。
でもここ数日は食事がまともに取れず、人と話してもどこか上の空。
窓を空け視界に入ったのは星だった。
窓を空けるまで後ろ向きな考えだった自分が、上を向いたのは驚いた。
何の考え無しに取った行動に肩の重荷が無くなった気がした。
コロッと生き方を変える、性格を変える、は簡単な事じゃない。
けどきっかけを作ることなら...?不可能じゃない。
私はテーブルの脇に置いてあったノートに小説をしようと思う。
題名は---
星に願いを
今日は月が綺麗だった
馬鹿らしいと思いながらも
密かに願い事しちゃったりなんかする程
どうやら私は、君に惚れ込んでいるらしい
#月に願いを
「月に願うなら今日はやめときなよ」
ベランダの蹴破り戸越しに、年上の女性が言う。酒焼けのしたざらざらとした声は抑揚がふわふわと不安定で、匂う距離ではないのに酒精交じりの空気が籠もっているみたいだった。
「あんたの宗教が月に祈れって言うならそれでもいいけどさ」
「そういうのでは……」
「だったらあと二週間後にしなよ。満月に祈るのはよしな」
「どうしてですか?」
それこそ宗教みたいじゃないか。不満を隠しはしなかったが、酔っ払いのくせにそういうところばかりは察しがいいようで、ごめんごめんと板越しに宥められてしまった。何となく私は、いかにもなお店の「ママ」みたいなのを想像した。
「だってこれから欠けていくものに願うなんて、験を担ぐには向いてないじゃない。それに奇麗な時にばかり祈られちゃあ月も疲れちゃうよ」
それは他人を丸め込む理屈にしてはいささか馬鹿げている。しかしなぜか、そうかもしれないなぁなんて思わせる不思議な説得力を持っていた。
高層マンションの中層階。全てを見下ろすと言うには半端な高さのここからでも、ポツリポツリとベランダに出て月を眺めている人が見える。地上の人も皆見上げていた。明日は首が痛いと言い出す人がたくさんいるかも。
こんなに機嫌良さそうにぴかぴかの月なのだ。誰だって祈ってみたくもなるじゃないか。そう思うと、隣人のアドバイスは余計に響いた。奇麗な時にだけこちらを見て祈る人間って、とても身勝手な気がしてくる。
「あんただって、調子のいいときにだけ話かけてくるやつより、へこんだときにも同じようにしてくれるやつの話を聞きたくなるもんだろう」
「……確かに、そうかもしれませんね」
私は結び目のように握った手のひらを解いた。
「いい夜だよ。本当にね」
それじゃ、おやすみと隣人はさっさと中に戻っていった。
あと二週間。祈るしかないと思っていたけれど、二週間ならもう少し足掻いてみようかな。だめだったら今度こそ、お願いしてみよう。
『月に願いを』
夜独りの時間ができると
過去のことやこれからのことを考える
過去を振り返って
あの頃が1番楽しかった
あの頃に戻りたいと思ったり
これからのことで
抱えている不安とかを考えたり
何か悩むと考え事をすることが多い
でも、悩みを相談できるような人がいないから
月に願うの
これ以上現状が悪くなりませんようにって
弟の瞳の秘密を知っているだろうか。
弟は月明かりに照らされると瞳孔が赤く染まるという世にも珍しい体質を持っていた。小さい頃は怖いと何度か思ったこともある。満月を見てはしゃぐ弟の瞳にどこか大雪の日を思わせるような冷たさが残ると感じたからだろう。その不安定さが不気味で小さい頃は何度も弟を夜に外に連れ出すことを拒否したものだ。
そんな珍しい物を、欲深い大人が放っておく訳もなく。弟が家に来てから気味の悪い大人が来ることが多くなった。幸い地位も金もある家だったため断ることも出来たのだが、やはり人間関係を考えるといつまでも拒否する訳にはいかない。食事をする弟を品定めするように見る大人の前で、弟が怯えるように僕の袖を握っていたのは強く記憶に残っていた。
一度、弟が男に襲われたことがある。そいつはどこから入手したのか分からないが、弟の瞳に価値を見出しどうにか手に入れて金にしようと目論んだらしい。
グループでの行動だったためボディガードが少し遅れた。ナイフがまぶたを掠る程度で済んだのは奇跡だったのだろう。包帯を目の周りに巻かれた弟はもう二度と見たくない。
「兄さん、今日は満月だよ。」
ルーフバルコニーで笑って振り返る弟に、そうだなと相槌を打つ。すっかり大人になった弟は未だに満月ではしゃぐ子供っぽさもあるが外では気品を兼ね備えていると言われるほどには成長していた。綺麗な黒髪が背後の月に照らされて縁取られ、開く瞳の赤が輝く様は人間のようには見えない。性格的には天使に近いが、いっそ悪魔と言われた方が納得する。
テーブルの上に置かれた紅茶を音もなく飲み込むと不思議な顔をした弟と目が合った。黒の瞳の真ん中で暗いこともあり、大きく開く瞳孔。弟はこてんと首を傾げると、少し口角を上げて笑った。
「兄さん僕が満月の日に外に出ても何も言わなくなったね。」
読めない笑みを貼り付けるようになったのは誰の影響か。赤い瞳を持つ男を想像して直ぐにやめた。気分を害してしまう。
でも、外に出ても何も言わなくなったというのは間違っていない。それは僕が弟の瞳を綺麗だと考えるようになってしまったからだろう。月明かりに照らされて満月を見つめる弟の横顔は、絵画のように見えてしまうのだ。
「何か月に願い事でもしてるんだろう?」
まぁ僕がどのように弟を見ているかなんて言える訳もなく、実は今までずっと気になっていたことを問うてみた。弟は時々月に何か呟くように見える。それはただ口が動いてるだけで音が発されることは無いが、それを何年も見ていれば気になるものだろう。
彼は数秒置いてから言葉の意味を理解したのか、ああ。と小さく口を開く。そこまで深く考えていないようだ。弟は心底どうでもいいと感じているような顔で
「明日の朝ごはんに野菜が出ないといいなって。」
と言った。さすがにこれには拍子抜けして、はぁ?と自然と眉間に皺を寄せてしまう。弟はそんな僕の顔を見て馬鹿にされたとでも思ったのか、口を尖らせて僕は野菜嫌いなんだよ!と小さく喚いた。
なんだ。もっと重要な事だと思っていたのだが。
なんとなく誤魔化された気もしなくは無いが、弟が言うならそうなんだなと納得する。納得すればそのまま言葉の意味を理解して思わず吹き出してしまった。
「な、!笑うな!」
「悪い、無理だ。」
「兄さんだってキノコは嫌いだろ!?」
笑いすぎて涙が出て、それを拭うと顔を真っ赤にした弟が目に入る。これは明日口を聞いて貰えないかもしれないと思いながらもツボに入ってしまったためか、笑いは収まらなかった。
「〜っ!笑うなって!!」
静かな満月が見守る夜に弟の恥ずかしさが含まれる叫び声がこだました。
【月に願いを】