学生時代は好奇心で動かされる子どもが多い。
自分のそのうちの1人にすぎない。
損得なんて考えないで目の前の事に一直線に食らいついてられるのは若いうちだけ。
---あのとき、
咄嗟に放った言葉一つが脆く崩れ落ち、生涯こんな後悔に苛まれるなんて知る由もなく、故に自惚れが招いた結果にさえ思える。
普段から信仰心なんて皆無な自分でも「(神様がいれば・・・)」とフッと柄にないことを考えるほどに、だ。
神社へ赴くも、心のどこかではこんな時だけ都合がいいと笑ってしまう。普段、平穏な日々を過ごしていれば神様頼りなんてする訳もない。都合がいい。虫がいい。身勝手具合に吐き気さえ覚える。
家にいても仕方が無い。気持ちが落ち込む一方で、一つも前向きにならない。足が重い。とても外出する気分にならない。どうしたものか、と窓を空けた時感じたのが---
「 空気が美味しい 」
外出を全くしない訳では無い。
でもここ数日は食事がまともに取れず、人と話してもどこか上の空。
窓を空け視界に入ったのは星だった。
窓を空けるまで後ろ向きな考えだった自分が、上を向いたのは驚いた。
何の考え無しに取った行動に肩の重荷が無くなった気がした。
コロッと生き方を変える、性格を変える、は簡単な事じゃない。
けどきっかけを作ることなら...?不可能じゃない。
私はテーブルの脇に置いてあったノートに小説をしようと思う。
題名は---
星に願いを
5/26/2023, 5:41:59 PM