『最悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お気に入りの靴で出かけたのに
雨になった
そして喧嘩になった
最悪の一日だ
明日は晴れるかな
気持ちを軽くして
忘れよう
一度だけ、世界を捻じ曲げてしまったことがある。
雪の降る朝だった。
真白い道を歩くたび、歩調にあわせて、背中のランドセルの中身がガタゴトと音を立てる。それしか聞こえない朝だった。すっかり身体に馴染んだランドセルとも、もうすぐお別れ。そう思うと急に愛おしく思えてくる通学路の途中、公園の前を通ったときだった。
そのとき、私はきちんと息が出来ていただろうか。
圧倒的な白の中に、この世のすべての色と輝きを集めたかのような振り袖を着た女の子が、ひとりでベンチに座っていた。
傘をさしていないにも関わらず、女の子の周りだけは雪さえ避けていく。
そして、女の子は一心に手元に視線を注いでいる。そこにあるのは、朝焼けを編み込んだような赤々とした糸で、その子は黙々とあやとりをしているようだった。
「あなた……」
つい声をかけてしまって、慌てて続きを飲み込んだが、女の子はすでに顔を上げてこちらを見ていた。ひどく驚いたように、瞳が揺れる。
次の瞬間、背後で何かがぶつかる音が響き、続けて自転車が倒れるような、とにかく派手な音が連続して巻き起こった。
ぼんやりと立ち尽くす私を見ていた女の子が、弾かれたように手元を動かしてあやとりを再開する。
ここに居てはいけない、と理由もなく思った私は、逃げるようにその場を離れた。
学校が終わり、家で夕方のニュース番組を見ながら、私はふと朝のことを思い出した。
「お母さん、今朝二丁目の公園のそばであった事故のニュースやらないね」
事故? とキッチンから振り向いた母の、怪訝そうに寄せられた眉を見たとき、私の胸をなにかとてつもなく恐ろしい予感が駆け抜けて行った。
「今日近所で事故なんて起きてないよ? やめてよ、変なこと言うの」
そうだよね、と言う以外に、私に何が出来たというのだろう?
(誰にも言えない秘密)
最悪だ
ホントに最悪
情けない自分に・・
今のままじゃあ、いけない
変わらないと
今月までに決めないと
やば過ぎる
【最悪】
雑居ビルの立ち並ぶ路地裏で、煙草を燻らせる。青空にのぼっていく煙をぼんやりと麻痺した頭で眺めていれば、不意に視界に影が差した。
最悪だ。慌てて吸いかけの煙草を靴で踏み潰したが、既に時は遅い。正面にあるその人の眉間には深い皺が刻まれていた。
勤務時間内にこんな場所でサボりの現行犯、しかも煙草まで吸っていたなんて、お堅いこの人は決して許さないだろう。怒号を覚悟したけれど、待てど暮らせどその人の声が俺の耳朶を打つことはなかった。
「えっと、先輩?」
さすがに居心地が悪くなって声をかければ、黙り込んでいたその人はゆっくりと瞳を瞬かせた。ぽろりと一筋、その眦から透明な涙がこぼれ落ちる。
咄嗟に空へと視線を移した。ああもう、本当に今日は厄日か何かなのだろうか。最悪にも程がある。
たぶんこの人は、一人きりで泣きたくて人気のないこの場所へ来たのだ。この人だって俺に弱みを握られたくはないだろうし、俺だってこの人の泣き顔を見るのなんてごめんだった。……この人にはいつだって強気でクソ真面目な恐ろしい先輩でいてもらわないと、こっちの調子が狂ってしまう。
「あーっと、今日無茶苦茶天気良いですよね」
青空に浮かんだ白い太陽を見上げながら、どうにかくだらない言葉を捻り出した。必死に頭を回して、適当な世間話を一方的に語り続ける。貴方の涙になんて気がついていませんって顔をして。
せっかく一息つきにきたはずだったのに、なんて。最悪なタイミングに心の中だけで悪態を吐いた。
最悪
「嫌いになってよ」
それは、すべてを受け入れた後に言われた言葉だった。
思わず無言でそちらを見つめれば、彼は少し悲しそうにして微笑んだ。
思い返せば、奪われるようなものばかりだった。告白の言葉も、初めて繋いだ手も、流れるようなキスも、すべて私から強引に奪っていくようなものばかりで。
あれもこれも全部、このためにやっていたのかと思うと、乾いた笑いしか出なかった。
ああ、彼の言うとおり嫌いになれたらよかったのに。それでもまだ、嫌いになれない自分がいて、呆れるようにため息をついた。
最悪だ、そう呟いた私の声に、彼は傷ついたようにうつむいた。
寝坊した!
ダッシュで準備!
テレビの星座占いが最下位だって告げてるけど、それどころじゃあない!!
なんとかギリギリ間に合った!
――遅刻にされた。(ウソだろ?!)
やったはずの課題がない!
――2倍に増えた!(マジかよ!?)
もしかして…昼飯も忘れた!
――財布も忘れた!!(絶望)
よし、今日はもう帰った方がいいな!
一歩踏み出すとガム踏んだ。
#最悪
あぁ~、最悪。
車の鍵忘れた!!
今日、エレベーター点検で階段なのに···
部屋、5階だし
6/6 お題「最悪」
狙いを定め、ゆっくりと、弓を引く。
失敗は許されない。何としても僕は、この状況から脱しなくちゃいけない。
標的はこちらに背を向けている。今しかない。矢を―――放つ!
「あ、靴紐」
「え」
矢を放ったのと、標的が屈んだのは同時だった。一直線に飛んだ矢は、標的の頭の上を通り過ぎ、標的の標的になるはずだった女性の脇をかすめて、道路を横切ったおばちゃんの頭に突き刺さった。
「あらぁ?」
矢の刺さったあたりに手をやりながら、おばちゃんは辺りを見回す。そして標的を見つけた。
「あら〜、ユタカくんじゃない。どうしたの? え、靴紐? あらあら、おばちゃんが結んであげるわ〜。他に何かしてほしいことある?」
怒涛の勢いで標的に迫るおばちゃん。僕は小さな翼をばたつかせながら、肩をがっくりと落とした。
あーあ。連続失敗記録、更新。
(所要時間:13分)※構想除く
もう二度と味わいたくないほどの最悪を噛み締めて、噛み砕いて。ようやく這い上がってここまで来て。
一人でも世界一になるための理想を掲げて、一人でも世界一になる決意をしたのに。
ほんとめんどくせえ。俺にはお前が必要だ?
自分勝手も大概にしろ、お前のコロコロ変わる気分に振り回される身にもなれ。
自分は何も間違ったことも悪いこともしてないみたいな顔しやがって。本当最悪な野郎。
でも、そんなアイツに求められて、何度でも夢を見る俺が一番最悪なんだ。
少し前はあんなに自分のゴールが欲しかったのに。
俺のパスで決めたアイツのゴールがこんなにも熱くて、バカみたいに高揚して、これ以上ないほど満たされる。
こんなの最悪で最高で、でもやっぱり最悪なんだろう。
それにはまだ気づかないままで。
「最悪」
今日はご飯を早食いしちゃって
もうお皿に無い…最悪な気分
お皿に手を入れちゃって
ベトベト…最悪な気分
でも
最悪を最高に変える方法を
僕は知ってる!
だから
君にも教えてあげる
真似してみて
まず最初に
居心地のいい場所にゆったりして…
できた?
次はね
瞳を閉じればいいんだよ
そして
ちょっと空気を吸い込んで
周りの香りを楽しんで…
お腹を大きく上下に動かして
そのうち
身体が暖かくなって…
そこから
いつも覚えてないんだけど
起きた時には
おひさまが見られて
辺りが眩しいくらい光って
最高な気分になるんだ!
よかった!
この方法を知ったから
君はもう最高だね!
あれ?
君、変な鳴き声するけど大丈夫?
グーグーって…
@最悪
今日も1人また1人と人が集まってくる。
何かを中心にクラスが動く。
今日も一つまた一つと嘘をついて行く。
”仲良し“のために。
あれ?嘘に埋もれて本当が見えない。
食べても味がしない。
音が薄くて聞こえない。
僕がおかしい?みんながおかしい?
そっか、僕が偽物だからか。
「最悪・・・」
そういう後ろの女子高生2人組。
「テスト?」
「違う、提出の方。」
「え?あのアニメのやつ?」
「そうそう。最近忙しくて見れてないから書けてない・・・」
「あれ?それって別にワンピースでもいいんじゃなかったけ?」
「ワンピースはだめで、ドラゴンボールはOK」
という謎の会話をしていてどういう学校なんだろうと気になった今日の朝。いつもの駅での出来事でした。
もう夜の七時。
まだ全然家事ができてない。洗濯物も取り込んでないし、夕飯も作ってない、お風呂もわかしてない。
なのに非情にも我が子は泣く。
どうして? ミルクあげたじゃん、ミルクは腹持ちいいんじゃないの? オムツもさっき変えたよね? なんで泣くの?
私がうなだれていると、ただいま~、と旦那は帰ってきた。
「ごめん、今からご飯作るから、子守りしてて」
「えー、俺も仕事で疲れたから風呂入りたいんだけど」
「じゃあ一緒にお風呂入ってよ」
旦那は明らかに嫌そうな顔をする。
どうして? あなたも子どもほしがってたよね? 機嫌のいい時しか構ってあげないの? 疲れてるのもわかるけど、私も疲れてるのになんで?
我が子は日に日に泣き声も大きくなってきた。新生児の時は我慢できた泣き声も、今だと聞いていられなくなったのか、旦那はそそくさと脱衣所へと行く。
「……最悪」
思わず口をついて出てしまった。
言ってはいけないと思っていた言葉。
でも、私も我慢がもうできないよ。
「……私も、最悪……」
【最悪】
最悪な出来事3選
➀片手に鞄、片手にごみ袋を持って出かけ、考え事をしながらゴミ捨て場の前を通った。
目的地についた時に手に持っていたのはごみ袋だけだった。
➁腹の立つ友達の悪口を長文名前入りで本人に送ってしまった。言い訳のしようもない。
③ちょっと奮発したハーゲンダッツ。
ある日食べようと思ったら見当たらない。一緒に買った納豆の隣に入っていた。(冷蔵庫)。
いずれも自分のおっちょこちょいが招いた事態。
最悪〜!!って頭をかかえたな。今思い出すとくすっと笑える。
本当に大変な時は最悪ーって叫ぶ余裕もないのかもしれない。最悪な事を思い出しながら少し幸せを感じた矛盾。
「最悪」
《最悪》
人によっては口癖でよく使う人が居る。
ちょっとしたミスをしてため息が出るそれと同じように口を開けば「最悪」という人が居る。
大体最も悪とかって何だろうか、
人の死?
不治の病?
理不尽なこと?
なんか分かんないけどちょっとしたことで最悪なんて言うのは辞めて欲しいなんて想う。
ちょい悪とかマジ悪とか今時のjkとか言うのかな?
分かんないけど1回書いたのに全部消えたことが最悪かな?
珍しく若者たちに乗っかってみた。
今の状況がまさに最悪だ。
クラスの代表でもあり学年の代表でもあって学校の代表でもあり私の所属しているやつの代表出もある私は、4つも掛け持ちをしている事になる。
そんなの両立出来るわけが無い。
4つもの代表をしていてそして勉強の両立普通に時間が足りない。
こんな学生の私に何を求めているのかもうよく分からないよ。
正直このまま進んでいけるのか潰れて終わってしまう気がしてもう何もやる気が起きない。
ほんとに最悪。
疲れすぎてお風呂場でそのまま寝てしまいそうになる時ですらある。
最悪としか言えないような周りからしたらまじかって思われるような私たちでもちゃんとやりがいがあるからやっている。
結局は全部辛くてもやりたくてやってることで乗り越えないと行けない。
たくさんの人の支えがあるからこそできることだから辛くても最悪でも頑張るしかない。
最悪…。
あっち側の不倫なのになんで俺のせいなんだよ…。
親から問い詰められるわ、
会社には居場所はないわで…。
なんで俺なんだろ…。
俺って生きてても邪魔かなぁ、笑
じゃあ死んだ方がマシだもんな。
言い残すことは何もない。
父さん母さん、こんな出来損ないな息子でごめん。
俺なりに精一杯頑張ってきたつもりだったんだけどな、笑
元妻よ、俺が悪かったのか?
俺が会社優先にしたのが悪かったのか?
でも不倫したのはお前だろ、??
息子よ、人に胸張って自慢出来る父さんじゃなくてごめんな。
お前に沢山愛は注いだはずだ。
嫌だったらその愛は全て捨てればいい。
俺の事なんか忘れてくれ。
じゃあな、世界。
また逢う日まで。
64テーマ【最悪】
「最悪」
それはあの人の口癖だった。息を吐くように放たれるその言葉は心を重く淀ませる。自分が悪いのだと知っている。けれど八つ当たりでもあるのだからタチが悪い。
逃れたくても逃れられない空間でまたひとつ 呪詛が生み出される。言霊なんてものが本当にあるのな,らこの場所は空気を吸うだけで即死するほど呪われていることだろう。そんな想像に小さく笑ってしまえばまた上から声が責めたる。
「本当に最悪」
こちらを睨めつけるその濁った瞳に映るのはきっとつまらない世界。空虚に捕われ何も見えない盲目。目の前にいるはずのこの姿すら見えていない。
何かに当たらなければ生きていけないのならこの人はどこまでも寂しく悲しい人だと思う。使うはずの言葉に惑わされ感情を消耗する。最良以外全て最悪などこまでも極端な思考回路。
「あなたはいつでも最悪だね」
もし最悪なんてものがあるのなら。それはきっとあなたが気づいていないこと。言ったところで変わらないなんて当然の事実を。いつまでもずっと目をそらす。
だから きっとこれも最悪で最悪じゃない出来事。だって,全部最悪ならそうじゃないのと同じ。
「さよなら」
大好きだったよ。今でも好きだよ。でもこのままじゃ何も変わらないからお別れ。
最悪ではないこの感情を表す言葉が欲しい。頬を伝う雫が風に晒され冷たくて凍えそうになるから。またね とは言えなかった。
自己嫌悪 本当に最悪な日でした。
私はパニック障害、フリーズ症状を持っていてヘルプマークを付けさせて頂いてます。高校1年生です。
誰に気を使って欲しい訳ではなく私自身への気休め?お守りです。これがあれば怖くない。という感覚です。
いつもの電車に乗り通学していました。
あと1駅で降りる。という時に椅子に座っていた女性が私の腕をトントン とし、大丈夫ですか?席座ります?と聞いてくれました。
今は発作が起きていないしあと1駅…反射的に
すみません。大丈夫です。ありがとうございます。と断ってしまいました。
涙が出そうでした。優しさはもちろん、そうではなく、電車の中、誰も声を発してない静かなあの空間、誰かに席を譲るということはもしかしたら断られるかも、どんな人か分からない…と、とても勇気のいる行動だと思います。それなのに、私は断ってしまった。本当にごめんなさい。とありがとう。の気持ちでいっぱいで悔しいです。本当に悔しいです。
その後ネットで
「ヘルプマーク 席を譲られた 断った」
と検索した所
ヘルプマークなんて付けてる人に席なんか譲らなくていい、あんなの仮病だと、書かれている記事を見ました。
譲ってくれる優しい方がいる中、本当にパニック障害やフリーズや、様々な事で悩んでいる中よくもそんなことが言えたな。と、
ヘルプマークをつけてる人が席を譲れと言いましたか。言う人も中にはいると思いますが私は言ってません。とても悔しいです。私が私のために付けているものなのに…ととても思いましたが、世の中そんなもんですね。心無い人が多いです。流すしかありません。
フラッシュバックで悩む毎日
男の人に怯える毎日
家族ですら触れられると怖い毎日
誰かの優しさを断ってしまった私。
毎日が最悪です。
私も周りも最悪です。
でも本当に、本当に、席を譲って下さりありがとうございました。
今日は最高の日ね、と友人がにこやかに言った。
「起きたら強盗に会って、会社に行ったら倒産していて、オマケにさっき確認したら財布を無くしていたわ!」
「それ、他人からしたら最悪の日なのよ」
「初めて強盗に出会ったわ!これって貴重な体験よね。それに、起業しようと思っていたからタイミングも良かったし、貯金も後五年は暮らせるお金が残ってるわ。財布には152円しか残ってなかったし、カード類は別にあるもの」
「色々突っ込みたい所は多々あるのだけれど…。強盗はどうしたの?」
「たかが包丁を持った一般人ごとき、私の敵じゃないわ」
「強すぎる」
というかさっき財布無くしたって言ってたわよねコイツ。もしかして今日私の全おごり?嘘でしょ?この量を?机から溢れそうな皿の量なんだけど。
「ふふっ。今日は良い日ね。全く最高の一日!」
「私にとっては最悪の日よ…」