もう二度と味わいたくないほどの最悪を噛み締めて、噛み砕いて。ようやく這い上がってここまで来て。
一人でも世界一になるための理想を掲げて、一人でも世界一になる決意をしたのに。
ほんとめんどくせえ。俺にはお前が必要だ?
自分勝手も大概にしろ、お前のコロコロ変わる気分に振り回される身にもなれ。
自分は何も間違ったことも悪いこともしてないみたいな顔しやがって。本当最悪な野郎。
でも、そんなアイツに求められて、何度でも夢を見る俺が一番最悪なんだ。
少し前はあんなに自分のゴールが欲しかったのに。
俺のパスで決めたアイツのゴールがこんなにも熱くて、バカみたいに高揚して、これ以上ないほど満たされる。
こんなの最悪で最高で、でもやっぱり最悪なんだろう。
それにはまだ気づかないままで。
6/6/2023, 1:14:11 PM