『最初から決まってた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
真面目に生きても。
怠惰に過ごしたとしても。
結果は同じだとしたら、何の為にやってきたんだろうと虚しくなる。
世界は真面目に生きることをプラスに評価しないことの方が多い。
ズルしてでも、要領の良い方が楽々生きられる。
それに赤信号は皆で渡れば怖くはない。
そんな世の中。
必死に過ごした分はそれだけの価値があるはずだ。というのは自分の思い込みで。
自己満足にしかならなくなっていて。
最初から満足度の高い人生を送れる人間はある程度決まっている。
生まれつき容姿は美しいほうが得をする。
見た目がいいことは圧倒的に優位だ。
仕事や勉強が出来なくても、馬鹿や無能の烙印はまず押されないだろう。
愛嬌という武器がある。人は中身だけれど、第一印象は外見しかない。
家が裕福だと生活に余裕もあるし、何か多くの経験を早い段階でできる。
選択肢が多いということは視野も広がるし、小さいうちからやりたいと思うことの選択肢も見える。
生まれつきある程度、人生の難易度はもう決まっているんだ。信じたくないけど、これが現実なんだろうな。
最初から決まっていた
最初から決まっていたなら
決める力があるなら
何でわざわざ一定数の不幸な人間をつくったんだっていうわけで
それも誰かの思い通りで
最終的には決まっていた範疇で
それが理不尽って名前だっていうので
争う権利ぐらいあるだろって
キレ散らかすのも決まっていたっていう話
最初から決まってた
人生って最初から最後まで決まってるんだって路地の土手に座ってるばっちゃが言ってた。
歯の抜けた間抜けな顔の見た目でとても愉快なばっちゃがニヤリとして言った。
てか誰?
「今こうしてオマエに会ったのも決まっているのさ。」
決まってるって誰が決めたの?
「それはこの世に生を授かった時から既に脳にある程度決められてプログラムされてるのさ…ひゃっひゃっひゃ」
何言ってるの?そんな事倫理的に許されないよ。人の人生を決めるなんて。
「その倫理ってものは誰が決めたのかね?結局はそれも誰かが決めたルールで合ってそんなもんは元より存在しないさ。」
てか誰?
私は何にも反論する事は出来なかった。
ばっちゃはそれを見てニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべた。
「ちなみに…そのプログラムを作ったのはワタシさ」
信じられないよ。そんな凄いものを作った人がなんでこんなとこにいんのさ?
「ひゃっひゃっひゃ。それもまた決められた筋書きさ。ワタシがこのプログラムを作る前からこれは観測出来てあっていずれくる事さ。」
意味が分からないよ。
そしたら僕の将来も分かるの?だって作ったんだろ?
「分かるよ。それなら話してやってもいいさ。でも未来を知るって事は今後何が起ころうとオマエは笑う事も、怒ることも、泣く事も出来ないぞ?」
ばっちゃに分かるわけないだろ?てかそんな事仮に合っても分かったらそれを未然に回避出来るし未来予知で友達に自慢できるじゃん。
「そんなら話しちゃうよ?これからオマエに起こることはな?」
そっからばっちゃの話は続いた。それはまるで1つの映画を見ているようだった。だが映画にも終わりはくる。数時間後にはばっちゃの話は終わった。
「これでオマエの人生は終わるさ。どうだい?もうこれでオマエはこの先の人生は決まったのさ。」
なんだ。私の人生普通じゃないか。まあこれで僕はもうこの先起こることは分かるからなんとでも出来るけどね。
「いい忘れてたが、オマエがどんなに変えようとしてもその先またどこかで修正が入るのさ。最初からすべて決められてるから。」
いいよ。やってやるよ。変えてやるさ。
そして僕は路地から出た。
「ま、オマエがワタシの話を聞くのは分かっていたがな。」
その後の人生は聞いた通りに順風満帆だった。
途中都合の悪い出来事は何とか変えようとした。
だがそれも次第に上手くはいかなくなってきた。
なんで?なんで?僕はこんな事してるんだ?
何故抗おうとしてるんだっけ?だってどうせ決まってるは分かってる。それにどう変えようと上手くいかない。
決められた大学に行き、決められた彼女が出来、決められたように彼女は浮気して、決められた会社に就職し、決められた女性と結婚し子供は産まれ、会社では大きな仕事を頼まれ成功し、3年後にはミスが発覚しクビになる。
最初は何度も抗おうとした。でも無理だった。その度に途中で修正がかかり上手くいかない。
僕はもう考えるのをやめ今日も決められたプログラムを実行するロボになる。もしあの時聞かなければ人生もまた違って見えたのかな?
「すべては決められていた。」
最初から決まっていた
と思うことがある
あなたに出逢うこと
あなたを好きになること
あなたが「僕も好きだよ」
と言うこと
最初から決まってた、30歳になる頃日命が尽きていなければ良くないことが起こるとを…
だから幼稚園のころ30才までに死にたかった。
いま46歳息子が12歳
それなりに幸せに生きている
人のネガティヴな意見を受けいれずに
楽しく生きてる
趣味はjazzや音楽を聴くこと
絵を描くこともすき
自分の歩く道なのだから
例え行き先が決まっているとしても
好きな道を通って進みたい
回り道や寄り道をして
休憩も挟みながら
結果はさておき
過程にも意味があると思うから
#最初から決まっていた
最初から決まっていたんだと思う。そうなる事は。
なのに、なぜか回りくどいやり方で私の心は苦しめられた。
一度安心した心は、つらくなった現実を受け止める事が難しく勝手に安心したのは自分だけど、どうしてもその相手を逆恨みしてしまう。
相手に伝わらない気持ちは、なかなか現実を認められずしばらくは頭が動かない。絶望感を繰り返す。
一方、まさか!と言う楽しい事に対しては、意外なほどすぐに行動が伴う。
こんな相手と朝を迎える事が出来るなんて!
夢のようだ!と。笑。
人ってゲンキンだな。
最初から決まってた
やりたくない努力なんて
ずっとは続かないこと
努力なんて言葉が出てこないくらい
気付いたら手足や頭が動いている
そういうことしか
続かない
続けられない
やりたいことをやろう、とことん
見つからないなら
ちょっとだけ興味のあるものを
探してみる
そのうち続けられることが
見つかってくるから
それは100個のうちの1個かもしれないけど
でも見つけたらもう、強いよ
顔が見えなくても
この地球のどこからか
君を応援してる
ええっ?!
最初から決まってた?
えっ?なにそれ、どういうことですか?
あんなに我慢したんすよ、七年すよ七年
あんななんもないとこに七年も閉じ込められて
やっとこさ出てられて
よっしゃこっからが本番じゃい!
みとれよ俺の魂の叫び、生命の熱り、全集中で燃やしてやるぜ!!
つった直後に
網で採られて、カゴに入れられ、
近くでみるとマジでキモいとか、
夜に鳴くなようるさいな、とか言われて、結局飽きられて、なんかそのまま放置プレイでチーン的な
え、あれ、全部最初から決まってたんすか?
なんなんすか、マジで
え、なに?
次はウナギにするから、じゃあないんですよ
似たようなもんじゃないですか、ウナギも
今回、選択肢は少なかった中でこれ選んだのも
我慢して我慢して、解放されてからあの限られた1週間で自分の生命をどこまで高められるか、そこに込められた熱い想い的なのを感じたかったから選んだんすよ
限られた時間の中で最愛のパートナーと出会い
短いけれど灼熱に燃えたぎって添い遂げる的なの、意外といいかもな、つって
土の部分我慢したのに
マジでなんなんすか、最初から決まってたとか
え?なんすか?
わかった、次はナマコにする?
似たようなもんじゃねーか、なんでさっきからニョロニョロ系なんだよ、いい加減にしろ
『最初から決まっていた』
最初から決まっていた
自分自身の人生は自分次第で変えられる。
そんなことを言う人がいるけれども実際はそうじゃない。私もずっと信じてたし、そうだと思っておきたかった。だから料理人になる夢をただ追いかけた。彼は私を応援してくれて、就職祝いに私の欲しかった包丁をプレゼントしてくれた。人生で最高な日だと思った。けど、これが自分次第の結果だというのなら私は一体どうしたら良かったの?
私は今、目の前で最愛の彼と大嫌いだったいじめっ子が同時に亡くなった。最愛の彼は私のことをかばって喧嘩になって、運悪く脱線した車にはねられた。私は救急車も警察も呼べなくて、周りが騒いでいる声すら聞こえなかった。足から崩れ落ち、涙がただひたすらにアスファルトを濡らしている。あいつさえ居なければ彼が死ぬことはなかったはずなのに。最後に見たのは血を流しながら倒れている彼の姿だった。周りに止められるのを振り払い、私は彼からもらった最後のプレゼントを胸に突き立てる。絶対に許さない。さようなら。今から行くから待っててね。さて、これは最初から決まっていた結末を忠実に守った結果だったのか、それとも愛が歪めた結末だったのか。どうか彼女が来世で罪を犯しませんように。
2024/8/7 No.7
『最初から決まってた』
人間は平等じゃない。
時々、ふと周りを見渡すことがある。例えば会社。黙々と仕事をしている中で、気が付くと同じように働いている同期の姿を見詰めている。テキパキという擬音がよく似合う彼女。明るく社交的で、同い年なのに私とは正反対な人。私は見詰めていたことに気が付くやいなや、すぐに目線を下に落とし、仕事を続けた。
…正直に言おう。私は彼女に劣等感を抱いている。だからといって、別に彼女に嫉妬しているわけではない。嫉妬というは、その人を妬み、恨めしく思うことだから。彼女は私にも親しく話しかけてくれる優しい人だ。そんな優しい人を勝手に自分と比べて、勝手に自分を傷つけている。そんな自分勝手なだけの話。
自分で自分を傷つけるなんて、バカな話だと思うかも知れない。実際私はバカなのかも。傷つくと分かっていながらも、何度も無意識に彼女と自分を比べてはその度勝手に苦しんでいるのだから。
「人間の能力値は最初から決まってた」
どうしようもなく、そう思いたくなる。自分が要領悪いのも、彼女が出来る人間なのも。生まれたときから人間の能力値はある程度決まっていて、だから私たちの違いはしょうがないことなんだって。誰かに言い訳したかった。自分を言い含めたかった。しょうがない。どうしようもない。諦めてしまってもいいんだって。
でも、本当は分かっている。そんなものは自分を甘やかすための、甘い毒でしかない。最初から決まっていたのなら私は今、こんなにも苦しんでなんかいない。
昔から、他人と自分を比べて勝手に傷ついてきた。その度に辛くて、自分が情けなくて、どうしようもなく醜く藻掻いていた。
もし本当に最初から決まっていたのだとしたら、今までの私の醜い藻掻きまでもが否定されてしまうだろう。それだけは許せない。だって、例え醜い藻掻きだとしても、無駄な悪あがきだとしても、世界中の誰だろうが私のこの藻掻きを否定することはさせない。私がずっとこの苦しみと向き合い続けたことは、私が一番よく知っている。私だけは、その苦しみを否定してはいけないのだから。
また無意識に私の視界の中にいた彼女は、今も忙しなさそうに働いていた。上司に声を掛けられたのだろう。彼女はパタパタと遠ざかっていく。
彼女を見ていると辛い。それでも、私は「人間の能力値が最初から決まってた」なんて思いたくないから。私はいつまでも、劣等感を抱いて彼女を見詰めていくのだろう。この苦しみから、手を離すことだけはしたくないのだ。
セミが鳴いている間は大丈夫
2024/08/07㈬日記
まだ涼しい、
暑さで倒れたりはしない、
と自己暗示を掛けて家を出る。
今日は珍しく行きも帰りも踏切に
引っかかる。
この町の踏切は待つ時間は短いけれど
開かずの踏切は日本に沢山あるよね。
想像しただけで恐ろしい。
数日前に届いた機関誌に
暑中見舞いが入っていた。
ツバメが2回子育てをするって
書かれていた。
知らなかった。
来年は、もっと観察してみよう。
駅前の理容店のツバメの巣は
朽ち果てている。
店主のおじさんは
自然に任せているのか
可愛くって微笑ましい初夏の記録として残しているのか不明。
夏休みも半ば。
社会人さんも夏季休暇まであと少し。
楽しんで下さい。
僕は暑いから本当は何処にも
行きたくないけれど、今月中に
歯科医院と郵便局と研修には
どうしても行かないと。
都会での研修の帰りは買い物に
寄ろうと思う。
それだけは楽しみ。
暑いといっても
柿は大きくなっている。
季節は動いているんでしょう。
今日は立秋。
おやすみなさい。
「ねぇ、ほんとに僕でいいの?」
「あなたがいいの」
「ほんとに??」
「ほんとに!!もう、何度も言わせないでよ、、、」
照れながら潤んだ瞳で僕を見てくる君
「あの、ちょっと、なんというか…」
「なによ?」
「信じられないから、もう一回、返事聞いてもいい??」
「えぇ〜!恥ずかしいわよ」
「お願い!!嬉しすぎて、もう一度聞いておきたいんだ」
「んー、わかったわよ」
ふふっと笑いながらもう一度僕からの言葉を待ってくれる君
「僕と結婚してください!!!」
今まで色んなことがあったけど、どうしても君と家族になりたくて、やっと言えた言葉。
潤んでいた彼女の瞳から一筋のとても綺麗な涙が頬を流れていく
今この瞬間、何よりも美しく綺麗なのは世界中探しても君しかいないと思う。
「遅いわよ。私はずっとその言葉を待ってたの。返事は最初から決まってたわ。」
「こんな私でよければよろしくお願いします。」
最初から決まってた
お題:最初から決まっていた
最初から決まっていたなら素直にその運命を受け入れる心を持ちたいです。
流るくらいかわの向こう岸にかろうじて見える人影は何かを持っていた
暗さになにかはわからない
ただ寂しさだけがその空間を埋め尽くしていた
4:30
アラームの音で目が覚める
夢を見ていた
どんな夢だったのだか、思い出すために、また夢の中へ戻るために閉じたくなる目を痛くなるほどに擦り付ける
このまま眼球が取れてしまえば夢は見れなくなるのだろうか
何も関係はないのだろうか
しんとした部屋
私が動かなければ音のない部屋で
なるべく音を立てずに身支度をする
顔を洗い、歯を磨き、制服へと着替えて髪を結い上げる
4:55
あと10分
タバコを吸うのには十分すぎる猶予である
ジッポを回し、石が打たれ、火が灯るとそこにはオイルの匂いが充満した。
すぐに苦い匂いにかき消されてしまうその匂いを腹一杯に吸い込んでから、口元を近付けた
5:03
この八分間の記憶はない
ただ、燃えて短くなったタバコと、目覚めたときよりもコントラストのはっきりとしてきた室内が時間の経過を表すのだ
最後の一吸いは味わうこともなく、灰皿に押し付けた
5:04
鍵を手に取り、カバンを肩にかけ、つま先を靴にすべりこませた
5:05
分厚い金属の向こうには、まだ静まり返る冷たい世界が待っていた。カギをしめて、階段を降りる
耳にイヤホンを詰め込み、ちょうど駆け込んできたバスの中へと飛び降りた
最初から決まってた
そんな台詞を吐くのは敗者だ。少なくともおれは絶対にそんなことは言わない。このコートにいま10人いるが、「最初から決まってた」なんて考えるようなやつはもうきっと脱落していてここにはいない。最初から勝つと思ってるやつは慢心で負けるし、最初から負けると思ってるやつは当たり前に負ける。バスケットボールの試合結果が最初から決まってたら誰がバスケなんかする? 誰にも結末はわからないのだ。わからないからこそおれたちはボールを追いボールを操りボールに生命を与える。
女難の相が出ていると、よく言われていた。
怪我をさせてしまったお詫びにご飯でもと伝えると〝デートの誘い!〟と言われてしまったり、初めて会った女性に〝結婚しよ!〟と言われたり。
否定しても、周りから埋められて行く。
それぞれ遊んだり、話していくと面白い人たちだと分かるけれど、毎度恋愛絡みでからかわれるのは少し疲れてしまった。
だって俺は、そんなつもりはないんだから。
時間が経てば経つほど、面倒くさいことになっていく。みんな、どっちを選ぶんだとニヤニヤしながら言ってくる。
そんな状況でも、会いたい人がいた。
おっちょこちょいなのか、すぐ怪我をするから、目が離せない彼女。
周りに人が集まっていて、みんなに大切にされているのが分かる。
それは、よく笑うだけではなく、気を使ってくれるところ、そして仕事に前向きで……。
頼りないと思っていたのに、いつの間に後輩ができていて、誰よりも頼りにされるメカニックになっていた。
自然と俺も、バイクも車も彼女に整備をお願いするようになっていた。
請求書に、俺を思いやる優しい言葉を見つけた時、凄く嬉しかったんだ。
色々と巻き込まれて疲れると、どうしても会いたくなる彼女。
その彼女は今、俺の恋人になっていた。
疲れて逃げた先で、会いたいなんて思う彼女。そんなの初めから恋に落ちている証拠だ。
仕事で疲れた中、彼女に会いたいなと考える。
こうやって思い返すと、最初から彼女に決まっていたんだよな。
ああもう!!
仕事が終わったら、早く帰って彼女を抱きしめたいー!!
おわり
お題:最初から決まっていた
最初から決まってた。
あなたとこれからどうなるかなんて、自分だけではどうにもできない。あなたの心が読めたら、あなた好みの性格になれたら、人に合わせる私が嫌いなのも、自分勝手の私が嫌いなのも、どんな私も嫌いなんだと思うけど、せめて、あなたを好きでいる私のことは愛して欲しい。
最初から決まってたの
最初を考えるのも
おもしろい
最初というと
槍の鋒を思う
限りなく最初は限りなく
細い細い針の先だ
そのてっぺんで何かが決まる
針の中にある芯の部分
それは何だろう
自分の今は最初から決まってたんだろうか。
倫理学の時間に「宿命論」を習った。
人生の出来事はあらかじめ定められてて
人間の努力では変更できないと。
だとすると、自分が自分でない気がする。
文章を打つ今だって、最初から決まってたの?
思うがまま自由に動いてるようでいて
実は決められたルートを歩いているに
過ぎないのかもしれない。
だとしたら、私達の行き着くところはどこなのだろう。
ルートから外れる方法があったりするんだろうか。
#最初から決まってた