『最初から決まってた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
最初から
決まってるなんて
諦めて
自分を見限りたくはない
・1『最初から決まってた』
新人発掘オーディションに参加してほしいと言われた。
「ミスコンに参加してもらう感じ。気楽にやってもらえれば!謝礼出るから!」
大学でサークルの先輩にそう誘われた私はとりあえず話を聞くことにした。
なんでもそのオーディションでグランプリを獲るコは最初から決まっているらしいのだが参加人数をもっと増やして箔を付けたいらしい。
先輩に来た案件のおこぼれ。
先輩と一緒なら謝礼も出るならいいかな、と思って引き受けることにした。
【続く】
最初から決まってた。
最初から決まってた能力や才能、環境。
それで世界は変わってくる。
与えられたものをどう成長させていくかが大事だ。
けれど、その能力や才能、環境は影響する。
物事のスタート地点が違う。
それを行う環境が違う。
だから、「理不尽に怒られて潰されていく人」と「褒められて伸びていく人」がいる。
生まれ持った能力や才能、環境でその人の考え方、価値観、性格、言動が全て決まる。
だから、「理不尽」「差別」「いじめ」「不平等」が生まれてしまう。
私は思う。
「皆が平等に」
「差別をなくそう」
「いじめをなくそう」
そんなものは夢物語だ。
人の根本が変わらなければ無くならない。
生まれ持ったものが皆同じでなければ無くなりはしないだろう。と。
だから、この世は「理不尽」なのだ。
人生において、最初から決まっていることはひとつだけ。
それは、いつか死ぬということ。
ともすれば忘れて過ごしているけど、この事実だけは変わらない。
人はいつか死んで、この世界から消えてゆく。
すべてのものに別れを告げて。
今、幸せに暮らしているのなら、この事実は認めたくないほどに辛い。
夢を描いて突き進んでいても、心から愛する人と寄り添っていても、それはいつか終わる。
何のために頑張っているのか、何のために人を愛するのか。
すべてが無駄じゃないかとさえ思えてくる。
だけど、きっと人はいつか終わるからこそ、すべてのことに本気になれるんだとも思う。
永遠はきっと苦しい。果てがない世界は恐ろしい。
限りある人生の中で、ゴールがあることだけは把握した時間の中で、何かを成し遂げようとするからこそ、人生に意味が生まれるんだと、思う。
だけど、死にたくはない。
ただ、いずれ終わると思えば、すべての苦境に立ち向かう強さが生まれるんじゃないだろうか。
私はホントに辛い時、「どーせいつか死ぬんだから」の精神で立ち向かう。
そう思えば、大概のことは「まあいっか」になる。
悲観的ではなく、ポジティブな死生観だと思ってる。
投げやりでもなく、だから頑張ろうって気持ちになれる。
どーせいつか死ぬんだから、自分から終わりにしようとも思わない。
死ぬ時期が最初から決まってるとは思わないが、その時が必ず来るのなら、それは自然な運命に任せたい。
死ぬ気になれば何だって出来る。
出来なくたって、最悪は死ぬだけだ。
それ以上はない。
その覚悟さえ持てば、いや、持てなくてもその時は来るのだから、すべて受け入れて生きてゆくよ。
いつだってそう思っている…のだけれど。
お題。最初から決まっていた。
知らんわ。時が経つにつれて結構変わってくもんやろ。あれか?世の中は最初から理不尽だったって話か?
運命なんて言葉で片付けられるのは
なんだかちょっと悔しいから
死ぬまで反抗してやるんだ
#最初から決まってた
まるで、「そう」だと言うみたいに。
きみの隣がしっくりきすぎて。
運命の予定変更なんて、ありえない。
明日から小学校の友だちと旅行
先週行った学校の校外学習よりも安心感があってすごく楽しみ
でも、そういう風に今の中学校と小学校を比べてしまう自分が嫌いだ
どんなに嘆いても、過去には戻れないのに
もちろん、中学校の校外学習も楽しかったけど!
「白燐さんって、なんで俺のことわざわざ引き取ったんですか?」
晩酌。今日は年にだいたい数回だけあるふたりだけの時間。
いつもより奮発して、少しだけでいい酒と肴で机を囲った。
なんでもない日にこんなことをするのは滅多にないから、ついペースがはやくなって、その分はやく酔いが回っていた。
「なんでっていわれても…なんだろう……なんとなく?」
「ひどぉい!もっとかっこいい理由があるのかと思って損したぁ!」
そう言って喉を鳴らして笑いながら、彼はまたコップの中の酒を一口飲む。白い喉が上下に動いていた。
目の前に座る彼の伸びた髪に身長、いつの間にか声変わりを迎えて少し低くなった声、豊かになった感情表現に言葉。
長いようであっという間。
この子も成長したなぁ、と感慨深くなる。
これが親の気持ちってやつか、と実感し始めたのはいつ頃だったろうか。
この子を引き取った時から、この子が「友達と遊んでくる」と初めて言った時から、この子が小さな子供を拾ってくるようになったときから。
思い返せば、色々あった。
「なんですか、そんなに俺のこと見つめて」
えっち、といたずらげに瞳を細めて笑いながら言われたから「別に何も無いですよぉ…まだやっぱガキだなぁと」
「ガキって…俺一応宇宙と同じくらいの歳行ってますからね?」
幼稚なようで中身のない言葉を交わしながら、また酒を飲む。
こうなることも、最初から決まっていたのかもしれない。
終わりを告げる神様が代替わりして
真夜は長く沈黙し
たくさんの星が涙を落とした
一度日が眠りにつけば
ただ真夜中は悪魔の宴ばかり
久方ぶりの真夜の灯りに誘蛾が踊る
終わりを告げる神様が傍らに
眠れぬ魂を誘う
主役は不誠実と慈愛の女王
黒のドレスで初夜の祝いに
気まぐれに如何程の罪が赦されたのか
未だ真夜中は騒がしく
真夜中(5/17お題)
「夜ごはん、何食べる?」
母はメニューが決まらない時わたしに聞く。二択や三択の時もある。
昨夜は「カレーとナポリタンと冷やし中華どれがいい?」と聞かれた。パスタが好きなのでナポリタンって答えたら、「うーん、ケチャップ足りなくなりそうなんだよな〜」。じゃあ冷やし中華?「おじじ(父)があんま食べないし。もう一品作るのもな〜」って悩んでた。
結局、夕食はカレーだった。これって母の中で最初から決まってたよね?そう思う時がたまにある。まあ母の料理ならどれでも正解だよ。カレーも美味しかった。父はカレー食べずにチャーハン食べてたの謎だけど。
探偵が事件現場に到着し、5分ほどして言った。
「はぁ、わからないな...きっとこれは、はじめから決まってたことだったんだよ。神にでも召されたんじゃないのか?少年には気の毒だが、この男はどう殺されたのかがわからない。」
探偵は埋もれている人々の中君を見つめた。
君はそんなわけないだろ、と思った。運命とか、決まったこととかは信じないタチだからだ。どうしようもない気持ちになって君は言った。
「そんな曖昧なもので済ませないでくださいっ、この人、実は僕の兄なんですよ...!?」
探偵ははぁ、とため息を着いた。
「私にもわからないのだよ。不明なことが多すぎるんだ...」
「なんでですかっ、それを調べるのが探偵の仕事ですよねっ!?」
君は本気でキレた。兄が殺されて、それを"決まったこと"なんていう、大嫌いなもので片付けられたからだ。
「不自然なんだ。だって、死体に、何一つ欠けているものがない。骨ひとつ砕かれてないし、刺されてもない。毒も入っていなければ、血だってでてないんだ。人を殺す方法としては、もう...」
探偵は言った。
「絶対、信じないっ。僕は絶対犯人見つけるからっ」
君は、誓った
...君は気づかなかった。
最初から決まっていた。
今日は、自分の誕生日だ。
思い返せば、子供の頃から
自分はいらない子じゃないか?という
疑念があった。
親に良く言われた「あっちいってなさい」
隣の部屋で古いゲームをやっていた。
長期の休みとなれば、祖母の家にずっと
預けられていた。
そして離婚するときには、一人
家に置いていかれた。
イジメも受けた
友達にも裏切られた
恋人にも。
自分は、一生懸命
誰かの一部になりたがっても
誰もがそれを嫌がった。
何度も
何度も諦めた。
自殺。
最初に実行したのは、
18歳。
何の知識もなく、普通の風邪薬と
痛み止め等を200錠
泣きながら飲んだ。
次第に寒くなり、身体は痙攣し始める
そして嘔吐。
何度も何度も。
薬の苦みが喉に張り付き
それがまた吐き気を促し。
1日経つ頃にはボーッとしていた。
同居人は、薬が勿体ないと
冷たく吐き捨てた。
2回目は20歳。
精神安定剤と睡眠薬を大量に服用し
剃刀で手首を中心に泣きながら腕を切った。
次第に切れ味が悪くなった剃刀を変えたくて
新しいのを探しに部屋から出た時に
見つかり、病院に運ばれた。
もう絶対にしないと約束しないと
治さない、と医者に怒られた。
約束したから、それからは切ってない。
100針ぐらい縫ったズタボロの腕を隠すために
長袖しか着れなくなった。
3度目は煙草を10本食べた。
最初の薬の時と一緒で
嘔吐と痙攣を繰り返した。
ただ吐き戻す時に、煙草の葉が
喉に張り付いて苦しかった。
4度目は飛び降り。
仕事も何も上手くいかず
衝動的にベランダへ飛び出た
身を投げかけたが
反射的に外側から
手すりに掴まり
怖くてよじ登った。
本当に死ぬ気あるのか?
自分でも思うくらい
生にしがみついた。
格好悪すぎて笑えた。
それから少し、持ち直し
結婚して子供も授かった。
幸せになれると思った
頑張ろうって思った。
でも上手くいかなかった。
すぐ実家に帰る妻は
自分を、家族を優先してくれなかった。
実家も家族と言われたが
正直、それは自分には関係ないのにな
としか思えなかった。
亀裂は段々と大きくなり
最後は実家から促されて
離婚した。
また何も無くなったと思った。
今度は首を吊る事にした
わざわざ縄を買って
解けない結び方も調べて
さぁ実行しようと
ふらっと、首を縄にかけ
力を抜いた、一瞬視界がブラックアウトしたが
気が付くと縄に手をかけ必死に藻掻いて助かった。
その後、自分でも引くぐらいに泣いた
何が悲しいのかもわからない
広い家に嗚咽だけが響いた。
今日は、自分の誕生日だ。
今までの人生を振り返ると
本当に碌でも無い人生だった。
いつか良いことあるさなんて
いい人生の奴が言う事を真に受けて
ここまで生きてきた。
もし、死ぬのなら
今日だなと
数ヶ月前から決めていた。
だから、子供達と離れた
実家に帰って来ていた。
名残惜しい気持ちなんてない
人間、いつかは死ぬ
寧ろ自分からその日を選べるなんて
素敵な事だろ?
こうなる事はたぶん
最初から決まっていた。
君と恋をするのも最初から決まってたんだ。
僕の初恋は君で、一目惚れだった。
告白するまでは目で追うだけで。
告白に成功した後は心臓がもたない。
そして気づいた。
ああ、僕は君と恋をするために生まれたと。
こうなることは最初から決まっていた。
運命だったのだ。
我々には変えられない滅びの運命……。
何世紀にも続いた人類の繁栄も、最早ここまでか。
次の人類よ、もしこの文献が君達のいる未来にまで残っているのなら、どうか我々の存在を忘れないでくれ。
例え何もかも消えようとも……少なくとも、誰かが我々の生きた証を見つけてくれさえすれば、まだ僅かにでも希望があるように思えはしないだろうか?
ゆめゆめ君達も滅びる運命にあることを忘れることなかれ。
さらは'
血塗れの私を見られる前から
あなたの持つ銀のナイフで貫かれることを
#最初から決まってた
最初から決まってた
私が死ぬことは生まれた時から決まってた。
それがいつなのか知りたい。
最初から決まっていた運命
君と僕が結ばれないということ
誰が決めたわけでも
誰もわからないはずなのに
君と出逢ってすぐに
結ばれないことを悟った
注意深くそっと触れる唇も
確かめ合うように握り合う指先も
互いの瞳の色を覗き込む仕草も
すべて最初から決まっていた
君と僕は結ばれてはいけないことを
許されない恋だと…
そう気付いた時には
もう後戻りが出来ないくらいに
僕は…君を愛していたんだ
多分…最初から決まっていた
僕が君を愛してしまうことを
結ばれてはいけない運命でも
この愛の行方は…誰も知らない
またいなくなった。
また見送りもできなかった。
また最期に立ち会えなかった。
また弔いもできない。
もう次はない。
帰れないし帰ってこない。
空っぽの容器をどうしようか。
コレを繰り返すくらいならこのまま飾っておこうか。
忘れないように。
繰り返さないように。
生きているものの宿命だとしても、嫌なものは嫌だよ。
― 最初から決まっていた
夏休みのお昼時…
お腹が空いた
何を食べよう?
迷う??
暑いから、
涼しげで気軽に食べれる
そうめんにしよー!
なーんて事はない
じつは、
昨日もそうめん食べたけど
まだ、2束残っていただけ
『最初から決まってた』さ
みんなのランチは何かな?
まー