探偵が事件現場に到着し、5分ほどして言った。
「はぁ、わからないな...きっとこれは、はじめから決まってたことだったんだよ。神にでも召されたんじゃないのか?少年には気の毒だが、この男はどう殺されたのかがわからない。」
探偵は埋もれている人々の中君を見つめた。
君はそんなわけないだろ、と思った。運命とか、決まったこととかは信じないタチだからだ。どうしようもない気持ちになって君は言った。
「そんな曖昧なもので済ませないでくださいっ、この人、実は僕の兄なんですよ...!?」
探偵ははぁ、とため息を着いた。
「私にもわからないのだよ。不明なことが多すぎるんだ...」
「なんでですかっ、それを調べるのが探偵の仕事ですよねっ!?」
君は本気でキレた。兄が殺されて、それを"決まったこと"なんていう、大嫌いなもので片付けられたからだ。
「不自然なんだ。だって、死体に、何一つ欠けているものがない。骨ひとつ砕かれてないし、刺されてもない。毒も入っていなければ、血だってでてないんだ。人を殺す方法としては、もう...」
探偵は言った。
「絶対、信じないっ。僕は絶対犯人見つけるからっ」
君は、誓った
...君は気づかなかった。
8/7/2024, 12:58:06 PM