人生において、最初から決まっていることはひとつだけ。
それは、いつか死ぬということ。
ともすれば忘れて過ごしているけど、この事実だけは変わらない。
人はいつか死んで、この世界から消えてゆく。
すべてのものに別れを告げて。
今、幸せに暮らしているのなら、この事実は認めたくないほどに辛い。
夢を描いて突き進んでいても、心から愛する人と寄り添っていても、それはいつか終わる。
何のために頑張っているのか、何のために人を愛するのか。
すべてが無駄じゃないかとさえ思えてくる。
だけど、きっと人はいつか終わるからこそ、すべてのことに本気になれるんだとも思う。
永遠はきっと苦しい。果てがない世界は恐ろしい。
限りある人生の中で、ゴールがあることだけは把握した時間の中で、何かを成し遂げようとするからこそ、人生に意味が生まれるんだと、思う。
だけど、死にたくはない。
ただ、いずれ終わると思えば、すべての苦境に立ち向かう強さが生まれるんじゃないだろうか。
私はホントに辛い時、「どーせいつか死ぬんだから」の精神で立ち向かう。
そう思えば、大概のことは「まあいっか」になる。
悲観的ではなく、ポジティブな死生観だと思ってる。
投げやりでもなく、だから頑張ろうって気持ちになれる。
どーせいつか死ぬんだから、自分から終わりにしようとも思わない。
死ぬ時期が最初から決まってるとは思わないが、その時が必ず来るのなら、それは自然な運命に任せたい。
死ぬ気になれば何だって出来る。
出来なくたって、最悪は死ぬだけだ。
それ以上はない。
その覚悟さえ持てば、いや、持てなくてもその時は来るのだから、すべて受け入れて生きてゆくよ。
いつだってそう思っている…のだけれど。
8/7/2024, 1:08:54 PM