『最初から決まってた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
8/7 お題「最初から決まっていた」
どうやら、運命の女神は最初から私の最期を決めていたらしい。
定められた婚約者に会いに行き、そこで濡れ衣を着せられ投獄された。私は妾腹の末子ゆえ、死んだところで故郷がそう困ることもない。むしろ邪魔者が消えることに喜ぶだろうか。
牢の窓から月を眺めていると、何やら廊下が騒がしい。息を潜める。押し問答の気配の末に扉が開き、そこに現れたのは―――
「お助けに参りました」
「……姫?」
少ない共を連れて、婚約者は一礼すると、花のような笑みを見せた。
「最初から決めていたのです。こんな事態になったら、お父様を捨ててあなたを助けると」
驚いた。どうやら、私の運命の女神は彼女であるらしい。
(所要時間:8分)※構想除く
運命なんて、最初から決まっている。
そう考えると無慈悲のように見えるけど、どこか安心するような気もする。
結局、人間は死ぬものだから。
だから、楽しく生きるために皆が身をやつしているのだ。
私の運命なんて
こんなもんだったんだ
頑張っても報われない
思っても届かない
楽しくいたいのに続かない
運命なんてクソくらい
そう蹴り飛ばして突き進む
今まではそうやってきた
何度目の山なんだか
何回乗越えたらいいんだか
決まってたんだよ
って、諦めたら楽なのかな
それとも、もう少しあがこうか
------------------------------最初から決まってた
最初から決まってた。
そんな事、本当にあるのかな?
全てが偶然の様に訪れる。
たまたま出会った人達と、
たまたま起きた出来事。
最初から決まってたなら、
こんな人生選ばない。
#最初から決まってた
私の恋はいつも最初から結末がわかってる恋。
叶うはずなんてない
叶うわけがない
でも追いかけたくなる
好きだから。
一度も叶ったことのない私の恋
いつになったらこんな人生終わるの
早く好きな人できたって言って私から離れてくれたらいいのに
いつまでも近くにいるから離れるときに辛くなるんだよ
だからいつも叶わない
もう好きにならなければいいの?
違う気がするけどもう考えたくなかった
「最初から決まってた」
きみを好きになることは
初めて見た時から決まってたみたい
歴史っていう物語は、最初から結末がわかってる訳で。
だから、そうなるまでの過程を学んで人によっちゃ面白い、つまんないとなる訳で。
つまりね、人はよく終わりよければすべてよしと言うけれど、私はこう思うんだ。
その過程、つまり今が楽しければ、結末がどうであれ、納得した人生なんじゃないかって。知らんけど。
#最初から決まってた
「未来時計」
なかなか来ないバスを待ってる最中に、雨が降ってきた。幸い屋根があるしあと20分もすればバスは来るからと、スマホを片手に暇を潰していた。するとスマホの向こう側に誰かの足がみえる。僕は顔をあげると
「こんにちは」
優しそうな笑みを浮かべる老人の姿
「こんにちは」
挨拶して会話するのかしないのか迷っていると
「バスはもう来ないようだよ」
「え?」
まだ来ないの間違いじゃないのかと思ったが
「君は運良く救われたようだね」
「はは、、そうですか」
失礼かもしれないけど、少しボケてるのかもしれないな
「これをみてご覧」
「はあ」
老人が腕を差し出すと見たことのないような腕時計をつけている。数字が午前11:14を差した途端に赤くピカピカと点灯している。
「これはなんですか?」
僕が尋ねると老人は深刻な表情で目をつむる
「君が乗ろうとしていたバスが事故にあったことを知らせてるんだ」
「そんな!!」
そんなの嘘に決まってる。だいたい定刻より8分遅れるって通知があったし。僕は急いでスマホを開いた
「…うそだろ」
hohoニュースの速報で僕が乗るはずだったバスが、すれ違いざまにトラックと正面衝突して、崖から転落したと。現在救助中だが、けが人や死者は多数いると…
「おじいさん何者なんですか?」
「私はこの未来時計の後継者のひとりだ。これを引き継いでからは、危険を回避するよう先回りして対象者に伝えるのが役目。」
「だからおじいさんはバスの事故を回避させようと僕の前に現れたんですか?」
「そうだ。だがバスが遅れたことが幸いした。もし定刻通りにきて乗っていたら、君はここにはいない」
バスの悲惨な光景を想像して鳥肌がたった
「運命は最初から決まっているんだ。だが、それを回避できるのは未来時計の役目」
おじいさんはそう言うと立ち去った。後日、僕の自宅に未来時計が届いた。僕も後継者となったのだ
お題:最初から決まってた
絵里
最初から決まってた
さいしょからって何?
意味もなく選択したわけじゃない。
始まらないと何も見えてこない。
失くして後悔したものもある。
幻想に浸っていたと言えば嘘になる。
羅針盤の針はまだ定まっていない。
レールの先はまだ誰も知る由もない。
立ち止まっている場合ではない。
賽は投げられた。
ここからが、はじまり。
10年前に書いた小説を
記憶だけを頼りに構成し直して
一から書き起こした
ストーリーの大筋は決まっていて
ゴールを設定してあるのに
書いても書いても辿り着かない
結果的に、20日間かけて
8万字を超える長編小説になった
それが2年前の5月のこと
寝る間も惜しんで頭をフル回転させた
ここ最近で一番楽しい時期だったかもしれない
微細に仕組まれた
運命を
「最初から決まっていた」
と始まりから諦めていたわけじゃない
もがいても、もがいても
変わらぬ運命に疲れ果てた
それでも
「選ばされた運命」
ではなく、
「自分が選んだ運命だ」
と叫ぶのは最後の意地か。
これは叶わない恋なんだって。
そんなことは最初から分かってたはずなのに。
こんなにも苦しいのはなんでだろう。
#最初から決まってた
『最初から決まっていた』
結末は最初から決まっていたのだから、終わってしまったことをくよくよしていてもしょうがない。
人生は選択の積み重ねで、どの道を選んだとしても、きっと、最期は同じなんだ。
神の定めた未来に抗うことなんて、誰も出来ないんだから。
こんなの最初から決まってたんだ私の運命なんか。
今まで信用してた友達に裏切られ中学生にもかかわらず親や頼れる人もいない。裏切った友達には何もかも盗まれた。もうこうなったら死ぬしかない。この辺で1番高い崖に着いて飛び降りようとした時声をかけられた。私は声のした方を振り返るとそこには推しがいた。私は一瞬時が止まったように思えた。私がフリーズ状態になっていると推しは私を抱きかかえて崖から話した。そのままタクシーに乗せられでっかい家に付いた。私はその後推しに育てられた。今は推しではなくて最高の親だ。
私のこと事前に何が話してたのかなぁ。サカイの部屋に行くと、地元の友達と国際電話の真っ最中で。普通そこで私を電話口に出す??
モリオくんはロッテリアでバイトしてたんだけど、私もロッテリアでバイト経験があって共有出来ることってそれしかなかったんだけど。
ほんのちょっとのやりとりだったけど、サカイの親友は冷やかしとか、そんな話し方しない人で優しい子なんだってのはわかったよ。
感情が抑え切れない時は
心を落ち着かせるために
私は深く深呼吸をする。
「すぅーはぁー…」
何度深呼吸をしても治まらない時は
好きな曲を聴く。
限界が近づいた時は
対処法が分からない
ひたすらもがき苦しむだけ
#最初から決まってたこと
お題:最初から決まってた
小さな、けれど高価なものが入っているのだろうと分かるような小さな箱を差し出して仙道は言った。
「俺とずっと一緒に居てください」
小箱を受け取り蓋を開けると、そこには指輪がふたつ並んでいた。
「お前、これ・・・」
「藤真さんとずっと一緒に居たいんだ。どんな時も」
頬に温かさを感じる。仙道の手のひらに導かれるように、俺は顔を上げた。
仙道の顔は真剣で、それでいて緊張している様子だ。こんな表情もするんだ、なんてのん気に考えてしまった。
一体どれほど悩んだんだろう。どれだけの勇気が要っただろう。頬に当たっている仙道の手は汗で湿っていて微かに震えている。
返事なんて、そんなの最初から決まっていた。
仙道の手に手を重ねる。
「ああ、一緒に居よう」
最初から決まってた。俺が大根の浅漬けにはまってしまうのは最初から決まっていた、いわば運命だったんだな。
無理やりお題につなげたところで最近大根の浅漬けにはまっている。これまでもらっきょうとかたくあんみたいな漬物にはまっていたけど今回は大根の浅漬けだ。
ちなみに浅漬けは自作で先日まではなすの浅漬けにはまっていた。今もなすの浅漬けに飽きたわけじゃないけどなす高いんだわ。
その点大根の浅漬けは同じ値段でたっぷり作れてお得だ。でも大根一本200円で大根一本使っているたくあんが200円だから調味料の分お金がかかる自作のほうが損なんだよな。
でも自作のほうがたくさん量を作れる。同じ大根一本なのにこの差はなんだろう。わからない。けど自作のほうが多いならそれでいい。
それに自分で作ると味を自分好みの味にできるのがいい。市販のものは大抵味が濃いからな。自分で作ると健康的だ。
今はまっているのは酢、ポッカレモン、砂糖で漬けるお手軽な浅漬けだがこれは漬けた大根も美味しいけど漬けるのに使った液体も飲むと美味い。
漬け終わった大根を取り出して残った液体を氷を入れたコップに入れて適当に水で割るとほのかに大根の香りのする飲み物ができる。夏はこれが美味い。
キューカンバーウォーターみたいなものかな。野菜を漬けた飲み物ってなんだかくせになる味わいで好き。
最初から決まってた。
ライブに行けないってこと。
ファンクラブにも入ってないし、グッズも買ってない。
でも推してる歴は4年。
小4から推してる。
グッズとか買えてないけど推し歴だけは負けない。
最初から決まってた
「いつからこうなるって分かってたんですか?」
目の前で微笑む先輩に俺は問う。先輩は立ち上がって、俺のそばに立った。
「最初からだよ。僕の後輩くん。これからよろしくね」
高校生になったら、どんな部活に入ろうかと入学前から楽しみにしていた。運動部も盛んではあるし、それ以外の部も楽しそうだった。それなのに。
「どうして俺はこんな所に」
思わず呟いてしまったのは、仕方のないことだろう。馬鹿みたいに狭い部屋にぎゅうぎゅうと詰め込められたのは新入生たちだった。
「だって、勧誘してきた先輩がすごい綺麗だったんだぜ? お近付きになりたいだろ」
「俺は今日は野球部かサッカー部の見学に行きたかったんだけど」
「そう言うなって。お前も絶対来て良かったって思うからさ。良い友人に感謝しろよ」
狭い部屋の前方には大きくオカルト部歓迎と書かれていた。こんな部活、部活紹介の時にあっただろうか?
かつん、と音が鳴り誰かが入ってきたのが分かった。そちらを見やれば、セーラー服を着た黒く長い髪を持つ生徒がいる。
「今回は集まってくれてありがとう、諸君」
友人に服を引かれ、あれが例の先輩かと思う。確かに目を引く姿だった。
「このオカルト部に入部したいと考えてくれる新入生がこんなにいるなんて、先代の部長が聞いたら泣いて喜んでくれるだろう」
にこりと笑う表情に集まった新入生たちのテンションが上がるのが分かった。狭い部屋が暑くてたまらない。早く出たいなと思わないことも無かったが、オカルト話は嫌いな訳でもない。とりあえず、話を聞くぐらいなら良いだろう。
「……しかし、我がオカルト部はこの通り狭くてね。入部出来る人数は決まっているんだ」
残念なことにね、と言いながら先輩がウィンクをしてみせた。
「そういう訳で、入部試験を行うことにしたんだ。内容は簡単。君たちはただ、肝試しをしてくれたらいい」
高校生になって肝試し。ちょっと面倒だなと思っていると先輩が言葉を続ける。
「肝試し会場は、この学園の地下だ。ああ、安全面は確認済だから安心してくれ」
「地下?」
思わず、声に出してしまった。先輩がぱっと俺に視線を向けた。
「何か疑問でも?」
周りからの視線が痛い。だが、黙りこくるのも印象が悪いだろう。
「……この学園に地下は無かったと記憶してるのですが」
「学園は広いよ? 君が知らなかったんじゃないかな」
俺は首を横に振る。
「少なくとも外部に公開されている地図には書かれていませんでした。図書館で確認出来る校内図にもありません」
先輩が、先ほどまで浮かべていた笑みとは違う種類の笑みを浮かべる。
「……そう。入学してから日が浅いのに良い心がけだ。公開されている地図に無いのも当然のことなんだよ。だって、僕が去年見つけたやつだからね。まだ地図が追いついてないんだ」
ぱちぱちと瞬きをした俺から目を逸らした先輩が、肝試しの説明を続ける。見つけたってどういうことだろう。この学園は歴史が古い。隠された地下があるのも納得は出来るが、それを個人で見つけたのか? 今まで誰も見つけられなかったのに? それは、それって。
――すごく楽しそうだ。
そう思ったのが運の尽きだったのかもしれない。先輩の地下の肝試し大会で、唯一最後まで辿り着いてしまった俺は、これから人生の中で最も濃く危険な高校一年間を過ごすことになる。先輩に文句を言った所、最初から好奇心旺盛で知識欲も豊富だったんだから僕のせいじゃなくて君が決めたんだよと、返されて何も言い返せせなかったのだけれども。