暗がりの中で』の作文集

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暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/28/2023, 8:54:44 PM

暗がりの中で、私は綺麗な提灯を手に、神社の中を進んでいる。

これは神社と私の居る会社とのコラボ事業の一つで、無事に進んでいってるから、休憩ついでに体験してきて、と言われ、私は今実際に自分達で企画したイベントを体験している最中なのだ。

今回コラボさせて貰った神社は、パワースポットとして人気を博している神社だ。コラボ内容はいたってシンプル。
参道から進み、少しある森に入って神社に置いてある札を持ち帰り、その番号によって貰えるものが違うというもの。

もちろん、商品は私の居る会社の商品である。




「あれっ?私、迷った……?」
ちゃんと進んでいた筈なのに、一向に神社に辿り着かない。幸いスマホの電波は繋がっているものの、何で私はこうなってるの?

「ちゃんと進んできたのに……。
私って、方向音痴なの……?」

これまで道に迷った事は無かったのに、私は今迷子になっているかもしれない。
パニックになってもいいのに、私はまったく怖くないし、パニックにもなってない。

それも不思議な話…。

その時。


『こんなところで何している』

いきなり声をかけられ私はびっくり。

「えっ?!あ、あの……」

『こんな所で迷ってないで早く神社の道へ戻るんだ。』

私に声をかけてきたのは、二十歳くらいの青年で、とても綺麗な顔をしていた。
この子は……誰?

『さあ、早く……』

そう言われると、私の手を彼は優しく掴み、神社の近くへと連れて行ってくれた。

『さあ、速く戻るんだ。ここは貴方が居ていい場所ではない。』

「あ、あの……」

『幸せに、人の子よ』

「えっ……?」

そう言うと青年はいつの間にか消えていた。
私は無事に神社辿り着いたわけだが、どうやら私は長い間帰ってこなかったらしく、会社の人達にとても心配されていた。

私には全然そんな実感がなかったので驚いたが、私はやっぱり道に迷っていたらしい。


けれど、そんな私を優しくここに連れてきてくれたあの青年は、一体誰だったのだろう。
もしかしたら、この世の人では無かったのかもしれない。

けれど、青年が最後に言ったあの言葉、
『幸せに、人の子よ』

あの青年は、もしかしたらこの神社の神様だったのかもしれない。

私は霊感とかそう言うものは全くないのだが、私は不思議な体験をしてしまった。

けれど、何だか嬉しく思う、体験だった。

10/28/2023, 8:51:00 PM

雨が降っていた。
いろんな音が聞こえていたが
俺は雨の音に集中していた。

しかしそれも長くは続かなかった。
なぜなら人の声は何よりも耳に届き
理解できる言葉はどうしても脳を刺激するからだ。

聞こえた言葉はいくつかあった。
聞こえた声もいくつかあった。
どれも耳を塞ぎたくなるような言葉。
そしてどれも容易に状況が想像できる言葉。

でもその中でひとつだけ、はっとさせられた言葉があった。

『ありがとう。ママ。』

か細く震える声だった。
今にも消え入りそうな女の子の声に聞こえた。
悲嘆や苦しみや憎悪などではなく、
その声はとても穏やかにそう呟いていた。

こうなってしまってからどれくらい経っただろう?

スマホのアラートがけたたましく響いたのが昨夜の22時半頃だったと思う。避難警報なんて意味無かった。それは一瞬で、気付けば天井が目の前にあって、もはやそのスマホもどこに行ったか分からない。探すことも出来ず体を動かすことも出来なくなっていた。。

全身に力が入らない。
痛みももはや分からず、
自分の体がぶるぶると痙攣しているのが分かった。

少し眠かった。
無意識に目を瞑っていた。
でもある瞬間、気付くと
目の前の壁が無くなっていた。
それに気付くと少し頭が疼き、
視界がぼんやりと赤く染まるのがわかった。

でも暗闇の中でやっと見えた星空。

降りしきる雨で赤い靄は晴れていき
俺ももうすぐ終わるのを感じた。

星は綺麗だった。

声も聴こえなくなった...。

10/28/2023, 8:41:22 PM

目が覚めるともうすっかり真っ暗だ。
今が何時かもわからない。
スマホがあれば懐中電灯にもなるし時刻も確認できるのに。
しかし手元を手探りで届く範囲には見当たらない。
記憶を頼りに部屋の出口の方へそろりと向かう。
ふすまを開けると暗がりの中で薄ぼんやりとLEDが光っている。
なぜ電気を消しても光っているんだ。
この前購入したLEDは不良品なのか?
それともLEDの特性でそういうものなのか?
いや、さらに前に買ったLEDはちゃんと消えるじゃないか。
でもトイレに行くにはゴースト現象がある方が都合がいいぞ。
次買うときもゴーストLEDにするか。
でもゴーストの有無はスペック記載はされてないしどうしたものか。
どうにか突き当りにたどり着き用を足す。
おっと、音を立てるのは危険だ。
排尿を一時停止して、サイコガンにサプレッサーを装着した。
ふぅ、これで安心だ。
着弾先は水面を避け、極力消音に努める。
ちなみに俺は小でも大で流す派だ。
ジャー、ゴポゴポ、しまった!ヤツに気づかれた!!
いくら細心の注意を払ってもポリシーだけは曲げられない。
やっかいな性格だぜ、やれやれ。



暗がりの中で

10/28/2023, 7:44:59 PM

『暗がりの中で』
 
 深い暗闇の中、ただひたすらに歩く。
 灯りは見えない。足にも疲労が溜まっている。
 けれども、不思議と進む道は分かっていた。手足さえも見えない暗闇の中、ただ真っ直ぐと進む。
……どこに行くんだっけ?
 ふとそんな疑問が脳裏によぎった。この暗がりを抜けた先。そこに何かがあったはずだ。
 そう思っても、頭には霞が掛かる。どこへ向かっていたのかなんて思い出せない。
 それなのに足は進んでいく。すべるように、刻むように。
 
――とつとつ。とつとつ。
 規則正しく鳴る音に、ぼんやりと、心臓みたいだなんて思う。体を動かす全ての源。生きてる者の、命の音。
 けれども周りは酷く静かで、温度すらない。暗闇以外、何も存在などしない。 
……ならば、今ここで。この足を止めたら、どうなるのだろう?

 そう思った直後、前方の闇が蠢いた。ざわざわと闇がのたうつように、濃くなったり薄くなったりしている。
「……何?」
 思わず呟いた時だった。歯切れのよい、どこか見知った声が聞こえてくる。
「走って! ――!」
 その言葉が聞こえた途端、理解するより先に体が動いていた。足は飛ぶように地面を蹴る。
 思考なんて置いてきぼりにして、体はただ走っていた。

……まって、まって待って!!
 何で走ってるのかも分からないまま駆け抜ける。良く見れば足をついたところが僅かに光を放っていた。
……なに、なに、なに!?
 光は徐々に強くなる。いつの間にか前方の闇は薄れていた。
 
――そして。
「わっ!?」
「……ルシアッ!?」
 気付けば森の出口にとびだしていた。先に待っていたであろう兄が慌てて受け止める。
「良かった! 途中ではぐれた上に出て来ないから、森に飲み込まれたのかと……無事で、ほんとに無事で良かった……!!」
 少女――ルシアは兄の腕の中で目を瞬かせると、はぁ、と小さく息を吐いた。
 あぁ、と鈍くなり掛けていた頭を動かす。
 
……森で、迷っていたのか。
 森。人を迷わせるという暗霧の森。魔物から逃げる途中、その問題の霧に足を踏み入れてしまったのだ。
 それに気付いたであろう兄は、前を見つめ『何があってもあの方向へ走れ!』と言っていたのだが。
 いつの間に逸れてしまっていたのだろうか。
「何だったの、今の……」
 思わずそう口にしていた。
 思考が鈍くなっていく空間。一寸先も見えない闇。
 森の中に居たはずなのに、そうとは思えないような何も無い場所。
 あのままあの場所にいたら、どうなっていたのだろうか。

 兄から少し離れると、頭上から少し疲れたような声が降ってくる。
「忘れた方が良いよ。また引きずり込まれたら、たまったもんじゃない」
「忘れるって……難しいよあんな場所」
「大丈夫、きっと月日が忘れさせてくれるから。そういう場所なんだ彼処は」
 そう言った兄は狐のような細目を森へと向けた。クリーム色をしているはずの髪が影を落とし、その表情はどこか暗い。
「……そうなの。でも確かに、あんな思いはもうしたくないかな」
 ルシアは兄を追って森を見やると、ふるりと身震いした。
 暗霧の森。出来ればこれ以降は遠慮願いたい。
 
「……そういえば魔物は?」
 今日ここに来ることとなった原因を思い出し、兄へと聞く。
「あぁ、倒したよ」
「倒した!? あんな中でよくやるね……」
「捕まる前に倒して、逃げ仰せたからね。これでも無我夢中だったんだよ?」
 そう笑う兄は、トレードマークとも言える三つ編みがちょん切れてしまっている。無我夢中という言葉も嘘では無さそうだ。
「さ、仕事は終えたし帰ろうか。さっさと離れて我が家に帰ろう」
「そうだね。お腹空いた……」
「何食べたい? 美味しいの買ってっちゃおう」
 そんな会話をしながら、森を背にする。
 ゆっくりと歩き出した二人の姿を、柔らかくて大きな白い月は優しく照らし出していた――。



……暗がりの中で聞こえた声は、きっと少女を救うための……

10/28/2023, 7:23:58 PM

拍手が聴こえる
観ているものがいる
得体の知れない不快感

暗がりの中で

10/28/2023, 6:52:25 PM

※この作品は短編SSが3つあります

……………………………………………………………

金属音が響く路地裏
少しの呼吸も出来ない緊張感
こんなにも夜は静かなのに心臓がボグボグとうるさい
水音を聴覚が拾う
引き摺るような重い足取りが聞こえてくる
逃げ出せると言う希望を足は拒絶した
ガクガクとした震えは恐怖だ
アイツが来る
頼むから来ないでくれ
水音と金属音が止む
すぐ近くで
口を抑えていた手が強ばる
閉じたい瞼も動かせない
其処に居る
ゆっくりとゆっくりと視線を斜め上へ
描き殴ったような笑顔を乗せた紙
長く伸ばされた緩く跳ねたパサパサの黒髪
金属音の正体はアイツの背中から伸びる
翼のような機関銃
その先に居るのは紛れも無い自分
巨大な手が自分の身体を掴む
ミシミシと骨が軋む
口を抑えていた手が離れて

“たすけて”

それだけが零れた
生ぬるい空気が紙の隙間から自分にかかる
ボロボロの黒い服から咲く枯れた向日葵と
紙の隙間から零れる涙に
生物の身体から出てはいけない歪音
爆ぜた臓器から溢れる血液が
穴という穴から零れた
バケモノはナいた
ビリビリと路地裏に響く咆哮が
泣き叫ぶ子供に近い事を
誰も気付けない

……………………………………………………………

苦しい苦しい苦しい
どんなに走ってもアイツが居る
何処に向かってもアイツが居る
元が誰かも知らない骸骨を背負ったアイツが居る

どんなに逃げても無駄なら諦めてしまおうか
こんなに怖いのに
この苦しみから解放されたくて足を止める
膝を抑えて身体を曲げて
懸命に息を整えた
頬を伝って落ちる汗が床に広がる

こんなに頑張ったんだ
そう思って顔を上げた
やっぱり居る

誰かも知らない骸骨を背負って
縫い付けられた唇の隙間からパラパラと何かを零す
元は女性と思われるアイツ
布で塞がれた視界でどうやって自分を追ってるんだろう

ペタリペタリとアイツが近寄る
数歩進めば触れ合える程の距離に
アイツが居たとしても
疲労のせいで逃げたいとすら思えない

甘い香りが鼻を擽る
懐かしい香りを放つのは彼女の腕の中
動かなかった足が彼女の為に動く
ゆっくりと近付いて
ソッと腕の中を覗いた

あぁ…見せたかったんだ
大切な生命を
彼女の子供だろうか
柔らかな頬に生え揃った黒髪
彼女の髪にツヤは無いが色は似ている

嫌に人間らしい手で自分の頬を撫でられた
導かれるように彼女の顔を見上げる
彼女の口の縫い目から零れ出る錠剤を見て
自ずと口を開けていた
受け入れていた

思考が白く濁る
甘い香り柔らかな頬暖かな体温
ずっと守りたかったもの
彼女を優しく抱き締める

“もう疲れたよ”

彼女も抱き返してくれる
ゆっくりと身体が沈む
広がる温もりと薄れゆく意識が
まるで心地良い眠りに誘われてるようで
安心して
眠くて
大丈夫
少し眠るだけ



1人の少女が消えた時
バケモノはナニカを抱え直した
大切そうに腕に包まれているのは
ツギハギだらけのぬいぐるみ

……………………………………………………………

“きみはうごけないの?”
ボロボロの衣服を纏った幼子が問う
動かせたくないと目を塞ぐライオン
動きたいと耳を塞ぐウサギ
動く必要が無いと翼を掴むヤギ
4本ある腕のうち2本で口を塞ぐ彼は答えない
ただ大事そうに残りの2本でぬいぐるみを抱き締めるだけだ

“それがだいじなの?”
コレにしか縋れないとライオンが唸る
コレがとても大切なものとウサギが笑う
コレは利用価値があるものとヤギが鳴く
夜を吸い込んだような綺麗な翼を持つ彼は静かに愛おしそうにぬいぐるみを抱き締めた

“きみはくるしくないの?”
俺様が守るから苦しくないはずだとライオンが鼻を鳴らす
あたしが笑顔にさせるから大丈夫とウサギが自慢げに話す
私が苦しくとも生きさせるとヤギが目を見て頷く
翼を持つ彼は何も言わずに強めにぬいぐるみを抱き締めた

“それでいいの?”
ライオンが吠えた
ウサギが泣いた
ヤギが睨んだ
彼は足を引き摺るように幼子から1歩離れた

幼子はそれ以上なにも問わなかった
少しばかりの迷いを青く綺麗な瞳に宿して
綺麗な翼を苦しげに震わす彼から離れる
ゆっくりと悲しげな足取りで

たすけて

小さな声は2本の腕で途切れた


お題:暗がりの中で
作者:M氏
出演:🎗💜‪💎


【あとがき】
一時期創作した子を“異形化”させるのにハマっていました
出演してくれた3人はそれぞれ自分の本心に出会って
殺されたり、飲み込まれたり、見捨てられたりしました
本心を見て見ぬふりしたりする事はよくあります
無自覚に本心を隠す事もあります
でも出演してくれた彼らはどっちだったんでしょう
“異形化”した姿が本心なのか
また幼い姿が本心だったのか
M氏には分かりかねます

10/28/2023, 6:42:03 PM

めをつむって、ゆめをつむいだ。

かぎばりをとおすように、ひとつずつ。

つー、っとながれる。

すこししおからくて、ほんのりあまい。

そして、てつのにおい。

からん、ころん、がたん。

ばん!ばん!

きこえるのは、なに?

きいてもおしえてくれない。

おにんぎょうさん、いつもおやすみしてるから。

10/28/2023, 5:45:53 PM

お題:暗がりの中で

コーヒーを飲んでいる。
62ページ目にシミを付けてしまった。
だがあまり気にすることでもない。
ぼた、ぼた、シミを付けているのは茶色だけではないのだから。
ヤギのようにこのページを食ってしまえたら、俺の腹の中に落とし込めたら。
たら。
たら。引きずって、椅子から立ち上がった。
もう深夜になるらしいから軽食を摂ろう。
そう机に手をついたとき。
ガチャン。
誤ってカップを弾いてしまった。
派手に割れて、溢れて、インクまで溶かしてしまった。
ああ、ページを喰ってしまった。
まあ、いい。
どうせ、暗がりの中で文字なんて、見えていやしないのだから。
憂鬱で、陰湿で、コーヒー臭酷いこの部屋で、一人。
カフェインを多量摂取して、隈を作って。
ああ、お前の置土産、俺、コーヒー色に。
くっちまったなあ。

10/28/2023, 5:45:30 PM

『暗がりの中で』

思わず手を伸ばす。

そこには何もない。
家の中なのか、外なのか、何もわからない空間。

確か、さっきまで朝で学校へ行く準備をしてたはず。その証拠に私は制服を着ている。
しかし、この状況は好都合かもしれない。

ここなら、学校なんてものもないだろうし、何もしなくてもいいんだものね。

「疲れた。何もしたくない。」

頑張っても結果は出なくて、それが仇になって。
どれだけ逃げたいって思っても逃げられなくて。

私はずっと、この汚い本心を隠して生きていかなきゃ。

そんなの嫌だった。毎日毎日、蓄積されていくストレスを浄化できない。

けど、助けてくれる人もいた。ちょっと年上のあの人。
母が夜勤の時や家に居づらい時、家に泊めてくれるし、私に家事も教えてくれた。

勉強も何もかも、あの人がいたから頑張れたんだ。

「戻りたい……。」

ここにいるのも悪くないけど、

あの人との未来を見たいから、あの人と一緒に居たいから。

私はもっと生きるよ、辛くても。

そう思った途端、黒い霧のようなものがはれていく。
段々と周りが晴れていくような感じがして、気がつくと、
あの人の家の前だった。

お仕事から帰ってきたらしいあの人は驚いた顔をして、

「どこ行ってたの?心配したよ。」

「ごめんなさい、少し悩んでて。」

「……そっか、悩みは中で聞いたげる。」

ねえ、私はまだ生きるよ。

あなたとこれからも一緒にいるために。

10/28/2023, 5:44:39 PM

暗い闇の中で
あなたが見えた
暗い闇の中で
これ以上ないくらいに光って
辺りを照らすあなたを見つけた
でも、そんなあなたが闇の中に消えてしまった
でも大丈夫
今度は私があなたを照らす
生きる意味になる
だって私の生きる意味は
誰でもない、あなただから

暗がりの中で

10/28/2023, 5:31:02 PM

暗がりの中で
膝を抱えて息を潜めていた。
誰にも見つからないように、気付かれないように
生きることは窮屈で、
息をするのさえ難しい。
面白いこと楽しいことは本の刹那の時間で、
そのあとはただ、無為意味な時間が続いている。
そんな中をただ、歩いていた。
疲れてしまって、優しい暗がりの中に身を潜めて
時間が過ぎるのをただ黙って眺めていた
悪いこと、いいこと、
楽しいこと、辛いこと、
世の中に溢れる表裏一体のものたちを
その優しい闇に抱かれながら見ていた…

10/28/2023, 5:24:51 PM

暗がりの中で今日も孤独

わたしはもう一度愛されたい

生涯共にする結婚相手が欲しい

10/28/2023, 5:13:44 PM

ポツポツと歩いていく。
宛もなく夜の道を歩いていく。
先が全く見えない夜の暗闇のなか、ひたすら歩く。

ポツポツと歩く。
懐中電灯がみえた。どこで入手したか。
歩いていればわかるさ。
信じて歩く。見つからない。

ポツポツと歩く。
子供がいた。どこからきたのか。
わからないよ。歩くしかないよ。

ポツポツと歩く。
若者がいた。どこにいくのか。
わからない。皆が歩いているからあるくだけさ。

ポツポツと歩く。
老人がいた。
もうすぐ着くわよ。

ポツポツと歩く。
友人がいた。
約束を破るんだね。

ポツポツと歩く。
両親がいた。泣いていた。
ポツポツと。
きれいな自分の服と靴。
ポツン。

地面はもうない。

ぱちん

10/28/2023, 5:07:50 PM

暗がりの中、それは恐怖の対象で、なによりも怖くて、怖くて、いきがつまる。

10/28/2023, 4:54:09 PM

暗がりの中で

ひとりきみのことを想う

君に会いたい。

10/28/2023, 4:44:16 PM

当然のことだが、暗い場所は見えにくい。何があるのか分からない。

だからといって、目を向けないのか。暗いからこそ、隠れている真実があるのではないか。

陽のあたる場所ばかり見て闇から目を背けず、総てを我自身の目で見、その世界の本質を知ることが、賢い脳を持った人間に大切なことではないか、と考える。

10/28/2023, 4:36:12 PM

暗がりには別の世界へ行くための入口があるんだ
見つけても決して飛び込んではいけないよ
お家に帰れなくなるからね
逆に帰りたくないのなら飛び込んでみるのも一興さ

そんなちょっと怖い話。
学校にも入っていないぐらいに小さい頃に、近所にいた名前も知らない少年が言っていた事。
少し大きくなった今となっては、暗くなる前に帰りましょうという話。
少し考えればわかる事だ。
でも、帰りたくない場合も提示されているのはなんでだろう。
「そりゃお前、向こう側の住民さね。」
「むこう?」
新聞紙を読みながら、しかめっ面をしている父の言葉を待つ。
「死んでる子供が、向こうで一緒に遊ぶ相手を探しに来てるんだよ。よく言うだろ、知らない人について行っては行けませんって。」
一緒に遊んでるから、知らない人じゃない。
「警戒心なんざ、子供はすぐ消えるからな。」

暗がりには別の世界へ行くための入口があるんだ
見つけても決して飛び込んではいけないよ
お家に帰れなくなるからね

「おおかた、帰れなくなったから飛び込んだことになったんだろうさ。ガキの間は、気付いた時にちゃんと周り見て帰って来れりゃ上出来なんだよ。怪我しててもな。」


帰りたくないのなら飛び込んでみるのも一興さ

お題:暗がりの中で

10/28/2023, 4:22:04 PM

暗がりの中できみを見つけた。
親が置いていったのか
その小さいからだで必死に助けを求めてた
毛布で包んであげたら少しして寝てしまった。
わたしがこの子を守らなきゃ、そう思った。

10/28/2023, 4:21:41 PM

暗がりの中で


暗がりの中、携帯画面の明かりが灯る。
何やら考え込んでいて、携帯を持った手は
固まったまま動かない。

お題は『暗がりの中で』
ただいま夜中の1時過ぎ。
画面を閉じて寝ようかな。

10/28/2023, 4:20:18 PM

暗がりの中で灯るテールランプ
暗がりの中光に憧れ
彷徨う。

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