『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【193,お題:時計の針】
少しでいいから止まってくれないかなぁ
まだ、学校の課題が全然終わって無いんだよなぁ...
チック、タック、チック、タック
刻まれた数字は何に示されることもなく、
ただ軽い機構の音だけが響いていた。
「がっかりだよ」
黄を飾った細棒を拾い上げる。
忙しなく動くからこそ、カットの多い石がキラキラ輝くのが好きだった。
「時を止めるって言うから楽しみにしてたのにさ。
これなら写真の方がマシだったよ」
青を飾った短棒はその手の中。
角度を変える瞬間、強く煌めく石は、過ぎた時間を数えるのにぴったりだった。
「……どうして一人で止めてしまったの」
赤を飾った長棒は、その胸貫き紅を溢れさせる。
いつも鮮やかに光を放つ、君によく似た石だった。
紅に飾られた君は眠るよう、
冷たく、永遠に、時を止めていた。
<時計の針>
時計の針
規則正しく動き、1寸の遅れもなさない機械。
午前
正午
午後
1寸の狂いもなく、動き続ける。
だが、勿論形のあるものは必ず壊れる。
時が経てば、狂いをなし、そのうち動かなくなる。
どれほど、大切にしていても、壊れる。
動かなくなる。
最近、人が死ぬ夢を見た。
時計のように、急に壊れ始めて、動かなくなった。
病であれば、じっくりと錆付き壊れていく。
鈍く光る凶器で刺されれば、すぐに紅く色をなして崩れていく。
輪っかの縄に、首を入れれば、崩れることは無いが壊れてしまう。
時計の壊れ方と人間の壊れ方は少し似ている。
だけど、
時計の壊れ方と人間の壊れ方は少し似ていない。
理解できそうで理解できない。
分かりそうで分からない。
いつか、私の身近な人も、私自身も、知らないどこかの誰かも、いつかは壊れた時計のように、動かなくなってしまうんだろう。
どこか、心が痛む気がする。
『時計の針』
時計の針…
私が子どもの頃は、見かけるのはほとんどアナログ時計で、秒針の音が大きいものも多かった記憶。秒針の音の間隔がだいたい正確に頭の中でカウントできる人が、私の周りではたくさんいた。時計の存在感は大きかった。静かな場所で存在を主張する秒針の音があったから。
祖母の実家には鳩時計があって、秒針の音は静かだったけれど、そのぶん鳩が出てくる時はけたたましかった。初めて鳩時計の鳩が飛び出す時間に居合わせた時は本当にびっくりした。二本の鎖の下端に、松ぼっくりを象った錘が付いているもので、「おしゃれな時計があるな」ぐらいの感覚だった。鳩時計の挙動にビクついたら、祖母が「鳩時計、っていうものだよ。時間で鳩が出てくる」と教えてくれた。
そういえば、時計の針自体が自分の間近に無くなっている今日このごろだ。若い頃は腕時計を着けて使っていたけど、今は時刻の確認の多くをスマホの画面でしている。自宅の居間にはアナログ時計を掛けてあるけれど、あまり見ない。
暮らしの中での自分と時計の関わり方を考えると、社会システムの動きを測るためだけに使っていると言って過言じゃない。在宅で祖母の介護をしているせいかもしれないが、私の生活は「半真空パック」のようだ。子どもの学校にまつわる行事等がなければ、割と「社会という外の世界」から隔絶気味になる。内的な時間感覚と、時計が示す時間経過とは必ずしも一致するものでないのは誰しも同じだろうと思うが、なんだか時間の流れるテンポが、「外」とずれているような気がしてしまうのだ。
私にとって、時計の針は「社会の動きの目安」に過ぎない。自分の動きや進みの程度は時計の針ではかれるものでもない。「みんなに合わせる」ための「物差し」なのだ。自分自身の内的な時間は、一気にはるかへ飛ぶときもあれば、ゆっくり進むときもある。…だから鳩時計にびっくりしてしまうのかもしれない。
夜、怖い映画を見た。そのときは友達と居て、あんまり怖くなかったんだけど、怖くなってきた。静まっている家の中で1人の私。かちこちとなる時計の針。
時計の針の音が私の恐怖心をくすぐって怖くする。こわいから、スマホを見る気にもなれないし、起き上がって、何かをするわけじゃない。けど、このままだと、時計の音が怖くて眠れない。スマホを見ると時刻は0時24分。もう真夜中だ。友達がいると安心する。カチカチする時計の針の音がしつこい。もしかしたら、時計の音じゃなくて、見えない何かが言ってるのかもしれないと、考えてしまう。目を瞑る。そうすると、怖い映画が蘇って怖くなる。何も考えないで、目を瞑る。そうすると、安心して眠れた。
翌日、わたしは、冷たくもなくて、温かくもない枕に頭を乗せ、布団をかぶって起きた。布団の中は暗くて、息ぐるしい。そうしていても、朝、無言のわたしに朝だよ…と話しかけるように時計の針の音が鳴る。
布団から顔を出すと、冬の寒い冷気が顔を襲う。
つんと鼻が冷たくなる。顔を横にすると、真新しい眼鏡があって、メガネをかけようとメガネに手を触れると、とても冷たい。氷ほどではないけどとても冷たい。無言の私は、耳でずっと、時計の針の音を聴き、時計の針を動くのを私は見ている。朝起きて誰も居ないリビングで朝食を食べる時も、調子が良くないので、テレビをつけない。そうすると、静かな部屋のなかで、時計がカチカチなっている。そうやって、無言の私は無意識に、時計の針の音を聞いて、時計の針を見ている
〜時計の針〜
次の1秒をどのように過ごそうか
次の1時間をどのように過ごそうか
そう考えているうちに一秒一秒針は進んでいく
そう時間とは今ここにあるのだ
未来でもない過去でもない
今を刻んでいる
未来をどうするかではなく
今をどうするかなのだ
時計を見ていつも後悔しているから、時計が嫌いだ
そんな人。
時計の針を巻き戻そうと
もし巻き戻せても同じこと
いつも時計の針は信じられる
けど巻き戻そうという人は
いつも信用ならない
時計の針
貴方と出逢って6年近く経った
初めは優しく対応して私を思ってくれてた
でも、今は呆れられ暴力をふるってくるよね
あぁ、時間を巻き戻せるなら時計を出逢ったあの日に
戻して
追記
なんかさぁ、承認されたいッッ!
前回のいいねの数はめっちゃ増えてて、これ書く時
『…こんなのでも読んでくれてるんだ』って本当に嬉しかった。ありがとう!!
時計の針
私の体には時計が付いている。
しかしその時計ももう少し見やすい所に付けてくれればいいものを、人間にあたるみぞおち辺りに付いているのだ。
前は服を着て時計を別に持っていたのだけれど、それも非効率的だなと思い上着だけ羽織ることにした。
そんなことをしていたらあの人から「なんでそんな格好をしているんだ。服を着てくれ」と言われ、最近はあの人の補佐業務がある時だけ服を着ている。
私はロボットだから服を着なくてもいいのだけれど……あの人は何を考えているのか全く分からない。
時計の針は無情に進む。
どれぐらい悲しんだって、苦しんだって、時計の針は無情にも進んでいくだけだって。
それが物凄く悲しいことでも、時計の針がまた戻ることなんて無い。
ただそれを僕が望んでいるだけ。
「時間がもったいない」
私はこの言葉が苦手だ
自らの意識によって
その時間を作り出す
どんな時間にしたいかは自分で決めるもの
時計の針は22:18を示している
朝起きると生理がきていた
少し腰が痛いな
ベッドで寝転びながらスマホを
触って1日が終わろうとしている
もったいない1日?
辛い1日?
なんだか少し嬉しい1日
それは月に1度やってくる
何も「頑張らなくてもいい1日」
と設定している
好きなものを食べる
好きな時に寝る
好きな動画を見る
贅沢だ
細い針のしとやかな声。コッコッ。
その次に細い針はカチ、コチ、カチン
最後にいちばん太い針がカツンと踊る。
軽やかなタップダンスみたいな音音。
くらぁい夜闇の中に染み渡るそれらは
私のたいせつな子守唄。
▶時計の針 #60
時計の針を読むのは苦手だ。ほんとはデジタルがいい。けれど、身近にデジタルなんてほとんど使われてない。だからすぐに読めるようにしたい。
針って言うと、普通は裁縫なんかに使うものを思いだすけど、まぁ釣り針とか検針とかも言うし、細くて金属っぽいものでとんがってる感じだと針でいいのか。
レコードの針はたしかに針だ。鍼灸の鍼もまごうかたなき針だね。
ちなみに英語だと、時計の針はclock handsなんだよ。ずいぶんでっかく指さしてる。元々が日時計だからかな。あの影はあんまり針っぽくはない。
日本で最初に作られた時計は「漏刻」という名の水時計らしい。これは砂時計形式じゃなくて、サイフォンの原理で落ちた水の量で時を計ってた。
一番下の水箱に矢を立ててて、その矢に目盛りを刻んでたんだって。矢の先が数字を指してたわけじゃなさそうだし、これから「針」が始まったわけではないよな。
やっぱり、西洋の機械式時計が入ってきてから「針」が生まれたのかね。
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【52】時計の針
【時計の針】
チクタクチクタクと、時計の針が静かに音をたてる。
ふと、私は時計を見た。
時計の針のようにいつか、
愛する人と巡り会える日を願って。
時計の針
時を刻む音 1秒1秒が積み重なっていく
コツコツとチクタクと・・・
同じリズムで刻んで積み重ね
一日が過ぎて一年が過ぎて過去になっていく
歴史を刻んでいく時計の針
未来へと進んでいく時計の針
地球上の生き物の中で
人類だけが時計の針の空間を生きている
時間通りに規則正しく
時計のない時代に生きてみたいと思う時がある
太陽の光と共に生きる 地球生物として宇宙空間を感じながら生きれる気がする
人類が作り出した時間という空間
チクタク チクタク いちびょう 1秒
未来に向かって歴史を積み重ねていく音
時計の針
コナンくんで時計をたくさん持ってて1秒でも違えば怒るおばさんがいた回を思い出す。
私は無音で秒針が動くタイプじゃなくて、
カチカチ音がなる方が好き。
きりきりきり…
神は何がお気に召さないのか、
気まぐれに時計の針を巻き戻す。
そして再び巡る世界。
人々は同じ時間を繰り返し、
たまに軌道を変えながら、
それでも同じ結末にたどり着く。
きりきりきり…
そして神はまた時計を戻す。
最初は10年、気づけば1000年。
繰り返す出会いと別れ、生と死と。
あなたとわたし、きみとぼく。
神さま、そろそろ許してください。
人はあなたの玩具ではありません。
きりきりきり…
【時計の針】
時計の針
じーっと見てると時間たつのが遅い。
時間を大切にしたいときは時計見てればいいのかな、でもそうすると何もできない。
大切にするって難しい。