『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の叔父は時計の修理屋さん。
私はものを修理するのを見るのが大好きで、
よく叔父の仕事場を見せてもらっていた。
そんなある日私も時計の修理をさせてもらった。
その時私は気持ちが落ち込んでいて、
時計の針を見ながら、「時間が止まればいいのに」
そう思った。
子供の頃もよく「時間が止まればいいのに」
なんて思ってたけど、それは楽しかったから、
この時間がいつまでも続いて欲しかったから。
でも今は時間が止まってもう最悪な時間が、
これからも続いて欲しくなかったから。
大人になっていくとこんなにガラッと変わるのね。
#『時計の針』
No.36
時計の針の音と、彼の心地よい寝息だけが部屋の空気を揺らしている。
それらをBGMに読書をすること。なんとなく眠れない夜のちょっとした楽しみだ。
次に読む時間のため読み進めたページの間にしおりを挟み、ぱたんと本を閉じた。
ベット横の机になるべく音を立てないように優しく本を置き、スタンドライトの明かりを消した。
暗くなった部屋で静かな月明かりが彼の銀色の髪をきらきらと輝かせる。
目を瞑り前髪の上からおでこにキスをした。枕に頭を預け目を瞑る。
「口にはしてくれないのか?」
まだ眠そうな彼の声が聞こえて目を開くと、枕から起き上がった朧気な瞳で僕を見つめる彼と目が合った。
彼はぽすっと枕に頭を落とす。そしてもう1度目を閉じ口角を上げて、ん。と唇へのキスを促す。
僕は、はぁ。と花を少し揺らす程度の小さいため息をつく。体を起こし、軽くキスをした。
「おやすみ」
耳元でそう囁いた後ゆっくりと体を元の位置に戻す。
「おやすみ」
『おやすみ』の次に彼は僕の名前を呼んだ。そのしばらく後、また寝息をたて始めた。
月が真南に昇った頃、かち。かち。という規則的な時計の針の回る音と、2人の寝息だけが部屋の空気を揺らしていた。
──時計の針
時計の針
机には淹れたてのミルクティーとクッキー、そして読みかけの本が一冊。
ガヤガヤと騒ぐテレビを消すと、部屋の中がしんと静まる。しかし、しばらくすると耳に秒針が動く音が届き始めた。カチコチと鳴るそれは、まるで時計の心臓の音のようで私は好きだった。
カチリと秒針よりも少し重みのある音が鳴る。顔を上げて確かめると、針は一五時を示していた。待ちに待ったご褒美タイムだ。
私は椅子に座り、ミルクティーを一口飲んでから自分の時間に入っていった。
日々家
外が曇りの天気の時
時計の音が気になる
家の部屋全部に
1つずつ置いてるから
パタパタ…パタパタ…
ってズレて聞こえて
雨の音に似てるの
だから、雨に敏感になるんだ
明日は晴れて雪も溶けるといいね
「時計の針」
チクタク チクタク 時を刻む
だんだん時間が狂ってきて
そして最後は止まる
電池を変えたら
また動き出す 時計の針
ドクドク ドクドク 命を刻む
だんだん身体も弱ってきて
そして最後は止まる
何をやっても
もう動かない 私の心臓
【時計の針】
それは突然の出来事だった。
私はあまりにも急な出来事だったから、一瞬時間が止まったかの様に動けなくなった。
でも、人々の騒ぐ声、何処かが壊れたのか水が入る音、そして、、赤いランプが回る警報。
『っまずい、、』
私はシーザールルス船の船員。
主にお客様の健康状態を把握する医者の位置ではあるが、これでも一端の海兵だ。
すぐさま白衣を翻し、客の誘導に向かう。
『落ち着いてください!今状況を確認次第避難誘導を開始しますので!!』
パニックになる客達を落ち着け、最上階のレストランに集める。
『船長。』
私は難しい顔をしている船長に駆け寄る。
『うむ、、動力部分が何かで壊れてしまった。避難しなければ、あと1時間後には沈没するだろう。』
現代の技術が進んだ航海ならば、安全だとたかを括っていた。
私が船に乗り続けて初めての事故。
私は1人でに、唾をごくりと飲み込んだ。
動けない者、怪我をしている者の処置をしながら、足腰が悪い老人達から順番に誘導していく。
『大丈夫ですよ。さぁ、みなさん助かりますからね。』
優しく笑いかけながら、あくまで落ち着きを見せる。
『あの、、あの!息子が、、私の息子がいないの!』
誘導していた列の中に、1人の女性が割り入ってくる。
『、、わかりました。息子さんの服装と年齢を教えて
ください。』
情報を教えてもらい、もう水がかなり上がってきている下の階へと降りていく。
『ナシェット君ー!!返事をしてー!』
壊れたところから入ってくる水の音で、何にも聞こえない。
『、、、』
海水も膝まで使って白衣が濡れる。
何とか白衣を庇いながら、客室へ向かう。
『ナシェット君ー!!返事してー!』
『うっ、うぅ、、助けて!』
鳴き声と共に、子どもの声が聞こえた。
耳に意識を集中させると、その声はクローゼットの中から聞こえている。
水の水圧で開かなくなってるので、力技で壊してナシェット君を抱える。
彼の巻き毛っぽい金髪がキラキラと照明に反射して、彼はまるで海の王子トリトンの様だった。
『さぁ、、行こう。』
濡れてない白衣を彼に着せて、腰まで来ている海水から逃れようともがく。
『お、、お姉ちゃん、、僕達、死んじゃうのかな、、』
『だい、じょうぶ、、だよ、きっと、助かる。』
男の子を抱えながらの水中移動だからか、いつもの倍疲れる。
『っはぁ、、、はぁ、、』
やっとレストランに着いた頃には、もう甲板にもうっすらと水が浮かんでいる状態だった。
そして、どんどん船尾の方から沈んで行く。
『上に行こう。きっとお母さんもそこにいる。』
男の子をしっかり背負い直し、上を目指す。
でもそこに、彼の母親はいなかった。
先にボートに乗ってしまったのだ。
幸い、乗客のみんなはボートに乗っている。
残っているのは私と男の子と今出ようとしている最後のボート。
『、、、すみません、私はいいのでこの子を乗せてもらえませんか?お願いします!!』
上半身を折りたたむ勢いで頭を下げて、男の子を預ける。
『え、、?お姉ちゃんは、?』
『私は大丈夫。さぁ、行きな。』
泣きじゃくる男の子を促し、ボートを強制的に落とす。
『最期も一緒だ。シーザールルス。』
私が子どもの時、この客船、シーザールルスが航海を始めた。
初めて見た時、シーザールルスはとても凄みがあった。
圧倒されるほどの大きさ、そして何より、一室一室に拘った部屋。
私は一気にトリコになってしまい、さらにはこの船に船員として乗りたいと願う様になった。
願いは叶った。
シーザールルスの始まりと同時に、私の時計も動き出したのだ。
そして今、シーザールルスは終わろうとしている。
船長が何かを叫んでいる。
私は船長及び船員達に敬礼をした。
思い切り、心からの敬礼を。
『船長!今までお世話になりました!私はこの船が大好きです!この船と共に、私の人生は始まり、この船と共に今!人生を終えます!』
そして船は暗い暗い海底へと、沈んで行く。
海底は暗く、光を通さない。
船は時が止まったかの様にずっと海へ眠っているだろう。
私はシーザールルスが寂しくない様、一緒に沈んでいこうと思う。
『さぁ、、一緒に逝けば、怖くないよ。』
木製の甲板を撫で、私の時計の針も止まった。
引き上げられるその時まで。
私はシーザールルスと共に。
時計の針とはどことなく
死を連想させるものだろうか
大きな時計塔の針に挟まれたりして死ぬ
そんなお話をいくつか知っている
それとも昔はそんな事故が本当にあったのだろうか
なんとなく古めかしくて浪漫ある死に方だねえ なんて
不謹慎なことを思う
どうにかこのデジタルな数字の隙間にも挟まれないものか
スマホを見つめながらぼんやりと思う朝
『時計の針』
時計の針
忙しなく回り回っている。
休む時間もなく
今でさえも耳位を澄ますとほら、
チクタクチクタク
何年も休みなく
チクタクと
なっている
テーマ『時計の針』
人生のタイムリミットは誰にでも決められている
いつそれが来るか分からない
終わりは誰にも知らされず、突然やってくる
…はずなのに、なぜか私は
『将来のために』という漠然とした言葉で正当化して
明日やりたいと思ったことを、諦めようとしている
シンプルに言おう。インドカレーが食べたい
でもウェブサイトを見たら、物価高の影響か
前よりも数100円高くなっていて、食べたい欲を
抑え込もうとする自分がいる
『明後日死ぬかもしれないから、食べたいものは食べておけ』
極論だと思う
これまでの経験で言えば、死なない
なぜなら、今日まで生きてきているから
子供の頃、食べたいものがあっても「高いから」と一蹴されて
食べられなかった記憶が何度もある
その悔しさが、大人になった今でも胸の中でくすぶっていて
食べたい気持ちを『高いから』と抑え込もうとすると
『なんで!?私はあれが食べたいのに、なんでダメって言うの!?』
子供の頃の自分が、駄々っ子みたいに暴れまわって
今の自分が「高いから」と言った母親に見えてしまう
家族5人で外食に行けば、全員が本気で食べれば軽く1万円を超える
けれど今、私がやろうとしているのは
自分一人分の食事代であって、家族全員分じゃない
小遣い程度の収入だが、なんとか賄える金額は稼いでいる
私は自分の中の欲求を満たしてやらないと
『なんのために仕事をしているんだろう?』と考え始め
結果的に無気力になる
心の中に、とても頑固でわがままで強欲な
子供がひとり住み着いているようなものだと、私は感じている
欲求は、満たしてあげれば手放せる
なら、このインドカレーが食べたいという欲求も
私の人生にとっては必然なのだと解釈できる
なんとなく、自分の欲を(できる範囲内だが)全て叶えてあげることは
ダメなことだと思っていた
だけど、意外と私の本心はそうではないらしい
仮◯ライダーオー◯の鴻◯さんじゃないけど
欲というのは人が生きる意味であり
明日を作るための大切なエネルギーだと思ってる
むしろ、欲望があるということは当たり前じゃない
なぜなら、数年前の私は自分の欲望がよく分からなかったからだ
欲望を抑えつけすぎて、無気力になって
1日中寝て過ごす時間が何日もあった
だから欲望のサイクルが回せない人生の苦しさを、私は知っている
ここにこうして書くということは、それでも高いランチを食べることに
葛藤があったからに、他ならないのだけれど
現状生活は親に頼ってるし、自分のことだけ考えられる時間なんて
そう長くはないのだから
今のうちに、やりたいことは悔いなくやっていこうと思う
ランチに1600円くらいかかるとか、母親に言ったら
ありえないって言われると思う(絶対母親に言わないけど)
私がどうしてそこまで、美味しいものに対する欲が強いのかわからない
けれど、これまで何度も欲求を解消してきた結果
欲を手放すためには、物理的に無理な現実にぶち当たるか
欲を満たして解消するしかないというのが持論だ
こんな、匿名で書いてる場所で宣言することではない…
いや、匿名の場所だからこそ宣言できるのかもしれないが
明日気が変わっていなければ、私はインドカレーを食べに行こうと思う
前に食べたバターチキンカレーのとても美味しかった記憶が
頭から離れないのだ
― 時計の針 ―
「時計の針を巻き戻せたら」って、すぐ言いたくなる。このありきたりな言葉、気に入らない。
仕事でミスしたとき。
友達を怒らせてしまったとき。
寝過ごしてしまったとき。
いつも、そう思ってしまう。
時計の針なんて巻き戻せない。
たとえ物理的にムリやり巻き戻したって、時間なんてかえってきやしない。わかっているのに。
だから、失敗とは思わない。
一歩、人として成長したと思おう。
時計の針は巻き戻さない。
・・・でも、
巻き戻したいことばかり
2025年5月日記まとめ
青い青い
2025/05/03㈯散文
八十八夜
2025/05/01㈭挨拶
くるくるくるくる
あれ?
秒針って
こんなに速く回ってた?
時の感覚
楽しい時は
うさぎのように速くすぎて
苦手な時間は
まるでカメが
時を運んでいるよう
同じすぎるのなら
楽しいほうがいいなぁ
うさぎさん、
お世話になります!
チッチッチッ
午後3時
彼の帰りを待っている。
秒針は待ってくれない。
いつ来るのかわからない彼に私は唇を噛み締めた。
午前2時。時計の針が刻むのは、時ではなくて昨日の私。
/お題「時計の針」より
時計の針ってあまり好きじゃない。チクタク鳴る焦燥感が嫌だし、触ったら痛そうだ。けれども「好きじゃない」のと「必要」はまた別だ。時間を見なきゃ正確な行動ができない。見たいテレビ番組だって見逃してしまう。
結局は、興味の無いものでも好感を抱かないものでも、全部が土台になって私の世界って動いて回っているんだ、そう思ったら時計の針を次見るときは、ちょっと感謝してみようかな、なんて。
300字小説
チートなヒーロー
兄は自分は過去に戻ることが出来ると言っていた。時計の針を遡るように、好きなときに戻り、やり直せると。
確かに兄は株も賭事も外したことは無かったし、兄の言う通りにすると事件や事故を回避することが出来た。
『俺の人生、チートにも程があるだろ』
そういつも豪語していた。
その兄が亡くなった。駅裏の路地で変質者に刺されて。捕まった犯人の自供によると本当は朝の受験生で溢れる電車で無差別殺人をする予定だったが、兄にそれを指摘され、カッとなって刺したという。
その電車には娘が大学受験で乗っていた。
「……おじさん、笑ってる……」
兄の話は本当だったのだろうか。満足げな死に顔に礼を言う。
「娘の未来を守ってくれてありがとう」
お題「時計の針」
私の能力は、死のカウントダウンがわかる能力。
彼は、時計の針が12を回った頃に亡くなってしまうとわかるのはこの能力のおかげ。
でもこの能力はとても残酷で、私の好きになった彼は、時計の針が12を回った頃にこの世にいなくなってしまうとわかるのだ。
「ねえ、ゆうまくん?」
「ん?」
彼のカウントまで残り、1時間。
私達は、交差点の信号を待っていた。
「なんで私と付き合ってくれたの?」
「んー、お前が好きだったからだよ。」
そう言って、彼は私の手を持った。
温かい。
「ねえ、ゆうまくん。私のどこが好き?」
「え?んー、優しくて人このことを思いやれるところかな」
「一番大切にしてるものは?」
「ものか…んー、ゲームかな」
「私といて何が楽しかった?」
「え?もう毎日だよ。学校で会うとき、放課後に遊んだとき、休日のデート、夜の電話とか…」
「将来なにしたい?」
「んー、将来かぁ、大工かな。」
「大工さん?」
「そそ。でも、一番は」
「?」
「お前とずっと一緒にいることだな!」
「っ!…、」
このとき私は、『私も』とは言えなかった。
「ゆうまくん。大好き」
「?俺も好きだぞ」
「本当に大好き。お願いだからどこにも…」
このとき、私達は私の家の近くの信号を歩いていた。
ものすごい速さで、迫ってくる車と目が合う。
「ぇ…」
「つむぎッッ!!!」
次に目を開くと、そこは真っ赤の地面だった。
「ゆ、ゆうまくん…?」
「…」
彼は、目を開けない。
「ゆうまくん…ゆうまくんっ!!」
何度肩を揺さぶっても、びくともしない。
私は、彼の手を握る。
冷たい。
「、ずっといっしょにいてよぉ…!大工さんになって、私と一緒に暮らそうよぉ…ねえ、ゆうまくんっ!」
私の目からは涙が。
「こんな能力、なければいいのにっ!」
彼の時計の針は、12時を指していた。
時計の針
苦しくても辛くても、進んでいく時計にイライラすることがある。時間は、止まってはくれないから。
1日というその時間に価値があったのか、そんなことは考えなくていい。
ただ、一瞬一瞬の今を、全力で生きたらいい。やりたいように、僕の人生は僕で進んでいきたい。
約束は
AM10:00
正しく
時計の針に
追い出されます
「時計の針」
時計の針
時計の針を戻しても
時はもどらない
時計の針を進めても
時は早くすすまない
時計の針を止めたとしても
時はとまらない
『あの時』どうしていれば…と
悩むより
今『この時』どうしたい?と
考えよう
時計の針が進まなくても
時は流れ続けるのだから