『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春に欄干わたるのね
違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
お題は👉️春爛漫👈️
じゃあ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
外の世界には四季、なんてもんがあるらしい。
暑かったり寒かったりそんなことがあるらしい。
そういうのってなんか凄く不便そうだ。
でも上の人達はそんな景色も好きみたいで、そういう景色を作るために作戦会議をしていたらしい。
珍しく有意義な話し合いだった、なんて話してるのをボクは聞き流した。
でも、結局四季ってなんなんだろうか。
「⋯⋯演奏者くん、四季って知ってる?」
知ってそうだと当たりをつけて彼に聞くと、彼は微笑んでいった。
「四季は知らないけど、春なら分かるよ」
「⋯⋯⋯⋯春?」
「春は花が咲くんだ。色んな色の花が」
「⋯⋯⋯⋯ここだって咲いてるじゃん」
「そうだよ。だから知ってるって言ったろ?」
全く言ってる意味が分からなくて首を傾げたら彼は微笑んだ。
「ここは永久に春なんだよ、権力者」
先日の暴風にも耐えて
山桜も里の桜も誇らしげに満開に咲き誇っている
風がなんとも心地好い
風が、空気が、春に満ち溢れて気持ちも爛漫だ
彼も桜を眺めて、春を感じているだろうか…
咲き誇る光、あぁあれは春の訪れか…
春の訪れと言えば、なにを思い浮かべますか?
私は、切なく、淡い季節だと感じる。
桜は咲き誇り、光り輝き、心を癒し、満ち溢れる。
けど、桜は儚く散る。
ひとつひとつ香り始める…
空の風が迎えに来て、空へと羽ばたく。
そしてまた遠く待ち続け、懐かしい声と共にまた咲き誇る。
切なく、淡い、始まりの季節。春爛漫。
松任谷由実「春よ、来い」引用
君とこの桜をもう一度見ることは叶わなかったね。
どうか安らかに。
今年もまた巡って春が来た
何時もより遅い開花の桜は、貴方と見るには丁度良かった
はらはらと散る花弁
風が舞い上げる花吹雪の中、貴方はただ、
ぼくに柔く微笑みかけている
あまりにも優しい瞳で微笑み掛けるものだから
ぼくは、小さく芽生えたこの感情をどうすればいいか分からなくなってしまう
嗚呼、どうか
ぼくが居なくなっても
貴方の心の中がこの景色のように、
春爛漫でありますように
------、、、
お題 : 春爛漫
🐭🕊️ ドスゴー
やわらかな光が溢れた世界
ふわりとひらく春の訪れ
はじまりは
いつもここから
───「春爛漫」より
『春爛漫』
このところの陽気で桜が見頃を迎え、天気も気持ちの良い晴れとなれば、突発的に宴が開かれるのも当然の流れだった。気分良く盃を傾けて居ると、隣にどさりと腰を腰を下ろした男が居る。
「花なんか見ても酒の味は変わらねェだろうが」
理解できないという声でそう言って煙草を吹かすものだから、上がる口角を隠すように盃を干した。こんな突発的に開かれた宴に出る義理なぞ何処にも無いのに、こうして隣に座るのだから。並べておいた酒瓶を適当に手に取って口を付けて飲み始めるので周囲の者がそわそわし始めたのを手を振って収める。酒は共に飲む方が美味いものだ。
「お前の髪も桜色だよな」
「ア?」
背中に流れる髪を一房手に取る。
「この辺に咲いてるやつより濃い色してんな。山の方のやつに似て」
ばしりと手を振り払われる。歪められた口元から煙草が落ちそうになっている。
「テメェ良くそんな恥ずかしいこと言えるな……」
「そうかあ?」
思った事を言っただけだぜ、と笑えば、照れ隠しだろう、強めに腹を叩かれた。
春爛漫なのに気分は優れません。
何故気分が優れない理由は
家族の事です。
いつか話しします。
川辺で咲き誇る桜
ゆるい湿気と暖かな日差し
飛び始めたシジミチョウ
鳥のボイストレーニングが始まったらしい
眠っていた木々や草花が一気に目覚め
辺り一面緑の生気に満ちる
彼らの吐息が風に乗り
春を告げてまわっていた
あちらこちらで咲く花の
蜜を集めて回る蜜蜂
窓越しに少し見つめ合う
素晴らしい毛皮をお持ちで
彼女は少しだけ様子を見て、去っていった
ああ、子どもたちのはしゃぐ声が聞こえる
みな、心浮き立つ目覚めの春だ
命溢れる美しい季節
猫と畳に寝転んで
日向にあたりながら微睡む
うん、今日もいい日だ。
「春爛漫」
校門前にて、一世一代の告白。
忘れもしない、高校の卒業式と私の恋が同時に終わった日。あれ以来、私は桜が嫌いだ。
今年も、その嫌いな存在が道の両側に所狭しと並んでいる。ああ、春だなぁ。頭の隅で呟く。
「桜なんて、見たくないのに」
春爛漫。私の思いとは裏腹に、春を代表するそれは光の下で輝いていた。
これまでは満開の桜が目に映っても、「咲いてるねー」ぐらいしか思わなくて、心にはほとんど何の感情も湧かなかった。だけど最近になって、桜を美しいと感じられるようになったのは、たぶん自分に見栄を張って心に蓋をすることが無くなったからなんだと思う。それまでは、「自分が花を綺麗と思うのは傍から見たらキモい」みたいなことを無意識に思っていて、そのせいでちゃんと花を見るってことをしなかった。今となっては卑屈で自意識過剰だなって思えるけど、前は本気でそう考えていた。そこから何で変われたのかは覚えていないけど、変われて良かったと思う。
すすり泣く音。若々しい歌声。堂々とした宣言。
僕達は今日、卒業するのだ。
堅苦しい先生の挨拶。
風に吹かれてやってくる桜の花びらが足元を彩る。
別れと成長の証を受け取った友は、
僕の知らない顔をしていた。
桜の木の下で、最後の集合写真を撮る。
ふざける者も、涙目な者も、みな笑顔だった。
今までお世話になった先生も、
こんな時にまでそんな先生に叱られている彼も、
どこか嬉しそうで、悲しんでいた。
校長先生の長い話は、何故か苦だと思わなくて。
友達といつものように話そうとしても、
声より先に涙が出てきてしまった。
そんな僕をひとしきり笑った後、
一緒に泣いてくれたいつも通りの君に、酷く安心した。
別れは寂しくて、きっと好きにはなれないけど。
変わらない絆とこの先の出会いに思いを馳せて。
春爛漫な世界に、僕達は旅立つ。
わたしは、むかしから恋愛がよく分からなかった。
自分自身の気持ちを聞かれることも、苦手だった。
考えや思ったことは有るのだが、それに感情が乗らないのだと思う。
だからか、『浮気とか不倫は、いや!絶対に無理!』
だと言っている人間の気持ちが、よく分からなかった。
人間は、ゴリラとチンパンジーの間の生物で
ゴリラは一夫多妻制、チンパンジーは乱婚、と、わたしは聞いた。
ならば、不倫や浮気は仕方ない。と、わたしは思う。
そんな常識外れのわたしの夫は、とんでもなく女遊びが好きだった。
お見合いの席で、
「結婚後も、あなた以外の女の人と遊んで良い?」
と、言う程に……。
そんな彼に、わたしはこう返した。
「別に良いよ。わたしは、むかしから恋愛感情が分からないから。
わたしを束縛しないなら、不倫や浮気も大歓迎する。
でも、約束して欲しいことがあるの。」
彼は首を傾げて、微笑んだ。
「どんなこと?」
わたしは、応えた。
「わたしも、相手の女の人も、大切にすること。約束できる?」
彼は、先程と異なり、真剣な表情と声で言った。
「うん、約束するよ。あなたも、他の女の人も、大切にする。」
あれから色々あったけど、夫との関係は良好で、
ずっと約束を守ってくれている。
わたしは、今も幸せな生活を送っています。
こんな幸せな人生を歩ませてくれた夫には、感謝しかない。
改めて、今日は夫に感謝を伝えてみようと思う。
どこもかしこも春爛漫。
私の気持ちとは真逆な景色が広がっている。
辛いことがあった時、
ここはいつでも私を優しく包み込んでくれる。
春には柔らかな光。
夏には心地よい風。
秋には暖かな色彩。
冬には澄んだ空気。
どんな季節でも、どんな私でも、全てを包み込んでくれる。
新しい環境。
初めましての人も、慣れないことも、
全部私を追いかけて焦らせる。
もう無理だと思って逃げた先。
どうしようもなくなって逃げた先。
いつもの場所。
目を開ければ桜の花がいっぱいに咲いて。
柔らかな光をうけて。
優しい桜の色が私を包んで。
大丈夫だと、
逃げる時があってもいいんだと、
焦らなくてもいいのだと、
満開の桜が教えてくれる。
まさに春爛漫。
私の気持ちとは真逆な景色。
だけど、その景色は私の全てを包んでくれる。
春爛漫――――
日本は四季がある故、季節の変わり目がきっちりと存在している。
特に冬から春へ季節が変わる頃、人は春の香りを感じるそうだ。
私にはその香りを感じる事が出来ないが、春というものは視覚的にも嗅覚的にも非常に感じやすい季節なのかもしれない。
視覚的、桜が定番だろう。私は世間一般的な桜も好みだが、枝垂桜なんか特に魅力的だと思っている。日本に生まれた以上、沢山の桜が見られる事を喜ぶべきだろう。満開の桜を見てご飯を食べたり、写真を撮ったり匂いを楽しんだり……人それぞれの過ごし方があるだろう。一喜一憂、一年に一度の春という瞬間を春爛漫と共に。
青空に白い雲が映え、吹き抜ける風がソメイヨシノの花弁を踊らせる。四月の陽気は優しく心臓に溜まっていって、草木の匂いと共に満ちていく。
「なんか、走り出したくなる。裸足で」
そう言って、従姉妹の香織はブルーシートに寝転がった。同じように寝転ぶと、空の高さに目眩がした。
親戚が集まり花見をするのは、我が家の恒例行事になっていた。春休みの期間を利用して、集まれるだけの親戚が一同に会するのだ。
「気持ちは分かるかも」
大人たちは既に出来上がっていて、小学生共は鬼ごっこをやりに行ってしまった。そのどちらにも属さない香織と自分は、こうして寝転がり暇を潰しているというわけだ。
「春って、私一番好きかも」
「冬よりはいいかもね」
春と夏は一考の価値があるだろう。
「ソメイヨシノって、なんで一斉に咲くか知ってる?」
唐突ではあったけれど、状況には合っているクイズだった。答えはもちろん知らない。
「合図でも出してんの?」
「ううん。正解はね、皆んな同じ遺伝子で出来てるからだって」
「つまり?」
「つまりね、ソメイヨシノは皆んな元のソメイヨシノのクローンなの。だから、同じ環境だと同じように咲くんだって」
寝転がって伸ばした右手に、香織の長い髪が触れる。繊維質な手触りが、指先にやけに残った。
「遺伝子が同じ、ね」
そうやって見ると、舞っている花弁がやたら均一なものに見えてくる。彼らは同じ色で、同じような大きさをしている。
「私たちの遺伝子も、他人よりは少しだけ同じなんだよね」
その私たちに、きっと走り回る小学生共は含まれていない。彼女は今、私たちという言葉を使って二人を世界から切り分けたのだろう。
「……血の繋がりとしては薄いと思うけどね」
「いっそのこと、皆んな同じだったら良かったのにね」
同じだったらいいのになと思ったことはなかったので、何も言うことが出来なかった。代わりに風が強く吹いた。
沈黙を否定するように、香織は勢いをつけて起き上がった。ブルーシートは情けない声を上げ、彼女がこちらに手を差し伸べた。
「自分で立てるよ」
言ってから、おもむろに立ち上がる。香織は少し逡巡してから、差し伸べた手を後ろで組んだ。
「戻ろう。あっちもそろそろ片付け始まるでしょ」
「うん。そうだね。」
靴をきちんと履いてから、ブルーシートを丁寧に畳んでいく。遠目に居た両親や叔父さんが手を振っているのが見える。来年、ここに自分は居ないだろうと、何故かそう思った。
春爛漫、いつか散ると知っていたとしてもその日を思わずにはいられないのだ
はぁ、お腹空いたなぁ
るーろー飯か
らーめんか、それとも両方いくか
んっと〜
まてよ……
んっ?!
※『春爛漫』で言葉遊びしました
この続きはご想像にお任せします
どっちにしたのかなぁ
両方食べたのかなぁ……笑
桜臭い、桜臭い。世の中のありとあらゆるものが桜のイメージに埋め尽くされている。右を向けば桜味のフラペチーノ、左を向けばピンク色の暖簾、服、人、人……。そういう抽出されたイメージだけの、想像の「桜」たちをかき分けて道を歩くと、やっと家に着く。
家の前の道路には格好のつかない桜が咲いている。立派でもなく、ひょろひょろとして覚束ない。僕はそいつに近寄る。匂いはしない。たいしてピンクではない。むしろ白い。
この不格好な木の下だけが無臭で、清潔で春らしい。