校門前にて、一世一代の告白。忘れもしない、高校の卒業式と私の恋が同時に終わった日。あれ以来、私は桜が嫌いだ。今年も、その嫌いな存在が道の両側に所狭しと並んでいる。ああ、春だなぁ。頭の隅で呟く。「桜なんて、見たくないのに」春爛漫。私の思いとは裏腹に、春を代表するそれは光の下で輝いていた。
4/10/2024, 4:44:00 PM