『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 春爛漫
花見の季節になった 桜の花を見て思い出すのは
あの日の記憶 忘れられないのか忘れたくないのか
きっと後者の方だ
「花見より三色団子でしょ」と即答する君の笑顔はどこまでも朗らかであったかい
あれからいく年が経ったのか
朧げな記憶の中であの日の君の笑顔ははっきり覚えている 輝いていた僕ら 目の前に春爛漫
「春爛漫」
花を見に行く目的で出掛けるといつも失敗する。
花の見頃かな?と思って行くと、
まだ咲いてないかもう散ってしまったかのどちらかだ。
だから、花を見る目的で出掛けるときは
あまり期待しないで行く。
でも今回はタイミング良く桜は満開。
雨だと天気予報で言ってたのに、晴れた。奇跡だ。
春爛漫を満喫できた。
黄道十二宮のうち6番目、処女宮の主人は2人いる。
鏡合わせのように瓜二つの顔と身体は、広大な星空の中でもひときわ大きい。2人が一つの星座におさまっているのだから、それも当然なのかもしれない。それぞれが麦穂と棗椰子の葉を持ち、身を寄せ合っていた。
しかしいつしか2人は1人になり、もたらされる逸話も増え、様々な女神が星座に混同された。
それでもお互いを失わず、1人となっても2人は2人だった。
2人の中に存在する多数の女神たちの記憶、春がくれば自然と恋しくなる記憶は遠く、薄く、朧げになってしまっているが、それでも2人は自然とお互いを抱き締めた。久しぶりの再会を喜ぶ母娘のように。涙を流し、頬を寄せ、背中に回した腕は緩まない。
おとめ座を彩る女神たちの中に、冥界の女王の名がある。
処女の名を冠する可憐な少女は、光の破壊者の名に相応しい麗しい女性となった。
目も眩むようなその麗しい光は、仄暗い冥界の主を鮮やかに照らし、光に満ち満ちさせた。
冥界にもたらされた春は爛漫となったが、代わりに地上は春を失い凍てついた。
遠く朧げな女神たちの記憶の中、おとめ座の2人もまた春を迎えていた。
処女の穂先は、春の夜に青白く輝いている。
“春爛漫”
「春爛漫」
そろそろ、春らしい時期となり、朝晩は、まだ、寒い。
でも、昼間は暖かくなった感じ。桜は咲き乱れて綺麗だ。
花たちも色々な色で、咲いている。
入園、入学、入社。こちらも、真新しい制服やスーツを
着て、初々しい。進級をする人もいます。
そんな事があると春爛漫ですなぁ。
新たな出発に、幸アラレ
300字小説
春の宴
山里は春が一気に駆け上ってくる。
畑の脇に植えたラッパ水仙にチューリップ。ムスカリにハナニラ。山裾には桜が咲き誇り、山のところどころを白く染めるのはコブシか木蓮か。
まさに春爛漫。うらうらと暖かな日差しに木々の影に尻尾や角、翼のある影が見え隠れする。
『人の子がおる』
『花の側で舞いたいに』
『人の子がおる』
風に乗って聞こえてくる囁きに俺は大きく欠伸をした。
「昼酒はきくな。一眠りするか」
残った酒と稲荷寿司、饅頭を縁に置いて背を向け横になる。
パタパタと軽い足音が縁に飛び乗った。
起きると夕日が辺りを赤く染めている。
「……ん?」
縁に小さな獣の足跡。稲荷寿司と饅頭を盛った皿には一枝の桜の枝と共に筍が乗っていた。
お題「春爛漫」
「春爛漫」
最初に思いつくのは,
なんで読むんだこの漢字。
ハルランマン?なんだこれ
調べてみたら
「春爛漫」は、春の花が咲き、
光に満ち満ちた様子を表す表現らしい
ぱっと見よくわからん😣
簡単に言ったら、桜が咲いて
光にたくさん満ちた様子ということかな
読み方は、「ハルランマン」で
いいみたい。いい勉強になった🙂
5.7.5で考えてみた
春が来た 春爛漫の 春の花
ハルガキタ ハルランマンの
ハルのハナ
春爛漫
寒い冬が終わり、気持ちのいい季節だ。咲き乱れる桜の花の匂いを感じると、あの頃の君を思い出す。僕はあの頃から幾分か大人になり、良く言えば思慮深くなり、悪く言えば臆病になった。だけど今でもチン・ビンビン。街はすっかり春爛漫。
春爛漫
桜満開花びらが散っていく
空は澄んだ青空
若い頃馬鹿な遊びばかり
大笑いしながら夜通し遊んだね
春爛漫
桜満開花びらが散っていく
空は澄んだ青空
今日君は一足先に散って逝った
春爛漫桜の花びらが散っていく
忘れないよ
ここに生きていたこと
春爛漫
あたたかな陽ざしにさそわれて
久しぶりに出た外の世界はまぶしかった
まるで夢の中にいるような心地で
桜の花びらが舞う坂道を駆け上る
丘の上の公園は花々が咲き乱れていて
レジャーシートを敷いて
お弁当を囲んだみんなが待っていた
声をかけると思い思いに手を振って
僕のことを迎えてくれる
あたたかな陽ざしにてらされて
みんなに囲まれて
春が訪れたんだとようやく実感した
例えるなら僕は午前2:41、彼女は午後2:41
例えるなら僕は土砂降りの雨、彼女はお天気雨
例えるなら僕は枯れ草、彼女は春爛漫
例えるなら僕はあなたが必要、彼女は
春爛漫
桜並木…桜のアーチを
くぐり抜ける
あなたと笑い合い…
あなたはわたしを
追いかけて…
しあわせなひと時
ずっと…ずっと…
春爛漫が続けば
しあわせを味わいつく
せるのにね
時よ止まれ
光る風 花の微笑み 子らの声
/お題「春爛漫」より
空一面に桜が咲き乱れ、
舞った花びらは道を埋め尽くすようだ。
春爛漫と言い表すのには丁度良い。
君の桜色に染まった頬を目の当たりにすると
その頬、唇、髪に触れたくなってしまう。
これからの君との日々が楽しみだよ。
お題 : 春爛漫 #49
題 春爛漫
素敵な陽気。
桜の花があちこちで満開の今日。
私は彼氏とデートに出かける約束をしている。
嬉しくて早めに来ていた私よりも、彼氏の方が早く待ち合わせ場所に到着している。
「おはようっ、びっくりした。私より早いね!」
私の顔を見て、彼氏が微笑む。
「おはよう。早く綾に会いたくて、早起きしちゃったよ」
その言葉に心の中からジ~ンと暖かくわきあがってくるものを感じる。
好き、大好き。
この春のふんわり暖かい陽気も相まって余計に気持ちが有頂天に高まっていくのを感じる。
彼氏と腕を組んで歩いていると、街路樹に植えてある満開の桜の木からハラハラと美しく桜の花びらが降り注ぐ。
風が吹くと花びらがさらに乱舞し、その光景は美しく、思わず止まって見とれてしまう。
「春っていいね・・・」
私は呆然と美しい桜吹雪を見ながら呟くと、彼氏がクスッと笑う。
「あ、どうして笑ったの?」
私が尋ねると、彼氏は、
「だって、綾、春も夏も秋も同じこと言ってたから」
「えっ、そうだっけ?」
・・・でも言ってたかも。四季それぞれにその季節の良さがあるんだから仕方ないよ。
それに・・・。
私は隣をチラッと見る。
「あなたがいるから、どの四季も素敵に見えるんだよ」
私は心からの本心を打ち明けると、弾んだ気持ちで彼氏に笑いかけたんだ。
春爛漫
目覚めると朝で、ゴミ捨て場だった。
私を避けるようにゴミ袋があって、起き上がると大の字ができていた。
粗大ゴミ置き場に保冷バッグが横たわっている。
どうしてここに?
身体中からアルコール臭がする。それと、燃やす予定のゴミの臭いも。
こめかみを押さえながら、昨日を思い出す。
眠い。
瞼を擦って左腕を見る。短針は午前7時を指していた。花見まではまだ2時間もある。それまでの間、肌寒さに身体を震わせながら、花弁の小雨を眺めなければならない。
私は花見の席取りを任された、5時起き6時到着のブルーシートマンだった。
まったく。
日曜日なのに出社するよりエネルギーを使った。こういうのは新入社員の仕事と、暗黙の了解かあったはずのなのだが。
しかし、仕方がない。昨日の夜。急にその暗黙の了解に従う後進達が不憫になって、「家から近い」と口走ってしまったのは私だからだ。
しかし。いやしかし、やはり許せん。それはそうとして、許せん。
だから私はカパッっと音を立てた。この音を聞くだけで今が夜な気がする。麦芽の匂いがして、飲み口に桜がついた。
「おっとっと」
沸き立つ泡に一人芝居して、喉に通した。
「その味がわかるようになったら大人だよ」
学生時代の、にへらにへらしていたミステリアスなショートカットを思い出した。
「ええ! じゃあ僕、子供ってことですか」
「そうだよ、僕」
「……いまから私にします」
「似合わないぞ、僕」
「それじゃどうすればいいんですか! 」
「どうもしなくていいよ、僕」
先輩はまたにへらにへら笑って、そうして卒業していった。
「僕は辞めちゃったの? 私」
なんでそう言ってくれなかったんですか。私は僕の方が良かったって、貴方は思っていたでしょうに。そう言ってくれれば、私はまた僕に戻ったのに。
お陰で私は、あれからずっと私ですよ。
ブルーシートの右端が折れていた。それを正そうと思った。
保冷バッグを持つ。と、重い。当たりを見回して、知り合いはいない。
秘密の扉を開けるみたいにバッグを開けて、350mlを取り出した。
1本分軽い。よし。ブルーシートを正すと、随分軽くなった気がするバッグをその上に置いた。
また、パカッっと音をさせた。
……その後は確か、一番最初に来た新人が空き缶を片付けてくれて、私は空を見ていた。あとはもう上を見たり下を見たりしながら、夜になった。
左腕を見る。朝6時で、今日は月曜日だ。
酒臭い欠伸をシャツの袖で隠す。
するとボタンの横にサクラの花びらがついていて、こりゃ豪華だなって、僕は笑った。
夜が明けた 踊り狂えと 阿呆共
酒に桜に 酔いしれながら
─春爛漫
春爛漫
咲き乱れた桜に、春一番が吹く
彼らは流れに身を任せ優美に舞うのだった
地に落ちて踏まれることも、川に流れてしまうことも
きっとあるのだろうに
うぐいすが鳴き始めた
他の仲間達の姿は見当たらないのに
ただ必死に鳴き続けていた
見慣れない通学路
同じ学校と思われる制服がちらほらと
賑やかな話し声が聞こえる
人見知りで、何もできないこんな自分も
春に染まれるのだろうか?
春爛漫
「私、桜が咲く季節って嫌い。希望ばっかり描かれて、でも実際は花粉と黄砂で空気きったないし。桜すぐ散るし。」
桜を見上げもせず、花びらが散る道を雑に歩いて彼女は言った。驚いて数回瞬く。その言葉は僕の胸に清く吹き抜けた。
あぁ、春という季節への違和感は、それだったのか。
「…確かに、本当そうだ。」
「え?あ、ふうん。捻くれてるとか言わないの。」
「言わないよ。僕には捻くれられるほどの自我もないのかもしれない。」
「そう?そんなこと言えるくらいなんだから、十分じゃん。」
風が吹き上げて、桜の花びらが踊った。彼女が鬱陶しそうに乱れる髪を押さえて、僕はその横顔に見惚れた。
『春爛漫』
高校生生活が始まった。下駄箱前の中庭で、入学式のころから目の端に写ってはいた部活勧誘が盛んに行われている。
どこにも入る気はなくて、断りきれないチラシだけ受けとっては、右に左に避けていく。
もう少しで下駄箱、と思ったそのとき。
桜がひらりひらりと揺れていた。
自然と作られた観客の輪の中で、彼女たちは浴衣を着て踊っていた。近づいてみれば同じピンクでもそれぞれ刺繍や花の種類、紐などがそれぞれ違う。
中庭にある桜の花が春特有の強い風に吹かれて、踊る彼女たちと一緒にくるくると舞う。
浴衣の柄と本物の桜が共演してまさに春爛漫な風景を作り出していた。
曲が終わり、拍手を受けながら一人の女子が前に出る。
「私たちは日本舞踊部です!文化棟で活動しています」
大輪の桜の花とウグイスの柄。
長い髪を頭の上で一つのお団子にまとめている。
その人は、小さいころ同じダンススクールに通っていた近所のお姉さんだった。
離れようと思うのに、ばちりと合った彼女の目が僕の足をその場に縫いつけているかのようで。
結局、彼女たちの紹介が終わるまで動くことができなかった。
春爛漫
いいですねー
1日でも長くこの時期を感じられたらいいなぁ