『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春は光る。
いつでも、
何度でも、
私がたとえ目をつぶっても。
色を連れて。
匂いがする、花の開く気配が、渦を巻く風が。
空の高さを下げながら、つま先ばかり見ている私の頭の上で光始める。
顔を上げれば、爛漫の。
春爛漫
花が咲き乱れる
雲ひとつない快晴
心地のよい風が吹く
『春爛漫』
#72 春爛漫
ずっと季節は行きつ戻りつしていたのに
いつの間にか春は根を下ろしていました。
染井吉野は散り八重桜満開
花水木やツツジの花咲く
藤棚からは溢れこぼれるうす紫
そして、
オオイヌフグリ
ホトケノザ
カタバミ
ハナニラ
カラスのエンドウ
タンポポ
足元の小さな春も満開
心浮き立つ季節です。
お題「春爛漫」
段々と暖かさが増してきた4月上旬。
会社帰りのサラリーマンよろしく、されるがまま電車に揺られていた俺は、ふと窓の外を通る桜に目を留めた。
もうそんな季節か、そう考えると同時に自然とため息が溢れる。女々しい話だな、と自分でも苦笑してしまう。ただ高校時代の部活仲間の名前がそれを冠したものだったというだけなのに。
所詮過去は綺麗に映るものだろう、と適当に思考を遮断しホームに足を降ろし、改札を抜ける。
俺だって暇ではない。大学はそれ程までに忙しく、かつ充実している。今日も講義室の最前列を取らんと改めて足を踏み出した次の瞬間、胸ポケットにある携帯が高らかに鳴り響いた。
さっと取り出し、ちらりと番号を確認する。もちろん身に覚えはない。何事か、と警戒しつつも応答ボタンに手をかざす。
「お、本当に繋がった!久しぶりー!」
ふと顔を見上げると、校舎への道がいつにもまして彩られていた。
春爛漫、桜の季節はまだまだ続くらしい。
のどかな陽気
光りに包まれて
永遠の平和を願いたくなる
春爛漫
春爛漫
満開の桜を見上げるとなんとも尊い気持ちになる。
何度目の春なのか数え切れないが、春に得た思い出は
いつまでも色褪せない宝物だ。
春の日差しの温かさにうつらうつらしながら物思いに耽っていた。
柔らかなひだまりに安心感を覚えるのは、きっと大切な人たちの心づかいや優しさと似ているからかもしれない。
ひとひらの桜の花びらは、そっと撫でるように落ちていった。
柔らかな風が枝を揺らせば、薄く色付いた花びらがさあっと舞い散った。地にもあたたかい日差しをそのまま吸い込んだ様な黄色や白の小さな花々が芝生の中にぽつりぽつりと顔を出し、柔らかな風に揺られている。
命が芽吹き、花開く季節。今年もまた、春が訪れた。
住宅地にほど近い公園は休日であれば家族連れで賑わう場所だ。今は平日の朝ということもあり人の姿はほとんど見当たらないが、それは人間に限った話。公園のあちこちでは甘い蜜を求めて蜂や蝶、小さな鳥たちが飛び交い、各々がお気に入りの花に挨拶をするように顔を寄せている。
そんな公園の一角、他のものと離れてぽつんと生える桜の木に一匹のメジロが飛んできた。
メジロはひらりとその木に降り立つと、すぐに辺りを見回し始める。まるで誰かを探しているかのようにきょろきょろと首を動かしていれば、背後からガサガサと葉が揺れる音。振り返れば、メジロよりも少し大きな身体のスズメがぴい、と声を上げた。
「やあ、メジロくん。去年ぶり」
「やっぱりスズメくんも来てたんだね。ほら、幹の近くに白いお花が落ちてたから」
そう言ってメジロが視線を向けた先には、付け根ごと千切られた桜の花が落ちている。少し濡れた茶色い土の上、花びらに混じってぽつぽつと落ちている様は、溶け残った雪の跡に似ていた。
「相変わらずスズメくんは蜜を吸うのが下手っぴなんだね」
「仕方ないよ。ぼくのくちばしは、メジロくんと違って太くて短いもの」
小さな嘴を趾の方に向けしゅんとするスズメを見て、メジロはくすりと笑う。
「どうしてしょんぼりするのさ。君がお花を咥えて蜜を吸う姿は、人間さんに大人気じゃないか」
「メジロくんだって、どんな葉っぱやお花にも負けない綺麗な緑の羽が、素敵だって言われてるじゃない」
褒め合いっこをしてお互いの顔を見た途端、どちらともなしに笑い出す。一頻り笑えば、またどちらからともなく口を開いた。
「ねえ、スズメくん。今年の蜜も甘いかい」
「うん。甘くって、ちょっとだけ酸っぱくて、とっても美味しいよ」
「ふふ、良かった。今年の冬は長かったから心配だったんだ」
「寒さに負けないように、いっぱい栄養蓄えてたのかもねえ。ぼくもちょっぴり太っちゃったもの」
そう言いながらスズメは自分の腹周りの毛繕いをする。冬の名残のふわふわの羽毛に嘴が埋まりむぐむぐと動く様子がどこか面白くて、メジロは思わずチチ、と声を出して笑った。
「そうだ、スズメくん。ここに来る前にね、人間さんたちを見かけたよ。みんな黄色い帽子を被ってて、大きいたんぽぽが歩いているのかと思っちゃった」
「きっと〝がっこう〟に行くんだよ。前にツバメさんが教えてくれたんだ。春になると小さい人間さんは〝がっこう〟に行っておべんきょうをするんだって」
「うへえ、おべんきょう。人間さんも大変だねえ」
舌を出し嫌そうな顔をしたメジロに対し、スズメはこくりと一つ肯いた。
「でも、それが終われば楽しいこといっぱいあるんだって。だから頑張っておべんきょうしてるみたいだよ」
「そっかあ、だからあんなににこにこでぴかぴかしてたんだね」
「うんうん、人間さんもお花と同じくらい春らんまんだ」
そう言うとスズメは花を一輪ちぎって蜜を吸い始める。メジロもそれに続いて、傍に咲く小さな花に嘴を差し込んだ。ちうちうと少しずつ蜜を吸えば、蕩けるように甘くて少し酸っぱい、春の味が広がった。
【春爛漫】
春爛漫。
駅の通りの桜並木も満開で、庭には春に備えて植えた小さく綺麗な花が咲き誇っている。若々しい緑が気分を明るくしてくれる。
君が窓の近くにいるのを見つけて「暖かいねぇ」なんて話しかけながら横に座る、君は窓の外の庭の景色に夢中らしく、きらきらした目をこちらに向けてくれることはない。
「あ、モンシロチョウ」
窓の外を、小さなモンシロチョウがふわふわと飛んでいる。君はそいつを捕まえようと体制を整えたあと、ふとこちらをじっと見つめてきた。
「ふふ、開けないよ」
とてもわかりやすい視線に思わず少し笑ってしまった。君は気まぐれで、投げかけた言葉に返事をしてくれることは少ないけど、不思議といつもたくさん会話をしている気がする。
「今度花屋で桜を買ってこようかな...君がイタズラしないなら」
と外から君に目を移す。君ははぐらかすような声色で「にゃぁ」と一言鳴いた。
コンクリートの蟻たちを
なんとなく数えながら
踏まないよう、踏まないようにして歩く
せめてものやさしさだよ、と口ずさむ
空っぽに響くなさけなさに
ちょっと涙が出そうで
にらみながら斜めに見上げた景色は
訳もわからず光に満ちて
あ、春爛漫
【春爛漫】
今年も春がやって来たことは知っている。
でも、春が来たんだ、という実感はあまりない。
一体なぜだろうか。
春が来ることを当たり前だと思っているから?
春だとか、夏だとか、秋や冬だとか、季節の流れなんて正直どうでもいいと感じている節があるから?
そんなことを考えながら、帰路へとついていた。
視線を正面に向けたまま、自転車をこぐ。
心地よい風を感じて、ふと地面の方に目をやった。
たくさんの散り散りになった、ピンク色の落ち葉。
思わず顔を上げた瞬間、初めて私は、“春”が来たことを実感できたような気がした。
うひゃ!
うひゃひゃーー!
おぉお!?
おぉおおおお?
びゃやああああああああああああああ!
ぐふぅ。
春だぁ!!僕はるすきなんだよね!
だってさだってさ、
学校始まるしー、
また友達と会えるしー、
…
ずっとずーっとはる待ってたんだよね!!楽しみで楽しみで仕方なかったよー!
これでようやく開放されるね!!
嘘だよ。また最悪な学校生活が始まってクソみたいな友達と会わなくちゃいけない春が大嫌いだよ((ボソッ
だから僕は春爛漫のこの時期に挨拶をするよ!
その時、桜の花びらが、僕の鼻にひらひらと舞い降りてきた
じゃあ、ばいばいっ!今まで楽しかった!
流れゆく桜、涙と共に僕は_
ねーおい、6年3組の星宮…
_屋上から飛び降りたらしいぜ。
♯春爛漫
春。あなたは今、何を思いますか?
春は出会いと別れの季節です。
新しいクラス、新しい引っ越し先、新しい就職先。
「新しい」に出会うということは、別れもあります。
出会いには必ず別れがつきものです。
毎日の新しい「出会い」を大切にしましょう。
「別れ」のときに悔いが残らないように。
そうすればいつか、満開の桜を見ることができるでしょう。
春爛漫
「すごい、桜がいっぱい咲いてる! ほんとにこんなに咲くんだね!」
囲むように咲き誇っている桜たちの下で、満面の笑顔を浮かべた彼女がダンスを踊るようにくるくる回っている。癖のある長髪がふわりふわりと揺れて、まるでヴェールのようだ。
「病室から見ていたのとは違うだろ?」
「うん。生で見るともっときれいで可愛い! ダメなのはわかってるけど、一枝持ち帰って飾りたくなっちゃうね」
動きを止めた彼女は、桜に向かって思いきり両腕を伸ばす。花びらのシャワーを浴びるさまは無邪気で可愛いのにどこか儚く、少し不安にさせる。
きっと、長い年月を病院で過ごしていた背景があるからだろう。治るかわからない病とずっと戦い続けて、奇跡的に回復への道が見つかった。
まだ完治したわけじゃないし、定期的に病院へ通わないといけない。いつ再入院となるかもわからない。
それでもこうして、不自由なく外を歩けるまでになれたのはとても大きいこと。
「ねえ、他にもこうやっていっぱい咲いてるところ、あるの?」
「そうだな……次の休みの日まで満開のままかどうかはわからないけど、あるなら行ってみる?」
すると、彼女はわずかに目を見開いたあと、一番近い桜の木に歩み寄り、触れた。後を追って顔を覗き込むと悲痛な色が見え隠れしている。
「そうだよね。今はこんなに元気よく咲いていても、数日したら全部散ってしまうのよね」
もしかしたら自分と重ねているのかもしれない。
今は元気でも、一ヶ月後、いや一週間後には体調を崩してしまったら。これはつかの間の夢で、結局は白いベッドの上から逃れられない運命だったとしたら。
「次の休みもまた行こう。来年も、再来年も、また行こう。いろんな場所を見に行こう」
木に触れていた彼女の白い手を取って誓う。
お互い明るい方向を向いていられるよう、少なくとも自分は進む道を照らし続けていられる存在でありたい。
「うん。楽しみにしてるね」
ようやく満開になったこの花を、無残に枯らせやしない。
お題:春爛漫
『春爛漫』
開き切った土筆。
モンシロチョウ。
何年目かのムスカリ。
軒下の蜂の巣。
公園に響く子どもたちの声。
目を覚まさせる日差し。
生温い風。
リュックサックにお弁当。
水筒、帽子、レジャーシート。
菜の花畑を見に行こう。
学校に行ってるお姉ちゃんには内緒。
お父さんとお母さんと私、3人だけのピクニック。
「…ふわぁ……朝かぁ…。」
目が覚める。
「スマホスマホ…っと…5時!?」
普段は7時起き。それも、学校にギリギリ間に合うくらい遅い。
二度寝をしようか迷ったが、カーテンを開けて外を見た時、
「…わぁ……!」
町の少し暗い空を覆うような、満開の桜。
……今日も引きこもろうと思っていたけど、花見に行こうかな。
……でもやっぱ、二度寝の魅力には勝てない!おやすみ!
『春爛漫』
「ここに桜を植えようと思う」
そいつは高らかにそう宣言した。
「はぁ」
と、私はまた訳のわからないことをと思って気のない返事を返した。そうしたらそいつは、「なぜそんなに素っ気ない!」と、心底驚いたように叫ぶ。
「また突飛なことを考えたと思ってな。こんな村から離れた人もほとんど通らない場所になぜわざわざそんなものを」
「桜は春の象徴だぞ。植えたら綺麗だろうが」
「いや、知らんし」
「とにかく俺はここに植えると決めたんだ!」
まあ勝手にしろと、私は何気なく答えた。そしたらそいつは本当に勝手にして、どこからか桜の苗木を運んできてはそれは嬉しそうに、「咲いたら一緒に花見をしよう」なんて言ってきた。
花見なんてできるわけないだろう。桜が立派に育った頃にはお前は生きていないだろうと、そう告げてやっても、そいつは変わらず満面の笑みだった。
そうして月日は流れていった。
人の営みは移り変わり土地もどんどん開けていった。何もなかったはずのこの場所も今やたくさんの人間が周りに住むようになったが、何故かあいつが植えた桜は長年切られもせずに残り、今は花見の名所のいちだい桜として有名になっている。
あいつがいなくなってから私の姿が見える人間もだいぶ減った。それでも私はまだあいつが桜を植えたこの場所に留まっている。
「まったくお前が花見をしようなんて約束するからだ」
毎年この季節になると満開の桜の木の下で人間達が思い思いに騒ぎ始める。なんとも馬鹿らしくてうるさい奴らだと思いながら、その人間達の笑い顔があいつの豪快で自由気ままな笑い方にそっくりで、ついこの騒がしくもあたたかい日を影から見守ってしまうのだ。
【春爛漫】
僕の文句
春爛漫とはどういう意味なのだろうか…
調べようと思うが…この場所からスマホの距離が遠くて…取るのが…めんどくさい
毎日学校に行くという訳のわからない制度…わけがわからない…
満員電車通学…ただでさえ人混みが嫌いだというのに…
窮屈で吐きそうだ
僕の隣の子はとても可愛くて僕の好きな人でもある…
どうにか関係を持ちたいが…話しかけるのが…めんどくさい…
満員電車で通学し…帰りに図書館によって本を読む…
帰ったら…うっとうるさい母と…「勉強」しか言わない父
とBエあぁ〜が待っている…
最近ではB〜という字を見るだけでそう読んでしまう自分が嫌になる…腐ったものは戻すことができないのだ…
好きな人はできるが恋人は出来ない……
何故だろうか…訳がわからない…
よく真面目だねとか静かねぇ〜
などと言われるが真面目なのは怒られるのがめんどくさいからで…静かなのは喋るのがめんどいからだ
友達は多い方なのだが修学旅行で先生が…
「お前ぇ〜誘う友達いんのかぁ〜?」
とのんきな顔でのほほんと聞いてくるので流石の僕も少しイラっときたが天然な先生を怒るのは気が引けるのでやめておく…
休みの期間にたまに*いとこ*に会いに行くのだが…
しばらく行っていなかったせいか愛しの*いとこ*が言ってはいけないことを言っていた…
なぜ誰も止めないのかと思ったがすぐにみんな意味がわかっていないことがわかった…なぜ僕だけわかるのだろうか……
そんな自分が怖くなる…
「見たいテレビがある」と言ってチャンネルを変えようとすると「今見てるから無理」と言うくせに寝る父…
イラッとしたので大音量の目覚ましを耳元に置いてやった……
中学で合唱発表会をする3週間前にピアノを押し付けて来るやつがいた…このときばかりは内申など気にせず殴ってやろうかと思った…
人生というものはこんな感じなのだろうか?
あなたの文句も聞かせてください!!!
春爛漫は 母の笑顔
動画に残る 母の笑顔
ケーキを作って
明るく笑う
母の元へ走り寄る…
おなかの辺りに顔をうずめて
甘えている私は
わがままそうで可愛い。笑
春爛漫の笑顔が消えた日に
我が家の灯火も 消えた
テーマ「春爛漫」
春爛漫ってよく聞くけど詳しい意味を知らないから調べた。要するになんかめっちゃ春っぽいぜぇー! って感じかな。
確かに最近は暖かいし春っぽさはあるな。でも春っぽさってなんだろう。
春は暖か夏は暑く秋は涼しく冬は寒い。なんとなくの印象で書いてみたけどなるほど。暖かいのが俺の中での春か。
季節以外で春を感じるといえばなんだろう。食べ物か? でもいつも同じようなのしか食べてないから春っぽい食べ物なんて長らく食べてないような気がする。
春関係ないけど食べ物といえば最近らっきょうを毎日食べていると日記にも書いているんだけどちょっと飽きてきた。
前にもらっきょうにやたらはまった時期があったけど同じように飽きて食べなくなったんだよな。同じ味付けだからそりゃ飽きるわな。
歯ごたえのある漬物だとたくあんがあるんだけどこれもちょっと飽きてきている。そこで気になっているのがきゅうりの浅漬け。
きゅうりを自分で買って漬ければ安くできそうだし気になっている。ただ自作はめんどくさいし味がね。以前不味いきゅうりを買って処理に困ったことがあるから二の足を踏んでいる。
自作だと白菜の浅漬けも気になっている。でも白菜の浅漬けはちょっと間食に向いてなさそうなんだよな。
要はらっきょうの代わりが欲しいんだけどそれで言うとキムチも気になる。ただこれも白菜だから間食に向いてなさそう。あとキムチは食欲促進効果がありそうだからな。
自作ってあんま安くならない上に美味しさの保証がないからな。結局今日もらっきょうをぽりぽりしてる。