『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一緒に
星空を
眺めて
日常の
イヤな
ことを
考えなくて
いい時間
そんな時間を
過ごせる相手
いるかな
あの日、好きな人の隣に寝転んで、流れてくる星を見つけては「見た!」「見えなかった!」と報告し合った。
周りにもたくさん人はいたのに、2人きりでそこにいるかのように、その人の声だけが聞こえていた。
少し大人になって
雨が降るように星が降ったあの日は
遠く離れた場所にいた恋人と電話しながら空を見上げた。
「こんな星空、一生に一度しか見れないかもしれない」
電話越しの声がはしゃいでいるのがわかって、同じように声をあげた
そして今
あなたはどこで、この星空を見上げているのかな
それはどのように見えますか?人工的な光で見えづらいですか?それとも霧がかかっていますか?大きい?小さい?その時間にしかみれないひと時の景色。思いを馳せながら。
中学生の頃、友達みんなで校庭に集まって見た夜空。
久しぶりにその時のことを思い出し、1人で夜に外に出る。
夜空を見上げてみるが、どこか物足りない。夜空は綺麗なんだが、何かが足りない。
1人で見るよりも、誰かと見ることが楽しさを何倍にもしてくていたんだろう。
もうあの時のように、友達と集まることは減った。なんか少し寂しい気もするが、大人になったということだろう。
また集まって、夜空を見上げたいな。
大人になると、遊びといえば飲みか飯が多くなる。昔みたいに、夜集まって夜空を見上げながら話したり、全力で鬼ごっこをしたり。そういう遊び方がしたい。
皆とみていた夜空
久しぶりに外にでて見た夜空
やっぱり、夜空は大切なひとと見る夜空が一番いい
神に祈ることなんてしないけれど
星空に願えば
あの無数の星の
どれかひとつくらいは
聞き入れてくれそう
それは、火花が散るように瞬いていて。
恋をしたときに似ていた。
右手のカップ酒がゆらりと揺れる。
狭いベランダで、化粧も落とさずスーツも脱がず、星空をツマミに飲んでいても、いつかの叱る者はいない。
ここは星がよく見える。そう言うから、ここを借りた。
私は星の名前がわからないのに。全て同じに見えるのに。
この部屋に私を置いていくのなら、星についてもっと教えてくれれれば良かった。
酒と恨み言をゆっくりと嚥下する。
聞くのは私しかいないから、せめて私が消費してあげないと恨み言達が報われない。
視線を落としたその時、カップ酒のロゴがやけにハッキリ見えて。ふと顔をあげたら、空が異常なほど鮮やかに光っていた。
朝にはまだ早すぎる時間で、そこでけたたましい、周囲の端末の警告音に気付いた。
なんだか終末の予感。
この思いは私が背負っていくには重すぎたから、丁度良い。
(星空。)🦜
広い星空には
さそり座、
山羊座、
そのほか
いろんな星座が
有るけど、
何故か
《すずめ座が無い。》
・僕は、鳥目だから
大きな星座しか
視えない。🦜
でもね
(一番綺麗で、大好きな
星は
シリウスなんだよ。)🦜
・何時か
「此の広い星空の
中で
一番綺麗な星座。🦜
そして・・・
願いを、叶えてくれる
✣幸せの・・。
【すずめ座】が
見つかる事を
僕は、信じてるんだ。」🦜
星空
星空を眺めていると悩みを吸い込んでくれそうな気がする。
人には話せないことを心の中で打ち明ける。
星空は変わらないのに、見える景色はこどもの頃に比べて随分変わってしまったような気がする。
今日は久しぶりに童心に戻って、ただ眺めていたいと思った。
あの日見た切り取りの空は何人も
見ることもない
みんなの秘密が
詰まっているから
いつ来ても
そっとそこで
見上げればある
星空
実家に住んでいる頃 夜空を見上げると
星空がとてもきれいだった
人家や明かりの少ない場所なので
星の輝きは最高だった
今の場所では星空を見れる機会が少ないので
いつか実家でゆっくりと星空を眺めたいと
思う
『星空』
摩訶不思議な列車に乗りこんだ
悪役令嬢と執事のセバスチャン。
車窓を彩る小さな黄色の電燈が並ぶ
閑散とした車室。
二人は深い青色のビロードを
張ったコンパートメント席に
向かい合わせで腰を下ろす。
窓を開けると、野ばらの香りを纏った
心地よい夜風が頬を撫で、
遠くからグラスハープの清らかな音色が
溶けるように流れてきた。
「あの河原、きらきらしていますわ」
「恐らく銀河だから光っているのでしょう」
「私たちは天の野原に来たのですね」
二人は顔を見合わせて静かに微笑んだ。
列車は光り輝く銀河の岸辺に沿って、
ガタンゴトンと果てしなく走り続ける。
透き通るほど澄んだ水が流れる天の川、
風にゆらゆら揺られる青い花の絨毯、
夜の闇を照らす蠍座の真っ赤な炎。
すべてが夢幻のような美しさで、
現実とは思えない。
突如として車内がぱっと明るくなった。
窓の外には、
無数の光がちりばめられた大きな十字架が、
永遠の時を刻むかのように川面に佇んでいる。
旅人たちは慎ましく祈りを捧げ、
列車はゆっくりと十字架の前で停止した。
乗客のほとんどが全員がその駅で降りて、
がらんとした車内には悪役令嬢とセバスチャンの
二人だけが取り残された。
「この列車の終点はどこなのかしら」
「わかりません。もしかすると、
ずっと旅を続けているのかもしれません」
列車は底の見えない真っ暗な穴に進んでいく。
「───どこまでも一緒に行きましょう、
セバスチャン。私、あなたとなら
あんな暗闇だって怖くありませんわ」
悪役令嬢のルビーのような深紅の瞳と、
セバスチャンのトパーズのような
黄金の瞳が交じり合う。
「はい、主。どこまでもお供いたします」
気がつけば、二人は草が静かにそよぐ
星降りの丘の上に立っていた。
夜空には無数の星が瞬き、
二人を見守るかのように輝いている。
「……帰りましょうか」
「はい」
不意にセバスチャンがポケットを探ると、
中には小さく折れた緑色の切符が入っていた。
切符には、星屑のような文字で
「銀河鉄道の夜」と記されていた。
『星空』13/419
「あっ!パパ、みてみて、流れ星だよ!」
「おお、珍しいね。どこだい?」
「あっちの空にね、ひゅーっ、て飛んでったの!」
「残念、パパも見たかったなあ」
「ねえパパ、どうして止まってる星と動いてる星があるの?」
「うーん、難しい質問だね。パパは詳しくないから…ママが帰ってきたら一緒に聞こうか」
「うん!ママ、ものしりだからね!」
⸺遅いな。もうとっくに帰っていても良い時間だが…
壁掛け時計は21時半を指している。
絢もママを待とうと頑張っているが、そろそろ限界も近そうだ。
「絢、もう遅いからおやすみしようか。流れ星のことは明日聞こう」
「やだ、待つもん…」
とろけた声が返ってくる。
「…そうだ、絢ちゃん。パパ、星についてのお話をしてあげようか」
小さな頭がこくん、と動いたので、僕はソファに寝そべっていた絢を寝室に抱えて行く。
『星の銀貨』。グリム童話でも有名なものの一つ。
絢をベッドに寝かせ、自分も添い寝しながら、読み聞かせをする。
「…おしまい。どうだったかな…って、もう寝てるね」
短い話だったのだが、絢は小さな寝息を立てていた。
どうやらだいぶ無理をして起きていたみたいだ。
起こさないようゆっくりと体を起こし、寝室を後にする。
そうだ、常夜灯は点けておかないと、ママに怒られてしまうな。
…紬はいつ帰ってくるのだろう。これほど帰りが遅くなったことは今まで一度たりともなかった。
頭を、不安が掠める。
銀貨なんて要らない。紬を連れてきてくれればいい。
初めて、流れ星に願った。
夜空を見上げると、彼方から星が一筋、こちらへ向かってくるところだった。
「星空」(一行詩)
賢治が描いた銀河の列車は再び星空へ帰る
◆
予言の星空は時に禍とされ
◆
はやぶさが飛び立った日から星空を何度も見上げたあの日の
◆
満点の星空に何を見る人よ
慌ただしい日常
変わらない毎日
退屈な日々
昔から上辺の関係は得意だった
自分を繕うことは容易だった
その結果いつしか本当の自分は姿を隠す
何をしても物足りない
満たされない
心のどこかに穴が空いている
ふぅ。と息を吐き
公園のベンチに腰掛けた
「何してんの?」
ふわっとシトラスの香りとともに
懐かしい声がした。
ふと見上げると柔らかく笑う男
その後ろには満点の星空
星空を見たのなんていつぶりだろうか
忘れ去られた場所で輝きを放つ星たち
そんな星たちに導かれるように
現れた初恋の彼
あぁ、見つかっちゃった
あの時から姿を隠していたわたしが
心の奥の扉をこじ開ける音がした
#星空
星空
夜の空を見上げる
キラキラと瞬く星たちは
見る度に違う
飽くことなく見ていられる
夜空を見上げるのが好きになったのは
君に出会ったから
君は別に夜空を見上げるわけでもないのに
ただ私が遠くの君を想って
見上げているだけ
夢に放り出され
暗闇の中
吐息の先で擦り切れそうに呼んだ名前
秘密を沈めた
バタフライピーの夜空
【星空】
「赤城竜也様、おめでとうございます。貴方は『星空チケット』へ当選しました」
玄関先で黒尽くめの男がそう告げた。
数十年以上前から応募し続けていた「星空チケット」の抽選。
僕が当選したなんて夢のようだ。
「星空チケット」の倍率は約4億分の1。
1抽選につき5人当選でこの倍率なんてアホ過ぎる。
3ヶ月に1回応募できるとはいえ、一生かかっても当たる可能性は限りなく低い。
それなのに…ホントに当たるなんて。
このチケットは国が発行している物で、期間内であれば好きなだけ豪遊できる代物。
高級料理を食べたり、高級ホテルに泊まったり、高級風俗とかでイチャイチャしたりなんかもできる。
最後は「星空旅行」ってのに行くことができるらしい。
当然だが、譲渡やコピーなどはできないように当選者専用チケットが発行されているので他人は使えない。
当選したら目の前の男のような担当者が直接当選者に伝え、スマホなどを預かってそのまますぐに専用車で移動、という形になるので周りに当選したことはバレないとのこと。
じゃあSNSは使えないのかというとそういう訳でもないらしく、SNS投稿などができないように制限されている専用のスマホを渡されるので普段通り閲覧することは可能だった。
ルールとして「期間内は勿論、終了後も『星空チケット』の当選について決して口外しないこと」を約束に、僕の豪遊旅は始まった。
僕の担当になったこの黒尽くめの男は「ツキミヤ」と名乗り、僕の我儘をなんでも叶えてくれた。
初めての海外旅行にキャバクラ、金持ちだけが集まる高級カジノ、高級料理の食べ放題…あっという間に豪遊可能期間である2週間が経っていた。
「…赤城様、お時間になりましたのでそろそろ『星空旅行』へ向かいましょう」
「わかりました」
専用車でツキミヤに連れて行かれた先は大きな機械が並ぶ不思議な空間。
部屋の真ん中には黄色の大きな星マークが描かれており、それをスポットライトが照らしていた。
「では赤城様、その星マークの位置に立って少々お待ち下さい」
僕が星マークの上に立つとツキミヤは何かの機械を操作し始めた。
やがて、ギュイーン、ギュイーン。ガタン、ガタン、ガタン。というような音と共に機械が段々と激しく動き始めるとツキミヤは僕の数メートル前でお辞儀をした。
「…では、いってらっしゃいませ。良き旅を」
ツキミヤの声を合図に、僕の立っていた床が突然無くなった。
声を上げる暇もなく、僕の身体はふわっと浮き、そのまま落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ち続けた。
永遠にも感じる時間落ち続けて真っ暗闇に一筋の光が見えた。
僕は一瞬安堵した。
が、それはすぐに別のモノに塗り替えられた。
錆びた鉄のような匂いとナニカが腐ったような匂いが入り混じり、最悪の悪臭となって僕の鼻を突き抜けた。
そしてようやく下が見えた時、僕は「星空チケット」の真相に辿り着いてしまった。
あぁ…「星空」って、そういうことか。
一番星、二番星、三番星…
数え切れないほどの星がある。
ところで人が亡くなる時、星になる、という言い方をすることがあるらしい。
つまりこの綺麗な星達は、かつては生命だったのではないだろうか?
きっと、輝いた人生を送った人ほど 、キラキラとより一層輝いているのだろう。
こんなにも星はたくさんあるのに
いつもは見えない
辛いときは見上げてみよう
きっと星は見てくれている