慌ただしい日常
変わらない毎日
退屈な日々
昔から上辺の関係は得意だった
自分を繕うことは容易だった
その結果いつしか本当の自分は姿を隠す
何をしても物足りない
満たされない
心のどこかに穴が空いている
ふぅ。と息を吐き
公園のベンチに腰掛けた
「何してんの?」
ふわっとシトラスの香りとともに
懐かしい声がした。
ふと見上げると柔らかく笑う男
その後ろには満点の星空
星空を見たのなんていつぶりだろうか
忘れ去られた場所で輝きを放つ星たち
そんな星たちに導かれるように
現れた初恋の彼
あぁ、見つかっちゃった
あの時から姿を隠していたわたしが
心の奥の扉をこじ開ける音がした
#星空
7/5/2024, 8:13:19 PM