1人で歩く帰り道
ライトアップされた木々
白い息がこぼれる
自分で決めた道のはずなのに
いいことないなって
上手くいかないなって
モヤモヤを抱えながら
俯いた時
どこからかベルの音がした
今いる場所が困難な道だとしても
この先壁があったとしても
信じて進め
ワクワクする音
聞こえる方へ
「ベルの音」
“七夕”
それは
年に一度だけ織姫様と彦星様が
会うことを許された日。
無事に二人は会うことが出来ただろうか。
夜空を見上げながらふと思う。
もしもそんな話が現実にあるならば
あの時自ら手を離した
もう今は何処にいるかもわからない
わたしの心に住み着いて離れない
小悪魔な彼に会わせて欲しい。
#七夕
慌ただしい日常
変わらない毎日
退屈な日々
昔から上辺の関係は得意だった
自分を繕うことは容易だった
その結果いつしか本当の自分は姿を隠す
何をしても物足りない
満たされない
心のどこかに穴が空いている
ふぅ。と息を吐き
公園のベンチに腰掛けた
「何してんの?」
ふわっとシトラスの香りとともに
懐かしい声がした。
ふと見上げると柔らかく笑う男
その後ろには満点の星空
星空を見たのなんていつぶりだろうか
忘れ去られた場所で輝きを放つ星たち
そんな星たちに導かれるように
現れた初恋の彼
あぁ、見つかっちゃった
あの時から姿を隠していたわたしが
心の奥の扉をこじ開ける音がした
#星空
苦しかった。
たくさん泣いた。
もうダメかもしれないと
何度も何度も心が折れかけた。
それでも必死にもがき続け
一生懸命生きてきた。
1年前よりも
ひとつ歳をとった僕は
少しだけ強くなった気がする。
1年前の僕へ
君が今苦しいと思うこと
もがき続けていること
決して無駄では無かったよ。
今、僕は必死に生きてる。
今までの思いを全部背負って
もっともっと強くなる。
#1年前
自由だと思った世界が
こんなに窮屈な世界なら
子供のままでいたかった
#子供のままで