『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星空の下で、何を想うのだろう。
遠く離れた友人のこと、
吹き抜ける風の声。
頭上で光を放つのは、
途方もなく昔の恒星らしい。
もう今は無いのかもしれない星々の。
都会の夜の街をひっくり返した空模様。
先人の暇つぶしが形を織りなす星々。
始まりがあれば終わりがあるのに
まるで永遠を感じるほど
昔を眺める星。
宇宙のガスが地球の夜を
こんなに彩ってくれるのに
地球は負けじと光ってしまう。
私もきっと星になった。
きっとあの星が、私なんだ。
何億光年と言う不思議な単位を
ぼーっと眺めたいのに
地球は負けじと光ってしまう。
–星空–
星空
に近づくことが
出来ますように
星空は少し怖いくらい
綺麗なので
大好き❤
星空
見上げると、星がちらほら輝いている…子供の頃に見ていた夜空は、もっと天の川も輝いていて、街灯がなくても、夜道も影が明瞭していたような気がする…
この夜空に散らばる星を、思い思いに繋げて、物語を紡いだらしい…星座を知るまでは、ただの光だったのに、何となく星座や、自分なりの繫がりを探してみた…
独りぼっちのよる、星空には、色々な物語を重ねてみる…
星空
雲が流れて顔を出す満天の星空
ひとつひとつが懸命に輝いていて
まるで人々の生き様のよう
天を仰いで祈りを捧げる
人々が穏やかに暮らせますように
瞬く星空はただ静かに
私達を見守っている
【星空】
今日はあの星に行ってみたい
よし、じゃあ思いっきりジャンプして届くかやってみよう
いーち、にー、さんっ!
うわー落っこちちゃうよ
ほら、そこの有明月につかまって
えーめちゃくちゃほそーい、折れちゃうよ
明日は新月だから、今日でよかったな
星空
暗い夜に光る一番星
明るく見えるのにこんなにも遠い…
まるで君みたいだね。
どんな時だって君は明るく輝く
眩しい光
僕にとって君は星空のように綺麗だ
俺が生きていた時。
貴女に送り出され、一人で放浪した旅の間、幾度星空を見上げて貴女を想ったことでしょうか。
貴女もこの星空を眺めて、俺のことを想ってくださっていたら、これほど嬉しいことはないなと思ったものです。
貴女は誰にでも愛を与えました。
そうでなければ、俺が貴女の愛の恩恵に浴することはありませんでした。だから、俺のことだけを思って夜空を見上げたことは、きっとなかったでしょう。
それが分かっていても、つい願ったものです。
貴女のその「たったひとりの人」が、俺であったらいいのに、と。
辛い、息詰まった日々、
僕らは夜空を見上げてた。暖かく光る一等星が僕たち2人の標で、いつか いつの日か 自由になれたなら、
あの星に会いに行こう と約束をしたんだ。
この羽でずっと飛んでいけばいつかは辿り着くだろうって話してた。
その時間が唯一の楽しみだったのに。
限界が来て、君の心は壊れてしまった。
解放してくれと僕に懇願してきて、その痛々しい姿に
僕は
僕は 僕は
君の願いを叶えたんだ。
暖かさと感触を今でも覚えている。
放心していたら、そのうちに仲間達が集まってきて、罪人の僕は酷い仕打ちを受けた後に燃やされて、
空から落とされた。
結局、君との約束は守れなかったけど、
落ちて
落ちて
焼け焦げた先に
あの星のような 子を見つけたよ。
もし君が一緒だったらって何度も思う。
もう一度君に会えたら、と夢をみる。
願った所で仕方がない事を、星空を見ながら考えてる。
星空
星空と聞くと“君の知らない物語”の歌詞が脳に流れてくる。
キラキラと輝く星と暗くて落ちていくようなの夜空の思い出。
誰かに恋をして、その好きな人の言葉や行動に一喜一憂する気持ち。
その気持ちを抱えてるときは見えないけど時間が経って遠くから見たとき、これまでの重くて大変で大切な気持ちが集まって何かカタチを描いてて、そのどれもが光輝く星座になっていたら良いなと思います。
街の明かりがまぶしくて、「星空」はちっとも見えやしないのだった。
『見えぬけれどもあるんだよ』
なんて、素敵な詩があって。
頭がいい人にとっては、そうなのかもしれない。
優しい人、心が豊かな人は、目に見えないものに思いを馳せることができるんだろう。
だけどね。あいにく、毎日息切れしながら生きるわたしにとっては、見えないものは無いものと同じで。
『それでも今は、大丈夫だよ』って、誰かにうたってほしかったんだ。
星空
名前を変えました。
不死身の喇叭傘になりたい。
「記憶の空」
子供の頃、自分が住む東京の空と、祖父母が住む田舎の空は違う空だと思っていた。
昼間は青い色の濃さが違うし、夜は星の数が違うから。
もしも都会の灯りが全て消えたら、どれくらいの星を見ることができるのだろう。
手を伸ばす。
片手で足りてしまう空の光の数。
祖父母の家からは、天の川も見えたのに。
今はもう無い祖父母の家の庭から見た空。
記憶はどんどん薄れていくのに、あの星空だけは覚えている。
それを忘れたくなくて、もっと多くの星を見たくて、私は辺鄙な場所を選んで旅に出る。
────星空
星空を眺める。
現実の辛さが、手の届かぬ星々に
癒されるような気がする。
物言わぬ、光の粒が心地よい。
限界の限界の限界で
それでも、行動しなさいと
せっつかれる日々。
私が欲しい言葉は
それじゃないよと、伝える気力すら
枯れてしまっているのに。
見間違えかと思う速さで
星が流れるように
私も、ふっと…消えたくなる衝動に
襲われる。
ただ、それを選ぶと私は何者でもなく
終わるだけだから。
今夜だけは、自分の為だけに
星を眺める時間を、贅沢に使おう。
今はただ、心を空にすればいい。
誰の声も響かぬ、この場所で、、、
【お題:星空】
「あれ?
靴下がない……」
ベランダに干した洗濯物を取り込んでいる時の事。
洗濯物の中に、靴下の片方が無い事に気づいた。
部屋に取り込むときに落としたのだろう。
そう思って、ベランダまでの道を辿ってみるも、どこにも靴下の片割れは無い。
念のために洗濯機の周りを見てみるも、出てきたのは埃だけ……
いつかは掃除しないとだけど、後回し。
靴下を探す方が先だ。
見落としがあったかもしれないのでもう一度道を戻る。
今度は丁寧に探すもやはりない。
「うーん」
私は腕を組んで、頭を働かせる。
靴下は脱いだらいつも、洗濯機の中に放り込んでいる。
どこか別の場所で脱いだ可能性もあるが、もう片方があるので無視していいだろう
一人暮らしなので、同居人がどこかに脱ぐ散らかすと言うのは無い。
だからどこかにあるはずなのだが、影も形も無い。
一体どこへと行ったのだろう……
私が考え込んでいると、視界の端で何か動くものがあった。
飼い犬のクロだ。
そうだ、クロに聞いてみよう。
「ねえ、クロ。
靴下知らない?」
「わん」
「そっか」
シロは探し物の達人――いや達犬だ。
いつも探し物をしていると、頭がいいからなのかどこからともなく探し物を持ってくる。
だからクロに聞いてみたのだが、私にはクロの言っていることはてんで分からない。
知っているのか、知らないのか……
というか私の言うことを理解しているのか……
靴下はどこいったのか……
それは神様だけが知っている。
……待てよ。
「クロ、こっちへおいで」
私がそう言うと、クロは嬉しそうに寄って来た。
やっぱりクロは賢い子だ。
こっちの言葉は分かるようだ。
私はクロの鼻先に、靴下を下げる。
テレビで見たことあるような探知犬みたいなことが出来るかもしれない。
そう思って私はクロに靴下の匂いを嗅がせる
「ほら、クロ。
これを探して」
「クンクン」
クロは靴下をかいだ。
こちらの意図は伝わったようだ。
さすがクロだ。
そしてクロは一瞬臭そうな顔をして(失礼な)、辺りを嗅ぎまわる。
しばらく匂いを嗅いでいたようだが、急に顔を上げた。
どうやら見つけたようだ。
「わん」
クロは鳴いてから、とある場所に向かって走り出す。
クロの向かった場所は、クロお気に入りのクッションがある場所。
そしてクロはクッションの下を漁りはじめ、こちらを向く。
私がクロの方へ振り向くと、なんとクロは探していた靴下を口にくわえていた。
クロはこちらに走ってきて、私の前に靴下を置く。
その顔はどこか誇らしげだ。
「おー、よしよし。
偉いぞ」
色々言いたいことはあるが、とりあえず褒める。
本当に言いたいことがあるけれど、クロは命令を完遂した。
ならば褒めるしかない。
「クロー、お前は賢いな」
言葉とは裏腹に、私の胸の内ではある想いが芽生えていた。
『今までに失くしたものが、あそこに眠っているかもしれない』と……
クロの機嫌を損ねないよう、折を見てあの場所を捜索だ。
私はクロに悟られぬよう、頭をわしゃわしゃして褒める。
「クロは何でも知ってるね。
今度、なにか無くしたらクロに聞くことにするよ」
無くし物は、神様ならぬ犬様だけが知っている。
ベガ、デネブ、アルタイル
星々の煌めきが届く頃には
きっと夏も恋も
焦がれるものになってる
「星空」
独りも、悪くないと思うよ。
ほら。あそこ。光ってるでしょ。
僕が見つけた、光だよ。
今日は猛暑日だった。
昨日も猛暑日だったけど、今日は猛猛暑日だった。
エアコン付けっぱなしで寝て、朝から暑くて
でもまだ蝉の声がしない。7月頭だから。現在梅雨真っ最中。
熱中症警戒アラートが出るほどの猛暑日なのに、蝉の鳴き声がしないとなんて言うか…ほんとにただの「暑い日」いや、「ものすっっっごく暑い日」なんだな。ただの。
夏って災害級の暑さであっても情緒ってあるんだ、って気づいた日だった。
いつの間にか星を見上げることもなく
下ばかり見てる
いつか見た星空はもう 記憶の彼方
そうか、もうすぐ七夕だからか、と合点した。
日本ではもう星空なんていうもの、見れない代物になってしまっている。
田舎では見えるって?
残念、もう見れないよ、都会人。
君と同様、スマホの光にやられて視力が悪くなってるからね
皮肉めいたお題だなあと、僕はびっくりしたよ。
一体全体誰がこんな小汚い夜の空を見上げるんだい?
小説のネタにするって、ロマンチストのような物好きしか書かないんじゃない?
星空じゃなくて夜空のほうが現代人にはぴったりだ。
大抵の人は子供も問わずストレートネックだからね。
見上げなれてないんだ。見下しなれてるんだ、首は。
広大な空より狭く堅苦しいスマホ画面に夢中なんだ。
首の長いキリンだって、びっくりするよ。
どうしてそう目をおとすんだ?――とね。
空に星は似合わない。
雲に隠れた月――朧月夜のほうが、しっくりくるんだ。見上げたくなるんだ。肉眼で見れるから。楽だから。
星だと望遠鏡を持ってこないと見れないからね。
ああ、スマホが望遠鏡になってくれれば一件落着なんだけど。あちらの方から近づいてきてくれればこちらとしてもありがたいんだけど。
「私は、お星様になりたい。」
笑顔で話す彼女。俺はいつもの冗談、そう思っていた。
「プラネタリウム、綺麗だったね。」
何度目だよ、と心の中で呟いた。彼女は俺の考えを察知したのか、何回見たっていいの、と笑顔で答えた。
「本当に星が好きなんだね。」
毎週末、俺は彼女に連れられて、プラネタリウムを見ていた。そして毎回、寝落ちしてしまう。
「君は本当に、お星様への関心がないね。」
彼女は呆れたように言った。
「資産家令嬢の考えは、分からないよ。」
「その呼び方、やめて。」
冗談で言ったのに、彼女は真剣な顔で言い返してきた。そのせいで、俺達の間には、気まずい空気が流れた。
「今日はもう、帰るね。」
彼女はそう言い、早足で去っていった。
「おい!ここで何してるんだよ!」
俺は上がる息を宥めながら、彼女に言った。
「見つかっちゃった。」
彼女は、笑顔で言った。教室の窓の外を眺めていると、彼女が屋上のフェンスを越えていたのだ。俺は慌てて、ここまで来たのだ。
「危ないから、戻って来い。」
「嫌だよ。私は、お星様になりたい。」
こんな時まで、冗談を。しかし、彼女の目は揺るがない。
「何でそんなに、星になりたいんだよ。」
「私が令嬢だの何だので、周りから孤立していた時。親からの過剰な期待を受けて辛い時。いつだって、お星様は見守ってくれた。だから、私も誰かの人生の傍観者になりたい。人生の演者は、もう嫌なんだ。」
彼女の切実な願いに、胸が苦しくなる。それと同時に、怒りがこみ上げてくる。俺は星なんて大嫌いだ。
「星なんて見るなよ。俺だけを見てくれ。俺はお前の助けになれないのか?」
「じゃあさ。君が演者の劇を、私に見せてくれる?」
彼女は、真剣な眼差しで言う。
「最高な劇を、お前に見せてやる!」
俺が言うと、彼女は泣きそうな笑顔で飛び降りた。
空を見上げる。星が輝き、風が歌う。彼女の居ない日々は想像以上に辛かった。それでも俺は演者で、彼女は観客。楽しませるのが俺の役目だ。星空の向こうで彼女を見つけて、俺はもう一度、彼女に恋をする日を、星に願った。