『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星座早見盤を持って家を出た。
星空を眺めるのなんて、いつぶりなのだろう。
蒸し暑い、遥か遠い中空に張る黒い帳に、これでもかと星が散らばっている。
星と星を繋いでみる。
直線で出来た骨組みだけが現れる。
夏の大三角は、デネブが不憫だ。
逢瀬を控えて盛り上がる他の2人を傍目に、白鳥の尾羽は愚直に光っている。
星座早見盤と星空を見比べながら、指先で星を追う私の傍らで、目を細めてにこやかにこちらを見守る彼女が立っている。
目が覚めたとき、彼女は私の隣にいた。
私に声をかけて、食事や暮らしを計らってくれ、星空の見方を教えてくれた。
星空が好きなんだろう。
私はすぐに星空に夢中になった。
何も覚えていないのに。
何も分からない。
何も覚えていない。
何も知らない。
彼女のことも分からない。
星座への好奇心だけが、星空への執着だけが、ただ私の脳内に、ぽつんとあった。
七夕。
もうすぐ七夕だった。
何も分からない私の部屋にかけられたカレンダーには、七夕が赤く丸つけてあった。
…それは、気づいた彼女が慌てて剥がしたのだけど。
彼女は親切で、優しくて、でも口の利けない彼女は、私に星以外のことは教えてくれなかった。
ここは、人里からかなり離れた場所のようだった。
彼女も私も、この庭までしか出ずに、庭の家庭菜園と、定期的に届く瑣末な食料品で暮らし続けた。
時折、遠くの街の光が見えたり、海の向こうの岸が赤く燃えたりしていた。
でも大抵は対岸の火事で、この小さな私と彼女の世界は、すこぶる平和だった。
今日だって、星空の下に続く街の方でバラバラとなる騒音も、星空の先に浮かぶ岸の街にあがる煙も、私たちには関係ないものだった。
…だが、本当に関係ないものなのだろうか?
ないはずの左腕が密かに痛むのは、そういうものを見た時だった。
もしかしたら、私はあの穏やかではない向こう岸に、何かを置いてきたのではないか。そんな疑問が、ふいと脳の隅で頭をもたげたまま、固まっている。
彼女がふいに星空を指差した。
星が一つ流れ落ちた。
彼女はいつもより僅かに嬉しそうに笑って、こちらを見た。
その嬉々とした瞳に応えて、私も微笑んだ。
今の私にとっては、ないはずの腕の痛みよりも、彼女と寄り添っていること、それが一番大切なことのように思えた。
遠くで、星空を揺るがすような轟音が響いた。
星空がかすかに揺れた。
私たちの庭は相変わらず、静かだった。
星も、静かに瞬いていた。
テーマ「星空」
私は空を見ることが好きだ。
綺麗な青空に浮かぶ綿あめのような雲や夕方と夜の間の橙色と青色のグラデーション、雨の日真上を見た時に映る黒く見える雨…
いつ見ても表情が違っていて、いつ見ても飽きなくて。
気分の落ち込んだ日なんかはとくにぼーっと見てしまう。
まぁそれは星空も例外ではなく…
私の住んでいる地域はあまり星空は綺麗に見えない。
夏は明るい星とその他がポツポツと、冬は数えるのが大変な程には見えるが満天の星空と言うには程遠い。
それでも私は星空を見るのが好きだ。
夜、2階にのぼって部屋の電気を消す。
窓から他の家の電気や電柱の光を見ないように空をじっと見つめる。
するとはじめは4,5個ぐらいしか見えなかった星がどんどんと数を増やしていって数十個、冬ならギリギリ100個あるかもしれないぐらいに増える。
私にはそんな星空がとても綺麗に見える。
1匹の蛍にどんどん仲間が集まっていくように…蛍見たことないけど。
とはいえ人生で1度でもいいから満天の星空が見てみたいと思う。
画像ではなく実際に。
私が大学生になったらアルバイトをしてお金を貯めたい。
貯めたお金で人生初の一人旅をしたい。
行先は有名な観光スポットではなく電柱の光もとほんどないような田舎に行きたい。
時期は冬がいい。
夜に外に出てずっと星を眺めてたい。
日の出までスマホも出さず本も読まずただひたすらに。
それか万が一寝落ちしても大丈夫なように防寒着は着すぎなほど着て星空を眺めるために外に出たい。
建物の中では想像もできないほど寒くて「たくさん着てきて正解だったな」と思いたい。
着いたあとは30分ほどぼーっと星空を眺めていたい。
30分たったあとは防寒着をたくさん来てきたことが裏目に出て眠くなりたい。
そしてそのまま寝落ちをして気がつけば朝になっていたい。
寝ぼけてて「ここはどこだっけ」と思いながら適当に歩きたい。
目が冴えてきたところで昨日のことを思い出して「無事に起きれてよかった…」と心の底から安心したい。
…なんてね。
怖い。
星降る夜の下で君と2人で笑って、泣いて、沢山また笑って
『生まれ変わるなら星がいい』とか意味わかんない事呟いて。
そんな時間を打ち壊すかのように君は綺麗な星となった。
君はもしかしたら私に言葉でサインを出していたのかな、?
ごめんね。
こんな事になるならさ私も星になれば良かったなんて、、。
また会いたいよ、また喧嘩しようよ、笑おうよ、泣こうよ
またバカ話しようよ、星空の下でまた一緒に話そうよ。
私の事置いてくなんていい度胸してるわ、、ほんとにさ。笑
二人で一つって君が言ったんだからさ、
星になるならそれも一緒でしょうよ普通。笑
でも、君には勝てないよ。君が辛くても見抜けない、君は凄いよ
でも帰ってきて言っても帰ってこないのは凄いと思わないけど。
でも君がそういう人間なのは私が1番知ってるし。
この時、私がどうするかなんて君がいちばん知っているでしょ?
ねぇ、もし今この星空が今も
"君と見れてたら"どう変わってたんだろうね。
最後に見る空が綺麗な星空で良かった。
そう言って私は宙に身を投げ出した。
綺麗な星に私はなれるかな、
びっちがあたしをみてる
蛇みたいな眼でさ、
びっちの瞳に
あちこちの光が反射して
まるで現代アート
視線がねちっこく
あたしの体をしばる
あたしは体をねじられたみたいな
なんとも言えない体制になって
びっちをみる
「なにがしたいのさ、」
蝶々がはばたいて
あたしの
変に上がりきった手にとまる
ふと視線をあげる
「」
空にどこまでも広がっている星
私はそのひとつひとつの光が全部地球以外の星たちで
私はいつか小さな光まで行ってみたい
でも今私には叶わない願い
星空なんて見る機会は少ないと思うけど
いつかの願いを思って私は見上げ続けるよ
うわーんまた昨日も忘れちゃったので、今日のお題と合わせます
親切で、愛嬌があってどんな時でもニコニコしている。でもその笑顔を僕のものだけにしたいとか、思うようになってしまってから君の周りの男たちに敵意を抱くようになった。なんだってみんな、あの子にそんなに夢中なんだ。他にも女子はたくさんいるだろう。僕だけが、あの子のことを見つめてられたらいいのに。僕だけがあの子のそばにいたい。笑顔を独り占めしたい。全てを独占したい。
そんな気持ちが日に日に強くなってゆく。彼女は相変わらずみんなに平等に接している。こんな僕の、どす黒い気持ちなんかちっとも分かっちゃいない。
じゃあもしも僕が、あの子に思いを告げたらどうなるだろう。僕のものになってよ、と言ったら二つ返事でOKしてくれるのだろうか。その結果は神様だけが知っているわけだけど、僕もなんとなく分かる。NOで返される気がする。今の僕じゃ、彼女の視界に入ったとしても、ずっと見つめてもらえるような器じゃない。そんなの分かってる。僕の気持ちばかりが成長して、肝心なあの子の気持ちは何一つ変わってくれてはいない。
だからまだ告白はしない。勝算が100になるまではまだ、思いを告げない。それって一体いつになるんだろうか。のんびりやってたら彼女はきっと誰かのものになってしまうよな。
でも、“力ずく”とか、そう言うやり方は嫌だ。どんなに嫉妬してしまっても、彼女の悲しむことはしたくないから。それくらい僕だって良識ある。
だからあとは……やっぱり神頼みか。神様、僕にいい風向きをください。努力は決して怠らないから。あの子の瞳にどうか僕を映して。
そう願いをかけた今宵の空。星が満天に輝いていた。そういえばもうすぐ七夕だ。僕の願いは叶うだろうか。あの子に気持ちを打ち明けられるだろうか。あれもこれもやっぱり、全ては神のみぞ知るんだろ。
『題名「 」』
刹那の繋ぎ目。それが星空。
星を見て感慨に耽るのは、その空に描かれた物語を羨んでいるからなのでしょう。
刹那の繋ぎ目。それが星空。
星に願いをかけるのは、自分にはまだ希望があると信じたいからなのでしょう。
刹那の繋ぎ目。それが星空。
星空を見てロマンを感じるのは、孤独なのではなく大切な人が傍にいるからなのでしょう。
刹那の繋ぎ目。貴方が星空。
ところで『刹那の繋ぎ目』とはなんでしょう。
刹那に紡ぎ、刹那に紡がれ。
この物語、後は貴方に託します。
※託す…自分の意思や願いを他人に伝え、その実現を期待するさま。
お題『星空』
織川からのお知らせ
織川もうそろそろ夏休みに突入します!なので、投稿頻度があがると思います。どれぐらいの投稿頻度になるかは分かりませんが、是非応援宜しくお願い致します。
星空
空に輝く星
暗い中でキラキラ光ってる
私もキラキラ光れるかな?
世の中はたくさんの表裏があって
明るい事もあれば暗い事もある
暗くても暗さを利用して輝けるほどの
うつわのデカさが欲しいなぁ
星空は綺麗だけど
綺麗に輝くための努力をしているから
すごいのだと
感じて
私は私のペースで
今できることを一つずつ行って
私を育てているのである
あの日君と見たあの星空をもう一度。
軽快なステップで地面を踏んだあの頃の私たち。だけどお互いに分かっていたんだ。もう会えないかもしれないと。
「ごめん、、!ごめん!」
「いやだよぉ、、、」
「きっとまた会えるよ!僕が運命の赤い糸で手繰り寄せてあげる!」
「運命の赤い糸ってなぁに?」
「ふふっ内緒!」
「転校しないでよぉ、、」
「大人になったらまた会おうね!絶対だよ!」
「ゆびきりげんまんしよ?」
「ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本のーます指切った!」
「また会おうね!夏希!」
「またね!真奈!」
後で書きます!さよ~なら~
坂の上で寝転がりながら星空をみたい。
そんな僕のただの願望、
"星空"
ハナを連れて医院の屋上に上がり、夜空を見上げる。
街中のはずなのに、それなりに高い場所だから二等星も見える。
フルートと楽譜ノートも持ってきているので、ケースを置いて蓋を開け、組み立てて楽譜ノートを広げる。
演奏するのは、【星と僕らと】。
ジメッとする星空の下で、ゆったりとした曲調のものを演奏するのは、中々に乙なものだ。
曲名や歌詞の中に『星』が入っているこの曲を、外で演奏するなら星空の下がいいと思っていた。
だから今夜晴れているのを見て、屋上で吹きたいとハナを連れて上がった。
気分は最高。夜闇の中から瞬く星々と柔らかな明かりを照らす月、この空間にフルートの音色が響くのはなんとも神秘的で、俺が演奏している姿を他人が見たら幻想的な空間になっているだろう。
演奏を終えて口を離す。先程までうっとりとした顔で座って聞き耳を立てていたハナが立ち上がってゆっくり足元に来て、「みゃあん」と鳴いた。
フルートをバラしてケースの中に仕舞って、地べたに腰を下ろして空を見上げる。
日常を忘れさせる力がある星空を見上げながら、膝に乗って丸くなったハナを撫でる。
──こんな風に夜を過ごすのも、たまにはいいな。
去年君と見たあの星空
今年君と見たかった星空
今年は君が星になってみんなに見られる番だね
早く私もあなたと同じ星になりたいな
星空が怖い。あの得体の知れない輝きも、いつ落ちてくるか分からない不安も、どこまでも果てしなく続く暗い青も、その全てが私をギリギリと追い詰めている。
ここまでの話では単なる恐怖症、目に入れなければいい話。しかし、星空というのは想像以上に日常に絡んでくるもので、テレビ番組にSNS、絵画、書籍、道端のポスター、街に蔓延る恐怖に私は今日も苦しめられている。
原因を探し出そうにも、いつからかこんなことになったのか分からないぶんには追求できない。少なくとも高校時代まではこんなはずではなかったのだが。
「それで、星空を克服したいと?」
いつか糖分過多で死にそうなほどの砂糖を入れたミルクティーにも手をつけず、彼女は疑問符を付けて、そう問いかけた。よくつるんでいた高校時代にはまだ自覚していなかったもので、天体観測に精を出していた私達からは想像出来ないものだからだろう。
「このままでは星空に狂わされて殺されかねん。かつての同士を助けると思って付き合ってくれ。」
「そりゃあ君の星空恐怖症を克服するのは手伝うさ。友達だからね。ただ、卒業したあと君が天体観測に誘ってくれないのはこれが原因だったのかと驚いただけだ。」
「それは……忙しかったのもあるがな。お互い社会の歯車だ。時間も余裕もないだろう。」
社会の歯車にも星空を眺める権利はあるだろうにと呆れたような台詞を吐く彼女はチョコレートをつまもうとして手を戻した、どうやらビターは子供のような彼女の目にはかなわなかったらしい。天体観測をしていないのは、恐怖症だからでも、忙しかったからでもない。私はただ、疎ましかったのだ。あれほど2人で追いかけた空を恐れてしまう自分が、そんな私を嘲笑うかのように毎日現れる星空が、あのころのまま星を愛する君が。
「まぁそんなことをとやかく言っても仕方ない。原因探しをしようじゃないか。」
「そうして君に話を聞き続け、質問し続けて約3時間、進展は無しか。もうちょっと具体的な答えをくれよ。君腐っても理系だろう?もうちょっと理知的な話をしてくれ。」
彼女の星空のように広がる瞳が怖くなってか、それとも責めるような口ぶりにいたたまれなくなってか、目を背けた。
「答えと言われてもこれ以上答えられないんだ。私自身、分からない。」
こうして我々の原因探しは完全に行き詰まってしまった。ここまで来てしまえば、あとは押し問答の繰り返しだろう。この終わりの見えない議論は終わりにするべきだ。そう結論づけ、口を開きかけた時、遮るように彼女が聞いた。
「そういえば君、大人になってから怖くなったと言ったな。」
「そうだが、それがどうした。ちなみにいつ頃か明確な時期はわからんぞ。」
「別にそれは気にしてない。ただ、星空というのは私たちの夢の集合体だ。それを忘れてはいないかと。」
「は?」
なんの脈絡もない言葉に思わず疑問の声が漏れる。
「いつか星の向こうに辿り着くことを夢見て、理想と希望を詰め込んだ楽園だ。永遠に辿り着くことは無い、程遠い異世界だ。あのころの我々にとってはそうだった。」
「次の日の朝のことも気にしないで、望遠鏡を持ち寄って、夜遅くまで天体観測をしたな。まるでどこぞのバンドの歌みたいだった。」
「ても夢からはいつか覚める。夜は更けて朝になり、子供は成長して大人になる。大人になったぶん空は随分近くなった。」
「近くなって、近くで見てしまったから、その楽園が子供の甘さと無知で出来たものであるという事実に気がついてしまった。そうなんだろ?」
「君が見れなくなったのは、星空じゃなくて子供の頃の君なんだよ。大人の君にはあの頃が許せないんだ。あの頃を通して見えるあの頃から変わってしまった自分が怖いんだ。」
「何を根拠にそんなことを言ってるんだ。私はそんな」
「君、今日あってから僕の目を1度も見てくれない。子供みたいだって君が揶揄する、僕のことを。まるで恐れているみたい。」
星空が怖い。あの得体の知れない輝きも、いつ落ちてくるか分からない不安も、どこまでも果てしなく続く暗い青も、その全てが私をギリギリと追い詰めている。
星空が怖い。今では得体の知れない遠くなってしまったあの頃の輝きが、どこまでも果てしなく続く青春の暗い影法師が、あの頃の夢が、あの頃の私達が、今の私をギリギリと追い詰めている。
夢に届かず諦めた私を、許さないと、殺そうと星空が上から追い詰める。
そうしていつか落ちてくるのだ。いつまでも過去に囚われた愚か者の、その上に。
満天の星空が見たくて街を離れた
人から離れれば離れるほど、星はきれいに見えた
星はきれいだったけど、僕は汚いままだった
降り注ぐような星空も、僕を洗い流しはしない
街へ帰ろう
人の灯りが僕を包み込んで行く
ねぇ?あれ星が並んでてきれいな星だね(*^^*)
しかもピカピカして動いてる!!
あれはね、飛行機だよ!
あの星はすごいスピードでひゅんひゅんうごいてるね!!o(゚◇゚o)ホエ?
あれはね、UFOだよ!
わぁ!流れ星だ!!
あれはね、隕石だよ!
星空に動くアートだね!
そうだね😊
ねぇ、君はさ星空が好きだったよね。
天気が良い夜すぐにベランダに行っては月と星が綺麗だーって……君はね、僕の太陽だったんだよ。
僕だって君の太陽になりたかった。でも…君の太陽は誰だったの?僕じゃないってわかってる。其れを言わずにさ、目の前から居なくならないでよ…最期まで君は性別を明かさなかったね。
男性の服も女性の服もよく似合ってたね。
今日も此処で寝てもいい?君と約束したことを今でも守ってるよ。
今日は綺麗な星空だね。
今日は君に逢いに行こう。
─────僕は今日も君の眠る棺桶の横で君と交わした約束を果たす為に思い出を話す。
ねぇ、貴方はお話をするのが好きだったよね。
私との写真を見る度、これがよかったねーって……貴方はね、私の太陽だったんだ。
これは秘密。
君は直接、太陽だって言ってくれたけどね。
きっと、貴方は僕なんかが私の太陽じゃないって思ってる。
でもね、私は性別を言わなくても男性の服も女性の服も似合うよって言ってくれたよね。
ありがとう、本当はね、男なんだ。
骨格が女の子っぽいから女の子のフリしてた。一人称だって、私じゃないよ。
俺なんだ。俺は、君と約束した事覚えてる、君は覚えてるかな?星空の下でまた会おうって約束。俺はもう死んじゃうけどね。
君は言ってくれたよね、死んでも、横で寝ているよって愛してるってずぅーっと傍に居るから安心してねって。凄い泣いてた笑
後、もう1つ。俺が思い出を忘れない様に君の得意な話、聞かせろよ。
今日は綺麗な星空だな。
今日は彼奴を待とう。
─────俺は今日も成仏出来ず君と交わした約束と君の話す思い出を星空の下で待ってる。
「「最後に一つだけ」」
「「愛してる」」
其れ:それ 最期:さいご 此処:ここ
貴方:あなた 傍:そば 逢いに:あいに
彼奴:あいつ
男の子の言動も注目して読んでみてね。
口笛吹いて歩こう 肩落としてる友よ
いろんな事があるけど 空には星が綺麗
星空、お酒、良い音楽
それだけあれば、何とかなるよ
#星空
静寂に包まれた山の上。
俺たちはテレビでやっていた流星群が降る様子を見に来たのだ。友人が数人と、幼馴染がひとり。
今夜は天体観測日和らしい。
少し肌寒く、気づけば両腕を摩っていた。周りに目をやればチラホラと人影が見える。きっと、俺たちのように流星群を観察しに来たのだろう。寒いのにご苦労なこった、と自分たちのことは棚に上げてそう思った。
みんなで使おうと持ってきたひとつの天体望遠鏡は、今は友人たちが使っている。俺と幼馴染はきっと、彼らが満足した後に使うことになりそうだと、少し離れた場所で賑やかな声をあげる友人たちに苦笑を浮かべつつ、俺は星空を見上げた。
そこには当然、恒星が輝いて見える。
俺の隣では、幼馴染が同じ空を見上げていた。
そのとき、ふと思う。
空に浮かぶ星より、君の方に目を奪われるのはなぜだろうかーーと。
いつも夜が嫌いだった。
賑やかで、どこから聞こえてくるのかも分からない街の喧騒が好きで。
そんな大好きな街が、夜には静まり返ってしまう。
どこか、知らない場所に捨てられたみたいに不安になる。
怖くて怖くてたまらなくて、ぬいぐるみを握りしめながら目を瞑って寝る。
涙目になりながら明日の朝にはまた戻れると考える。
それでもどうしても眠れない日があった。
いつもは暗いはずの部屋に、薄い光がカーテン越しに覗いていた。
それを見ると、涙も引っ込んでしまう。
ぬいぐるみを枕に寝かせ、そろりとベッドから抜け出す。
ぎしりと音を立てるベッドにビクつきながら、そっとカーテンを開ける。
息も出来なかった。
子供の頃の俺にとっては、衝撃的なものだった。
きらきらと輝いている星が形も色も鮮やかに、そして鮮明に空に浮かんでいる。
どす黒かった空も青みがかかり、見事な色を響かせている。
太陽が寝ていても、星は照らしてくれる。
吸い込まれそうな夜に恋をしてしまったように。
俺は、夜が嫌いだ。
〈お題:星空〉ー評価:駄作
星を数うる如き所業と思ってみても歳を重ねて見れば容易い事もある。
ーーー
「夜は好きです。アナタは夜が怖いようですね。少し、昔話をしよう。聞いてくれるね?」
俺は宝石類の付いたネックレスや、イヤリング、指輪、ブレスレット等を紹介している番組が好きだった。
うちは貧乏で、そんな高価な贅沢品を買う余裕がない事は、小学校に入学する前に痛いほどわかっていた。
そんな俺だから、物を大切にすると云う、もったいない精神が他のクラスメイトよりも強い。ボールや、手作りのお人形という高価な遊び道具は使わずに、公園に落ちている短い木の棒を駒にして擬似的なままごとに勤しんでいたくらいである。
筆圧も極力抑えられ、消しゴムも惜しんで使わず済むように出来るだけ綺麗に正確に書くことに拘った。
漢字練習は指でなぞって練習して、試しに書いてみるという方法を取っていた。
そんな俺が学校の生活に慣れてきた頃、七夕祭りの季節がやってきた。
どうやら、短冊に願い事を記載して、ササに吊すという儀式である。
俺は薄い文字で「無限に散らばった宝石を眺めたい」と書いて短冊を吊るした。
そうそう、星空を宝石と揶揄できる感性が身に付いたのは、つい最近。夢を叶えたくば、惜しまぬことです。でないと中々叶いませんね。
「私の夢が、20年越しに叶った。というそんなたわいないお話です。」