『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星空
とある魔法郷は星が綺麗なことで有名だった。
日が落ちればすぐに楚々とした星が顔を出し、暗くなればそれこそ細かな宝石を散りばめたような、美しい星空を見ることができる。
郷の外に住む者たちは、こぞって星を見ようと郷に押しかけた。しかし、郷の者たちはそれを拒んだ。
理由を聞かれた郷の者は、口を揃えてこう言う。
「死んだ者は天に登って星になるという話を、聞いたことがないのか」と。
ある日、郷に住む少女が一人亡くなった。郷を治める長の息子の、攻撃魔法の練習台にされたのだ。
郷の者は、またか、と呟きつつも涙を流し丁重に供養する。
郷の空に、また一つ星が増えた。
とある魔法郷は星が綺麗なことで有名だった。
夜に小さく窓を開ける
冷んやりした風と共に
カエル達のリサイタル
星が流れていないかと
確認して眠りについた
好きな人と見上げた空
友達とふさげあった夜
どんな夜空の星よりも
美しかったと思うのは
あのちいさな町の景色
遠い記憶の中のページ
『星空』
星空
何十臆 何百億光年の光
瞳の奥の方に映り 脳が認知するまでの時間が何百億年というイカれた発想をしてみてはどうだろう
生命の記憶
本能がこの温かな煌めきを 幻想を映し出す あたかもそこにあるかのように
時を流れた血液を感じる
自分を愛そう
生命を肯定するために
負けなかった アウストラロピテクスのために
化石になった三葉虫のために
私達はいつも何か忘れていたような気がしていた
ここにいることを
滅びるために創り出された地球上の全てのものが
いとおしい。
星空(2023.7.5)
「ねぇ、窓を開けてくれない?」
青白い顔、けれども穏やかな表情で、彼女はそう言った。僕は黙って窓を開け放った。今日の天気は快晴で、窓の外には時折瞬く星々が見えている。
その星空に、きっともうよく見えていない目を眩しげに細めながら、彼女は口を開いた。
「私、きっともうすぐ、あの星たちのひとつになるわ」
「縁起でもないことを言わないでくれ…」
一瞬息を呑んだ後、僕は懇願するように言った。けれども、内心では、あぁ、彼女の言う通りだ、とも思っていた。不治の病に冒され、医者にも黙って首を横に振られた彼女は、今にも儚く消えてしまいそうなほど衰弱していた。
「別に、悲観してるわけじゃあないのよ?ただ、そうなったらいいなぁって。そう、思ってるだけ。」
「……頼むから、生きることを、諦めないでくれ…。頼むから…」
静かに、けれども血を吐くような声の僕を、仕方がないものを見るような、そんな優しい目で見つめながら、彼女は言葉を続けた。
「諦めてるというか…もう、わかるのよ。ここが人生の終わりだって。悪い気分じゃないわ、あなたと離れてしまうこと以外は」
そう言うと、彼女は一つ咳をした。
「私はね、生まれ変わりというものを信じてるのだけど」
また、一つ咳をする。
「何になったっていいの。何になっても、あなたのそばに、あなたといられるなら、それでいいの。でもきっと、私が死んだら、あなた、とっても落ち込むでしょう?だから、星になったら、あなたはきっと、上を向いてくれるんじゃないかって」
僕の目からは、いつのまにか涙が流れていた。
「あら、泣いてる暇はないわよ。あんなにたくさんある星たちの中から、星になった私を探してくれなきゃいけないんだから……」
そう言って、彼女は笑った。きっと、彼女の生涯でいちばん綺麗な笑みだった。
そうして、彼女は星になった。
その日からずっと、僕は彼女の星を探している。
7/5 お題「星空」
杯で水をすくい、天球にぶちまければ、それは星になる。
指の先で一条の線を引けば、それは流星になる。
何もかも趣味でやっていたようなものだったが、ここ千年以上は、先回りして面倒な計算をやらねばならなくなった。後付けで作った法則に乗せ、様々なノイズを用意し、まだ「観測」されていない天体の位置を微調整する。
やれやれ。困ったものだ。
幾千年もこうして作って来た夜空は、どういうわけか人間に希望を与える。実に不思議なものだ。
今も、この夜空を見上げる数多くの瞳。笑んでいる者、泣いている者、決意を秘めた者、憧れを抱く者。
まだしばらくは、この趣味を止める気にはなれそうにない。
やれやれ。困ったものだ。
(所要時間:13分)
死んだ人の数だけ星があるんだよ
昔誰かに言われたんだ
そうか、死んだら星になるのか
星空が綺麗な夜に
何度手を伸ばし願った事か
願うだけでは叶わないと
身に沁みて理解したのはその頃だった
星が今日も光るから
僕はただただ目を閉じる
暗闇だけが僕の味方だ
強がる僕をどうか照らして
【タンポポとハルジオン】
私の好きな花はタンポポとハルジオン
その辺に幾らでも咲いてるけど、ただ咲いてるタンポポとかが好きなわけじゃないんだ。
条件があるんだよね〜(o´罒`o)
それは首の長いタンポポorハルジオンが咲いていて、その周辺は緑色の草だらけじゃないといけない…という条件がある。
周りが緑だらけだとタンポポやハルジオンの茎とか歯も緑色だから緑色の地面に黄色いタンポポ 白いハルジオンが空中に咲いてるように見えるんだ♪
そして花が良い感じにまばらに咲いていると、まるで星空を見てるように見える♪
これが私の好きな咲き方をしてるタンポポorハルジオンです♪
この説明で分かるかな(;ᐙ )︎՞少し不安
テーマ【星空】
深夜の1時にふと目が覚めて、ベランダに行った。そこから見える星空は、とても美しかった。見惚れていると、流れ星が見えた。急いで手を合わせて願った。
どうか、許してください、と。
満月を見にベランダに出てみたら
星が瞬いていた
キラキラ輝く星は何億年も前の光だ
でも今この瞬間のわたしに届いてる
星も、月も、わたしも
宇宙生命体だ
いつかあそこに戻るんだ
わたしはそっと祈る
今はまだ届かない光たちも穏やかでありますようにと
【星空】
「星空」
どうしていつも足元ばっかり見てしまうんだろ。
上を向けたら、綺麗な世界が見えるのに。
立ったまま上を眺め続けるには、力がいる。
いっそ寝転んでしまったらどうだろう。
力を抜いて楽な姿勢で。
キラキラした夢を見よう。
頑張りすぎないで、わたし。
#16
夜、1人きりで歩く道は少しだけ怖い。
人通りの無い静かな道と、
昼間よりもやけに肌寒い風と、
スマホで確認出来る時刻とが、
不気味さを助長させる。
そんな時、見上げた先にキラキラの星空が確認できると、少しだけほっとする。
【星空】
【星空】
カタカタと古びた音を立てながら回転する映写機が、天井に星空を映し出している。白銀の星々が煌めくその光景は、私の一番のお気に入りだった。
大昔の人間は、本物の星空を毎日のように見上げていたらしい。地上の汚染が悪化し、地底都市が築かれるようになった現代となっては、もはやおとぎ話にしか聞こえないけれど。
「またここにいたんですか」
呆れたような声が鼓膜を揺らした。振り返れば白衣を着た君が腕を組んで立っている。
「ちょっと来てください。気になる反応が出てて」
「はいはい、今行くね」
休憩室のソファから勢いよく立ち上がる。周囲からは馬鹿にしかされなかった私のラボに、望んで訪れてくれたたった一人の後輩。汚染物質の除去なんて誰もが諦めた未来絵図を、キラキラとした目で語ってくれた子。後指を指されながら一人きりで研究を進めてきた私にとって、それがどれほどの救いだったか、君は知らないかもしれないけれど。
(いつか私が本物の星空を見る時には、君にも隣にいてほしいな)
きっとこんな紛い物の空よりも、その光景は遥かに美しい。心の中で夢想しながら、私は映写機のスイッチをパチリと落とした。
夏の空…私は音楽聴きながら勉強をしていた…気分転換に星空を見上げた…星空を眺めていたら何故か悲しくなってくる…なぜだろうか…それはあの時…2人で交わした約束が合ったのを思い出した…
「ねぇ〜」
そう私が言うと彼は…
「何?」
「このまま付き合ってて同居とかしたらさ2人でこうやって星空を見上げよう」
「いいよ」
総約束交わしたのに…私達はお互いに転校することをきっかけに別れてしまった…またあの時みたいに戻れないかな〜?戻りたいな…そう思っていた。
「ピロン」
連絡が来て内容を見た…そしたら…
「またやり直さないか?」
そう言われた…
私は…
「いいよ」
そう送った
「星空見てる?」
と彼から連絡が来たため私は…
「見てるよ」
そう送った
「あん時交わした約束覚えてる?」
「覚えてるよ。付き合ってて同居とかしたら2人でこうやって星空を見上げようっていう約束でしょ?」
「そうそう」
「私それ思い出して泣いちゃった」
なんて言う会話だった。
saya
『時刻は深夜0時をまわりました。ミッドナイトラジオのお時間です』
どうやら俺は寝落ちしていたようだ。
寝落ち、というよりも、職場から自宅に帰る道中に、猛烈に眠くなり、コンビニの端の駐車場に車を停めて、現在にいたる。
仕事は22時に終わったから--
「やべ、2時間くらい寝てた!?」
車のラジオから聞こえた時間にハッとする。
いつもなら家でご飯やお風呂を済ませる時間なので、このラジオ番組は初見である。
ラジオでは雑談や音楽を流す程度のものだったので、聞きながら俺は車を走らせた。
『そういえば、そろそろ七夕ですね、おり姫様と彦星様は、今年は無事に会えますかね』
俺は車を運転しながら、夜空を見る。
そこには、満点の星空が広がっていた。
こういう時、田舎に住んでて得したなぁ、と、思う。
『まだ梅雨はあけてませんが、年に一度会える行事、会えてるといいですね』
うんうん、と相づちをうちながら運転している俺。いつの間にか放送に相づちを打つおじさんになってしまったようだ。
それに、この星空も、若い時はただ綺麗だなぁ、と思っただけだったが、なんだか感傷に浸るくらいに年を取ってしまっていた。
大きな天の川と共に、俺は帰路に着いた。
【星空】
※【真夜中】や【ミッドナイト】のお題の時系列
飼っていたポチが死んで、私が泣いてた夜。
友達の花ちゃんは私の背中をさすりながら言った。
「あの星のひとつひとつはね、
死んだ人の魂なんだよ。
ああやってお空から私たちを見守ってくれるって、おばあちゃんが言ってたの」
顔をあげて空を見上げると、たくさんの星の中で一際小さく、茶色っぽく光ってるものを見つけた。
「……ぽち」
思わず呼びかけると、その星は私に答えるように
『きらり』
と一際明るく輝いた。
【星空】
雨が降った日の夜。
雲が流れ、星空が広がる。
「上ばかり見てたら転ぶよ。」
そう言われて下を見る。
そこにあった小さな水たまりにもまた、星空が広がっていた。
ほうき星
南十字星
北極星
野辺山天文台
キミ
高尾山のビアガーデン
キミ
八王子パスタ
キミ
童子-T
キミ
道志川温泉
キミ
石川パーキングエリア
キミ
仏果堂カフェ
キミ
白いトウキビ
キミ
藤野のラブレター
キミ
キミ
キミ
ほうき星よ!
伝えてくれ!
俺は…
ここにいるから
今夜もキミを思っているから
星空に見守られて
キミを思って…
ここにいるからと…!
ほうき星!伝えてくれ!
夜空の星屑は
あの娘の
あのメロディー
あの娘の
お気に入り…
流れる ほうき星…
あの娘に伝えよ…
天の川をふたりで渡りたい
好きにならずにいられない
あの娘の笑顔は夏の空
夜空の星屑に願いをかけたなら
流れるほうき星…
心を伝えよ…
真島昌利
星空がとても綺麗。たくさんの星座が見れる👀星空を見ると安心した気分になるε-(´∀`;)ホッ
君が空に瞬く星に願いをかけている時、祈られた星でも誰かが何処かの星に願いをかけている
#14【星空】
昔、付き合っていた人が
星が綺麗に見えるという道の駅に
連れていってくれたことがある。
夜更けに隣の県まで車を走らせ
辿り着いたその場所は
少し視線を上げただけで
星が目に飛び込んでくるくらい
暗くて静かなところだった。
寒いからと、少し横着して
サンルーフからみた星空は
なんだかプラネタリウムみたいで
やっぱり外に出て見よう!と
寝転がる身体を揺らす。
「そう言うと思った」と
ドヤ顔と一緒に差し出されたブランケット。
さすが、わかってる!と
大袈裟に褒める私に見せたその笑顔は
星に負けないくらい
キラキラしてた。
そんなことを
久しぶりに思い出した夜。