海月

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#14【星空】


昔、付き合っていた人が
星が綺麗に見えるという道の駅に
連れていってくれたことがある。

夜更けに隣の県まで車を走らせ
辿り着いたその場所は
少し視線を上げただけで
星が目に飛び込んでくるくらい
暗くて静かなところだった。

寒いからと、少し横着して
サンルーフからみた星空は
なんだかプラネタリウムみたいで
やっぱり外に出て見よう!と
寝転がる身体を揺らす。

「そう言うと思った」と
ドヤ顔と一緒に差し出されたブランケット。

さすが、わかってる!と
大袈裟に褒める私に見せたその笑顔は
星に負けないくらい
キラキラしてた。

そんなことを
久しぶりに思い出した夜。

7/5/2023, 11:33:03 AM