『星空の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の望む幸せは
帰り道に空を見上げて
「今日は星が綺麗だよ」って話せる人がいて
今日はいい日だなって上を見ながら歩けること
新しい靴を下ろしたのに雨が降ったり、好きな人にすでに相手がいたり、それを全て運が悪いと言っていたけど、どうやら本当についていない人間なのだと実感する「大丈夫です、なんとかします」切れた電話にため息をつく。なんとか、って、何よ。ため息ひとつ、夜空に消えていく「どうしようか」「さすがだね」見知らぬ土地で聞き慣れた声、驚いて振り向けばやあ、と片手を上げる影「なんで」ここに、までは言えず、近づいた彼は相変わらずのスーツに身を包み、笑顔を浮かべている「なんとなく、嫌な予感がして」「そんな理由で来る場所じゃないのよ」「でもホッとしただろ」「さすがだね」さっきの彼と同じように笑って見せる「お腹空かない?」遠くに見える灯りを指差し歩き始める。隣に並ぶ彼からいつものタバコの香りが鼻を掠める「どうしてここがわかったの」「俺は君のスーパーマンだろ」そうだ、どうしようもなくなったときは、颯爽と現れて私を助けてくれる「私ってラッキーな人間かも」「え?」独り言のように呟いた言葉に自分で笑ってしまう「ビール飲んでもいい?」「ダメなんて言ったことあるかい」「いいよ、って言わせたいの」「もちろん、いいよ」その腕に自然と絡まることだって、今日は許して。
星空の下で
#1 【星空の下で】
あの日見上げた星空に
君と交わした約束を
何時までも忘れずに
そっと心の中で呟いた
「いつか会える日まで
その時まで忘れない
君との大切な思い出だから」
星空の下で
そう呟いた私
今年の夏はキャンプに行こうと思う。今流行りの1人キャンプを長野辺りで出来たら最高。
長くはできないな。家族に怒られる。一泊二日で十分。自分でテントを張り、晩御飯を作る。たいしたもんは作れない。カップラーメンくらいかな。コーヒーとカステラがあればいいか。
目的は食事ではない。ボーとする時間を作ることだ。都会にいるといろいろと余計なことを考えてしまう。一切のことを忘れて自分の内面に集中する。
食べ物はどうでもいいが、必需品がいくつかある。まずは薪。小さいものでかまわない。パチパチというあの音がリラックスさせてくれる。そしてコーヒー。薪で沸かしたお湯で入れるか。高いものでなくていい。インスタントでいいな。極めつけは満点の星空。これのために山に行くようなものだ。都会では見ることが出来ないこぼれ落ちてきそうな満点の星空。
満点の星空の下、薪を前にボケ〜とコーヒーを飲む。今年の夏休みに決行したいな。
煙草なんて珍しい。この夜更けにどこへ行ったのかと探してみれば、その人は窓辺で空を眺めて煙を吹かせていた。眠れないのか、考え事でもしているのか。その背中は窓枠に寄りかかり小さく丸まっている。初めて見る姿だった。勝手にどこか遠くへ行ったような気がしたが、それでもまだ星よりは余程近い。名を呼び、その背に触れようと静かに足を踏み出す。細い煙がわずかに揺れる。風のない夜だった。
(題:星空の下で)
もう35年以上前の話だ。
徳之島出身の同僚が、盆休みに実家へ遊びに来いよと誘ってくれたので、話に乗ってみた。
徳之島とは奄美大島と沖縄の中間に位置する南の島で、今はどうか知らないが、当時はぜんぜん観光地化されていない、サトウキビ畑ばかりザワワする、鄙びた島だった。
お盆だから8月なのに、大きな鯉のぼりがはためいていた。「なぜあんなモノがまだ泳いでいるのか?」と同僚に訊ねると、
「ああ、島の人間はそんな事いちいち気にしないから、しまわないでそのままなだけなんだよ。」と、関心無さそうに答えた。
私は人見知りする性質なので、ホテルに泊まって、島の案内だけ頼もうと思っていたのだが、
ホテルに泊まられては、俺の顔が立たんと同僚が憤慨するので、結局は1週間くらい、彼の家で飲み食いも全部お世話になってしまった(昼食以外は)。
人見知りする筈だったが、同僚のご両親も、島の人達もみな素朴で良い人ばかりで(具志堅用高さんを思い浮かべてみて下さい)、さすがの私もすぐにうちとけてしまった。
環境も素晴らしかった。ほとんど街灯もない家並みに、時々どこかから闘牛の嘶く声が聞こえた。
おばさん(同僚の母親)は、機(はた)織りが出来る人で、機織り部屋があり、細かく美しい糸を織っていた。
鶏肉の入った味噌汁、パパイヤの野菜炒め、普段から食べている物も何だか微妙に違うのである。
盆踊りに、小学校の校庭へ出かける時、おばさんが声を掛けてくれた、
「ハブに気を付けなさいよ。」
私は思わず笑ってしまった、
明かりもろくにない夜道、懐中電灯と提灯の頼りない光しかなく、物陰に隠れているハブに対して、自分はどうやって気をつけたら良いのか、まったく分からなかったからだ。
しかし見上げれば、
夜空には満天の星、降るような星空だ。ハブを警戒しながらも、思わず見とれてしまいそうだ。
星空の下、校庭に集まり、島の人々と共に、今夜は飲み、踊りまくるのである、
♬*°ワイド、ワイド、ワイドー、
吾きゃ牛ワイド、全島一ワイド!!
ウーレ、ウレ、ウレ、
吾きゃ牛ワイド、全島一ワイド、
ワイド、ワイド、ワイドー!!♬*°
(俺の牛は全島一強いぜ! の意)
冬だ。冬の夜だ。冬の夜がやって来た。
空気は氷のように透き通り、甘く冷たい匂いがする。
星々は氷柱のように垂れ下がり
眠る街を見下ろしていた。
私は春を待つ土の丘に寝そべって
白い息を吐きながらそれを見上げていた。
目が覚める迄は春だった。
目が覚める迄は夏だった。
目が覚める迄は秋だった。
目が覚めたので冬が来た。
春に恋する冬告精がうたっている。
春告に会えば死んでしまうくせに。
もう一度目を閉じた。
次に目を開けた時、
夏に別れた
春の君に会えたらいいのにと思って。
「星空の下で」
女の言説が男に有効なのは、
形が整っている間だけだと思うのだ
老いれば、顔が整っていなければ、
権利を主張しようがブスと一蹴され終わるだけだと、
サフラジェットたちをみていて思うのだ
残された時間はあと十年である
その間に私は、どう生きよう
星空の下で
ブランコを静かに揺らして待つ。聞き慣れたスニーカーの足音がやってきた。
遅い。
ごめん。猫が起きちゃって。 そう言って彼女は隣のブランコに座った。
幼なじみだ。幼稚園からずっと一緒。中2ぐらいから、夜中に抜け出して公園で会うようになった。何をするわけでもない。学校のこと、好きな音楽のこと、ゲームのこと、そんなことをダラダラとしゃべるだけ。高校生になってもこの習慣は続いていた。
あのさ、 彼女が珍しく神妙に切り出した。
やっぱりだめっぽい。
離婚?
うん。
そっか。
前に1度だけ、この話が出た。父親の不倫が原因らしい。僕はなんと言っていいかわからず、今みたいに、そっか、とだけ返したと思う。
よくある話よね。
うん。
こういうの他人事だと思ってた。
うん。
うん、ばっかり。
うん。
そこからしばらくは無言だった。ブランコの軋む音がいつもなら鬱陶しいのに、今日はなぜか有り難く感じた。間をつなぐ唯一の存在だったからかもしれない。
時計を見た。午前3時。いつもの解散の時刻だ。
3時ね。 彼女が先に立ち上がった。
じゃあまた。
なあ。
ん?
相手の女、殺してやろうか。
彼女が目を見開いて固まった。が、すぐ笑顔を見せ、
じゃあお願いします。と答えた。
何くれる?
んん、じゃあパン。くるみパン。
殺しの報酬がくるみパンかよ。
うん。今日作ったの。お母さんと。
……そっか。じゃあそれでいい。
うん。明日学校に持って行く。
彼女は背を向けて歩き出した。が、すぐ立ち止まって空を見上げた。
悪巧みって、やっぱり夜にするんだね。
明るい声だった。表情はわからなかった。今夜は月もない。有るのは青白い星だけ。シリウスだろうか。まあ、なんでもいい。
じゃあ。
ああ。
彼女が去って行く。
僕は彼女の足音が聞こえなくなるまで、ぼんやりとブランコを揺らしていた。
あなたと仲良くなり初めてふざけ合える仲になって
一緒に帰ったあの日。
冬はやっぱり陽が落ちるのが早くて
帰る頃には外は真っ暗で星がたくさんあった。
彼は4月から東京にいくらしい。
東京はここみたいに田舎じゃないからこんな星空が見えるのももう少しなんだって悲そうな声でそう言った。
私はあなたが卒業する前に
想いを伝えるつもりです。
名前に「夏」という文字が入る彼。
夏がたしかに似合う彼。
次の夏はお互い別々の地にいると思うけど。
たまには帰ってきてね、
花火大会とか行こうね、
そんな妄想を繰り広げながら彼と別々の道に向かう
#星空の下で
星空の下で
星とか月ってお題でよく出てくる気がする。答えはいつも昔は見たけど大人になってから見なくなったな、みたいな感じになってたと思う。
しかし星空か。今の時代星を見上げる余裕のある人がどれだけいるものか、なんてのも前に書いた気がする。
なんで星とか月はもういいっすわ。それより最近また寒くなったな。
この間夏みたいに暑いときが一瞬だけあったから電気毛布をしまっちゃったけどここ最近寒いから電気毛布が恋しくなってきた。
でもまた電気毛布を出してどれだけ使うのか。三日かそこら使ってまた暑くなったらやってられないぜ。だから出したくない。
でも早朝と夜はやっぱり寒いから電気毛布が欲しくなる今日この頃なのであった。
星空の下で
星はいつも輝いている
何万光年をかけて、光を届けてくれている
地上から見上げた時は
雨や曇りの日は見えないけれど
それでもいつも輝いている
星から見れば、私達も輝いて見えるのかも
しれない。とても綺麗だね、って思われて
いるかもしれない
星空の下にいる私達も
いつも輝いている
星を見に行くなど話題作りのつもりだった。
行ったところでわからない。
私のわかる星座なんてオリオン座くらいなのだ。
「オリオン座わかるならそれ起点にすれば見えると思うよ」
「詳しいの?」
「昔付き合ってた彼女が詳しかった」
声が詰まった。
それはそうか。かっこいいもん。
どうせ最初に見る星座が私だったらな、など叶わぬ我儘を心の中で呟いた。
星空の下で笑う君を思う。
星空の下で
《星空の下で》
地球の反対側の朝を想像する 焚き火する 野宿する フクロウが静かに狩りをする ホトトギスの声がきこえる あのひともいまおなじく北極星を見ているはずだと信じる 宇宙ステーションの外壁のトラブルの状態を目視で確認する 地球の昼を思い出しながら宇宙食を口にする スペースデブリは今日も無意味に地球を周回している 漂流する筏の頭上の満天の星 南十字星を見て、南半球を実感する
星空の下で
宵闇の空の下できらきらと星が輝く
君が無邪気な笑顔で一番輝く一番星を
指さして僕にはしゃいだ姿を見せるから
僕はきらきら輝く星よりも君の眩しい
笑顔に惹き付けられるんだ....。
#悠と響 (BL)
Side:Hibiki Kutani
「なぁ相棒、そういえば俺たちって互いのことを名前で呼んだことないよな?」
「そうだな…確かにないような気がする」
「けどさ、今更名前で呼ぶって照れくさくね?」
「そうか?」
星が綺麗な日の夜、俺は相棒と2人で遊んだ帰り道で何となく、本当に何となくそんな話をしていた。
自分から話題を振っておいてなんだが、だんだん胸のあたりがむず痒くなってきている。
「響」
「うぉっ!?何だよ突然!」
「…俺のことは名前で呼ばないのか?」
「あんたなぁ…!俺今照れくさいって言ったばっかじゃねーか!」
「何で?」
…本当に何でだろうな?自分でもよく分からない。
ただ、何故か照れくさく感じている。今更感があるからだろうか?
「呼んでみろよ、悠って」
「…はる…か?」
「ちょっと、何で疑問形なわけ?」
「うるせー!!」
星空の下で何恋人みたいなやり取りをしてるんだ俺たちは。
…でも、名前で呼ぶのも案外悪くはないかもしれない。なんて、悠本人にはあえて言ってはやらないが。
【お題:星空の下で】
◾︎今回のおはなしに出てきた人◾︎
・宮前 悠 (みやまえ はるか) 攻め 高2
・久谷 響 (くたに ひびき) 受け 高2
「星空のしたで」
何を考えようか
それとも何も考えないようにしようか
ただ空気の冷たさを肌で感じ
目を閉じ
遠くで聞こえる音が何の音なのかを想像し
自分の思い出と絡ませ
懐かしみ
ふと冷え切った体に意識が戻り
なかなか有意義な時間だったと
帰路につく道すがら
何も考えないようにしようと思ったのに
結局色々な事を考えてしまったな、とひとりほくそ笑む。
宵闇に沈み
ただ一つだけを想う
暗転する世界
星空の下で――
星空の下で
星空の下で
星座を見れたなら
見れたなら
それは…。
願いが叶う瞬間なのでしょうか?
わたしはそう願います。
星に願えばいつか夢は叶う。
夢、仕事で本当に好きなものを選んだ。
好きだから失敗するのが怖い。
自分のミスで、他人が謝るのはもう嫌だ。
迷惑をかけたくない。
好きなものはいつだって嫌いになる可能性をひめる。
好きになった分距離が近くなって、嫌な部分を知るから
嫌な部分を愛おしく思えたらいいのに。
なれなくて自分の心の狭さを知る。
夢を叶えたその先は、星空の下で何を願えばいい。