『星空の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「星空の下で」
苦しいよ、胸が詰まる
あなたの隣が、今はこんなに苦しい
なにを差し引いても変わらない、わたしを惹き付ける運命的な愛情を欲していた、それは薄桃のさくらを掬いとって押し花にするまでの些細な喜びと同じようにありふれたもので
とにかく、たくさんの理由ができて飾られて語られてはじめて価値を見いだせるような愛は、わたしを救ってはくれなかった、
去年の双子座流星群の時、星空の下で願い事をした
あの願いは叶うのだろうか。
きっと叶うよね
信じてる
星空の下で彼は笑った。それが君との思い出の最後の笑顔だった。
嘘みたいな、絵に描いたようなキレイな星空の下。
「星の数程女も男もいる」って言葉を思い出し、
ふと「この中にイイ女、イイ男はどれだけいる?」
と、思ってしまうひねくれ、イタイ自分。
私が住んでるところは田舎なのでとても星が綺麗です。
学校や自習室から帰ってくる頃は星が綺麗に見えるので、毎日滲む星を見上げながらいつか私もあの中の一つになることを夢見ていました。
最近は人間たちの"春の訪れ"を感じるのが惨めで辛くて外に出ていないので星は見られていないけれど、今年もおそらく例年通り星を見上げて帰宅することでしょう。
私の周りの人間は「星空見ると自分なんてちっぽけだなって思って悩みもどうでもよくなる」というけれど、私からしてみたら「星空見ると自分なんてちっぽけなんだからいなくなったって何にも困らない」になってしまう訳です。
捻くれていることも悟った面してるただのガキであることも私が一番理解しています。けれど生に執着していないという点ではそこそこ生きやすいのかもしれませんね。
私は今日もこの星空の下で、つまらない空想、妄想、悲観、心配など山ほど思考してきました。
皆さんは今日どんなことを考えましたか?
どうせ明日もでっかい宇宙のちっちゃい星に住む、さらに小さく愚かな人間はでかい顔して蔓延っています。
宇宙に対してそんな傲慢な態度で生きているなら、モヤモヤも不安も恐怖もぜ〜〜〜〜んぶ深呼吸で宇宙に飛ばして「私って史上最高!!私至上主義!!!」な顔で生きてやりましょう。割と楽しくて案外なんとかなるかもしれませんね。
もうすぐ桜も散ります。私はいつまで息をしているのでしょう。
七月の夜。錆び付いたドアノブを捻って屋上に出た。
空は星の群集に覆われ、暗い地上を淡く照らしている。しかし、その光は随分と小さいものだ。現在となっては人工灯の明々とした光には敵わない。人は星を手に入れたのだ。
自作の望遠鏡を抱え、屋上のフェンスに向かおうとしてはたと気付く。どうやら、今日は先客が居るらしい。夏の夜に溶け込みそうなほどに黒々とした髪を風に遊ばせて、望遠鏡もなしに夜空を眺める一人の姿。その人物の背格好を認識する頃には、その人も此方に気付いたようだった。
「君も星を見に来たの?」
先に声をかけられた。先客は中性的な見た目をしてはいるが、着ている学生服とその低めの声で、男だとわかった。
「ああ、そうさ。僕は天文部だからね。此処に僕以外の人が居るなんて、珍しいな。隣、いい?」
構わないよ、と彼は答えた。その言葉に甘えて、僕は隣に望遠鏡を設置する。望遠鏡の前にかがみ込み、接眼レンズを覗き込んでピントを合わせる。慣れたものだ。ピントの微調整をする僕の手付きを、彼は興味深そうに覗き込んでいる。
「他に部員はいないの?君一人だけみたいだけど」
そんな彼の素朴な疑問に、接眼レンズから目を外す事なく返答する。
「いないよ。今、天文部の部員は僕一人だけ。部員募集の紙も貼ってないし、廃部寸前さ」
事もなげに言ってみせた僕に、彼は一瞬目を見張り、ふうん、と生返事をしてから、再び視線を空に戻した。
「それよりさ。天文部でもないのに、君はこんな夜更けに何で此処にいるのさ。屋上の鍵は閉まってたみたいだけど」
「んー。センセイに屋上の鍵は借りてるよ。俺、昼休みはよく此処に来るから」
レンズから目を離し、彼に問いかけると、ポケットから小さめの鍵を取り出して僕の目の前で軽く振って見せる。
彼は此処に来た理由は言わなかった。彼の目線は相変わらず空を向いていた。しかし、それは空に浮かぶ星を眺めているというよりは、遥か彼方を見つめているように感じる。僕はレンズをいじるのをやめて、彼と同じように立ち上がって空を見た。明るい星しか見えなかった空も、目が暗闇に慣れて、先ほどまでは見えなかった砂粒のような煌めきが、一斉に目に飛び込んで来た。雲一つない快晴の夜空は、星々が形を作りプラネタリウムのように空一帯を包み込む。今日は、絶好の星見日和だ。星々の美しさに瞬きも忘れていた頃、不意に彼が言葉を発した。
「俺、こんなに星が綺麗だったなんて、知らなかった」
口から転がり落ちる溜め息にも似たその声は、昔の自分自身を想起させた。初めて星の美しさを知ったあの日。お古の白い望遠鏡を側に、街の灯が消えるまで星空を眺めていた。
「そうだろ?」
少し気取った返事をして、僕ら二人を覆う星の群れをみる。
街はまだ、眠らない。
彼の家は郊外の山奥にあるから星がよく見える。
けれども今日は雨。星空の下で一晩を過ごすのは叶わない筈だった。
「でも、これから全国的に深夜4時位には○☓流星群が極大になるんだよ」
そう言って車に天体観測用品を積み込んでいる彼の顔は、子供みたいに嬉しそう。
私も、用意したバスケットとポットを二人分の毛布の隣、後部座席に乗せて、沢山見れるといいわね、と彼に便乗した。
「こういうときのために、免許取っといてよかったあ」
雨雲の下から抜け出せる事に喜びを感じている彼に、私は思わず頬が緩む。
「私も免許あるから、疲れた時は言ってね」
そう伝えると、彼は口をもごもごさせ、嬉しいけど、と急に困ったような顔。
「夜道は慣れないと危ないし、君は僕のワガママに付き合ってくれるだけだし、運転は全部僕に任せてよ」
そこまで言われてしまうと、私としては引き下がるしかない。
けれど彼のワガママに付き合っているだけではないので、そのことはそれとなく伝えてみた。
「私も、流星群楽しみよ?」
「なら尚更、運転は僕に任せて君はドライブも星空も楽しんでいって」
その言葉と弾けんばかりの笑顔に。私は、きゅう、となる心臓を抑え、甘えることにする。
頬が信じられない位熱い。私は、彼のこういうところが、堪らなく、好きだと思う。
真っ赤な顔が恥ずかしくて俯くと、髪を緩く乱して熱い頬を隠した。
気分を一転させて、助手席に乗り込み彼にガムを勧める。
彼はガムを噛む前からやる気満々。運転席に座り意気揚々とシートベルトを締めている。
流星群は、ネットでの中継もあるらしいけど、彼と私は、これから車で雨雲の下を出る。
明日は休み。徹夜の準備はバッチリだ。
流星群を追って、雨の中のドライブが始まる。
星空の下で
写真を撮りたくなったり誰かと共有したくなる。
でもふと、外に出て見上げた時のあの空は
上を向いた自分が好運だったなと嬉しくさせてくれた。
満天の星空の下で寝転んだら
地球を背負い
星々の海を突き抜けていく
どこまで行っても
地球がくっついてるから平気
ご機嫌な巨大ヤドカリ
「星空の下で」
#67
オリジナル短編小説(3)
お題「星空の下で」
星空の下で、君想う。
憂いを帯びた、君の顔。
どこか悲しげなその顔は、いつの日か消え入りそうな雰囲気があった。
「アオ、どうしたの?…具合悪い?」
「…いや、なんでもないよ。…ねぇ、アカネはさ、世界って何でできてると思う?」
「…?…分からない…。」
「私はね、『絶望』だと思うんだ。」
「…急に、どうしたの?」
「…。」
この話の数日後、アオ…葵(あおい)は姿を消した。
理由は分からない。私が答えられなかったあの質問に何か関係があるのだろうか。
…『世界は絶望でできている』。一体、彼女は何を思ってそう言ったのか。彼女にそう言わせた原因は…。
私は、それからずっと彼女を探した。どこにいるのかは分からない。手がかりもない。それでも、いつかまた出会えると思ったから。
1年、また1年と時は過ぎていく。
未だ彼女は見つからない。それでも、私は諦めなかった。ずっと一緒にいたかったから。世界の端から端まで行く勢いで必死に探した。
「…見つけた。アオ。」
「…アカネ…。」
数年後、彼女を見つけた。彼女は、私を見て微笑んだ。
「…ほら、やっぱり。」
…?何が『やっぱり』なんだろう。
…そうか、そういうことだったんだ。
私と一緒にいることが、『絶望』だったんだ。
「…酷いよ。せっかく探しに来たのに。…帰ろ。」
「…。」
「…ごめんね。」
彼女は星空を眺めていた。
私は、ゆっくりと、手を伸ばす。
彼女は、アオはその場に倒れ込む。
…私の手によって。
家に帰る途中、私は眠っている彼女に言った。
「…また、2人きりになれるね。…今度はちゃんと答えれるよ。」
「私、世界は『ムラサキ』でできてると思うの…。アカと、アオが、混ざり合った世界。それ以外は、世界じゃない。世界以外のものは、私はいらない。…アオ。これは、『絶望』じゃなくて…。」
「…『希望』だよ。」
〜終〜
『夕星(ゆうづつ)』
星はよく人の心を見通す
何故だと思う?
実は人は星の前では本音がでてしまうから、
ほら、外の星を見てごらん。
君の本音が出てきたろう?
星は一般的に深夜が一番映えると言われるが、何故だと思う?
実は星は人が一番見てくれる時間帯にでてきてくれているんだ。
君は夜に少し寂しくなったことはないかい?
その時に自然と星を見ていたことはないかい?
星はね、君のことを一番よく知っているんだ。
君が一人で泣いていた時も、星だけは君を見ていてくれている。
ところで君は夕星を知っているかい?
夕星はね、名の通り「夕方に現れる星」のことなんだ。
星は深夜に一番現れてくれるね。でも、私は夕方の方が多いと思うんだ。
何故なら君が泣いている時間だから。
涙で歪んで一つの星がだんだん星空に見えてくるね。
でも、いいと思う。
涙は努力の証だから。君がそこまで生きていてくれた証だから。
少し外に出てみよう!今は夕方だけど、きっとよく見えるはず。
今君が見ているのは「星空」かな。それとも「一番星」かな。
一番星でも星空でもどっちでも素敵だね。君はどっちの方がいいかな、
星空、一番星、君のお気に入りはどっち?
お題『星空の下で』
※夕星(ゆうづつ)=夕方、西の方に見える金星
読み……ゆうづつ、ゆうずつ諸説あり
夜になると
寂しくて
貴方と歩いた
夜桜道に
心寄せたくなるの
叶わない夢
新たな1ページは
綴れないけど
それでも
星空の下で
笑い合い
語り合った
貴方との想いでを
感じたくて
白く輝く一等星
あれは
僕が想像もできない程遠くて
いつか消えてしまっても
それは想像もできない程昔の事なのだろうと
他のものより存在感を放っているが故に
儚くも感じる光だった
*星空の下で
「好きです!付き合って下さい!」
言った。ついに僕は言えた。
想いを寄せる相手に。
「あー…まじ?」
お願い。断ってもいいから。
嫌いにはならないで。
「実は俺も好きでした。俺で良ければお願いします」
「…へ?っまじ!?」
お互い、好きだったんだ。ずっと両片思い。
「…お、お願いします!」
「もー固くなるのやめよ?今までの感じ…いや、今までよりもっと仲良くなった感じでいこ!」
「…うん!」
今すごく幸せだ。
「な、なぁ。キス、してもいい?」
「…うん…いいよ」
僕らは星空の下で、地上の新たな星座となった。
星空の下で
いつかきっと
視線を交して
微笑みあって
星空の下で…
あなたと2人で
よく昔のことを思い出す
酷く冷たいけど何処か暖かい思い出
無ければいいのにと何度思ったか
でもその思い出がなければ
僕は今きっとこうなってはいない
辛い思い出ほど僕に関わっている
次はどんな星を見て思い出そうか
“星空の下で”
星空の下で
闇の中にも希望はある。それを守るために生きる。
そう決めたんだ。
たった一つの光を、俺は二度と失いたくない。
それが、俺の新しい生き方。
彼女を守るためなら、俺は自分の信念を捨てたって構わない。
たとえ底なしの闇を歩くような道であったとしても。
月のない夜空に、小さな星が無数に輝く。
ほのかな光が、俺たちの未来を導いてくれる。
そんな気がした。
『星空の下で』
よく映画とかドラマとか
そんなロマンチック名場面あるよね
でっかい家の屋根の上に登って、
大切なあなたと
向き合わないからこそ話せること
沢山話したい
妄想が現実になればいいのになぁ
都合良くて、幸せな、妄想しましょ
丘の上でもいいかも、大きい木の近くに……
星が一筋残して落ちゆく。
最初に見たそれを皮切りに次から次へと落ちゆく。
「本当に、呑気ね」
五つ数えたところで際限がないと諦めて、首をほぐしつつ声を発した先──対峙した恋人を見やった。
行方も知らぬ星々など微塵も気にせずに彼女は立っている。あの日恋を実らせたようにこのステージに沸き立つ二人であれたらよかったのに、我々はこうして剣を取り、向かい合っている。
あの逢瀬から時を経て、数年前からは肩を並べることもなくなった。好きと言葉にすることも愛を確かめることもやめた。
それでもただ頭上の星のように燃え尽きて、我々はたった二人で宇宙の闇に消えていけたら、ってこの期に及んで往生際が悪いかな。
けれど私はずっと、出会ってからずっと、それがいいって思い続けていたんだ。
あのとき君は最後まで流れ星を数えていたから言えなかったけれど。