『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
じっと夜空を見上げて
星と星を指でなぞって線で結んで
だんだん三番目に繋いだ星が動いて
「何だ飛行機じゃん」と笑い合った
深夜のコンビニ帰りの話
『星座』
星座
あの血のように真っ赤な
アンタレスを
夜空から引き剥がして
君の首にかけてあげる
さそりの心臓でできてるから
きっとあったかいよ
《星座》
保全させていただきます。
いつも読んでいいねを下さっている皆様にはいつも本当に感謝しております。
この場をお借りして、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
空にはぽつりぽつりと星が浮かぶ時間だった。
住宅地と大きな河川の間の小道を1人歩いていた。
さりげない水の音を聞きながら歩くことさえ、ここ最近の生きがいだった。
早朝から自習室に篭もっていたので、まだ足が痺れている。
通りがかった白い家からカレーライスの匂いがして思わず足を速める。
お腹空いたなぁ。
空気が冷えて、体が小さく震える。
そうか、これから夜になるんだと当たり前のことを思って、胸がまた沈んだ。
今はまだ長い長い夜の時間だから、と自分に言い聞かせる。
ちょうど帰り着く頃には完全に日が落ちていて、大きな星座が見えていた。
玄関のドアノブに手を掛けながら、どうか私の受験の夜明けにも大きな星座が残っていますようにと願って、また家に籠るのだった。
占い
なんて
と思うけど
〇〇座は
12位
ニュース画面が
目に入ると
ついつい
見てしまう。
いい日も
そうじゃない日も
あって
当たり前なのにね。
#星座
星座
あなたは夕暮れ時にやって来て夜がやって来る前に帰ってしまう
だからいつか
いつか…あなたと一緒に星が見たい
星座を一緒に見つけたい
『星座』
星座を作りたい。手に持った雑誌に掲載されている星座特集を読んでいて、ふと思い立った。
星座となる星は一言で言ってもさまざまだ。銀色に輝く星、金色に輝く星、しっかりとした形を保った星などの種類があり、選ぶのに悩ましい。加えて、星が輝く背景も種類が豊富だ。昼の青色、夜の藍色、夕日の橙色、更にはグラデーションがかった色もある。これらを背景にして輝く星たちはさぞかし綺麗だろう。
想像するとやる気が漲り、その衝動のままにあちらこちらを巡って材料を買い集めた。エプロンを着たり道具を揃えて準備は万端。
まず星を繋げて星座を作る。次に各種の空色シロップを溶かして背景を作る。今回の背景は藍色の夜空、グラデーションの夕日だ。器に背景となる液体を流し入れ、その間乾燥させておいた星座を入れる。最後に涼しい場所で冷やす。
しばらくして星座が完成した。試しに夜空を口に含む。背筋がひやりとし、口当たりの良い涼しい甘さが広がる。カリカリした星が淡く光り、食感や見た目も楽しい。夕日は時間が経つにつれて舌触りや味が変わり、口内が物寂しくなる。星は予想より目立たなかった。
星座を食べつつ考える。今回は反省点もあるが、概ね美味しくできた。さて、次は何を作ろうかと想像を膨らませた。
今日の仕事を終えて、芝生に寝っ転がった。
朝から晩まで羊の世話をするこの仕事は、それ以外の生業を知らない自分にはピッタリだ。だがふと、いつか別の仕事もしてみたいとも思う。
そんなことを思っていれば、すっかり暗くなった頭上では星々が輝き、人々に方角を教えてくれている。
「おーい」
声がする方では、少し向こうのほうで仕事仲間のパレトロが手を振っている。
それに手を振り返せば、まるで犬のような顔をしたパレトロがこちらにかけてきた。
「こんなとこで何してんだ?」
「何って、星を見ていたのさ」
「星?んなもん見てねえで、早く帰って飯でも食おうぜ」
腹が減って仕方がないと言った様子のパレトロは、訝しげにこちらを見る。
「まあまあ、ここで急いで帰っても、星を見て帰っても、腹に飯が入るのはそう変わんないだろ。お前もどうだ。ちょっと見ていけよ」
すると珍しく少し考えた様子のパレトロは、たしかになと呟くと大人しく隣に寝っ転がった。
「で?こんなの見て何が楽しいんだよ」
まだまだ若さが残るその言い方にクスリと笑いつつ、指で幾つかの星をなぞった。
「そうだなぁ。あそこの一際輝いている星と、その六つ横の星と上の星を組み合わせたら、蛇みたいな形になるだろ」
「そうか?俺にはうちそこなったムチにしか見えねえ」
「随分物騒なやつだな」
そういえばケラケラとパレトロは笑う。
「野蛮な育ちで悪かったな。それで?」
「生まれも育ちも同じくせによく言うな。まったく、いいか、あれを蛇だとするぞ。それで、その隣の輝いてる星を繋げれば蛇使いだ」
そう言って適当に指を動かせば、横から雑だとクレームが入る。
「蛇なんて何ができるんだよ」
「さあな。でもここよりもっと西の方にはそう言う職業の奴がいるらしい。ホビリが言ってた」
「あいつは適当で有名な商人だろ!ホラでも吹いてるんじゃねえのか」
さあ?と肩をすくめてケラケラと笑う。ホビリの言が嘘でも本当でもどっちでもよかった。ただこの世には自分の知らない世界や職業があるとしれただけで十分だったのだから。
「僕もお前も、羊の世話しかしたことないけど、この先世帯をもって別の職につくかもしれない。そう考えたら、明日も楽しみだよな」
「そうかあ?俺はこれから食う飯のこと考える方が楽しみだね」
「まったく、お前はまだまだ子供だね」
なんだと!?と言いながら飛び起きたパレトロに倣って起き上がる。そろそろ戻らなければいけない頃合いだろう。
「まったく、年は変わらないくせに、本当にお前は年寄りみたいなことばっかり言うな、ダビデ」
「思慮深いと言ってくれ」
ケラケラと笑い合いながら、仲間が待つところへと歩いていく。空では星々が降り注ぐように輝き、その平和を祝福していた。
あれが夏の大三角。南西の空を右の人差し指の平でなぞって得意気に笑う貴方は、もう私の隣にいてはくれない。
白い花嫁衣裳を纏う、どんな星より素敵な彼女に私は精一杯の拍手を送った。
『星座』
📍
ノートを開くと架空の植物が1ページに1つ描いてあった。
ご丁寧に細かく設定も書いている。
咥えていたアイスの棒にグッと力が入る。
苦手だった祖父の部屋の小さな押し入れの奥。
そこに架空の植物ノートはあった。
2日前、祖父の葬儀が終わり
あまり寄り付かなかったこの部屋で、母と2人寝泊まりした。
厳格で無口で現実主義。
それが祖父だと思っていた。
「あら、見つかっちゃったのね。」
暑いでしょう、と僕に麦茶差し出して祖母は言った。
まだ暑さが残る昼間。
溢れんばかりの氷を唇で受け止めながら麦茶を一気に流し込んだ。
「…ばあちゃん。これ、誰のノート?」
「そりゃここにあるんだからおじいちゃんのに決まってるでしょうに。」
「でも、内容が。」
「ああ、礼央君からすれば意外かもしれないねえ。」
魔法瓶から麦茶を足しながら、ふふふと祖母は笑う。
「おじいちゃんはねえ、夢追い人だったのよ。」
エッと大きな声が出た。
「そんなふうには見えなかったでしょう。
礼央君たちは多様性を認めるようになった世代だろうし、
テレビでそう言ってるのもよく見ているけどね。
この田舎ではまだ、偏見は根強いのよ。
私たちはここを出たことがないからね、
この村社会で生きるには地味に質素にが鉄則。
そんな町でおじいちゃんは変わり者だったの。」
カランと氷が動く。
「架空植物図鑑、そんな馬鹿馬鹿しい絵を描く奇人。出会った頃、あの人はそう呼ばれてたの。
おばあちゃんはそんな想像力に惹かれたのだけど、
この町はそれを許さなかったのよね。
でも無口で言い返しもしない。
ただ自分の好きなものを貫いてた。」
「じゃあいつから…」
「礼央君のお母さんがおばあちゃんのお腹にいる頃。
娘が自分のせいであれこれ言われるのは我慢ならないからって。
そのノート、本当はもっとあったのよ。
でも妊娠がわかった年の分以外すべて捨てちゃったのよ。
良くも悪くも頑固でね。」
最初のページに“決意の石の木“という石のなる木が描かれていたのを思い出した。
“その木を育てている人間の決意の数だけ石がなる。
石の硬度は決意の度合いによって変化する。
私の決意の石はきっと中の種をみせることはないだろう。”
祖父の性格がしっかり反映されている。
僕がもう一度ノートを読み返しはじめると祖母はそっとその場を離れた。
どのページも隅に日付と星が振ってある。
日付は飛び飛びで、母の誕生日、結婚10周年、母の成人式…と大切な節目に描いていたことが僕でもわかった。
星は基準こそわからないが、評価点数らしい。
MAX5個で評価されているようだ。お気に入りレベルだろうか。
そしてそれは僕の誕生日にもあった。
“スターサイン・レオ“
聞いたことがある。
獅子座から僕の名前を考えたということを。
3月生まれなのに、と疑問に思っていたがその答えはここにあった。
“冬の終わり、春の始まり頃に夜空に現れる獅子座と共に咲く夜の花。
発光する花弁は獅子座を形取り、ほんのり辺りを照らす。
星のように道標となり、獅子のように力強く己の道を行く者が産まれると花としての役目を終え、その者を守るエネルギーへと変わる。”
星はMAX5個ついていた。
【星座】2024/10/06
【constellation】
<星座>
In the past,people looked to the sky to get their way.
𓂃𓊝𓄹𓄺 - ̗̀ 𖤐 ̖́-
Even if you lose your way.
Even when darkness overtakes you
The stars light the way.
It's the same now as it was then.
If you want some answers.
Come on, look up at the sky.
___。. °・𖤐 ̖́-
Surely the constellation will tell us.
⋆。˚ ☁︎ ˚。⋆。˚☽˚。⋆
_____________☆。.:*・゜
かつて、人々は自分の道を切り開くために空を仰いだ。𓂃𓊝𓄹𓄺 *:☾:*' *:
たとえ道を見失っても、
たとえ暗闇に襲われたとしても
星々が道を照らしてくれる。
それは今も昔も変わらない。
何か答えが欲しいのなら
空を見上げてご覧なさい。
きっと教えてくれるでしょう。
- ̗̀ 𖤐 ̖́-
私は毎朝、テレビで星座占いを見る。
「射手座の貴方は十二位!」
射手座の私は落胆する。
こんな日は一日中気分が暗くなるし、ラッキーアイテムを持ってない日は更に大きな溜息を吐く。
今日のラッキーアイテムはノートパソコン。
わざわざ今日の為だけにノートパソコンが買える程、私の財布は潤ってはいないのだ。
「はぁ」
また溜息だ。これでもう五回目。
「なに溜息吐いてんの?」
背後から声がした。
こいつは高校で同じクラスの男子。私の友達。
「あ、分かった。今日の占い、最下位だったんだ」
「ノートパソコン」
「は?」
「今日のラッキーアイテム。ノートパソコン」
「そんな洒落たアイテム、俺が持ってるわけないじゃん」
でしょうね。
私は本日六回目の溜息を吐く。
「もう駄目だ、人生終わった」
「占い如きで人生終わっちゃ困るよ」
「だって、自分のモチベ上げる方法なんて、占いくらいしか思い付かないし」
「いやもっと他にあるでしょ。趣味とか好きな人とかさ」
「そんなのないよ。何もないから占いに頼るしかないんじゃん」
毎日なんの変化もない、楽しい事など微塵もない。
今しかない十代なのに、過ぎた時間は元には戻らないのに。
私には何もない。それが焦る。
いいじゃん別に、占いなんて気軽なものでしょう。
こんなのでその日一日のモチベが上がるならいくらだって信じるでしょう。
「じゃあこうしようよ」
「え?」
「俺ときみが付き合うの」
「えっと、なんで?」
「彼氏が居れば、毎日モチベ上がるかもよ」
「モチベの為に付き合うの?」
「彼氏が俺だとモチベ下がる?」
彼氏、彼氏か。
それは考えた事なかったな。
「……ううん」
ラッキーアイテムは万年彼氏。
うん、それも悪くない。
#46 星座
星座占いはすごく興味がある
自分はどこにも何にも属さないって
わかっていても
世の中のヒトのどこかに
自分を並べてみたくなる
ああなる こうなる
アタリハズレはどうでも良くて
自分でもわからない自分を
誰かに教えてほしいって思ってる
見上げればいつも自分星座があったら
普通にくる明日も違って見えるのかな
どんなに近くても遠い 近づいたと思っても触れられない
私は今日、二度目の失恋をした。
二度目の告白にもあなたの返事はNO
帰り道、涙が止まらない また明日もあなたに会わなきゃいけないなんて
恥ずかしいし、切ないし
テレビで観た今日の星座占いは 夜空にとんでった
【星座】
星座
あれは...やぎ座、うお座、おひつじ座。
他より少し明るい星と星を繋ぎ合わせ
それっぽい形を作る。
真っ暗な夜空というキャンパスに描かれた星々や
星座の神秘的な魅力ならどれほど語れるだろうか。
田舎は何も無くて暇を持て余す分、
自然の魅力を最大限まで感じ取れるのはいい。
ただ語る相手がジジババしかいないし
みんな寝ている...
だから一人静かに星を眺める。
月明かりでぼんやり明るい静寂な夜に
チカチカと光る星。
目を閉じれば宇宙にいるようだ。
しかし目を閉じれば星々や星座を楽しめれない。
目を閉じても宇宙じゃないんだ。
これらが朝日で消えちゃう前に
しっかりと目に焼き付けよう。
そうしてまた夜空を見上げた。
視界から溢れんばかりの星々は
変わらず優しく輝いていた。
語り部シルヴァ
【お題:星座 20241005】
━━━━━━━━━
(´-ι_-`) カメムシの季節がやってまいりました⋯⋯( •́ฅ•̀ )
夜空に輝く星の並びを、いろいろな形に例えた星座。
本やネットじゃなく、見に行こうか。という話になり、彼女と一緒に海に向かった。
「キレイだね」
海岸から見上げた空には、数えきれないくらいの星たちが瞬いている。
「星座、どれだろう?」
スマホでサイトを開きながら、夜空に広がる星を確認していく。
「あ、あれが…」
空に向かって指を差しながら見ていくけれど
「うーん、これってそう見えるかなぁ」
これがこの星座。と言われても、そう見えるような見えないような…。
「星座に名前をつけた人は、創造力が豊かなんだね」
「そうだね」
彼女と微笑み合う。
星と星を繋げて形に例えた星座。
僕も彼女と、星座のように、見えない線で繋がっていたいな。そう思いながら、彼女と手を繋ぎ、星を見上げたのだった。
『星座』
星座というものは一つのアートだと思っている
今日は、あまり書けないけど、それでもいいたいことはある
プラネタリウムに行ったのも小学生ぐらいしかない
あの時の帰り道、どこか冒険した気持ちになって、ねむり呆けたのを思い出した
星座は昔の記憶を思い出させてくれる回想物だと思っている
はるか昔、まだ太陽が動いていると思われていた時代。電灯もなく夜は暗いため、無数の星々が肉眼で見えていた。その美しい星空を草原で仰向けに眺める男女がいた。
「あの星とー、あの星とー、それからあれとあれとあれをつなげるとね」
腕を空にあげて一つ一つ星を指さしながら彼女が言う。
「うーんと、ちょっと待て。どれのことだ?」
片腕を彼女の肩に添えて、もう片方の手を使って星をひとつずつ指さす。
「違う違う! それじゃなくてあれ!」
指で示すものを伝えようとする。
「あれのことか?」
「そうそう! それを繋げるとね」
彼女が指をなぞっていく。
「じゃーん! くまの完成!」
「うーんと、うんうん」
彼氏は改めて繋げて、頭に少しクエスチョンマークを浮かべながらも大体はわかったという様子で頷く。
「あれがしっぽ、あれは顔!」
彼氏は頷きながら、自分も何かを繋げようと思案する。だが、彼女の想像力にはかなわず、再び彼女が星々を繋げる。
「いやー、よくそんなに繋げられるな」
もう諦めたのか彼女の顔を見つめる。
「えへへー、すごいでしょ」
そんなやり取りを毎日続けていた。
「あれとあれとあれをー」
「あれは昨日も使っただろ!」
「たしかに、でも2回使っちゃだめではない!」
「それはずるいぞ!」
「えー」
彼女がむうという顔をするので、彼氏は訂正し、彼女は笑顔になる。
2人が毎日同じことを続けているうちに、88もの星座がうまれていた。
「星座」
星空って綺麗でロマンもあって素敵だけど。
視力が乏しい私は秋の四辺形を見つけるのすら苦戦。