『星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君は覚えているだろうか
真夜中、家を抜け出して君と流星群を見たことを
頬を撫ぜる冷たくも心地よい風を
君の目から溢れる星を
今、数十年振りの星降る夜空を見てふと僕は思い出す
星が溢れる
「うわぁ〜」
感嘆の声を上げながら空を見上げる君
足元気を付けないと、危ないよ
そう言う間もなく躓いてよろける君
咄嗟に手を出した僕も支えきれず
二人揃って草むらに倒れ込む
「いった…大丈夫?」
「私は平気。ごめんね、巻き込んじゃって」
仰向けになって空を見る君にならって
僕もごろりと仰向けになってみる
満天の星空が瞳に飛び込んできた
「見慣れた景色だと思っていたけど
確かにすごい光景だな」
久しぶりに帰ってきた田舎の夜空は
宝石箱をひっくり返したようにきらびやかだった
溢れて、零れ落ちそうな星の下
君と僕はいつまでも寝転がって
その光景をながめていた
星が溢れる
黒いキャンパス
銀色の粒
去りゆく黄金の筋
3度 唱えた
また、あなたと此処へ
僕って好きな気持ちがタダ漏れになっちゃうみたいで、昔、片思いしてた相手にキモいって言われたことがあるんです
でも、SNSで写真を見て一目ぼれした人と初めて待ち合わせしたとき、相手は僕の顔を知らなかったのに、すぐにわかったって言われました
それは、じっと見つめる目からキラキラと星が溢れていたからだって
えへへ
ちょっと照れるけど ( by ハル )
幼稚園
スパンコールを
集めてた
星が溢れる
瓶は今どこ?
お題☆星が溢れる
吐く息が白くなるのも構わず、
鼻の頭が赤くなるのも厭わず、
冬の夜空を見上げる君の瞳に映る満天の星
【231,お題:星が溢れる】
君の命を奪うもの、それは分かっていた
だが、君の眼から溢れる星たちを見るたびに
その美しさにどうしようもなく魅了されていく
皮肉だ、君の未来を奪う宝石がこんなにも美しいなんて。
title.星涙病
星が溢れる。君の瞳から。
「なんかねえ、昨日から止まらないのよ」
「はあ」
スパンコールみたいなキラキラが、左目から右目から、ぽろぽろ、ぽろぽろ落ちてくる。
「なんでだろうね」
「やめなよ、目に傷がつくよ」
「だって」
目をこすると、星はパチパチと火花のように弾けて消えていく。
昨日夜通し泣いてたんでしょ。
憧れの人と同じ志望校に行けないって。
涙が枯れてしまったから、星がこぼれ落ちているのかもしれない。
「今日さ、パフェ食べに行く?」
「いらない」
「食べたいっていってたじゃん」
「食欲ない」
「行こうよお」
「えー」
君の取り繕う笑顔はぎこちない。
「なんか私、今日パフェ食べないと死にそうかも」
「死なないでしょ」
「いや、まじで。だからお願い」
それで君の悲しみが癒えるわけでもないと、分かっているけれど。
「食べに行こうよ、パフェ」
なんとかして溢れ落ちる星を止めてあげたかった。
【お題:星が溢れる】
『星が溢れる』 3月15日
何処かで星が溢れる音がした
と、と、からり
また何処かで溢れた
と、と、と、ころり
そして星達は音もなく地に吸い込まれて
何処かに広い、星の絨毯が敷かれた
静かな夜風がそこに寝転んだ
真っ暗な道を1人で歩く少年がいた。私が手を振ると、彼は覚束無い足取りでこちらに近づいてきた。
「暗いね」
「暗いよ、だけど行かなくちゃ」
暗さで彼の顔はほとんど見えなかった。それじゃあね、と彼が背を向け、歩き出した瞬間。音もなく、彼は消えた。私は泣いた。いっぱい泣いた。
きらきらと雫がこぼれる。それが空を照らす明かりとなった。
涙は星となって、溢れた。それが、星空になった。
満点の星空が視界いっぱいに広がる
きらっと流れ星が流れる
生まれて初めて生の流れ星を見た
この星空を君と見たかった
目から涙が止まらない
星が溢れる夜空の下
君を思いながら眠りについた
お題『星が溢れる』
星が溢れる
家族に呼ばれ振り返ったと同時に、瓶に詰まった沢山の金平糖は、闇に飛び散った。私の家の床は綺麗な程に漆黒だ。瓶の中に入っていた金平糖の色のせいだろうか。
まるで、美しい夜空のようだった。
星が溢れる
愛が溢れる
涙が溢れる
怒りが溢れる
溢れるって、ためてたらなるものだけど、星ってたまっていくものなのだろうか。溢れるほどに、夜空に星が出ているからなのかな。
綺麗な言葉だ、星が溢れる。
星が溢れる
星夜…
満点の星空
真っ暗闇でも…
一点の星が綺麗に
輝いている…
溢れる星
思い描いて
夢に酔う…
夢心地…
素敵な夢を…
300字小説
破顔一笑
一度だけ星が溢れる空を見たことがある。
仕事も家庭も何か嫌になって半分自暴自棄で山に登った夜。木の上から声を掛けられた。
『溢れる星の数ほど苦悩はある。だから我慢せいとは言わん。ただ、夜風に乗るほど呼ぶ声が聞こえるうちは、己を大切にしてやれ』
そうしみじみと言われ、太い腕に抱えられて飛んだ夜空。零れんばかりの星を見た後、気が付くと私は妻の腕に抱かれ、息子と娘に泣きながらしがみつかれていた。その後、転職し、そして今、孫を膝にのんびりと春の日差しの当たる縁側に座っている。
「あのとき救ってくれてありがとう」
春風に礼を乗せる。バサリ。何処からか大きな鳥の羽ばたきが聞こえた後、嬉しげな笑い声が淡い空に響いた。
お題「星が溢れる」
いつか満点の星空が見える丘で大好きな人と一緒に夜空を眺めたい
流れほしを見つけながら。
星が溢れる
そんな景色を、一度は見に行ってみたい
夜空を見上げれば、溢れている無数の星、キラキラと輝く、あたしはまだ少しだけこのキラキラを見ていたい
星が溢れる
星空で 星たちのたわむれ
ポロン、音をかなでてすすむ
お星さま わたしにも友達ひとりください
お題 星が溢れる
「さとし」
そんな、懐かしい声が聞こえたような気がして、俺は思わず、空を見上げた。
が、そこには誰もいない。わかっている、いるはずがないのだ。
いつもは当たり前のことなのに、一度期待してしまった分、悲しみが込み上げてくる。
そんなとき俺の目の前で、何かが、落ちた。
ひとつ、またひとつ。
「流れ星だ」
思わず、ため息が出た。
−−綺麗だ。
こんな純粋な感情を抱いたのは、久しぶりだった。
ひとつ、またひとつ。
星は、まだ、落ち続けている。
星が溢れるって、こういうことをいうのだろうか。
久しぶりに見た星は、俺の心を、じんわりと温めてくれた。