『星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
その女の口から星が溢れ始めた
大小の星の欠片を巻き込みながら溢れる星が止まることはなかった
女は腹からどんどんしぼんでいった
内包されているはずの内臓はない
女はどんどんしぼんでいった
枯れ果てた
なけなしの誇りと
なけなしの軋んだ自己愛と
耐えていくための力が
星と共に消えていった
女の体には少し前から内臓や体液などなかった
まるでガラクタのような星を抱え
かろうじて生きていた
カサカサだった傷つけられた心
届かない言葉
無意味な
ああ、星が溢れる
星が
「星が溢れる」
星が溢れる
「大切」はどうして一気に遠くなるのか
真っ暗だ
溢れてる星のひとつくらいこっちにきて
道案内してほしい
『星が溢れる』(創作)
高くそびえるビル群の小さな隙間に星が見えた。
─ 久々に空 見たな ─
星が溢れるとは言い難い疎らな星空に、ほんの一瞬だけ日常を忘れたが、立ち止まる余裕はなく、すぐ様透明な日常に溶け、足早に歩を進めた。
何の色もない日常だ。何のために生きているのかわからない程に心にも色がなかった。
星が溢れる空のように、だだっ広く壮観で美しい感動を味わうには、それを味わう心と、余裕が必要だと悟った。
激痛で目が覚めた。
2024/03/15㈮
残念ながら 2日目の朝は、
コート剤は効かなかった。
はあ。
これはもう観念して神経を取らないといけないかもしれない。
虫歯じゃないのに。
免疫が落ちると歯が痛くなることもあるらしいから、免疫が戻ったことに
なって治らないかな。
みんなも気をつけて。
今日もまた遠くを見ていたら
畑仕事のおじさんと目があった。
僕のことをすごく嫌な目で見てきた。
不審者に見えたのかもしれないけれど、嫌な目だった。
フェードアウトしてそっと窓を閉めた。
何か物事がうまく回っていないような感じ。
こういう時はどうしたらいいんだろうね。
母が大谷選手のインスタのスクショを送ってきた。
のんきでいいなあと思った。
おやすみ。
夜の道を帰っていると突然星が降ってきた
「?」と思うだろうが文字通りだった
「いったぁ…!」と言ったも束の間、声が聞こえる
「ごめんね」
と降ってきた星が答えた
会話できるのかよ!と思いつつも星が語り始めた
なんと星の間でも喧嘩があるらしい
そしてその喧嘩を仲裁しようとすると当事者二人からボコ
ボコに巻き込まれてこっちまで墜ちてきたらしい
なんか…可哀想だな、と思ったが星は元気に答える
「僕の居場所じゃなかったみたい」
自分と似たようなヤツだ
あぶれものというか周りに合わないというか
ウマが合うやつだったからすぐに打ち解けた
それから少し、流石に戻ろうとコイツは言った
ちょっぴり寂しかったがまあコイツも仕事みたいなもんだ
これやるよ、と自分の欠片で指輪を作ってくれ、そして
「ずっと見守ってるからな!」と星空へ戻っていった
それから数年、いまだそのブレスレットを気に入って身につけているが嬉しい変化があった
会社で友だちができた、それもウマが合うヤツ
そいつは自分と良く似たペンダントを付けていた
貴方は言った。
星に願うと星がそれを叶える手伝いをしてくれるって。
そんなわけが無い。
そう思った。
だって、星だもん。
とは言ったものの、正直願ってしまいたかった。
ちょっと辛いことがあったから。
柄にもなく星空を見あげようと窓を開けた。
そこには私が1番!というかのように輝く星がたくさんあった。
なんだか心が軽くなったような気がして、星に願った。
「どうか、貴方が少しでも長い時間幸せを感じられますように」
星が溢れる
透明な袋に星を詰め、
赤いリボンで結んだ
カラフルなこの星々は
全部、私の想い
翌日、それを彼に渡した
彼はとても嬉しそうだった
でも本当は気づいてほしいな
私の想いに
公園のベンチに座って
一緒に食べた
星は口の中で優しく溶けていった
子供の頃から大好きだった星を
いつか大好きな人に贈りたいと思っていた
でも実際は星は手に入らない
だから星に似た金平糖を贈ったんだ
金平糖は長く楽しめるから
“末永く幸せに”
という意味があるらしい
また、赤色のリボンは
“情熱” “愛情”
などの意味もある
だからこれは、愛のメッセージなの
彼は鈍感だけど
私の想い、ちゃんと伝わってるといいな
「星が溢れる」
流れ星を見に行こう!!
と言って、山の上の公園に
連れて行ってくれた
星が溢れる夜空の下で
私たちは初めての
キスをしたんだ
まだ初々しかったあの頃
恥ずかしかったな…
今でも時々
ドライブで立ち寄る場所
″次生まれ変わったら、同じ手には乗らないよ″
″いいよ。違う手を考えてるから…笑″
何度も何度も
あの星空の下、流れ星を見ようね…
星が溢れる
星みたいに輝く希望を溢れるくらいにリュックに詰め込んだ。
あれから幾星霜、リュックは随分と軽くなってしまった。
軽くなった分歩きやすくなった。けれどもたまに真っ暗闇が覆いかぶさってくる。
僅かな希望を落とさないように、私は転ばないように歩くのだ。
叫びだしそうな感情を受け入れながら、情けなく涙を流しながら。
いつか、ひだまりの中で眠れるまで。
日々家
星が溢れる
星が溢れるくらいの
気持ちを想いを
君に伝えたいんだ
星 が 溢 れ る
9 月 2 日 の 夜 ,,,,
1 番 自 殺 者 が 多 い 日 の 次 の 日
そ の 日 に 死 ん だ ら 次 の 日 は き っ と 星 が 多 い だ ろ う な
9 月 1 日 の 自 殺 者 の 想 い を 星 に
ー 星 が 溢 れ る ー
10 作 目
星が溢れる
このボトルに
星という名の
思い出たちを
1つ1つ丁寧に
少しも隙間が
出来ないよう
1つ1つ詰める
ねぇ君の笑顔
君への想いは
こんなボトル
になんかじゃ
小さすぎてさ
星という名の
全ての思い出
星の数よりも
もっともっと
もっともっと
沢山あるんだ
もっと笑って
もっと遊んで
もっと話して
もっと幸せに
もっと近くに
もっと大きく
残って欲しい
しょうもない
くだらない事
笑いあってさ
苦しい時には
手を繋いでさ
泣きそうな時
静かに近くに
隣に座ってさ
支えてくれた
お互いに色々
向き合ってさ
言いたいこと
なんて沢山で
短い間じゃあ
足りなくてさ
本当苦しいよ
星という名の
思い出を詰め
溢れそうでも
他のボトルに
詰めることを
君はなんども
教えてくれた
君に言いたい
感謝や気持ち
ありがとって
幸せだったよ
言い足りない
くらいだから
また会えるの
待ってるから
お願いだから
僕達のことを
ずっとずっと
覚えていてね
7年前、夜空が輝いた日があった。
夜だというのに明るくて、何事かと全世界の人間が外を見た。そこで人類が目にしたのは、夜空を埋め尽くす星々。
ある学者は言った。あれは、星が一斉に寿命を終えたのだと。
ある宇宙飛行士は言った。あれは、流星群だと。
ある芸人は言った。あれは、宇宙人が大量に攻めてきた報せだったと。
当時は様々な意見が飛び交った。しかし、星々が夜空を埋め尽くしていたのはほんの3時間程度のことで、それ以来同じ現象が起きることはなかった。
そして、7年後。ある学校の屋上に、男子高校生が2人。話題は、あの星々。
「7年前のさ」
「星のやつ?」
「そう。あれさ、思ったんだけど」
「うん」
「宇宙がちっちゃくなってるんじゃないかな」
ちっちゃく、と丸い頭の男子高校生は繰り返す。
相手の角刈りの男子高校生は、一度頷いて続ける。
「宇宙がちっちゃくなって、星が収まりきらなくて、そんで溢れちゃったんじゃないかな」
「そりゃあ、ロマンチックだね」
「ロマンチックかな?」
「ロマンチックだよ」
本当にそうだったら、歴史的発見だろうけどね。丸い頭の男子高校生は、笑いながら角刈りの男子高校生に弁当のミートボールを分ける。
「ま、仮にその説の通りなら、毎日夜が明るくなりそうだけど」
「うーん、そっかあ……いい説だと思ったんだけどなぁ」
「また考えてよ、ロマンチスト」
「お前、面白がってるだろ」
「毎日君の仮説を聞いてるからね。明日も楽しみにしてる」
星が溢れる、とは今日のはなかなか詩的な表現だったなと、丸い頭の男子高校生は微笑んだ。
キラキラ
チカチカ
シャンシャララ
パラハラ
コロころん
ちて と と と
「星が溢れる」
年の瀬は双子に溢れる星を観る。それまで一緒に、一緒に生きる。
明星の溜息漏れる春霞 咲く花星もそっと溢れる
題目「星が溢れる」
星が溢れている夜に私はある人の一言に助けられた。
それは3年付き合ってる彼だ。
私は最近精神状態がおかしくて病院に行った。そして言われたのが「うつ病」だった。昔から「ポジティブで羨ましい!」「毎日が楽しそう!」って言われてたからうつ病って告げられた時はショックだった。
これを彼に言うか言わないかめちゃくちゃ迷った。
正直に言った方がいいと思った。だが嫌われそうだった。元々自分でも嫌なくらい自分の意見を言うのが嫌いだった。だから言わないで彼に別れを告げようと決めた…はずなのに。
彼は帰ってきてからすぐに私の異変に気づいた。
「大丈夫、?疲れちゃった?」帰ってきて一言目。自分が限界だと思っても人に絶対迷惑はかけたくない。
だから私は大丈夫だよってしか言えなかった。その時言われたのが、、、
「泣きながら言われても説得力ないから」って言って抱きしめてくれた。私は安心して涙が止まらなかった。
そしてその後私は病気の話をした。
彼は泣きながら私の話を最後まで聞いてくれた。
でもやっぱり迷惑かけちゃうから私は言った。
「これから沢山迷惑かけちゃうと思うから…別れよ、?」って彼に言った。
そしたら彼が「沢山迷惑かけてよ。迷惑かけて何が悪いの?人を頼ったらダメなの?そしたら[私]にめちゃくちゃ迷惑かけたんだけど、?だから別れようなんて言わないで。」
私はこの一言に心を打たれた。
この時この瞬間から私は人を頼る大切さを大切な人から学んだ。
なんてキレイな空。
僕は目が覚めると、辺り一面何もない場所にいた。どこを歩いても、草と木と砂利しかない。
ここは、どこなんだろう。
一向に検討もつかない。
どこにいけばいいのか…あてもなくただ歩き回る
時間も過ぎ、誰と会うこともなく、小さな崖の上にたどり着いた。
「ここはどこなんだろう。何もないし、誰もいない。一体僕は何をすればいいんだろう…」
ふと、空を見ると……そこには綺麗な灯が…
暗い何もない場所に多くの綺麗な星が……
「なんて綺麗な……」
僕も……
「星が溢れる」
注釈(読まなくていい)
僕は、することもなく、やりたいこともなく、怠惰な生活を送っている。そんな中、真っ暗な空を美しい星が彩っている風景を見て、このままではダメだと思ったとか、思ってないとか…
人が恋に落ちる時ってどんな感じなの?
私はいろんな人に聞いてみた
ある人曰く
「ずっと一緒のいた時は当たり前で気づかなかったけど、会えなくなった時寂しくて、いつも間にか恋に落ちていた事に気づいた」
と言う
ある人曰く
「一目見た瞬間だよ」
と言う
ある人曰く
「心の中に太陽が輝くような感覚があった」
と言う
そしてあの人に聞いた時
「身体中に流れ星が駆け巡った」
と言った
それを想像して、私の中に1つの星が生まれるイメージが浮かんだ
「君に出逢った時の事だよ」
彼がそう笑うから
私の中で星がどんどん増えていく
「好きなんだ」
星が溢れる音がした
星が溢れる空
1つ1つキラキラ輝く星
そんな夜空を眺める時間が好き
ふと見上げた空に星が溢れてたら
なんだか得した気分になる
天《そら》に散りばめられた星は、その空間から溢れない。流星や隕石、彗星が地球に降ってきたとしても、それらは〝宇宙〟という盃《さかずき》の中を漂っているに過ぎない。宇宙は膨張し続けているらしいのだけれど、恐らく、その中身をひっくり返す事は不可能だろう。期待を裏切ってくれるとしたら、人の言葉で示される〝神〟〝奇跡〟〝魔法〟くらいしかないのではないだろうか。
僕は、人間がちっぽけだという事を十全に理解しているつもりだ。だから、そうした言葉に縋りたくなる所以も心得ている。言語を操っている限り、どのような宗教であれ、すべて言霊信仰と言えるだろう。
人々の願いは、遡れば、無意識の最下層である〝元型《アーキタイプ》〟に行き着く。元型とは、人類共通の無意識の事だ。言葉の誕生は、偶然ではなく必然だったに違いない。
星という言葉が生まれた以上、そこには何かしらの意味が込められている。己の手でその解《こたえ》に辿り着いたとき、「星」から溢れてくるモノに触れられるのではないだろうか。