日常』の作文集

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日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/23/2024, 5:35:40 AM

「あ、お小皿とって」 「はーい」

 とてとて、とスリッパを軽く鳴らして食器棚から小皿を取り出してくる君。

「どーぞ」 「ありがとう」

 グツグツと煮えたぎる鮮やかな赤色を鍋から一掬い。
味見。 うん、上出来。

うんうん、頷きつつ鍋の中を木ベラでかき混ぜていると、横からとてつもなく熱い視線を感じた、が、気づかないフリ。

「もうすぐ出来るからパン、切ってくれる?」

「わかったー」

 鍋を火から下ろして、冷蔵庫の“こやし”になりかけていた頂き物のハムとチーズを丁寧に盛りつけた白い平皿をテーブルに運ぼうとした。

「あ……、あじみ、だよ?」

 キッチンカウンターに置かれた鍋から、君が豪快に中身のラタトゥイユを木ベラで掬って、厚切りのバタールにてんこ盛りにしていた。

テーマ「日常」

6/23/2024, 5:21:36 AM

「日常」
いつもの日常はつまらない。
刺激が足りないのか、毎日同じことの繰り返しなことがつまらない。
ハプニングとかイベントとかなにかあったらいいなと毎日のように思う。
そして今日も…「今日は何かあるといいな〜」と思っている。
毎日、考えることと言えば(今日はこの授業があるな〜)とか(今日はこのゲームをやろうかな〜)とか平和なことしか考えてない。
それがまた、いい事に気づかず今日も学校に行く。
学校に行くと驚く事件が起きていた。
クラスメイトの1人が行方不明らしい。
それを聞いた俺は背がゾッとした。
(え、嘘でしょ。なんで急に)と頭が追いつかない。
その日は、緊張感のある学校になった。
次の日、また次の日と過ぎていくと同時にひとりひとりクラスメイトがいなくなる。たまにほかのクラスや違う学年の人がいなくなる。
あまりにも怖すぎる。
その時俺は思った。
【あの時の平和な日常って素晴らしいことなんだな】と。
そして、今日は俺が行方不明になった

6/23/2024, 5:17:49 AM

日常を私は疑わない。
すぐ近くにあるもの、それが日常なはず。
日常は、時間と共に、私の気づかない間に少しづつ変わっていく。
それは、とても怖いことで、それと同時に嬉しいことでもある。

6/23/2024, 5:17:04 AM

日常

 日常生活で嫌なのは
 縛られる生活。
 誰でもそう思う。
 家族の主が倒れ、
 マンションや1戸建に
 住めなくなり
 施設やホームに入らなきゃ
 いけない時
 日常生活はガラリと変わってしまう。
 今まで好きな時間帯に
 やれる事が制限される日常って
 地獄か天国なのか?
 わからない。
 だから労働って大切だと思った
 今日この頃です。
 労働でお金を貯金して
 行く事がこんなに大切だと
 最近思いました。

6/23/2024, 5:15:54 AM

日常

日常っていうのは"日"々の"常"にある物事
だから私達は疑わない
明日もいつもの日常が続く
そう信じ込んでしまう

でも実際はそんなことなくって
ある日いきなり"日常"が消えてしまうことがある
だからそんな思いがあって
私は誰かと別れるとき
「さようなら」「ばいばい」
とかじゃなくって
「またね」「今度〇〇しようね〜」
と言ってしまう

たかが一言
たかが別れの言葉
でもそれに私は後悔したくない
日常が壊れた時に悔しくなりたくない

6/23/2024, 4:48:35 AM

あなたがいたからの続き

日常

シズクが居ない日常が 一ヶ月
二ヶ月 三ヶ月と続いた。
日常なんて 違和感があるのは最初だけで
徐々に慣れるのが普通だ。

だからこれは俺のメンタルの問題で
俺が未練がましく振り切れ無いのが
問題でシズク自身には何も関係なくて....

仕事が終わって帰っても バインダー局の中にあいつの姿は無い
いつもなら....

『皆.... おかえり.... 怪我...して...ない
大....丈夫....』そんな心配そうな声音で
聞いてくるシズクの声が聞こえて
皆の姿を見つけて安心した様なシズクの
笑顔が映って.... 「っ・・・」そこまで
考えてハイネは首を振る。

(駄目だ....俺 何やってんだ シズクに
執着し過ぎだろう....) あいつには
あいつの想いや事情があるんだから 
俺にばっかりシズクの想いを縛りつけるのは間違ってるって分かってるのに....

あいつは常に皆の事を考えてて
その皆の中にちゃんと俺も入ってる
それは....分かってるのに....

それなのに俺は いつだって俺を
一番に考えてくれないかなぁなんて
醜い事を思ってしまう....

ハイネがそんな事を自宅で悶々と考えてると.... 途端に ピンポーンと家の玄関
チャイムが鳴った。
ハイネは立ち上がり急いで玄関のドアを
開けた。もしかしてと期待に胸膨らませる
自分を押し隠して....

すると....「あら はー君どうしたの?
そんなに急いでドアを開けて そんなに
私達に会いたかった!」にっこりと可愛らしく微笑むリンネと無言で佇むハイルの
姿があった。

ハイネは、二人に自分の姿を見られて
恥ずかしくなり「別に....」とぶっきらぼうに答えてしまう。


そして二人を自宅に上げるハイネ
「で....何の用だよ....」と横を向いて
二人に問いかけるハイネ

「あら用が無いと可愛い息子に会いにきちゃ行けないのかしら?」リンネは可愛いらしく小首を傾げて言う。
リンネのそんな言葉にハイネは舌打ちを
鳴らして 「もうガキじゃねぇんだし
一々用も無いのに来るなよ!お袋 親父」

そんなハイネのつれない態度にもリンネと
ハイルはいつもの事の様に嫌な顔一つせず
返す。
「あら 親にとって子供はいつまでも
可愛い者よ! それこそ命を投げ出しても
構わない位にね」そんなリンネの言葉に
無口のハイルも「そうだぞハイネ」と
同意する。

そんないつまでも自分を溺愛する二人に
ハイネはありがたい様な迷惑な様な複雑な
感情を抱き「うぜぇ....」と返す。

「あらはー君も溺愛してる子が居るなら
私達の気持ちも分かるでしょ?」そんな
リンネの悪戯っぽい返しにハイネは
「なっ....」とたじろぎ....
「べっ....別に....溺愛してる奴なんて...
いねェ....」とハイネは膝を抱えて自分の
顔を自分の膝に埋める。

リンネはそんな息子の態度を深く追求せず
「そう....でも もしそんな子が出来たら
はー君 絶対離しちゃ駄目よ
もし離してしまっても取り戻す位の気概を
見せなさい」とリンネは息子に向かって
力強く言う。それに続く様にハイルも
「ハイネ頑張れよ」と声を掛ける。

「っ....」ハイネは二人の言葉に何も言えなくなる。
どうして親って言うのは何も話して
無いのに見ていた様に的確に言葉を向けるんだ。

そうしてリンネとハイルは帰って行った。

二人を見送るとハイネは何かを決意した
様に立ち上がる。

そして相棒の鎌を手の中に出現させると
自宅の玄関ドアを開けて
外に飛び出した。

そうしてハイネは足取りを力強くさせ
バインダー局に向かうのだった。

6/23/2024, 4:37:23 AM

【日常】

日常が平穏とは限らないと思う

日常が平穏だと感じてる人は
どのくらいいるのだろう

多忙が平穏?
イライラやモヤっとする毎日は平穏?

特別な日
誕生日
記念日
…それらの日にも変わらない1日を過ごす
この流れを平穏と呼ぶのだろうか

この日常から解放されたい
今の日常は 抜け出したい日常だと思う

そんな日常の中で
生きてる価値やその先を手にしたくて
わずかな光に手をのばして気持ちを上げてく
そういう毎日を送っている

6/23/2024, 4:32:30 AM

シアの日常
「シア様、起きてください。」
執事が起こしにくるタイミングでいつも起きる

6/23/2024, 4:26:41 AM

日常とは毎日の穏やかな日々

朝の目覚め
最初にすることはポットのスイッチを入れ
ミルクティーを入れること

100度になったらいつものマグカップに
ティーバッグをいれ
少しだけお湯を

そして冷蔵庫から出したミルクを注ぎ
電子レンジへ

チン

レンジを開けると
ミルクが溢れ
マグカップにはほとんど何も残ってなかった

あー
うん……

これも日常


※なんで電子レンジって「牛乳温め1杯」つて設定してるのに全部飲んじゃうのかなー🤔

6/23/2024, 4:15:48 AM

「日常」

 ある日、私は突然会社に行けなくなった。
 仕事に行きたくないのは、入社してすぐから2、3年は続いていたが、だんだん起きる時間が遅くなり、ここしばらくは家を出る20分前に起床、慌てて最小限のしたくだけして出掛けていた。
 その日は起き上がる気力が全くなかった。会社に行かなくてはならないと思う頭に対して、体が拒否していた。
 私は、かなりの気力を使い職場に電話をして、体調不良で欠勤することを伝えた。すみません、すみません、と何度も言っていた。電話を終えた後の安堵感は、魔法のように私の緊張を和らげた。
 私はうつ病と診断され、長期の休養を命じられたが、全てに自信を失っていたため、誰にも相談せず退職届を提出し受理された。
 そして今までの日常と訣別した。

 あれから5年経ち、現在の私は、もう内服も通院もしていない。
 スーパーで、開店前の品出しと閉店前後の値引きシール貼りや陳列品の整頓といったバイトをしている。昼間は自宅で家事をしたり、ときには街へドーナツを食べに行く。
 これが今の私の日常だ。

 そして次の日常を模索しているのである。

6/23/2024, 4:08:34 AM

この書く習慣が
自分の日常となって
どのくらい経つのかな

おぼつかない言葉で綴った文章は
名前も知らない誰かに届く

好きなんだ、この人の言葉選び
今日も更新されてる、嬉しいな

そうして誰かの日常に
自分の日常が組み込まれていく

6/23/2024, 4:07:08 AM

『日常』



ほんとは奇跡

気づかないって悲しいけれど

それが人だよね


のんきでいいね

それもまたいい

6/23/2024, 3:57:06 AM

日常的非日常

知らない天井。当たり前か。
起き上がり、まずは自分の手を見る。
しなやかで細い手首、色素が薄く白い。
鏡を探す。自分の全体像を確認する。
薄ピンクのパジャマをまとった自分は、おそらく10代半ばの少女だった。
時刻は7時半をまわったところ。多分、朝。
部屋を物色しようかとも思ったが自重する。
経験上、そういった好奇心はいらぬトラブルを招く。
もう一度ベッドに横になり、時計の針の音に耳をすまし、目を閉じる。
8時を過ぎた頃、母親らしき女が部屋の戸をノックする。
「あんた、今日学校行かないの?」
「ごめん、ちょっと体調悪い!」
大体これでなんとかなる。学生でまだ良かった。
社会人の場合、会社から電話がきたりする。
うっかり出てしまった時は、受け答えがうまくできなくて頭が真っ白になった。会話の途中で電話を切ってしまった。彼には悪いことをしたと思っている。
母親は思うところがあるのか一瞬立ち止まったが、扉から離れた様子。
去りゆく足音から察するに、階段を下りていくようだ。
とすると、ここは二階か。
思い切ってカーテンを開ける。
曇天模様の下に団地がある。どこか見慣れたような街並みだった。
あれ、もしかしてこの子、近所に住んでるのか。

私が入れ替わり立ち替わり、私でない誰かとして目覚めるようになってもう半年以上経った。どうやらカレンダーだけは正常に動いているらしい。
毎朝、目覚めると知らない他人になっている。
正直、頭がおかしくなりそうだ。発狂していてもおかしくない。
自殺を考えようにも、その時入り込んでいるのは他人の身体だ。
もしも私の意識だけ継続されて、乗り移られた誰かが死んでしまったらと思うとそれは出来ない。
人間は不思議なもので、こんな奇特な状況にも慣れがくるらしい。
私は病人を演じることで、知らない誰かの一日をなんとかこなせるようになっていった。
中年のサラリーマン、幼い少女、主婦、入院患者etc
非日常が日常になってゆく。
いつ終わるともしれぬ断続的な日々に、私は目を閉じ耳を塞いできた。

これはチャンスかもしれない。
ここから、私の家まで多分徒歩で20分くらい。
何かが変わるかもしれない。
私は私に会いに行く。当たり前になった非日常を抜け出す為に。当たり前の日常を取り戻す為に。

6/23/2024, 3:56:26 AM

当たり前のように過ぎていく日常。
今日も当たり前に1日が始まったが、これは本当に当たり前なのだろうか。

当たり前のようで、この日常は奇跡の上に成り立っている。
当たり前過ぎて感謝出来ない。当たり前に感謝できるとすれば、失った時だけだろう。

人間は愚かだと思う。当たり前じゃないのに、当たり前に思い、「もっと、もっと」と欲張る。

私たちは、大事な何かを忘れてしまっている。失う前に当たり前の有り難さに気づけるように生きていかなければいけない。

6/23/2024, 3:51:33 AM

毎日が同じ様に過ぎていく
その有難さに気が付く時
人は大体、大切な何かを失っている

6/23/2024, 3:51:32 AM

#日常

起きて、顔洗って歯を磨いて、朝ご飯を食べずにパソコンの前に座って起動する
「あ、そうだ」
スマホをひらいて、いつもと同じようにおはツイする
なんて、いつも通りなんだろうか
誕生日だっていっても、なにも変わらない。いつもの日常
…普段と違うところと言ったら、メンバーがおめでとうを言ってくれてるところだろうか
それに、TLも賑やかにこさめの絵が絶えず流れてくる
誕生日だって、改めて実感する
だからといって、仕事が消える訳ではないけど
ぽつぽつと聴こえる雨をBGM代わりにしてパソコンに向き合った

「んーっ!」
「つかれたぁあっ」
いつもと変わらない1日になりそう。
まぁ非日常だなんて、いらないけど
毎日メンバーと馬鹿みたいな話で笑いあって、真面目な話もして、変わらない毎日も最高に楽しいもん
マウスカーソルをディスコードの『天獄』の上におく
ピコン
「もしもーっし!おつかれーっ!」

6/23/2024, 3:48:10 AM

朝、起きて眠い目をこすりながら
顔洗って
いつも通りに身支度をして
朝ごはんを食べる
毎日のように繰り返される
決まったルーティン
決して裕福じゃないけど、
なんとか生きてます


日常

夜凪

6/23/2024, 3:38:46 AM

楽しかった思い出に浸る余裕はない
繰り返されてることは覚えてないけど
確かに大切だったんだ
積み重なった思い出が
今を生きる自分を創った
振り返ることは恥ずかしいと感じるかもしれない
でもそれでいいんじゃないのかな
日常は追うよりも追わせるほうが楽しい
楽しかった日常が何よりの思い出

6/23/2024, 3:35:44 AM

「個人的にさ。『連載は日常ネタ職場ネタとかが長く続けやすい』と思ってたのよ。生活してるだけでゴロゴロその辺にネタが転がってると思ってたから」
3月11日のお題が「平穏な日常」だったわ。某所在住物書きは過去の投稿を辿り、当時を懐かしんだ。
今回は「日常」2文字。言葉を付け足せば、非日常も、日常の脆さも書けるだろう。

「実際書いてみるとほぼ砂金探しなのな。
生活して仕事して、その中にハナシのネタは川の砂ほど有るんだろうけど、じゃあ、実際にネタの砂をふるいにかけて、そこに『コレ投稿したい!』と納得できるハナシの砂金は、何粒残りますか、っていう。
なんなら、眼の前に明確に書ける砂金が有っても、絶対何割か見落としちゃってますよねっていう」
まぁ、だからなに、ってハナシだが。「多分それお前だけだよ」って言われても反論できねぇし。
物書きはため息を吐き、天井を見上げる。

――――――

私の理想の日常。
気圧にも自律神経にも、ホルモンバランスにも振り回されず、朝は気持ちよく起きる。
身体は倦怠感無く動いて、朝はマーマレードトーストにとろとろチーズをのっけやつとか、余りがちのイチゴジャム溶かした自家製イチゴミルク、あるいはイチゴヨーグルトとか。

日曜日は朝を食べる前に、呟きックスで自分のズボラをポスって起床報告して、
それでも、誰も荒らさないし、ゾンビも湧かない。
ただごはん画像付きのリプと挨拶が飛んできて、
推しカプ・推しキャラの概念BGMを静かに聴きながら、カリカリのマーチートーストをかじる。

『今日の正午付近、空いているか』
個人チャットに、長い付き合いな職場の先輩から、メッセが届いて、私は少し気だるくそれを見る。
『私の行きつけの例の茶葉屋、得意先専用の飲食スペースで、新作メニュー試食会がある
お前の好きな肉系も提供予定だ。ついてこないか』

晴れの日光が天井のシーリングライトと一緒に朝のテーブルを照らして、
私は、気圧も自律神経も、ホルモンバランスにも振り回されてないから、ただ自分の「食べたい」の素直だけに従って、わざと数分待って返事をする。
『考えとく』
これが私の理想の日常。
これが私の、理想の日曜日の休日の、朝。

なお本日ガッツリざーざー降りのジメジメです。
おかげで倦怠感ハーフマックスです。
現実ってきびしい(だって梅雨)

――「しゃーないよ」
なんだかんだありまして、気がつけば正午過ぎ。
同じ支店で仕事してる付烏月さん、ツウキさんから、『ジャムの賞味期限が再来月だから、消費するの手伝って』ってデザート付きランチの誘いが来た。
「事実として、気圧に敏感なひと、少なくないし。そーいうひと、自律神経も振り回されやすいし」
しゃーない、しゃーない。
付烏月さんはキレイなサファイア色したジャムを炭酸水に溶かして、コップのフチにレモンをくっつけて、私に出してくれた。
「それ知ってるからこそ、附子山、もとい藤森も後輩ちゃんを気にかけてるんでしょ。俺のことも、必要なら遠慮なく頼れば良いよ」

「真っ青。バタフライピー?」
「そそ。バタフライピーとリンゴのジャム。青って珍しいから買ってみたんだけど、青だから、なかなか使い道が思いつかなくって」

「付烏月さんでも、お菓子作りで悩むの……?」
「あのね。俺のお菓子作り、日常的な趣味なの。非日常的なプロじゃないの。おけ?」
「のん。のん……」

付烏月さんから受け取った涼しい涼しいサファイアサイダーに、ジメジメを吹き払うレモンを絞れば、上から下にアメジストが降りていく。
湿度と気圧と倦怠感を、ダルくて少し不快な日常を、「自家製のバタフライピーサイダー」っていう非日常が、良さげに中和していく。
「一応ね。お気に入りのチーズケーキ屋さんが、コレ教えてくれたの」
付烏月さんが冷蔵庫からひとつ、お皿を取り出して持ってきて、私の前に置いた。
青と紫の透明なキューブジュレが乗っかったレアチーズケーキは、まるで梅雨の中の濡れたアジサイ。
非日常的なサプライズ。特別感満載のそれは確実に、私の心を良さげに整えてくれた。

「ここまでで、やっとジャム、残り半分なの」
付烏月さんが言った。
「さすがにさ、このチーズケーキとサイダーばっかりじゃ、リピートし続けるの無理でしょ」

「先輩と宇曽野主任呼ぼうよ」
「宇曽野さんは家族サービス中で、藤森は自室で地獄の在宅ワーク消化真っ最中。ムリ」
「嘘でしょ。うそでしょ……」

6/23/2024, 3:26:35 AM

『日常』

自分の時間を邪魔するな
強制的に連れていくな
勉強の妨げをわざわざ作るな

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