『日差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#11【日差し】
「前世は雪女です」
指先はいつも冷たいし
肌は白いし
日差しが強いと、目も開けられない。
…
…ん?
日差しが苦手ってことは
吸血鬼説もあったりする?
いつも貧血気味なのは
血を求めてるってことなのか?
やだ。勘違いしてたかも。
雪女じゃなくて、吸血鬼かもしれない。
ちょっと占ってみようかな。
…
…
…
「前世は踊り子です」
なんそれ!!
夜眠れなくて
昼過ぎまで起きれなくて
やっと体が動けるようになるのは
いつも夕方。
今日は
いつぶりに
朝のうちに
起きられただろう。
気付かなかった。
寒い季節は
とっくに終わっていて
もう
こんなに暑いなんて。
この夏は
去年よりも
自分を大切に
生きよう。
#日差し
おはようございます主様。
今日も執事が起こしてくれる声がする。起きられますか?と聞かれては、起きられないと言うほかないだろう。執事は苦笑して頭をやさしく撫でてくれた。少しの間、柔らかくて甘い空気が流れる。朝食の用意が整っておりますので、お体を起こしましょうね。と言われたので、しぶしぶ起き上がることにした。
瞼を開ければ眩しい光が目をさす。反射的につぶってしまった。しぱしぱ、光に慣らすように少しずつ目を開けて、やっと執事の顔を見ることができた。
おはよう。
挨拶をすると、おはようございます。と返してくれて、眩しかったでしょうか。カーテンを閉めますか?とも聞いてくれた。優しいな。あたたかいな。
寝ぼけていると思われていいから。眠いのを言い訳にして、ベット脇に屈んでいる執事に抱きついてみた。
朝の明るい日差しを浴びて、肺に空気をいっぱい吸い込んだ。朝の香りと執事の匂いが心地いい。安心するなとスリスリすると、あらら…と困った声が頭上から聞こえた。もう一回頭を撫でられて、その手が背中にするりと降りて、優しくぎゅっと抱きしめられた。
はい、おしまいです。
そう言うと執事は離れていき、先ほどまでのあたたかな雰囲気とはうってかわって、朝の空気は静かにひんやりとしたものになった。諦めて食事に行く支度をしようかとベットを抜け出し執事の顔を見ると、赤い。
日差しに照らされてよくわかる。暖かい気持ちになった。
日差しについて
日差し
もう夏真盛りですね。わたしの住む地域はまだ梅雨明けしてませんが、朝からギラギラする日差しが降り注いでます。
若かった頃は、日差しが強いのを気にして帽子を被ったり日焼け止めを塗ったり。でも、子育てでものすごく忙しかつた頃は、気にもしなくなりました。
結果、顔にたくさんのシミができました。
出来始めは気にしたが、だんだんに気にしなくなり‥。
日差し→日焼け→シミ→気になり、対策をする→だんだんに対策もしなくなる→もう気にならない
こんな感じです。
日差しを浴びた結果のシミは、一生懸命だったあかしと思うようにしました。日差しを浴びて、子供たちと出かけた思い出もできましたからね。
きつい日差しに目を焼かれても
外を見る
そこにあなたがいたから
#26 お題:日差し
日の光が嫌いだ。
でも、おまえは月の光だったから、好きになれたんだと思う。
日の光は、容赦がなく、オレの影を濃くする。過去の傷も、底にある闇も、照らそうとする。無遠慮な光。
だけど、日に向かって咲くひまわりが、おまえみたいでさぁ。
オレは、日の下から逃げられずにいる。
今年は特に、と言うか、いつもなら雨が降り続いている月にさえ顔を出して。
もれなくうだるような暑さを運んでくる、この季節特有の光。
そのお陰で助かることもあるんだけれど、正直暑さにやられてだらけてばかりで。
まぁ、できたらお手柔らかに。
なんて、眩しい”日差し”に呟いたところで、結果は見えているんだけどね?
日差し
中2
日差し
まだ、、(´;ω;`)
まだ、、7月なのに、、
もう焼けたあああああ(´;ω;`)
日差しめ!!!!!!!!!ಠಗಠ
許さん!!!
「日差し」
今日は日差しがまぶしくて
あっ……違うな
君がそばで笑ってるからだ
まぶしすぎるよ
夏と秋には暑すぎる眩しすぎると文句を言われ、
春と冬には暖かくて気持ちいい有難いと感謝される、
太陽さん、こっちの都合で勝手言っちゃう人間でごめんなさい、基本は感謝してます!
ただ本当に夏の暑さはどーにかなりませんかね、日差しなんて爽やかな言葉では収まらない炎暑すぎますって。
【日差し】#17
『牢獄日没』
日差しが道路や壁を暑く照りつける頃。
僕は一人、暗闇の牢獄に閉じこもっていた。
ドンドンと扉を叩く音が聞こえ、僕は返事をせずに黙っている。
バンッと扉を勢いよく開ける音が聞こえ、「返事をしないやつは蹴るぞ!」と僕に暴力宣言をするこいつは、僕を地下に監禁している叔父。
二年前まで、両親が居たが、事故により他界。
それから僕を嫌っていた叔父に引き取られ、外に出ることを禁止されて、今に至る。
このように、叔父は僕のことをとてつもなく嫌っている。
「返事しろやボケナスがぁ!」とその他諸々の罵詈雑言。
大の大人がこんなことをしていて楽しいのだろうか。
僕の年齢は現在17歳。15の時から身長は一切伸びておらず、体重も減り続けるばかり。
一時期、まともな料理を食べさせてもらっていたが、それは表向きだったことを後々知る。
【表向き】。この理由は、叔父は芸能界を支えるベテランで、"弟夫婦を亡くして甥っ子を育てる心の優しい人"を演じるため。
叔父からしたら、僕はただの営業道具でしかないんだ。元々嫌いだったから余計だろう。
そのあとすぐ密着が終われば、地下に戻ってストレス発散の道具として扱われる。
助けてくれとも頼む相手もいないし、外の様子は上の方に小さくある縦横10cmの小窓だけからしか見えない。
叔父が世間からどう思われてるかも、僕が"叔父に助けてもらった弟夫婦の息子"というレッテルを貼られているのかも、僕は何も、何も知らない。
あぁ、またこんな惨めな考えをしていれば、日が沈む。
今日もまた殴られ蹴られただけだ。
料理なんてここ一週間ほど口にしていない。
俺は日没が嫌いだ。
日が沈んだらまた違う日が来て、あいつに殴られ蹴られる。
僕にいいことなんて、幸福なんてひとつもないんだ。
生まれたからいいことなんて、なにもないんだ。
ただ僕は、毎日あいつに殴られるためだけに生きている。
79テーマ【日差し】
なぜか涙が止まらない。理由はない。せめて理由さえあれば救われるかもしれないのに。今日もまた何も分からないこの世界を生きなきゃいけないのか
「日差し」
空が闇に覆われている時は
太陽がこのほしの
私を知らない誰かの頭上にある。
空が光にあふれている時は
一面の厚い雲に覆われていてすらも
花を摘み本を読めるように
遠くから恋する人の姿を見つけ
駆け寄ることができるように
太陽がこのほしを
見捨てることはない。
たとえその眼で直接姿を見ることがなくとも
たとえ私の頭上の空が雲しか見えなくとも
母なる太陽は
雲の隙間から 日差しをもって
その両手を伸ばし
今日もこのほしを揺らして
子守唄を唄う。
たとえ誰も感謝を唱えなくとも
母はこのほしを見捨てることはない。
だから私は母にむけて合掌する。
「日差し」
朝ボクが開けたカーテンを
おそく起きたキミが閉める
ねぇ夏の紫外線は女の敵よ
日に焼けるのは一大事なの
家の中こそ気をつけなきゃ
ふたり薄暗い部屋で朝食を
遮光率99.9パーセントの傘
SPF50の日焼け止め必須
サングラスにマスク、手袋
完全防備のキミは出勤する
日光でビタミンD補給する
のも大切なのにと思いつつ
見送り後カーテンを開けた
今日も蒸し暑くなりそうだ
『日差し』
ぽっかぽかの日射し
窓辺にゴロッとして
青空に浮かぶ雲を見ながら
ボーッとするのって
幸せだよね
日差し……と言われれば、人は温かくて幸せな気持ちになるのでしょう。けれども、あの頃の私にとっては日差しを浴びる事は苦しみでした。
起立性調節障害。ご存知の方も多いでしょう。あの頃の私は朝早く起きる事ができませんでした。然し、両親は私を起こして学校に行かせようと怒り、罵声を浴びせました。私はとても朝が嫌いになりました。
日差し(2023.7.2)
いつからだろう、陽の光を疎ましく思うようになったのは。
幼い頃は、ひだまりの中で駆け回ることを何よりも愛していたのに、今となっては、まるで幽霊のように、明るすぎるものに怯えている。
窓から見える明るい外の世界には、憂鬱になる。明るい人には、眩しすぎて触れられないような気持ちになる。明るい未来なんて、見えない。
あぁ、いっそのこと、本当に幽霊にでもなれたらな。
そんなことを思うけれど、実行する勇気なんてなくて。
今日も私は、日差しに怯えている。
日差し
ただただ眩しい青空が、日傘の向こうから見えた。
静かな建物の隙間で、ふと足を止める。
今朝の雨で洗われたばかりの、この美しい空は、こんな人気のない、取るに足らない路地にまで、暖かい日差しをくれるのか。
なぜこれを、人は灼けるようだと表現するのだろう。
私にとっては、これ以上はないほど心地よいのに。私だけの、守り神のよう。
日傘を閉じて、また歩きはじめた。
強い日差しが気になって
誰かは「日焼け止め塗らなきゃ」と言う
強い日差しが魅力的で
誰かは「夏が始まったかぁ」と言う
強い日差しが明るく感じて
私は「眩しい」と目を細める
おばあちゃんが3回目のくも膜下出血で植物人間になったのはもう3年も前。
おじいちゃんとやってたお店を閉めて二カ月程たった頃だった。
お店を閉めると決まった頃おばあちゃんがこっそり私に電話してきて
「おじいちゃんと離婚しようと思うのよ。」
って連絡が来た時はひっくり返る程びっくりした。
長年、仲良し夫婦だと思ってた。
おじいちゃんは、愛妻家でおばあちゃんのワガママを可愛いもんだっていつも言ってて、おばあちゃんは何が不満なんだろ?って不思議だった。
でも、長く連れ添って、一緒に商売してりゃ色々あるんだろうと、賛成も反対もしなかった。
そんな話をしてすぐ、おばあちゃんの3度目のくも膜下出血で、おじいちゃんから連絡もらってすっとんで病院に行ったらおじいちゃんはシワシワの手でポロポロ落ちる自分の涙を拭ってた。
それからは仕事しかしていなかったおじいちゃんは驚くべき家事能力を発揮し、家はピカピカだしご飯も自炊。毎日の日課はおばあちゃんのお見舞いと言う逢瀬。
去年から、植物人間と呼ばれるおばあちゃんは自宅介護になった。
今日はおばあちゃんの口紅というべき色付きリップをお土産におじいちゃんに会いに来た。
それを「ありがとう。すまんなぁ。やっぱりこういったもん買うのは恥ずかしくて」と嬉しそうにガサガサと包みからリップをだしておばあちゃんに塗ってあげるおじいちゃん。
「おーおー、やっぱりママは可愛いなぁ」と私なんか居ないって感じでおばあちゃんの手を握るおじいちゃん。
でも知ってる。私が居ない時はおばあちゃんの事、
“みっちゃん”って呼んでる。
私は、ピカピカのこの家でやる事はないけど、トイレ掃除とご飯を作ってから帰る。
トイレ掃除はどうかおじいちゃんが元気でいられますようにって。あとは料理が苦手だったけどそれなりにやってたおばあちゃんの代わり。
窓から西陽が入る時間になったら、おじいちゃんは「みっちゃん、ひどるくなったなぁ。夏がくるなぁ。」ってそっとおばあちゃんにあたる日差しを遮るように椅子を移動させた。
しばらく2人の時間を邪魔しないようにして、おじいちゃんにご飯できたよーって呼びに行く。おじいちゃんの着てるシャツに西陽が当たっておばあちゃんを守ってるみたい。おじいちゃんは、日除けの役割をカーテンに任せてから、
「ありがとう」って食卓につく。
「今度来る時は日焼けどめをお願いできんか?」と。
「いいよー夏がくるもんね。」
「ママは色が白いから心配だ。」
「おじいちゃんも体に気をつけてよ」
「あぁ、わかっとる。ママが死ぬまで死ねんからな」
って。
何も言わないおばあちゃんだけど、本当に離婚したかったなら、とっとこあの世に行っちゃってるだろう。
おじいちゃんに世話させて、ニヒルな笑い顔してるかな。
夫婦の事は夫婦にしかわかんないんだろうけれど、おじいちゃんみたいな人と結婚したいなぁっておばあちゃんに言ったらなんて返事が返ってくるのかな。