『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
放課後
夕焼けの教室に二つの人影。
日直で学級日誌を書く私と、出し忘れた課題に取り組む男子生徒。
互いのシャープペンの音が響く。
「そっち、終わった?」
「あと少しで終わりそう」
普段話さない二人の会話は、そっけない。
私の方が先に書き終わり、席を立って帰る準備をする。
「もう帰るの?」
「終わったから」
「ーもう少しで俺も終わるから、一緒に行かない?」
暗くなりつつある中でも分かる、真剣な表情。
「・・・じゃあ、あと少しだけ待つ」
そう言った途端、嬉しそうな表情になって、急いで課題を切り上げる。
二人して、放課後の職員室を目指した。
結局、帰り道も一緒に帰り、翌日クラスメイトから揶揄われることになるが、これはまた別の話。
放課後
小学校
中学校
高校
大学
どれも思い出たくさんあって考えるだけでニヤッとしちゃう
たのしいだけじゃなかったけど
私を形成してるもの
放課後。
軽音楽部の部室に行って、ゆるゆると集まって練習が始まる文化祭前。
「1ヶ月くらいしかないんだな。」
休憩中に、ふと部長がそう口にした。
「そうだぞ。お前は弾けるからいいけど、ついてく俺は大変なんだよ。」
「俺だって今回バタバタだよ。」
そんな会話を聞きながら、後輩の俺は軽くフレーズを弾く。1年以外は文化祭の演奏メンバーだから、どことなくピリついていて質問はできない。
また1人で練習を始めた。
「もっかい通すよ。誰か、撮影してて。」
私撮るよ、とさっきまで熱唱してた女の子。
「ありがとう。」
部長は照れたようにそう言った。
今の好きな人に見せる反応じゃん。
曲を何回か通して、部長から一言貰って帰る。
そんな高一の放課後。
ほぼ部活に行かなかった高校生時代
誰もいない教室によくいた
外から聞こえる部活動生の掛け声
夕暮れのなか窓際から見る外の景色が好きだった
遠いむかしの記憶
ほんのちょっぴり戻りたい
ピンポーン
梨花の家のチャイムを鳴らす
暫く待つが、返事は無い。
「うーん 居るはずなんだけどなぁ あ、病院とかかな。」
体調不良で休んだ梨花の分のプリントと、今日の授業ノートを持って、もう一度チャイムを鳴らす。
やはり、返事は無い。
適当にポストにでも入れようとしたその時
家の中から、何かが割れる音が聞こえる。
「あうぇ? え 誰か居ますかー!」
隣の家にも聞こえるぐらいの大声で聞く
しかし、帰ってくるのはカラスの鳴き声のみ。
「もしかして、倒れてたり?」
不安と興味が混じり、玄関の方に近づく。
こういう展開ではありきたりな事に期待し、扉を開けようと、手をかける。
扉を引くと、ガチャリと開いてしまった
「あ、あの〜雪ですけど、誰か居ますか〜?」
扉を開け、中に入りながら呼びかける。
返事が無く、さっきの音の正体を探る為、家の中を探索する。
暫く探索した後にリビングに近づく
リビングの扉を開けたその時、雪は思わず手に持っていたノートを落としてしまった。
なぜなら
カーペットのように血が広がっていたからだ
奥には、梨花の母親が倒れており、手前には父親と梨花が倒れていた。
「え…え?」
何も言えず、動けずにいると、梨花の体がぴくりと動く。
「り、梨花?」
梨花は体をゆっくりと起こし、こちらに振り向く。
その顔は、悲しみという悲しみを全部背負ったような顔だった。
なにより、不可解な点は。
彼女の顔半分が、漆黒に染まっていたのだ。
9月30日
通り雨の次の日
青空と橙色の放課後
彼女の、雪の物語が始まった。
お題『放課後』
追記 書いてる途中に、データが吹っ飛んだので、いつもと違う雰囲気になってるかもしれないです。
(一発書きでは無いです)
つらい
放課後フェイク
放課後君と一緒に寄り道した思い出…いつのまにかは毎日電車が来る時に2人で飛び降りるかを悩んでやっと今日が来てしまった手繋いで行くよと笑顔で言ってくれた君と私は人の叫びと一緒に消えてしまった
『放課後』
何もすることが無くなったその時間を
どう過ごすのが正しいのか
分らなかった
部活をやめて他の子のように
自由になりたくて
あれやこれやしたい事が
沢山あった筈なのに
頭の中も体の中も
重力を失ったように
ふわふわした自分になったんだ
小さい子見ながら帰るの落ち葉踏み
生きていく度競歩になって
(放課後)
この見慣れた景色は
独り居残る教室
どこか非日常を思わせる
誰も居ない 特別な空間
「ガラガラ」
あぁ…始まる
/放課後
夕立がやってきて 靴下までびっしょりな
下校時間の 帰り道
傘なんてなくて なぜか走りたくなって
足が速くなる靴の力を試したくなって
ランドセルをしっかりと背負い込み
ダッシュした
雨が 目に 入ってくる
◇
排水溝のあみあみは
驚くほど滑り
ぼくは こけてしまった
顔に傷はつかなかったけど
ぼくを守ろうとした手は少しすりむけていた
しばらく起き上がることができず
雨と、 汚い泥水が流れる音だけに包まれた
◇
なぜ走りたくなったのかは
今ではわからない
そんな気は 起こらない今のぼく
傘という弱さを手にしたからなのか
大人になったからなのかは
わからない
彼女はいつも放課後になると、友達と一緒に学校を出て、カフェに行っていた。ある日、彼女はそのカフェで、ひとりの男性と出会う。
彼は彼女に声をかけ、話をするうちに、彼女は彼に惹かれていく。彼は優しく、誠実で、彼女にとって理想的な男性だった。
彼女は彼との時間が楽しく、次第に彼に恋心を抱くようになる。彼もまた彼女に惹かれていたが、なかなか告白することができなかった。
ある日、彼女は思い切って彼に告白する。彼は驚きつつも、彼女の気持ちに応え、彼女との関係を深めていく。
放課後のカフェでの出会いが、彼女にとって人生を変える出来事となった。彼女と彼の恋物語は、青春の甘く切ない一ページであった。
帰り道、駅まで友達と駄弁る。
今日は一段と寒くて、カバンからカーデガンを出そうと急に立ち止まった。
通り過ぎる人々。待つ友達。
一向にカーデガンは出てこない。
友達「何探してるの?」
私「ちょっと寒くてさぁ、カーデガン」
友達「…着てるじゃん」
私「…あっ!……(๑・ω-)~ヤッチマッタ!」
お題-放課後-
響く運動部のかけ声
奥の方からほのかに聴こえる合唱曲
過ごしているのは同じ平日の5時。
なのに
なぜフェンスの向こう側の時間が愛おしいんだろう
些細な日常の音たちが
少しだけあの頃に戻してくれる
向こう側にいた時、得たもの
変化の代わりに置いてきたものを
実感させてくれる
学校が終わった自由な時間
「自由な時間なら、大人になってからもあるじゃん」
違うよそんなんじゃないんだよ。
もっと不思議な時間だよ。
後になってみるとね。
楽しんで。気を付けて。頑張って。
その時間を使い切った大人が
フェンスの外から静かに応援してみる。
#放課後
人の少なくなった図書室で、頬杖をついて外を眺めている君がいた。君の瞳に夕暮れが反射して、ありがちな例えだけれど、まるで宝石のようにキラキラしていた。綺麗で美しく思ったその瞳は、じっと眺めているとやがて少し切なくなるような感じがした。
[放課後]
放課後の私達以外いない教室で一緒に笑いあったあの子は、次の日から見られなかった。あの時、放課後に学校に残らず早く帰っていたら、違っていたのかな。
この時間をもっと大切にすればよかった。
友達としゃべるのも、残って一緒に勉強するのも
好きな人と一緒に帰るのも
放課後だからできたことなんだなあ。
友達がバイトを始めた。
そのため放課後はすっかり暇である。入学してから部活も入っていない為今更何処かに所属なんてめんどくさい。
自慢ではないが、おおよそ惰性となんとなくできたのだ。
この学校もそんな感じで決めたもの。
なら思い切って恋をするか。いや部活一つ決まらない人間にハードルが高い。あと、こう、ロマンというか理想があるのだ。
友達に習ってバイトを探すか。部活ほどではないがなかなか腰が重い。
ここで塾が思いつかないのではない。あえて除外してるので悪しからず。
放課後。
小学生時代は楽しかったな。
むぅ。そう唇を尖らせる。だからと言って今更あのテンションには戻れない。
もう何もかもが面倒だ。
それでも、友達からバイトを一緒にしないかとLINEが来れば浮上するくらいには落ちてもいなかった。
ちょっとだけ悔しいので一分後に返信したのは許されたい。
そんな放課後である。
放課後
少し前までは、みんなが居なくなり、静かな空間で勉強ができる時間と言う認識しか無かった。
少しの雑音を混ぜながら、茜色の淡い光に包まれる教室で勉強するのは、中々に捗るというものだ。
けれど今は、どうだろうか。
------
「...悪い、結構待てせたな...」
「よ、先生のお手伝いお疲れさん。そんな待ってねぇから気にすんな」
それより、早く帰ろーぜ。
俺はそう言いながら、後輩の手を引きながら歩き出す。
.....やべぇ、勢いで手を繋いでしまった...。
「...//////」
「......」
...というか普通に手を離せば良くね?テンパりすぎて気づかなかったわ...
なんともアホだなと思いつつ、繋いでいた手を離そうと--したのだが。
「!?ちょ、おまっ///!?」
「...なぜ離そうとする?繋いでおけばいいだろう...」
不満そうに言いながら、あいつは俺の手を再度握り返してきた。
...しかも簡単には解けないような形で、言わゆる恋人繋ぎをされている。
「...ッ///だ、誰かに見られたら...///」
「そんなこと心配しなくても、この時間は人通りが少ないから誰も見ていたいと思うぞ...。それに...」
そこで言葉を途切れさせたかと思うと、急にスルリと俺の手の甲を優しく撫でてきた。その行動に俺が一瞬ドキッとしている間に、あいつは手をさらに力強く握って俺の顔を見つめてきた。
「俺はお前と手を繋いでいたい。...ダメか?」
「うぐッ...もう..ッ.///好きにしろよ...///」
顔を逸らしながら、結局了承してしまった。
いつもこうなのだ。こいつは年下という事をいい事に、時々上目遣いで俺に所詮「お願い」をしてくる。
あいつは、俺がその行動に弱いことを知った上でやっているから、本当になちが悪いと思う。...まぁ、それに流されてしまう俺も俺なのかもしれないが...。
「...///」
「...顔、真っ赤だな」
「そ!...んな事...ねぇよ///」
「そんな表情じゃ、説得力の欠けらも無いな」
「うるせぇ...お前ほんと生意気なクソガキだな?」
「...そんな俺を好きになったのはどこの誰だったか...」
「ウッ...ほんとマジでそういうところだぞお前...///」
「これが俺だ。大人しく諦めろ」
「はぁ~...分かった分かった。大人しく諦めますよーっと...//...ほら、暗くならねぇうちに帰るぞ」
「...照れ隠し」
「うっせぇ!ガチでその口塞ぐぞ///!?」
そんな風に談笑?しながら。お互い同じ帰路に着く。
...こんな年下の後輩に翻弄されている現状が、凄く楽しいと思えてしまのだから、俺も随分変わったものだな...と自分で考えつつ、夕暮れの空の下。二人で手をつなぎながら帰った。
#放課後
87作目
追記:
なんかいつも以上に訳が分からない内容になってしまいすみません(泣)
そしてここまで読んでくださっている方はありがとうございます...。
少しでもいいなと思っていただけていたら幸いです。
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
「放課後」
放課後のチャイムと同時に体育館へ走り出す。
まるで誰かと競っているかのように一目散に体育館へ向 かう。
体育館の扉を開けると暑くて汗臭い。
うんざりする気持ちを抑えながら準備をする。
地元を離れ地方で部活に打ち込む。
毎日、朝練から夜遅くまで練習に打ち込む。
私なんでこんなに頑張るんだろう?なんのためだろう?
辞めたい、逃げたい。
辛い練習を耐え、乗り越える。
それでも思い通りにはいかない。何度も心が折れる。
地元に帰ろうか。部活なんてやめてしまおうか。
あんなに好きだったはずのものがこんなに嫌いになってしまうなんて。
辛いね。でもその頑張りは無駄じゃないよ。
必ず未来の役に立つ。
きっとこの経験が私自身や誰かを助けるものになると信じて。
そんな私の青くて苦い放課後の思い出。
Theme:放課後
次は私の番ですね。
では、小学生の頃の話をします。
放課後になると、私たち、A子、B美、それから唯一の男子のT男の4人は学校の怖い噂を検証していました。こっくりさん、理科室の人体模型、美術室の呪われた絵画…いろんな噂を検証していました。まあ、その中には本物はなかったんですけどね。
その日の放課後、私たちは「トイレの花子さん」の検証をしていました。いろんなパターンがあるそうですが、私の学校ではトイレに入って3回「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」と尋ねます。誰もいないはずなのに「は~い」と返事が返って来て「遊びましょう」と提案してくるそうです。その提案を承諾しても断ってもどうなるか、話は一切伝わっていませんでした。それが余計に私たちを余計に燃え上がらせました。
まずはA子がトイレに入り、「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」と尋ねました。返事はなかったそうです。次にB美がトイレに入りました。やがて何もなかったのか残念そうに出てきました。次にB美と交代してT男がトイレに入りました。出てきたときには青白く、怯えたような表情をしていました。「T男!花子さんの返事、聞こえた?」とA子が尋ねると、「声、返ってきた……」と真っ青な顔で答えてそのまま走って行ってしまいました。私たちは慌てて彼のあとを追いかけます。校門のところで追いついたので、私は彼に話かけましたが反応はありません。でもそこで見てしまったのです。彼の背後に、おかっぱの女の子が立っていたのを……。
結局、その日はそのまま解散しましたが、翌日から彼は学校に来なくなりました。そして数日後、A子の机に「花子さんに殺される」と書かれた手紙が届きました。私たちは怖くなって何も聞けませんでしたが、その数日後にはA子も学校に来なくなってしまいました。
T男の行方は結局分かりませんでした。今でも時々思い出しますね。あの時に見た女の子っていったい何だったんだろうと。花子さんだったのか、それとも別の何かだったのか…。
オチの無い話ですみません。
では、次の方お願いします。