ストック

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Theme:放課後

次は私の番ですね。
では、小学生の頃の話をします。

放課後になると、私たち、A子、B美、それから唯一の男子のT男の4人は学校の怖い噂を検証していました。こっくりさん、理科室の人体模型、美術室の呪われた絵画…いろんな噂を検証していました。まあ、その中には本物はなかったんですけどね。

その日の放課後、私たちは「トイレの花子さん」の検証をしていました。いろんなパターンがあるそうですが、私の学校ではトイレに入って3回「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」と尋ねます。誰もいないはずなのに「は~い」と返事が返って来て「遊びましょう」と提案してくるそうです。その提案を承諾しても断ってもどうなるか、話は一切伝わっていませんでした。それが余計に私たちを余計に燃え上がらせました。

まずはA子がトイレに入り、「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」と尋ねました。返事はなかったそうです。次にB美がトイレに入りました。やがて何もなかったのか残念そうに出てきました。次にB美と交代してT男がトイレに入りました。出てきたときには青白く、怯えたような表情をしていました。「T男!花子さんの返事、聞こえた?」とA子が尋ねると、「声、返ってきた……」と真っ青な顔で答えてそのまま走って行ってしまいました。私たちは慌てて彼のあとを追いかけます。校門のところで追いついたので、私は彼に話かけましたが反応はありません。でもそこで見てしまったのです。彼の背後に、おかっぱの女の子が立っていたのを……。

結局、その日はそのまま解散しましたが、翌日から彼は学校に来なくなりました。そして数日後、A子の机に「花子さんに殺される」と書かれた手紙が届きました。私たちは怖くなって何も聞けませんでしたが、その数日後にはA子も学校に来なくなってしまいました。
T男の行方は結局分かりませんでした。今でも時々思い出しますね。あの時に見た女の子っていったい何だったんだろうと。花子さんだったのか、それとも別の何かだったのか…。

オチの無い話ですみません。
では、次の方お願いします。

10/12/2023, 12:09:51 PM