霧夜

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放課後

少し前までは、みんなが居なくなり、静かな空間で勉強ができる時間と言う認識しか無かった。
少しの雑音を混ぜながら、茜色の淡い光に包まれる教室で勉強するのは、中々に捗るというものだ。


けれど今は、どうだろうか。


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「...悪い、結構待てせたな...」
「よ、先生のお手伝いお疲れさん。そんな待ってねぇから気にすんな」

それより、早く帰ろーぜ。
俺はそう言いながら、後輩の手を引きながら歩き出す。

.....やべぇ、勢いで手を繋いでしまった...。


「...//////」
「......」

...というか普通に手を離せば良くね?テンパりすぎて気づかなかったわ...
なんともアホだなと思いつつ、繋いでいた手を離そうと--したのだが。

「!?ちょ、おまっ///!?」

「...なぜ離そうとする?繋いでおけばいいだろう...」

不満そうに言いながら、あいつは俺の手を再度握り返してきた。
...しかも簡単には解けないような形で、言わゆる恋人繋ぎをされている。

「...ッ///だ、誰かに見られたら...///」
「そんなこと心配しなくても、この時間は人通りが少ないから誰も見ていたいと思うぞ...。それに...」

そこで言葉を途切れさせたかと思うと、急にスルリと俺の手の甲を優しく撫でてきた。その行動に俺が一瞬ドキッとしている間に、あいつは手をさらに力強く握って俺の顔を見つめてきた。

「俺はお前と手を繋いでいたい。...ダメか?」
「うぐッ...もう..ッ.///好きにしろよ...///」

顔を逸らしながら、結局了承してしまった。
いつもこうなのだ。こいつは年下という事をいい事に、時々上目遣いで俺に所詮「お願い」をしてくる。
あいつは、俺がその行動に弱いことを知った上でやっているから、本当になちが悪いと思う。...まぁ、それに流されてしまう俺も俺なのかもしれないが...。

「...///」
「...顔、真っ赤だな」
「そ!...んな事...ねぇよ///」
「そんな表情じゃ、説得力の欠けらも無いな」
「うるせぇ...お前ほんと生意気なクソガキだな?」
「...そんな俺を好きになったのはどこの誰だったか...」
「ウッ...ほんとマジでそういうところだぞお前...///」
「これが俺だ。大人しく諦めろ」
「はぁ~...分かった分かった。大人しく諦めますよーっと...//...ほら、暗くならねぇうちに帰るぞ」
「...照れ隠し」
「うっせぇ!ガチでその口塞ぐぞ///!?」

そんな風に談笑?しながら。お互い同じ帰路に着く。
...こんな年下の後輩に翻弄されている現状が、凄く楽しいと思えてしまのだから、俺も随分変わったものだな...と自分で考えつつ、夕暮れの空の下。二人で手をつなぎながら帰った。

#放課後
87作目

追記:
なんかいつも以上に訳が分からない内容になってしまいすみません(泣)
そしてここまで読んでくださっている方はありがとうございます...。
少しでもいいなと思っていただけていたら幸いです。
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m


10/12/2023, 12:19:53 PM