『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
[手を繋いで]
ゆっくりでいいから歩いて行こう
君がもう駄目だなて思ったら
僕の手を貸して繋いであげるから
また一緒に手を繋いで
あの世に流れていこう
繋いた手から
強さから
愛が伝わって来たよ
でもその手で
私の携帯を
見た
記憶を
思いを
見て
その手は冷たく
力弱くなった
手を繋ぐのが
好きな人だった
この子が誰かと手を取って…
僕の手を離す日は…
そんなに…
いつか必ず来るから…
だからお願い…
この子の幸せを…
お願いだよ…
時間を…
時間を下さい…
もう少しだけ…
俺に時間を下さい…
最期の時間は…
この子に記憶を…
手の温もりを残したい…
愛された記憶を…
……
幸せへと たどり着く近道は知らない
限りのない毎日に悔いは残さない
喜びと悲しみ背中合わせ
燃える涙は こぼれ落ち…
松山千春 燃える涙
ー九重親方 工藤公康さんの生き方に感謝してー
キミといつまでも
永遠を夢見ていた
そんな青い景色を
大切に仕舞ってさ
今此処で眺めてる
キミは星になった
もう届かないんだ
そう言い聞かせた
キミではなかった
ボクではなかった
ただそれだけの話
『手を繋いで』
手を繋いで
どこかに行こう。
近所に綺麗な花が咲いてる道があるんだ。
そこを通ってスーパーで好きなお菓子をたくさん買って帰ろう。
今日は特別。
ねぇ、いいでしょう?
「もし明日死ぬとしてどんな風に死にたいですか?」
まるで明日の天気を聞くみたいにサラッと口にした。
覚えたての用語をすぐに乱用するのは小学生のようだが、先生の貸してくれた本の影響なのだからこれぐらい許して欲しい。
「また随分物騒な…死ぬ…。あぁ、昨日の本のこと?」
「そうですっ、で、どうなんです?」
正直ミステリアスな先生の死生観は気になる。
どんな風に生きることを捉えているのかあの本を読んでから知りたくなってしまったのだ。
「そういう貴方は?どうやって死にたいのさ」
かけていた眼鏡を外して優しく机の上に置く。
予想外の質問にワンテンポ返事が遅れてしまう。
そう言われても自分が死ぬ想像などまだできない。
このまま時間が進むなら永遠に生きれる気さえする。
「ぁ…えと……ん~寿命ですかね、無難に」
「まぁ、一般的な答えだね。普通」
つまらないって顔に書いてありますよ。
先生が聞いてきたくせに。なんて可愛くないことは言わないけど。
「私は言いました。先生の聞かせてくださいよっ」
「じゃあひとつ約束して、俺がどんなことを言っても引かないって」
「わ、分かりました…引きません」
先生のつめたい小指が私の小指にきゅっと絡まる。
絡ませた指先は氷のようにつめたく私の熱が奪われてゆく
約束、と小さく口にした先生は内緒話をするみたいに声のトーンを一段階落として、言った。
「俺はねぇ…好きな人と心中したいの。その人が望むならどんな死に方でも受け入れるよ。よく死ぬ迄一緒って言葉があるでしょう?でも俺は死んでからも好きな人と一緒に居たいなぁって…ぁ、引いてる?」
「い、いえ引いてません。全然これっぽっちも」
「ほぉら、やっぱりこうなるじゃない。完全に引いてる反応なのよそれは。…そんな貴方にこれをオススメしてあげる、はい」
ぱっと繋がった手を離した先生は積み上がった本の山から1冊の本を取り出した。
「人間失格…、」
「その中で着物の帯で2人を縛って心中する描写があるんだけどそれが俺の理想。まぁでも現代に帯なんて少ないだろうし手なんか繋いでさ、死んでも一緒ってね」
「へぇ…先生って案外ロマンチストなんですね」
「あ、ありがとう…?」
曖昧な言葉を繋いで誤魔化した。
だって一瞬でも、最後まで先生と人生を共に出来たらどれだけ幸せか想像してしまったから。
先生の最後の記憶に残るのが私だったらいいのに。
2023.12.9『手を繋いで』
一番古い記憶は幼馴染家族と行った近所の小さなお祭り。3歳位だっただろうか。人混みで親とはぐれて泣きそうになりながら、2歳年上の彼と手を繋いで探し歩いた。
職場に母が倒れたと連絡が入り、同僚に謝り倒して病院に向かった。すでに手術を終えていた母はたくさんの管に繋がれたまま穏やかに寝息を立てていた。久々に見た母の顔はシワやシミが増え、痩けている。しばらく帰省していなかったことに気付いた。
「久しぶり」
ぼんやりと痩せ細った母の手を撫でていると、聞き慣れない声が聞こえた。小学生以来ろくに話もしていなかったはずなのに、顔を見ると何故か安心した。
「ありがとう」
無意識に目頭が熱くなる。静かに隣に座ると、するっと手を繋がれる。こんなゴツゴツした手は知らないはずなのに、懐かしい温かさに涙が溢れた。
手を繋いで導かれた日、巣立つ私と惜しむ貴方は
今日でも変わりない
もうすぐ私の番だとその人が言う
「早いな。」
手をつなぐと
手の指先から
ぬくもりが伝わり
そのぬくもりが心を温める
僕の心はいつも冷めている
僕の心は氷みたいで
他人にも冷たい
だから..
だから..
『手を繋いで』
君の手のぬくもりで氷を溶かして...
手を繋いで
繋いで握って
握った手を結ぶ
それは誰の手だったのか
そもそも手なのか
わからないままに開いて
知らないままに解けて
誰かの心の様に
いつのまにか見えなくなっていく
もしかしたら
見なくなったのかもしれない
継続的な手はいつも差し出されている
どんな手かは判断しないとね
手を繋いで もっと強く
もう二度と離れないように
もう二度と離さないように
手を繋いで もっと強く
お母さんが大好き。だから、手を繋いで一緒に歩く。
お父さん?手を繋いだこと!あったかな?
友達。仲良しだから、手を繋ぐ。
小学生、遠足では男の子と手を繋げって。変じゃない?
高校生、気恥しいけど、キミと手を繋ぐ。
大人になっても、おばあちゃんになっても、手を繋げたらいいな。
手を繋いで
僕らは、何時でも手を繋いで歩く。何処へ行く時も。恋人繋ぎで。それは、私が迷子にならない為でもあり、恋人も言う印を感じる為でもあり、愛や温もりを感じる為でもある。二人は、どんな時でも手を繋ぐ。愛し合っているから。私達の愛は、永遠だから。そう。二人の未来に不安は無い。だって、貴方が愛してる印を与えてくれるから。この先も私達の愛は、永遠だ。私は、彼だけをずっと愛している。この先も永遠に。例え、誰かが私達を引き裂こうとしても、引き裂く事は、出来ない。だって、私達の愛は、永遠であり、永久不滅だから。私達は、私達の愛は、何時までも変わらない。少なくは、ならない。例え、大きくなる事は、あっても…
昨日、彼と人生初のディズニーシーに行った。またしても、彼は、私に“初めて“をくれた。沢山はしゃいで、沢山笑って、沢山買い物して、沢山楽しんで、沢山幸せを感じた。昨日も、私達は、ずっと、恋人繋ぎをしていた。愛も確かめ合った。そして、来年の私の誕生日にディズニーランドに行こうと約束された。絶対だよ?忘れないでね💕︎来年の誕生日ディズニーは、昨日よりももっと楽しめます様に💕︎誕生日にディズニーとか、マジ最高過ぎん?♡誕生日に愛する彼氏と夢の国に行けるって♡ただでさえ、夢の国なのに、愛する彼氏と夢の国に行けるとか、それすら、夢みたいやわ♡
【手を繋いで】
あなたに愛されたいと思っていた
ちゃんとわたしのことを見て欲しいと思っていた
あなたはわたしのことなんていらないんじゃないかって
それが幼いわたしにはとても恐ろしかった
おばけより殺人鬼より夜のトイレより よほど
少し大人になった今だから思い出せる
幼かったわたしの手を引いて歩いてくれたこと
誕生日にはわたしの誕生を喜んでくれたこと
ごつごつした手でわたしの頭を撫でてくれたこと
でも今はもうあなたと歩くことも
誕生日をお祝いすることも
頭を撫でてもらうこともないんだね
きらいきらいと口では言いながら
期待してたってことはわたしもあなたを愛してたってことなのかもしれないね
お互い世界にたったひとりしかいないのに
良くないところばかり似るから 仕方がないね
大好きな人と
継ぎ目のない輪っかの上を歩いていたみたい
目覚めた時の
ふわふわとした心地よさ
楽しいことが一つ終わってしまっても
次にもきっと楽しいことがあるから
それが
ずっとずっと続いていくように
わたしの初めてのデートは花火大会。
馬鹿みたいに暑い夏の夜。
彼は年上で、そんな彼に見合う女になりたくて、
慣れないメイクをして出かけた。
空に花火が舞う夜、彼方此方にカップルがいる。
わたしたちもあんな風に見えているのだろうか。
彼の隣に並んでいてもおかしくないだろうか。
朝から緊張していたわたしは、
いつもより少し大人ぶりながら必死に会話を探していた。
彼は大人で、気付かないふりをしていてくれた。
「てをつないで。」
それがわたしの精一杯の言葉。
彼は微笑んで、手を握って歩いてくれた。
ずっとこの夜が続けばいいと思った。
この夜をずっと感じていたかった。
彼もわたしと同じ気持ちだったのだろうか。
もう何も上がっていない空を2人で見上げながら歩いた。
"手を繋いで"
「ふあぁ〜っ」
「みゃう〜」
俺の欠伸を真似して鳴く。
ワクチン接種が終わり、外に出せるようになったので早速早朝の散歩に猫用のハーネスを付けて連れ出した。
ハーネスは前に玩具を買いに来た時に見つけて、里親にこいつを渡す時安全に渡せるかもと思って買った物だ。
──想像してた使い方と全然違うけど、よかった。
たるんだリードの先に繋がれた子猫を見る。
外の色々なものに興味津々みたいで、視線がずっとキョロキョロと忙しない。
足取りも、心做しか弾んでいるように見える。
「楽しいか?」
「みゃうん」
そう答えながらもまだキョロキョロとしている。すると歩みが止まり、道端に咲く花に鼻を近付けて匂いを嗅ぎ始める。
当分外への興味が尽きそうにない。
「はぁ……」
これからの気苦労を想像し、ため息を漏らす。
だが同時に、微笑ましさも込み上げてきて口角が上がる。
「ほれ、そろそろ帰るぞ」
まだ花の匂いを嗅いでいる子猫に声をかける。
「みゃんっ」
こちらを見あげたかと思うと、素早い動きで俺に駆け寄って足に飛びついてきた。
「うおっ、何だよ」
「みゃ」
驚いて一瞬動けずにいると、俺のズボンに爪を引っ掛けながら登ってきた。
「んだよ抱っこか?」
ズボンを登ってくる子猫を両手で捕まえて胸に抱き寄せると、手の中でゴロゴロと喉を鳴らし始めた。
──こいつ本当に抱っこが好きだな。
ふと前足を手に取り、優しく押す。間から鋭い鉤爪が出てきた。
──後で爪研ぎ買ってこなきゃな。猫用の爪切りも買って、やり方は今度検診に行った時に聞こう。
身を翻して、ゆっくりと歩みを進める。
──……あ。俺が飼い主になったから、名前早く決めねぇと……。名前、どうすっか……。どんなのがいいんだ……?
とてつもなく重大な問題に、思わず人目を気にせず歩きながら「う〜……」と唸いた。
小さい頃は、おばあちゃんと手を繋いで散歩するのが大好きだった
学生のときは、あの子と手を繋いで川沿いの遊歩道を歩くのが夢だったけど、それは叶わなかった
まあ、今は手を繋ぐ相手も、繋ぎたい人もいないんだよね
しょぼぼん
はげしく揺すられて持ち上がる身体。
このまま意識さえもどこかへ行ってしまいそうで、私は必死で手を伸ばした。
「怖い」
彼は無言で奪うように繋いで、そのまま敷布に押し付ける。
どこか辛そうで頬は赤い。行為とは真逆をいく子どものような顔で、私の恐ろしさも少し遠のいた。
頬が触れ合い名前を呼びあったあとキスをする。
身がはちきれんばかりの僥倖だった。
私達は上り、月だけが静かに沈んでいく。なんて長い夜だろう。
「手を繋いで」
手を繋いで!!
そう言って手を差し伸べて。
この世界から逃げようと言ってくれた君の手は温かかった。