『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
親と手を繋いだ幼稚園
友達と手をつないだ小学生
仲間と手を繋いだ中学生
初彼氏、初彼女と手を繋いだ高校生
恋人と手を繋いだ大学生
子供と手を繋いだ30代
また巡る
#手を繋いで
小さなあの子と手を繋いだの
一回りくらい小さな手はとても
温かくて柔らかかったの
私を見るその目は可愛らしくて
ふんわりと溢れ日のよう
私はまだこの小さなこの子を
なくしたくなんてなかったのに
手を繋いで
CONNECTの名曲の手を繋ごうですね。
前を歩くカップルは手を繋いでいる。追い越したいのだが、道幅が狭く追い越すチャンスがない。
そのカップルが立ち止まり、繋いだ手を上に上げ、輪っかを作る。ふたりはわたしに笑顔を向ける。
挙動不審になりながら、そのあいだを「すみません」と言いながら通ると、そこに産まれてこれなかったわたしの子がいた。
おかあさん、手を繋いで。
そう言って手を伸ばした。それに触れるとわたしの涙はとめどなくあふれた。
水子神社に行く途中の出来事だった。
このまま
ずっと
君と手を繋いでいたいな。
離れないように。
失わない様に。
君を
守れる様に。
お題
手を繋いで
甘える女子と照れる男子
制服ふたりが手を繋いで
横断歩道を渡ってくる
うらやましい
うらやましすぎるかもしれません
#手を繋いで
手を繋いで
手を繋がれた。自分のものよりは大きく、それでいてしわしわで細い指のその手からゆっくりと熱が移る。
もう目も耳も聞こえなくなってしまったけれど、その感触はよく知っていた。だから、ゆっくりと握り返す。
「わたし、しあわせでしたよぉ」
何気ない日々も、会話のない時間も、振り返ればどれも愛しいものばかりで。繋がれた手と同じように心もぽかぽかとあたたかくなる。
決して大恋愛の末の結婚ではなかった。はじめましてのお見合いで、流れるように決まった結婚だったけれど、この人と結婚してよかったと心の底から思うのです。
「だから、もしまた生まれ変わったら、今度はあなたと大恋愛をしてみるのもいいかもしれませんね。ねぇ、おじいさん」
返事を聞くことも、見ることもできないけれど、繋がれた手がより一層強くなって、それが返事だとわかる。
ぽた、と頬に落ちてきた水に、雨かしら、なんて思うけれどベッドで横たわっているのは誰よりも自分がよく知っている。
幸せだった日々を胸に抱いて、ゆっくりと目を閉じる。繋がれた手を離し、ほんの少しだけさようならを。
次会うときにはまた手を繋いで、今度は最期まで離さないで。
笑うそれだけで笑い合える相手ができる
そんな世界に生きている
だけど事は難しくなり
勘繰るようになり辛くなり寂しくなる。
でもどれだけ傷ついても。
自分は自分。傷ついて美しくなれたら
幸せもう手にしちゃってるんじゃないかっ。
「手を繋いで」
幼稚園の頃、集団登園で
なぜか男の子と女の子が1組になって手を繋ぎながら並んで歩くのがルールだった。
羊飼いのような幼稚園の先生に追い立てられて
えっちらおっちら急な坂道を登るのだが
いつもパートナーになる男の子に
「小指だけ!」
と嫌な顔をされて
本当に幼稚園に行くのが嫌だった。
私は女の子なのに太っている上に背が1番高かったから
すごいコンプレックスでいつも地面ばかり見て歩いていた。
「恥ずかしい。
みんなと同じじゃなきゃいけないんだ…私はみんなからはみ出ちゃった…。」
まだ幼稚園児なのにいつもため息をついていた。
地面に変わった色のスベスベした綺麗な石なんかが落ちていたらポケットに入れて持って帰ったり、
そんな事が楽しみで、みんなと同じ事をしているフリはしているけれど、
自分だけの楽しみをこっそり見つけるようになった。
今思えば、不思議なのだが、あの頃の地面や壁にはキラキラしたダイヤモンドみたいな輝きがいつもあった
いつの間にか見えなくなってしまったけれど、あれは何だったのだろう。
よく、1人でグリグリと地面を掘っていて、掘るとキラキラが無くなってしまった。
私が幼い頃に手を繋ぐのは、仲間になれるのではなくて、他人と自分の違いを再確認するせつない儀式だった
絵を描いたりするにはモチーフ(対象)との対話が必要で孤独にならないと出来ないのだけれど、
私は手を繋ぐ事で、自分の孤独と手を繋ぎ、絵を描いたり物を創り出す世界のチケットをいただけたのかもしれない。
「さむっ」
そう言ったら君が
手を握ってくれたり、
しないかなあ
お題〈手を繋いで〉
400♡行きました!
最近忙しくて
なかなか更新出来てなかったんですけど、
気づいたら400♡行ってました、、、、
驚きです(๑º ロ º๑)!!
これからも不定期ですがよろしくお願いします(*^^*)
「結婚式がしたい」
ままならない現実に拗ねた彼女がむくれっ面でそう言うものだから、自分としてはもう如何にかするしかない。そんな使命感とも慈愛ともとれる感情のままに彼女の手を引いた。
「こんな冬に海?」
「雰囲気良いでしょ」
「もう、冗談だったのに」
寄せては返す波を見つめながら、手を繋いで砂浜を歩く。彼女の手はいっそ不健康な程に白くて細い。
不意に、不安になった。彼女が自分を置いて遠くに行ってしまう確信が胸の奥で騒めく。夕陽を背に受け影が出来た彼女の顔は不満そうな声を出しつつも、実に満足そうだったから余計にこの人を離したくないと思った。握る手に力を込める。波にさらわれて何処かに行かないように。これは彼女の為などではなく、焦燥に駆られた醜い自己満足。
それでも彼女は笑うのだ。目元に皺をつくって、出会った時から下手くそな笑顔で。堪らなく愛おしく、憎たらしいったらありゃしない。
一生夢が叶わない事を突き付けられているなんて理解していないように、精一杯幸福を表情で表す彼女に惚れた自分が一番馬鹿らしい。溜息を吐きたくなった時、彼女が突然しゃがみ込んで硝子の破片のような物を拾った。「シーグラスだ」彼女が呟く。
「ねぇ、綺麗じゃない?」
君が一番綺麗だよ、なんてキザな言葉を言う事も出来ず、ただひたすらにそんな自分を恥じた。適当な相槌を打つ。彼女の笑い声が転がる。鈴の音が鳴る。
あぁ、貴方が私の手を離さないでくれるのなら、私はもう死んだって良いのに。
#手を繋いで
手を繋いで。
繋がっている。産まれた時から、外に出て友となった日から、あなたを慕うあの日から、尊敬する君と。醜く歪み愛想を浮かべるように、決して痛みを見せぬように、喜びを分かち合うように、いつも一緒にいるために表情を浮かべる。それは雲の上より高く跳ね上がり、自分の中に帰って来る。そして、君に寄り添おうとする。
隣に居て、手を繋いで、笑い合って、涙を呑んで、看取る。このどれを共にしても決して相容れない人もいる。けれど、君とはこのどれも一緒に育みたい。だからまず、手を繋ごう。
一度繋がればきっともう戻れない。それでも、自分と生きていこう、君と生きていこう。
手を繋いで、明日、きっと別れるだろうと思った。僕の手だけが少し汗ばんだ。
手を繋いで
手を繋ぐ。共闘するという意味もありますね。外交や、会社間での手を繋ぐ。
手を繋いで、対抗するものと戦っていく。狡猾な奴のやることに聞こえます。
そうではなく、出来たら心の底から、
親愛の気持ちで手を繋ぎたいですね。
恋人同士になってからはや1ヶ月。私達はまだ手を繋いだことすらなかった。
だから、手を繋いでみたかった。
「あのさ」
「ん、どうした?」
一息ついて
「手、繋がない?」
「え」
彼から返ってきた言葉。それは、驚きや困惑混じりの声だった。
でも、彼は一言
「べ、別にいいよ…?」
頬を赤らませて彼は言った。
私は寒さで冷たい自分の手を彼の手に絡ませた。
「手、あったかいね」
「そうかな?ただ君の手が冷たいだけだとおもうけど…」
そんな他愛もない会話をして過ごす日々はとてもかけげえのない日々だ。
『手を繋いで』
私は何千何万回と君と離れたって、
絶対、また手を繋いで歩きたい。
でも、次繋いだ手は一生離したくないな、
その一瞬の判断が一生の後悔をうむことになるから笑
手を繋いで
冷え込む早朝、
銀世界を背景に
遠慮がちに手を繋ぐの。
寒い朝も嫌いじゃないよ。
手を繋いで
温かみのある月
冷たいけど
綺麗な空気
夜空を見上げ
夜を感じる
ふ~っと息をはき
夜空に白い演出
その先に見える
眩い星たち
昼間は下を
向いてても
夜は私と
手を繋いで
顔を上げさせてくれる
この時間の優しさを
ずっと放さない
誰にも見られないから
夜空を見上げて
笑顔になれる
ありがとう、ごめんね
ありがとう
小雪
生まれて来てくれて
あなたの幸せを
心から
願っていたよ
これからも
そうだよ
ごめんね
つらい思いをさせて
お母さんは
あなたの幸せを
願っているよ
これからも
ね
あなたの花嫁姿を
見たかった
母より
****
手を繋いで
おばあちゃんと
ゆっくりでいいよ
腰のばして
はいっ
行くよ
そこの所
左まがって
もうすぐだよ
手を繋いで
通知はいつも通りの淡白なメッセージ。
慣れた味気なさに、無関心の予兆と小さな恐怖心がじわりと滲んだ。
日を重ねるごとに頭を占めていく不安感が厄介だ。
ただの心配性?
手が震えて止まらない。
寒いからだ。きっとそうだ。
白い息が空に登っては消えていく。
不意に背後で砂利を踏み締める音がした。
「待った?帰ろ」
夕冷えの空気を暖めるような、柔らかい中低音が心地いい。
「うん」
手の震えは、もう無くなっていた。