『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ある日の朝、汚い手ぶくろを拾った。
片方しかないし、そこらじゅう穴だらけで使い物にならないのに、なんとなく拾ってしまった。
手ぶくろはあまり好きではない。
ないよりはマシだけど、そんなにあったかくもならないし、付ける手ぶくろでセンスがバレてしまうから。
だけど私は、この汚い手ぶくろを手にはめた。
とても冷たかったけど、目の当たりがなんとなくあったかくて、不思議と心まであったかくなった気がした。
だから私は手ぶくろを元あった場所に戻した。
手ぶくろ
1時間以上悩んで浮かんできたのは
手袋の片方を裏返しにして、もう片方の手袋の、中指と人差し指で結んで頭を作り、手袋の人形を作っていた頃のこと
それは小学生
寒さなど感じず、雪が降って雪だるまを作る時だけ、手袋したなー
私はなんと!編み物ができる
やれは出来る子なのである
そんな事はどうでもいいが、
マフラーと手袋 お揃いで編んで
長すぎるマフラーが何かにひっかかり、
危険な目に遭う
それは中学生、
手袋と言っても、ミトンしか編めなかったなー
大人になって、ちょっとおしゃれな皮の手袋なんてしてみたかったが、
私の手は関節が太くて大きくて、
そんなの入らなかった‥‥
なー
手袋
わたしは
氷のように冷たい…
あなたの手袋の中に
入りたいの…
おねがい…
氷のように冷たい
わたしの手を
温めて…
おねがい…
あなたの魔法の手袋で…
#9 暖かい布に冷たい手が包まれる。
心も温かくなった気がした。
___手ぶくろ
無くした片方の手袋に抱える気持ちって、愛だと思うの
「うーさびー。冷てー」
小雪が舞う中、俺は自転車をアパートの駐輪場へとめた。
自転車の鍵をかける手がかじかんでうまく動かない。手の甲まで真っ赤な素手の節々を擦り合わせて、はー、と息を吐きかける。
鍵をかけ終えて早々に両手をジャンパーの両ポケットに突っ込み、逃げるようにアパートの入口に向かった。
ジャンパーやマフラーは何となく用意しようと思うが、手袋は中々気が回らない。毎日出掛けに、あ、と見つけるのを忘れた事に気付く。
「そろそろ限界だよなー」
素手通勤も。
昨日も思ったことを今日もまた思いながら、今日こそは押入れの奥に眠っているであろうナイロンだったか毛糸だったかの手袋を引っ張り出そうと決意してーーーー先に風呂の準備をしようと思い立つ。その後は冷えたビールで一杯。You Tubeを見ながら飯を食べてーーーー。
なんだか明日も素手通勤な予感がひしひしとしてきた。
俺の手が赤切れるより先に手袋を引っ張り出せるかは、未知数だ。
何の装飾もない、グレーの細い毛糸で丁寧に織られた手ぶくろ。
きっと大切なものなのだろう。テーブルの上に丁寧に重ねて置いてあるから。まあ、忘れていったわけだけど。
店の外に目をやるが、それらしき人はいない。この寒空の下、大事な手ぶくろが無くなっていたら、すぐに気づいて戻ってくるだろう。そう思い、テーブルを片づけ始める。
ケーキが1皿に、コーヒー1杯。砂糖もミルクも手をつけていない。お皿は綺麗に保たれていて、食べカスも殆どない。美味しく頂いてくれたみたいだ。
食器を洗い場に流し込み、テーブルのセッティングが済もうかという頃、寒い風が入り込み、チリンチリンとベルが鳴った。
「いらっしゃいませ」
顔をあげながら反射的に接客モードに入る。
入ってきたのは、背の高い、シュッとしたお爺さんだった。綺麗に整えられた白髪、コートに身を包むその様は英国紳士のような印象を抱かせる。
「すみません、先程こちらで食事したのですが……」
「あ、手ぶくろですか?」
老人の顔が、パッと明るくなった。
「そうです! こちらに忘れていないかと思って!」
「すぐお持ちしますね」
レジの裏に回り、手ぶくろを手に取る。
「こちらでしょうか?」
「ああ、それです。妻がもう何年も前に編んでくれたもので……失くしたらなんと言われるか……」
口ではそう言いながらも、奥さんのことを話す彼はどことなく嬉しそうだった。
「見つかってよかったです。寒いのでお気をつけて」
手ぶくろを渡しながら、そう告げる。老人は頭を下げ、「ご親切にどうも」と言って街の中に消えていった。
「いい人だったなぁ」
彼が出ていった後、なんの気なしに呟いた。物腰柔らかく、丁寧で、愛情深い。あんな人間になりたい。そう思わせる、不思議な魅力があった。
『手ぶくろ』
手ぶくろ
片方がなくなった手ぶくろみたいに
心が離ればなれになって
遠くに行ってしまうのはやだな。
ひも付き手ぶくろみたいに
ふたり離れないでつながっていようよ。
1台、また1台
いつになったら迎えが来るのか
排気ガスとタイヤの痕で身体は真っ黒
段々と全身が擦り切れてきたようだ
以前の自分とは似ても似つかない
片割れは俺の事に気付いてくれるだろうか
もしかして新しい相棒でも見つけてしまったか
身体の上を幾度も車が通り過ぎていく感覚に息を殺し
来世ではマフラーにと心に誓う
少しでもあたためようと
はぁ…っとふいては手をこする。
「手ぶくろする?」
不意に聞こえる声に
驚きながらも内心嬉しくて。
渡された左の手ぶくろ。
もう片方は…?
と思っていると
ぎゅっと彼の手で包み込まれた。
ドキドキする私をよそに
彼は平然としてて。
繋がれた手は
ゆっくりと熱をもつ。
『手ぶくろ』
手ぶくろ
寒くなると 恋しくなって
探し出すのに
それまでは 興味なし
それでも
冷たい手を
暖かく包んで 幸せにしてくれる
必要とされた時
当たり前に 役割を果たす
貴方は
とても素敵です
いつも
心まで 暖かくしてくれて
ありがとう
手ぶくろが
あってよかった
あなたと繋ぐと
じっと汗ばむ
私の手
小さい頃使っていたてぶくろをみつけた。
当たり前だけど今の私にはちいさい
成長を感じて苦しくなった
あぁ、大人になるのが怖いや
ならないけれど。
あの暖かさを忘れられない。
あの人が、『手ぶくろ』言ってたもの。
―――もう一度。
手ぶくろ
冷え性のわたしにとって、手ぶくろはマストアイテムです。
デパートで購入したおしゃれな革の手ぶくろ。茶色でとっても素敵なの。
でも使ってません。取り回しが面倒だったりで‥。
100均で買った毛糸の手ぶくろ。グレーのモヘア、可愛いんです!使わないときは片一方をもう一つに突っ込んで、パッと仕舞えるのがいいんですね!
大切な冬のアイテム、手ぶくろ。
わたしには、おしゃれな手ぶくろより使ってて楽ちんなのが良いようです。
『手ぶくろ』
「……寒い。」
私がコートの肩を身震いさせていると、隣の彼がそっと手ぶくろを片方差し出した。
「手ぶくろ、半分こ?」
私が笑い掛けると、彼も微笑んでもう片方の手をやさしく握ってポケットに仕舞った。
「片方で充分だろ?」
繋いだ手があったかい。
手ぶくろの温もりと、彼の体温とに包まれて、私の両手がしあわせになった。
本当は手ぶくろ持ってたけど、今日は忘れたことにする。
彼は手ぶくろをわざわざ外して、
「ん」
と私に片手を差し出した。彼の頬は真っ赤に染まっている。赤いのは、寒さのせいだけじゃないのかも。
私が手を差し出すと、彼はするりと指を絡ませ、「早く行こう」とばかりに手をひいて歩き出した。
寒がりの彼が、手ぶくろを外してまで手を繋いでくれるなんて。
やった、手ぶくろに勝った。
なんだかとても嬉しくなって、私はぎゅっと手を強く握り返した。
#手ぶくろ
キミと逢う日は手ぶくろはいらない
「寒いね」って言うと
「手 冷たいね」って
ポケットの中に手を入れさせてくれるから♡
(*˘︶˘*).。*♡フフフ
♪~(´ε` )ヒュ~
あざといねぇ〜www
そうなるように誘導してない?www
(ΦωΦ)フフフ…
でもね
こういう一瞬が
一番キュンってするんだよ〜
優しさが温かくて
ほっこりほっこり伝わってくるんだ〜
これがいいんだなぁ〜( ꈍᴗꈍ)♡
🌈黒猫のつぶやき🌈
あざとさ…
たまには〜 ねぇ〜(. ❛ ᴗ ❛.)✨
手ぶくろ
大きな手、小さな手。
冬のかじかむ季節に手ぶくろさんは、大活躍。
可愛い手ぶくろは、女子力アップ。
手ぶくろさん、いつもありがとう。
手ぶくろ
3年間必要なかった手袋を買った。
毎年外に出る時は彼と手を繋いで、
彼のコートのポッケに手を入れて、
隣に並んで歩いていた。
そんな彼と先月別れた。
だから買った。
手袋をはめた手は
去年よりずっと暖かかった。
なのに、
心だけは温かくなかった。