『懐かしく思うこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
若き美しい青年は、故郷の処刑台に立たされる。
今世紀、彼は最も重い罪を犯したと報じられた。
「イースト、東の主君よ、最期に言い遺すことは在るか?」
見物に訪れた民衆の中には、すでに涙を流す者がちらほら居た。
「この地に暮らす人々よ、どうか、この愛する…美しい故郷を頼みます。
そして、これだけは忘れないでほしい。
この地を統治できて、私は本当に幸せだった。今まで、有難う。」
彼は、穏やかな優しい笑顔で……そう言った。
その直後のことである。
民衆の一人が、声を上げた。
「その人を、殺すな!」
「その人は、この地をずっと守ってくれたのよ!」
「いつも、わたしたち民の声に耳を傾けてくれた!」
「やっぱり、おかしい!何故、名君が殺されなきゃいけないんだ。」
「静粛に!」
「「「そうだ!」」」
「「「そうよ!」」」
多くの民衆が、声を上げた。
裁判官が声を荒げても、民衆は怯むどころか、反旗の声は増すばかり。
裁判官たちは、この時、気が付いた。
この地の民衆には、彼が必要不可欠だと……。
何よりも民を優先する、名君だったことを……。
「処刑を中止する!」
一人の裁判官が、そう叫ぶ。
「貴様、正気か!何を言っている!本国を裏切る気か!」
別の裁判官が、激怒した。
「ああ、そうさ!この度の件の責は、全て私が取る!」
あの、一人の裁判官が、そう宣言した。
イースト、東の主君。
彼は、後に歴史に名を刻む。
未来の多くの人々に愛され、受け継がれる……名君と成った。
あの頃は、何も知らなかった。
知らなかったから、あんなことが出来ていたんだ
当たり前のようなストーキング行為、貴方の顔を見てにやける行為も。今なら死んでいたんじゃないかってことばかり、幼いからこその悪行だった。そんなの今じゃ黒歴史。
良い記憶なんかじゃ無いけど、いい経験にはなったのかもね。ありがとう。貴方の不幸を踏み台に、彼と幸せになってくるね。
題「懐かしく思うこと」(裏)
今はまるでガラス越しのような恋…。
今は懐かしい思い出になろうとうしている。
あの後あの日々君は幸せでしたか?
私は幸せだったよ…。
君と私はとても似てる。
『だから2人は絶対離れてはいけないよ
2人が別れたらきっと後悔するから
それが運命の恋だよ』と親友が背中を、
押してくれた。
君の事考えると涙が流れる
君との一緒にいた日々を思い出すと涙が溢れるよ
幸せすぎて…。
「懐かしく思うこと」
今懐かしく思えることが一つもない。
全て塞ぎ込みたい気持ち。
過去も未来も1ミリも考えたくない。
ただ今に留まりたくて今を生きることに必死すぎて。
いつか私に懐かしく思うことが出来るかな。
ただ辛い日々をいつかは懐かしく思う事ができるかな。
全部投げ出したい。
それだけ必死にやってきたつもりなんだけどな。
書こうと思っても言葉が出ない。
綺麗な形、言葉を残したいけど
これが今の精一杯。
子どもの頃から自分だけのキャラクターを考えるのが好きだった
今こうやって改めてキャラクターを考えていると、昔の子どもらしい無茶苦茶な設定にちょっと苦笑い
ー懐かしく思うことー
◤みかん専門店◢
そこには各地から色んな蜜柑が集まってくる。甘い蜜柑、酸っぱい蜜柑、苦い蜜柑。そこに行けば探しの蜜柑が必ず見つかると噂の専門店だった。
その日、一人のお客さんが訪れた。そのお客さんはおばあちゃんで、優しい笑い皺が目立つ人だった。子どもの頃に食べた、甘い思い出の蜜柑を探しているようだった。地元や大きさを聞いたあと、店主が店の裏からいくつかの蜜柑を持ってきて食べさせた。お客さんは違うと言う。
店主は少しだけ悩んで、一つの蜜柑を持ってきた。それは苦くて、まだまだ若い蜜柑だった。それだと言うのに、お客さんは顔をくしゃっとさせて笑った。まるで懐かしさに浸るように目尻に涙をためながら。
ベルが鳴ってお客様が帰られると、店主は椅子に座ってコーヒーを一口飲んだ。そして、近くに置いてあったビターチョコレートを口に放り込んだ。
「苦いものを飲んだ後は、苦いものを食べても甘く感じることがあります。戦後まもないとき食べた蜜柑は信じられないほど甘かったのでしょうね」
店主は誰もいない店の中でそう呟いた。
恋の痛みも、愛する人に振り向いてもらえない切なさも、誰かに忖度することさえ知らなかった、あの人に出会う前の自由気ままな自分が懐かしい
過ぎ去った日々はあまりにも遠く時は僕をさらに先へと運ぶ
桜が舞い散る川沿いをキミと歩いたあの日
野良猫に傘を差しかけたあの日
商店街の駄菓子屋でキミと帰りにラムネを買ったあの日
夕暮れの中お互いの影を踏みながら帰ったあの日
あの日にはもう戻れない今
戻れたらと願う今
近所のあいつ、そしてキミが町を出て行くにつれ、寂れてしまった商店街を僕はラムネを片手に歩く。
僕一つの影はあまりにも長く、泣いてるみたいに淡く霞んで見えた。
冬に凍えるって笑いながら飲んだキャラメルフラペチーノ、まだ寒い春に自転車をこぐのに合わせて走りながらみたオレンジの光、2人で中華まんを食べながらあるいた夜道、夜更かしして4時まで起きてた薄明るい部屋
懐かしく思うこと╱10月30日 月曜日
私があなたに2度目の恋をしてから、もうすぐ500日が経とうとしている。
その間に、いろんなことがあった。
握力を測ろうって言って、私の手を思いっきり握ってきたり、私が嫉妬しすぎて、距離を置きたいって話をしたり、テストで勝負したり。
全部全部懐かしく思う。今思うと幸せだった。
過去から見れば今日も未来ってことだよね。
これから先も、一緒に未来を創っていきたいな。
そして未来で、懐かしいねってあなたと話がしたい。
寒い日の、あなたのポケットの中の暖かさ
懐かしく思うこと
#24『懐かしく思うこと』
たまたま読んだパッセージがmonarch butterflyとかいう蝶々についてで、オオカバマダラっていうみたい。ゲームをする彼の隣で呟きながら宿題を進めていれば、あーあれか、と彼が話し出す。
気温の変化によって春には北へ、冬には南へ4000kmを超える距離を世代交代して渡っていく。向けられたスマホに映る画像を見れば、なんだか見覚えがあるけれど、日本では似たような模様の蝶がいるだけで、これではないみたい。
ふーん。いつもは私が勉強とか教える立場なのに。……そういえば彼は昆虫に興味があるんだった。カマキリとか素手でいってたわ。今はどうわからないけど、確かに出会ったときは昆虫博士って感じでさ(どっちかというと爬虫類のほうが好きそうな見た目なのに。ほら、ヘビとか)。なんで忘れてたんだろう。
昔よりずっと背が高くて更にカッコよくなって、でも大きな変化はそれくらいだと思ってたのに。私達知らないうちにだいぶ成長してたのかもしれないね。久しぶりに小さい頃の彼を垣間見えた気がしてなんだか嬉しかった。
鼻につく悪臭
耳に響く小バエの羽音
玄関を埋めるゴミの山
カビの生えた浴室
虫の湧く台所
皺だらけの布団
空き缶の乗ったテーブル
伏せられた家族写真
捨てられたアルバム
混ざる性の象徴
錆び付いた包丁
血が染みた畳
溶け出る体温
欲しかった愛情
消せない全てを過去に流す
染み付いた悪臭を隠す草花
住処を追われた小バエの羽音は消えた
掃除された玄関
住人を欲す意図が汲み取れる看板
もう此処には誰も居ない
父親も自分も
『辛くない?』
「いえ、懐かしいなァって感じただけです」
『そっか』
瞳に映る産まれ育った我が家というものが
あまりにも記憶と違うから
過去が全て他人事のように遠くて
何処か寂しかった
題名:懐かしく思うこと
作者:M氏
出演:🎗(☀️)
【あとがき】
自分を変えたキッカケはどんなに年齢を重ねても消えません
でもそこに“懐かしさ”を覚えられたら
自分は少しだけでも大人になれたんじゃないかと
判断しても良いんじゃないかなと
思ったりしてます
思ってるだけです
過ぎ去った日々
全てが懐かしく
あの時
こうしていれば
そう思うことも
でも
君とのことを
懐かしく思うには
まだ日が浅く
楽しかった日々が
昨日のことのように
思えてしまうんだ
懐かしく思うこと
まだ動画配信サービスなんてなかった頃
レンタルショップに足繁く通い
韓国ドラマを見まくった
早く続きを見たいのに
貸出中でがっかりしたり
別のレンタルショップへハシゴしたり
懐かしいなー
#懐かしく思うこと
#15
"懐かしく思うこと"
《懐かしい》と思う事は、良くも悪くもそれだけ自分が前に進んだ証拠だと思う。
だけど『あの頃に戻りたい』とは、微塵も思わない。
昔の方が良かったかもしれないけれど、これまで悩んで選んで来た結果が《今の自分》。だから、『あの頃に戻りたい』って思ってしまったら、当時の自分が選んだ道が《間違ってた》っていう証明になってしまう。それだけは嫌だ。自分の選んできた道を否定する事だけは、絶対に嫌だ。
どんな事にだって、《メリット》と《デメリット》がある。何を選んだってその二つがついて回る。それを百も承知の上で悩んで選んだんだ。
どんな《デメリット》が来たって、《間違ってた》って証拠にならない。選んだ結果そうなったってだけ。
《懐かしい》って思うのは別にいいし、過去を見て学び進む事もいいけれど、だからっていつまでも過去に執着していい理由にはならない。
過去は過去、今は今。
過去を省みるのは、《良い現状を維持する為》であり《悪い現状を打破する為》でもある事を忘れないで。
歩み続ける事を止めないで。
懐かしく思うこと
そんなこと山ほどある
順位をつけることなんてできないけど
最近よく思い出すのは
キラキラ輝いていた高校時代のこと
JKにしかできないこととか言って
しょうもないことをたくさんした
正真正銘青春だった
戻りたいけど戻れない
懐かしい記憶だ
「…ちゃん、まってぇ!!」
ふと、小さな男の子が先を行く友達を追いかけている声が聞こえた。
半泣きでぱたぱたと、今にも転びそうな拙い足取りで追いかけていく。大丈夫かな?と思ったけどその後ろからママさんらしき人も一緒に追いかけてるから大丈夫だろう。
そう納得すると、微笑ましい光景を楽しんでしまう心根が生まれる。
「かわいいね」
隣を見ると、君はキラキラした目でその子たちを見つめていた。やっぱりな。君は子供が好きだから、夢中になってるだろうと思った。
「思い出すよな。あんくらいのお前がああやって泣きながら俺を追いかけてきたこと」
「ん?」
「まってぇ〜!ってさ。俺ちょっといじわるしてスタスタ行っちまってさ、あの時は本当に悪かったよ。泣いてるおまえがかわいくてさ」
「…んん?」
俺は君の肩を抱いて、実にわざとらしい口ぶりで君の不審顔を覗き込みながら言った。
「ホント…懐かしく思い出すよ。あの頃のかわいい君」
「俺ら会ったの小6とかだよね?」
「うん?そーだっけ?」
俺はニヤニヤ。君は一瞬顔を顰めて、それから俺を肘鉄一発。
「まーたくもう、ふざけちゃって! あんな小さい時から会ってたの俺忘れた?って思っちゃったじゃん!」
君はそう言って、それから俺たちは顔を見合わせてゲラゲラ笑った。
▼懐かしく思うこと
どうか私を
懐かしく思うことは止めてください
私はまだ
あなたのなかで生き続けたいのだから
小学生の当時、仲良かった男の子
休日は遊ぶし、学校帰りも一緒に遊んだ
バレンタインにはお菓子も渡して
好きだった男の子
クラスで噂が流れて疎遠になってしまったけど