愛情』の作文集

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愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/28/2024, 6:53:20 AM

《愛情》

保全させていただきます。
 いつも読んでいいねを下さっている皆様にはいつも本当に感謝しております。
 この場をお借りして、御礼を申し上げます。ありがとうございます。

最近は書けておらず、本当に申し訳ありません。
落ち着いたらまた書いていきたいと思います。
その時は、どうぞよろしくお願いします。

11/28/2024, 6:48:52 AM

愛情って大事だよね。じーじとばーばと丸田先生にももっと愛情を表せてたら良かったのに、、

11/28/2024, 6:28:47 AM

『愛情』というテーマについて…
愛する犬…目の前に大切な宝物…
それは愛情たっぷりそそいだ愛犬の姿…
犬も人と同じで愛情がないと可哀想…
虐待された子や犬たちは自分には愛情がないと思い込んでしまう…恐怖や不安になって、人を遠ざけてしまう…
拒絶してしまう…愛情って大切だね…
虐待を減らすために愛情をたっぷりそそいだ方がいいね…
虐待の被害にあった子供やわんちゃん•ねこちゃんを減らすために気をつけなくちゃとわかった…
虐待されるのは高齢者の方も同じ…
日本から虐待という文字が消えてほしいね…
命を落としてしまう高齢者や子供、わんちゃん、ねこちゃん…
改めてできるだけの愛情を与えてあげなきゃね…
自分が思う『愛情』っていうテーマになっていたかもね…

11/28/2024, 6:25:42 AM

幸せになりたかった できれば君と

【愛情】は
なかったわけじゃないんだろう

ただ
渡されたものと 
受け取りたかったものの形が
違っただけ

11/28/2024, 6:22:04 AM

君が僕のそばにいたあの頃は

僕の愛情は全て君のものだった。


僕の喜びを自分のことのように笑ってくれる。

僕の寂しさを受け止めて冗談を言って笑わせてくれる


僕も君のことを自分のことのように

共に笑ったり、悲しんだりした。


二人でいるあの時間がダイヤモンドの原石だったとは

到底思えない。


君は最期に言った。

「私たちの思い出をもとに小説を書いて」


僕なんか詩でさえ書いたこともないのに

どうして小説なんか。書けるわけがない。

そう言おうとしたら、君は精一杯の声で言った。


「あなたなら書ける。

私はあなたの優しさが好きなの。

人のことを第一に考えられるあなたなら、

きっと私のできなかったことを全うできると信じてる」


そう、君は小説家だった。

あまり世には知られてないが、ファンレターもある。

君の遺志を受け継ぎ、

君とは違う自分なりのやり方で

僕たちだけの物語を書くことにした。


僕の愛情は今、君との物語に注がれている。

この小説はダイヤモンドになる。

そう思って原石であるあの思い出たちに

小説という磨きをかける。


いつかきっと誰かに読んでもらえると信じて。

11/28/2024, 6:10:05 AM

裏路地を西日と共に漂うは綿毛と愛情料理の匂い

「愛情」

11/28/2024, 5:58:17 AM

天才と謳われたその生物は、しっかりと私に振り返った。目が合ったわけではない。そもそも生中継の映像を観ていた私と直に合うはずがない。
 何かを言いたそうにしたそれは、しかし、その場の人間誰ひとりにも言わず、そのまま階段を登っていった。左から半円を描いて右へ移るグレーの眼球が脳裏にこびりつく。

 嫌な予感がした。
 そしてそれは、見事に当たってしまう。思い出せば、私のこういった直感じみた感覚は、外れたことがこれまで一度もない。

 天才、奇跡、怪物、努力。とにかくそういう二つ名をつけられたヒトたちが搭乗したそれは、大量の煙を吐いて重力に逆らい始めた少しあとに、無残にも姿を残さなかった。
 重たい破片が飛び散り、炎を巻いて、轟音を響かせ、あっという間に地に落とされる。まるで神話のようだった。
 だから嫌だったのだ。
 薄い皮膜で守られた生活をわざわざ捨てるような真似は。だからあの生物に言い聞かせようとした。あの真空管に詰められた膨張性の無限は、お前には退屈すぎると。

 悲鳴は映像からも、私が座っていた食堂のあちこちからも響いた。
 いままで空の皮膜やそれを破る偉業を声高に語っていたリポーターが、身体を瓦礫に滑らせて抜け出そうとしながら、ああ、ああ、と泣いている。助かった幸運な記者が泣きながらまだ生きている人に縋り付いている。
 それから数日間、故人の名前や遺品を羅列するニュースばかりが流れた。そこにあの生物のものは映らなかった。



****
 「お前は天性的に生かされますね」
 「ん……お口つかれた。フラッシュ目に悪い、視力下がっちゃう」

 まだそれに執着するのか。それとも深く尊いという、感情の一種か。その生物は車椅子の上でぶすっと口を尖らせる。
 あれから数ヶ月ほど経てば、これには『天才』の他に『奇跡』という冠がついた。本人はどちらにも興味なさげだが。いわゆる、時の人、それになってしまった。

 太腿にできてしまった生身と無機質の境目を、その生物がカリカリ搔く。かゆいかゆいと何度も訴えるから、クリームを塗ってやってはいるが、傷痕には効かないのかもしれない。

 疲れた、そう言いながらその生物はタブレットに更新された論文を開く。もちろん、テーマは、これが焦がれてやまない膨張性の闇について。定期的に追加されるそのテーマの数ある論文の中に、もちろん、これが新しく執筆したものもあった。

 いま出てきた会場内は、この生物に対するざわめきで溢れている。
 誰もがこれに期待している。
 新しい発見を、騒動を、不幸を、奇跡を。
 私がこれに期待することといえば、ありふれたものばかりだというのに。

 「ちょっとうるさかった。あのね、お耳いたい」
 「お前の奇妙な脳みそに期待しているんですよ。唯一ですから」
 「あのね、どの意味で?」
 「すべての意味で」
 「でも治療費浮いた」

 ギシッと機械的な関節が鳴る。
 スポンサーは多くつき、寄付金が注ぎ込まれた。

 「同情と話題への対価は最初だけですよ。一瞬です。ヒトは飽きやすい」
 「……」
 「何です」
 「あのね、きみも?」

 じっと見上げてくる顔には傷痕ひとつない。どこもかしこも、私の造形と同一のもの。……むろん、なぞらえているのはこの生物のほうだが。

 「私は一生同情してやりますよ」
 「あのね、ぼくのお顔に免じて?」
 「お前に免じて」
 「ふぅン」

 くるりと半円を描いたグレーの眼球は、そっとタブレットに戻っていった。
 ……それも目を悪くするのでは?



#愛情

11/28/2024, 5:53:58 AM

愛情

 愛、縁のない言葉だ。誰かからそれを与えられた記憶はない。そして俺が誰かにそれを与えた記憶もない。空虚な人生だ。

 それにしても昨日は暖かかったな。昨日の昼に買い物にいったけど暖かいからTシャツ一枚で十分だった。

 でもほかの人はダウンジャケットとか普通に厚着をしてたからちょっと人目が気になった。多分誰も俺の服装なんて気にしてないんだろうけど。

 同時にほかの人の服装も気になった。ほぼ冬だけあってみんな厚着をしてたな。昨日は暖かいというより暑いくらいだったのによくあんな厚着をしてられるものだ。

11/28/2024, 5:51:35 AM

もちろん

お客様にはしない

家族にはカップに

なみなみ飲み物を

愛情たっぷり

注いでしまい

嫌がられた

少なめに注ぐと

おかわり攻撃

……………。




✴️224✴️愛情

11/28/2024, 5:42:27 AM

愛ってなんだろう

大切に思うこと

離れたくない思い

執着心

いろいろあるだろうけど

特別な感情だということは間違いない

だけど何故そんな感情があるのだろう

自分が安心するのはとてもいい事だけど

愛と憎悪は紙一重とも言うし

一瞬にして憎しみになるなら

何故愛という感情があるのだろう

わからないけど

大切に思う人たちのことは

その思いを大事にしていきたい








「愛情」

11/28/2024, 5:33:29 AM

35. 愛情

恐らく子供でも知っている言葉だが、正直苦手意識がある。愛情って何?と聞かれても即座に答えることができないから。お題を見てあれこれ考えているうちに、敬う心と大切に思う気持ちがあれば愛情なのかな……?と思った。それにしても実感が湧かない語だ。それで愛に相当しそうな語を複数言語で調べたが、そも何となく、感覚的に分からないのだ。と思っていたところ、こんな記載を見つけた。もう俺がどうこう言うより読んでもらったほうがずっと面白い。

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【日本語における〈愛〉】
[〈愛〉は外来語]
歴史的に〈愛〉は日本語本来のことばではなく、中国から輸入された、いわゆる漢語である。
この事実は、日本語が、もともと、〈愛〉とか〈愛す〉という語を、ことばとして所有していなかったことを物語っている。
〈愛〉あるいは〈愛す〉という気持ちを表現する必要があれば、古くは、和語に依存して、名詞〈おもひ〉、動詞〈おもふ〉を用いたこと、たとえば〈にくむ〉の反対語として動詞〈おもふ〉をあげた《枕草子》第71段の記事によってもうかがうことができよう。
《枕草子》と並んで、《源氏物語》にも、〈愛〉〈愛す〉の語は1例も使用されていない。
このように平安女流文学においては、〈愛〉〈愛す〉が使用されていないのに対して、平安末期の仏教説話集《今昔物語集》では、これらの語が頻用されている。しかし、この現象は、必ずしも時代の新古のみによるものとは考えられない。
院政時代の古訓集成とも称すべき《類聚名義抄》に、〈寵〉〈恩〉〈恵〉〈寛〉等々の漢字をアイスという語で読むことが示されている以上、漢文訓読の世界では、相当はやくより〈愛す〉という語が普及していたことを推測させる。

[仏教思想と〈愛〉]
さかのぼって、《万葉集》巻五、山上憶良〈思子等歌一首〉の前に置かれている〈釈梼如来、金口正説、等思衆生、如羅順羅。又説、愛無過子、至極大聖、尚有愛子之心、況乎世間蒼生、誰不愛子乎〉という漢文の序も、〈愛は子に過ぎたりといふこと無し。至極の大聖すらに、なほし子を愛する心有り。況んや世間の蒼生、誰か子を愛せざらめや〉というふうに、当初から、〈愛〉を字音語のまま読んでいた可能性が強い。
憶良の〈思子等歌〉は子に対する愛を切々と訴えた名歌として知られている。〈瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ〉。
しかし、憶良は、このような絶ちがたい子への愛が、釈梼の戒めた煩悩にほかならないことを十分に知っていた。
仏教の知識を踏まえて述作された漢文の序は、その線に沿って、〈愛執は子に勝るものはなく〉〈無上の聖人でさえ、子に愛着する心はある。まして、凡人たるもの、子に愛着せずにいられようか〉という意であったと解される。
 儒教における〈愛〉は〈ネンゴロニシタシム心〉(《和漢新斤下学集》)であったが、仏教において、〈愛〉は〈十二因縁〉の一つであり、因果応報の理をまぬかれない。〈愛〉にもとづく後世の悪報は、《今昔物語集》の説話の随所に力説されている。
あるいは、わが子を昏愛した罪のために馬身と生まれた親。あるいは、庭前の橘を愛した罪によって小蛇の身を受けた男など。
《今昔物語集》がとりあげた〈愛〉は、以上のごとき仏教的見地から見た悪念としての〈愛〉であるが、この考え方は、仏教色の濃厚な中世文学の全般を覆っている。たとえば、〈法華を行ふ人は皆 忍辱鎧を身に着つつ 露の命を愛せずて 蓮の上にのぼるべし〉(《梁塵秘抄》)。
仏教思想による〈愛〉は、男女間においては愛欲、そのもっともいまわしい形態は性愛であると考える。
動詞の〈愛す〉も、したがって、中世以降、しばしば性愛の行為をさして使用される場合があった。
〈愛〉は、単なる心理ではなく、肉体の生理と直結していたのである。
このような用法が普及するに及んでは、〈愛〉という語に神聖な意味・感情を与えることは、きわめて困難となる。室町末期、キリシタンの宣教師が、キリスト教の〈愛〉を説こうとして、本邦の〈愛〉という語を採用しなかった理由はこの点に求められる。
彼らは、伝道の便宜上、仏教的な漢語を意識的に多量に導入したが、〈愛〉の語だけは忌避した。
彼らは、日本にあって好ましからざる意味を持つ〈愛〉の語を避け〈大切〉〈御大切〉という語を代りに使用した。
キリスト教における〈愛〉の概念が、漢語〈愛〉によって示されるようになったのは、明治初年以後のことである。

[《近代日本に於ける”愛”の虚偽》] 
しかし、日本人の精神構造のなかには、元来、キリスト教におけるような、神と人との間の、また、人と人との間の対等の〈愛〉を理解しうる地盤がない。
近代の日本人は、なまじ、キリスト教を通じてヨーロッパ系の〈愛〉を輸入したために、われわれの内部に定着しうべくもない〈愛〉の実在を錯覚してしまった。
《近代日本に於ける”愛”の虚偽》と題する論文を書いた伊藤整が、〈心的習慣としての他者への愛の働きかけのない日本で、それが愛という言葉で表現されるとき、そこには、殆んど間違いなしに虚偽が生まれる〉〈男女の結びつきを翻訳語の〈愛〉で考える習慣が日本の知識階級の間に出来てから、いかに多くの女性が、そのために絶望を感じなければならなかったろう〉と慨嘆したのは、まさにその意味においてであった。

佐竹 昭広

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幼少期に経験していない感覚は後から知識として知ってもその先実感を持って理解するのが困難だという話もあるから、文化や歴史の違いで理解しにくかったと分かって納得した。愛について考えることはある意味異文化交流なのかもしれない。そう思うと愛の感覚的理解のしがたさによる疎外感がすっと消えていくのだった。

11/28/2024, 5:18:49 AM

わたしの名は愛情という。
 姓が愛で名が情、愛・情だ。愛情深い子に育ってほしいという想いをこめて名づけたと両親はいうが、たぶんネーミングセンスはコンクリートに詰めて東京湾あたりに沈めてきたのだろう。

 街中で見知らぬおじさんが、誰かの娘を「じょうちゃん」と呼ぶ。わたしは「情ちゃん」と自分の名を呼ばれているのか、一般的な「お嬢ちゃん」の「嬢ちゃん」なのか、判断がつかずに困る。
 ただ、そういうおじさんの声かけには得てして立ち止まらず、さっさと素通りしてしまったほうがよいことが多いのだと学んだ。

 「おい愛情」とフルネームで呼んでくる同級生たちは、ストレートに無視している。わたしをからかいたいという下心が透けてみえているのだから、わざわざ相手にするわけがない。
 つまんねーヤツ。
 今まさにつまらない人間が、なぜか上から目線で他人を罵っているので、わたしは一人で勝手に面白くなっている。こちらばかり楽しい思いをして申し訳ない。陰口というものは、本人に聴こえるように言ってこそ価値があるのだろうと学んだ。

 結局「愛ちゃん」と呼んでもらうのが一番無難なのだが、とりあえず友人と呼んでおくべき友人たちは、わたしの名前を見なかったことにしている。だから、わたしは彼女たちを友人と呼ぶべきなのか判断しかねている。
 愛とはなんだろう。
 両親から勝手に継がされてしまったこの呼び名は、わたしをますますほんとうの愛情から遠ざけていくばかりに思うのだった。

 テストには、自分の名前を正しく書ければ点がもらえるという。
 わたしはたまに愛から心を抜いて受情さんになってみているが、意外と気づかれないものだ。
 愛に心はなくてもいいのかもしれない。
 受け取る側がそこに心を感じないなら、礼儀正しく愛情なんて呼んであげる必要はないのだ。

(愛情)

11/28/2024, 5:16:12 AM

東京で就職したとき 故郷には婚約者がいた
月末にいつも 会いに帰るのが楽しみだった

穏やかなとても優しいひとで
気の弱いおとなしい私とは似合いだった

帰省する電車に乗ろうと駅に向かったある日
駅には会社の同僚が待っていた

今日は帰らないでくれ話がしたいのだと
想いの丈を告げる彼と戸惑う私

若くして事故で家族を皆失った彼は天涯孤独
世界中で私だけだと 共に生きてほしいと

何年でも待つからどうか考えてほしいと
婚約者のことも承知のうえで

積極的で情熱的で でも寂しそうだった
彼を支えたいと願うようになった

親には反対、勘当されて
駈け落ち同然での新生活

家庭を、家族をこのうえなく愛し大切にする
孤独だった彼に家族はどれほどの宝だったろう

彼を選んだことを後悔することはなかった
ただ 故郷のあのひとに詫びる気持ちは消えない

何年も過ぎ 病を得て亡くなったと聞いた
ずっと独り身だったとも

さらに月日は流れ 夫を見送った私は
あのひとと同じ病となったことを知る

これでいい、こうして命を終えるのだ
いくら詫びても償えない思いに

天が応えてくれたのだろうか
病は私に救いとなった 

この世の巡り合わせの全てに
ありがとう



「愛情」

#497

11/28/2024, 5:13:35 AM

私が愛情表現をよくする理由は
私が愛情表現されることを無意識に望んでいるから

11/28/2024, 5:00:20 AM

自分のこと嫌いだからただ嫌われる分には良いのだけれど、大切な人たちに"嫌いな人と関わる"という無理を強いたくないので嫌われたくないです
#愛情

11/28/2024, 4:53:57 AM

甘くて切なくて、いつか消えてしまう
もらった人は、とっても嬉しそうで暖かそうで……幸せそうで
失った人は、寂しそうで苦しそうで寒そうで……辛そうで…
いつか消えてしまうと、いつかなくなるものだと、分かっていても…
それが欲しかった、結局、与えられることはなかったけれど、
でも、これからも長い時間がある……その間に誰かから愛してもらえたらいいな。

【愛情】

11/28/2024, 4:49:39 AM

愛情貸します。
1回の悲しみ分でお代は結構。
何時間でも、大丈夫。
いつでも、大丈夫。
360日、24時間、年中無休でやっています。

枯れ葉舞う 街角に
一軒の見慣れぬ家が
大きな赤い屋根に 小さな窓
愛情屋



                  
                        ❦

11/28/2024, 4:44:03 AM

『愛情』

死後の世界で最初に見たものはこれまでの人生の成績発表だった。ここはファインプレーだった、あそこはだめだった、とどこからともなく謎のプレイバックと解説がなされて、自分でもそうだったな、よくなかったな、と納得していく。
自分がやってきたことの回が終わると今度は他者からの愛情を示された。自分が好きだったひとになんの興味も持たれていなかったり、自分がなんとも思っていなかった人から好かれていたりと興味深いものばかりの中、ツートップは揺るぎなく父と母だったが、次点にいたのは見覚えのない人だった。きょうだいの中で長男だった私には兄がいたということをその時に思い出した。
生を受けて名付けられ、しかし間もなく亡くなった兄は私を護ってくれていた。兄はどんなことを思って見守ってくれていたのだろう。親から弟たちへの愛情を羨むことや、長きに渡った人生と自分とを比べることなどなかったのだろうか。
会って話してみたい。そう思った私は生前へ別れを告げて兄を探すことにした。

11/28/2024, 4:39:24 AM

素直に自分の気持ちを言える人が
一番強いんじゃないか

誰彼にではなく

愛情は受けるのも
渡すのも難しい

11/28/2024, 4:03:07 AM

「ふー…」
白い息を吐く街の人々を見て、改めて冬だと実感させられる。
隣にはマフラーに顔をうずめる君。
雪だらけの風景が、より彼女の赤い瞳を目立たせた。

その赤が混ざった黒髪にふわりと雪が乗る。君はそんなことには気にかけず、キラキラとした街の様子を何も言わずに見つめるままだった。

「たつや、本買ってえや」
「多分買う」
すると遠くから聞こえる、馴染みある話し声。彼女もその声に気付いたようで、急いで後ろを振り向く。
そこには予想していた通りの人物達がこちらに向かっている様子だった。
「おっ、早いね。」
彼らもこちらに気付く。
彼女はニパッと明るい笑顔で彼らの方に駆け寄っていった。僕もその後ろからついていく。
「はいこれお前の分。」
そう言われると同時に、温かいものが頬に当たる。
見ると、ココアと大きく書かれた缶ジュース。困惑した表情で渡してきた彼の目を見た。その橙色の瞳は前で話しながら歩いている4人をちらりと見てから言う。
「たつやの金だから大丈夫。」
「えぇっ!?」
思わず驚いた声を上げる僕に、彼は笑って言葉を続けた。
「嘘だよ、これ自分の奢り。」
クスクスと笑いながら言うと、もう一度差し出されるココア。その楽しそうな笑顔につられて僕もありがとうと笑い返す。

「あ、来たー!」
世間話をしているうちに目的地の広場へとつき、たくさんの人と合流する。どんどん声が増え、賑やかな雰囲気になって行く。
街の写真を撮っている者もいれば楽しそうに話している者も。明日には忘れているだろうつまらない話で腹を抱えて。
ベンチに座る僕は、ココアで手を温めながら呟いた。
「…たのしいなあ…」

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